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第72話

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 俺とライターは『奪う者』対策の内政を進めた。

 ライターが言う。

「復習しよう。組織においては与える者を増やすより奪う者を排除する方が効果的なのだ。ゲット、理由を答えるのだ」

「村に強烈な『奪う者』が1人でもいた場合、与える者の親切行為をすべて吸い取り、与える事をネガティブなものにしてしまう。
 それどころか与えた側が悪者になってしまうケースもある。
 だから、与える者を増やすよりも、奪う者を排除する方が効果的だ」

「その通りなのだ。最期に注意点なのだ。揉めても『お前は出来るのか』と言うのは禁句なのだ」
「気をつけよう」
「気を付けるではなく、やめて欲しいのだ。批判する者と同じレベルに立てば最悪殺し合いになるのだ」

「ダストなら言ってしまうかもな、いや、メイスで殴る」
「ダストはもういないのだ。気持ちは分かるが思っていても言っては駄目なのだ」
「分かった」

 ライターには何度も釘を刺されてきた。
 ライター曰く言う方も言わせる方も同レベルらしい。

「奪う者はお金・地位・権力・手柄など、価値のありそうな部分を苦労せず、利益を総取りしようとするのだ。対策としてはこちらにメリットが無いと思われることで苦労せず奪う者を排除できるのだ」

 奪う者を中に引き入れた時点でアウトなのだ。
 そうなれば後は殺すか脅し続け手間をかけ続ける事が確定してしまう。


「お金が無くて、辺境だから権力や手柄からは遠いとアピールすればいいのか。なら俺は使い古した装備をそのまま使い、領主自らお金が無い事をアピールをしよう。建物の飾りは無いから豪華じゃない。
 皆が利用しやすい事を重視してきたから、建物はそのままでいいか。
 『奪う者』避けとしては都合がいい」

「うむ、細かい対策はこちらでも用意しよう」
「頼む」

 こうして『奪う者』が寄り付きにくい村を作っていった。



 しばらくすると、村が騒がしくなる。
 ゴールデンオークを使役する男が現れたのだ。
 そう、ライターの言っていた奪う者、ルンバだ。

 村人は怯えてルンバから距離を取る。

「心配はいりません。このゴールデンオークは私の使い魔です」

 さわやかな笑顔でルンバは村人に話しかける。
 だが、どこかゴールデンオークを見せつけているような動きにも見えた。

 奪う者の特徴はライターに聞いている。

『自分の力や手柄を大きく見せようとする』

 『奪う者』=手柄を自分のものとしてアピールする。

 『与える者』=チームによる成果を強調する。

 ルンバの動きは奪う者のそれに当てはまるように見えた。
 俺とライター、それにエステルはルンバに近づいた。

 ルンバは俺とライターの着ている身なりを数秒見ているようだった。
 品定めか。
 都合がいい。

「ああ、みすぼらしい姿ですまない。金欠でな」
「村人はまともな服を着ているように見えましたが?それと、ノースシティーでは始まりの村は景気がいいと聞いています」

 ライターが前に出た。

「もし良ければ、この村の現状を説明したい。良いかね?」
「ライター、私が助けてからしばらく経ちましたが元気にしていましたか?」
「ああ、元気だよ。説明を始めよう」

 ルンバの話し方が恩着せがましいな。
 奪う者は人を批判する行動を取りがちだ。
 よく居るだろ?人を批判して口だけ出して仕事をしていると思っている小姑タイプやポケットに手を入れたまま、『おい!ここ汚れてんだろ!』とあごで指図して他人に掃除をさせ自分は動かない平社員のおじさん。

