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第52話
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エムルはベッドの上で座ってぺらぺらと話し出す。
「やあ、ゲット、君はやはり素晴らしいよ。エクスファイアを持ち対スケルトン戦での圧倒的優位を知りながら、それでも女性である僕と4対1で戦い、万が一エクスファイアを僕が突破しても、4人がかりで確実に僕を倒そうとするそのやり方、僕好みだよ。僕のご主人様にふさわしいね。君はSの究極だよ」
嬉しそうに笑いながら話すエムルにムッとした。
俺はエムルの言葉に答えず、王に聞いた。
「用と言うのは?」
「うむ、エムルに今後魔物を狩ってもらうよう頼んだのだが、いう事を聞かないのだ」
「僕はゲットの奴隷であって他の人の奴隷になった覚えはないよ!いう事を聞かせたいなら、ゲットから僕に強い口調で命令すべきなんだ。それと、もう1つの提案を飲むなら僕は受け入れるよ」
「提案ってなんだ?」
「僕をゲットの花嫁として婚儀に参加させてほしいんだ。調べたところによると、君は3人と結婚するようじゃないか。3人が4人に増えても問題はないはずだよ」
「問題あるだろ!」
「具体的に問題点を言ってもらえるかい?出来る事なら善処するよ」
エムルか、こいつ頭が良いんだよな。
エムルの言う事は悪魔契約的なやばさを感じる。
「俺は訓練の時間がある」
「時間が無いなら、条件を飲むのがいいよ。それに考えて欲しいんだ。僕ほどのスケルトン使いは他にいないよ。僕が王の言う通りに動くことで、君の時間を節約できるよ。それにクレア・エステル・アリシアと僕がパーティーを組んでスケルトンが魔物を狩る事で皆自動的にレベルアップ出来るんだ。更にスケルトンは訓練においても有効なんだ。スケルトンを倒してもレベルアップの経験値は入らないよ。でもね、スキルLVを上げるには有効なんだ。君が僕と結婚の契約を結ぶだけで、スケルトンが魔物を狩る事が出来て、スケルトンが倒した魔物の経験値で皆のレベルも上がり、君は時間を節約できるよ。更にスケルトンを訓練に使う事で武器LVも上げられるんだ。それに僕は女性として見た目は良いみたいだしね。夜は君を満足させることが出来るサキュバスでもあるからね。断る理由はあるのかな?」
エムルは早口になって話すし話が長い。
悪魔契約のように感じる。
エムルはサキュバスだし、悪魔契約にしか見えない。
「検討しよう」
「検討する必要があるのかな?もっと言うよ。君は剛腕のブルベアと闘う事になるよね?最前線で剛腕と闘いつつ、僕に指示を出す余裕はあるのかな?それよりも、僕と結婚する事で僕が王やゼス卿の指揮下に入る。それだけで戦いを優位に進める事が出来るよ。君は戦う前から優位を捨てるのかい?君はそういう人間じゃないはずだよ。戦いが始まる前から準備を整え、戦いが始まる時にはドS的優位に立てるよう工夫を凝らし、一切の妥協をしない、そういう人間だよね?僕は人を見る目を磨