 もしゼスじいとダストなら元パーティーメンバーのライターに会ってすぐ何と言うだろう?
 ルンバのせいで2人が死んだことを抜きにして考えてみた。

 与える者であるゼスじいならこういう時、『あの時は助かったわい』と言うだろう。
 訓練は厳しくても兵士に手柄を譲ろうとする。
 それがゼスじいだ。

 ダストなら『おい!俺が助けてやったんだからな!謝礼をよこせよ!』とか言いそうだ。
 ダストは『自分がやってやったんだよ感』だけでなく、謝礼を平気で要求してくる。
 実際に組みたくない村のみんなと強引にパーティーを組んで『俺が組んでやってるんだ!』とか平気で言って金を独占する。
 ダストは転生前、ラーメン屋に入って『まずい!』と言い喧嘩を売った事がある。
 ラーメン屋を出入り禁止にされると『俺が言ってやったんだろうが!ありがたく思えよ!それでもプロか!』と意味不明な捨て台詞を言っていた。
 このように奪う者は周りを叩いて利益を吸い上げようとする傾向がある。

 与える者は未来の成長した姿を期待して、その成長を喜ぶ傾向がある。

 ルンバの行動は『奪う者』の動きだ。
 
 絶対に村から出て行ってもらう。

 ルンバの態度は良いが、行動の端々に自分を大きく見せ、恩を着せて何かを貰おうとする姿勢が見える。
 そして、奪う者は自分の事を過剰に良く評価し、他人を過剰に悪く評価する傾向もある。
 その為、当たり前のようにあるパイを食らいつくそうとする。
 貰うのが当然と思っているのだ。
 そして口だけ出して他人の粗さがしだけはするが、自分は出来るだけ働かないようにしつつ利益を吸い上げるのをイメージすればどれだけ周りに被害が出るか分かるだろう。


 ライターは続けて話す。

「まず村人は立派な服を着ているように見える点を説明したいのだ。領主ゲットの方針で、皆に最低限の衣食住を与えようとしている。
 その為税を安くし、仕事を与えて、何とか服を買えるようにしているのだよ。

 これが2つ目の疑問にも繋がるのだが、ノースシティから見て財政がいいように見える原因でもあるのだ。
 始まりの村ではノースシティから物資を買っている為景気が良く見えるのだろう。
 だが、それは始まりの村からお金が出て行っていると言い変える事も出来るのだ。

 それにより、始まりの村は財政が良くないのだ。

 財政が悪くとも、税を安くしたおかげで皆まともな服を着る事が出来ている。
 だが、領のお金が枯渇し、古い装備を使い続けているのだ。

 加えて言えば、生活に困った者に仕事を紹介し、自活する為の教育を行っている事で始まりの村は更にお金が無くなっているのだよ。
 だが、食べるに困った者が助けて貰ったのだ。
 その者たちは助けて貰った領主や村の事を絶対に悪く言わない。
 その事でノースシティの者にこの村が裕福だと誤解される結果を招いてしまったのだ」

 ルンバの反応を見て分かった。
 ルンバは金への執着が強い。

 前に聞いたルンバの話でもルンバはお金を多く取ろうとしていた。

 そしてライターは執拗にこの村にお金が無い事をアピールをしている。
 これだけ条件が揃えば俺でもルンバはお金を見ている事が分かる。

 もっと言えば慈善事業に一切興味を示していない点も上げられる。
 ルンバは与える者が興味を引く事に関心を示していない。
 奪う者は金持ちにすり寄り、貧乏人に興味を示さない傾向がある。

 奪う者に対しては、奪うパイが無いと思わせる事が重要だ。
 俺がお金を持っている事が分かると奪う者が集まって来る。
 そうならないように使い古した装備を使い続け、父さんが新しく作った装備をまだ身に着けていない。

 領主である俺がみすぼらしい姿をしている。
 これにより奪う者は俺に寄ってきにくくなるだろう。
 俺はさらに追撃する。

「ライター、もしルンバが仕事を探しているようなら、ライターの作った表を見せてやったらどうだ?」
「すぐに持って来るのだ」

 そう言ってライターは走って行った。

「表ですか?」
「うん、俺は貴族に嫌われている、と言うか邪魔に思われている。だからお金が集まらず、手柄を得にくいこの辺境の領主になった。ここよりもノースシティ、王都、帝都と、北に行けば行くほど冒険者の稼ぎは良くなっていく。その表をライターが、今持って来たようだ」

 俺が権力者に嫌われている事もしっかりアピールする。
 こうする事で、手柄を得にくく富が集まりにくい事を暗に言っている。
 奪う者は富や権力に敏感に反応する。

 ライターが本を開いてルンバに見せる。
 ルンバはいつもより少し目を開けて本を見ていた。

「なるほど、1番は帝都、2番はこの国の王都ですか」

 ルンバの態度は急にそっけなくなり、態度が悪くなった。
 奪う者は持つ者にすり寄り、持たざる者には厳しく当たる傾向がある。

 ルンバはすぐに話題を切り上げ、北を目指して村を出て行った。

 ルンバの姿が見えなくなると、ライターはほっとしたようにため息をついた。
 エステルが言った。

「ルンバは、ゲットに取り入って利益を得ようとしていましたわ」
「やっぱりか」

 嘘はついていないが、貧しい者に職を与える訓練や教育を施す事は、未来の財政アップも狙っての事だ。
 助ける事だけを目的にして行ってはいない。
 メリットとデメリットを何個も検討し、実行する事にした。

 奪う者にとっては今ここに奪うべきパイがあるかどうかが重要だ。
 ゼスじいのように未来の成長した姿を喜ぶタイプなら気づいたかもしれないが、そうではなかったか。

 ライターと話し合い、有事の際に備えて大量の食料などを備蓄をしている。
 更に父さんには俺の武具を作ってもらう為お金を渡している。

 そしてポーションをたくさん作ってもらうために調合士にもお金を払っている。
 つまり、ゼスじいと同じで兵士や調合士が未来に成長した姿を期待する方向を目指している。
 ポーション不足には極力させないし、お金が無くなれば俺が魔物を倒してくるだけだ。
 
 『奪う者』は自分では働かず、人を操って利益を得ようとする特徴がある。

 与える者の見本となるゼスじい、そして、分かりやすい奪う者であるダストの記憶、この2つとライターの知識が無かったらどうなっていただろう?
 ダストの様な奪う者を排除するより、ゼスじいのような与える者を集める方向に力を使っていたかもしれない。
 その結果、愛想だけは良い奪う者が口だけ出して利益を吸い取り続けたかもしれない。
 奪う者は人の心につけこんで利益を奪い続け、俺が知らない間にダストが働いていた職場のようになっていたかもしれない。
 そして口だけ出し何もせず利益を吸い上げられる事で領主である俺まで悪者になりかねない。
 自分で仕事をせず奪う事に力を使う者は厄介だ。

 まだ分かりやすい盗賊なら殺すだけで良かった。
 だが奪う者、ルンバは厄介だ。

 奪う行為を偽装し、ウイルスのように人の心を侵食していく。

 法律を守って悪い事をし、バレないと分かれば法を破るだろう。

 口がうまく、人を利用し続け生きてきた人を操作する百戦錬磨。

 自分では動かず、人を働かせて利益を吸い上げる寄生虫のようだ。

 想像すると汗が噴き出した。

 エステルが居るから最悪にはならないかもしれないが、1度入り込まれると厄介な奴だな。
 しかもゴールデンオークをテイムしており、敵対されるのも厄介だ。

 事前情報を知りつつルンバを気を付けて見て、ライターから学んでいたおかげで気持ち悪さを抱えたまま俺はルンバと話をしていた。

「ゲット、次の計画を進めよう」

 ライターは生き生きとしたように言った。
 
 ライターはパーティーに引き入れてはいけないと分かっていながら、ルンバやガルウインとパーティーを組み、アミュレットの死を目の前で見せつけられる結果となった。
 ライターを見ているとその罪を償うように動いているようにも見えた。

「あ、ああ、そうだな」

 俺は、その思いを口には出さず、ただ頷いた。

 ライターは合理的にどのような理由でどう対策するか案を出し、面倒な資料も全部作ってくれた。
 ライターの働きがあるおかげで奪う者を更に追い出す案が形になりつつある。

 後は準備して発動するだけだ。
 ライターのおかげだな。

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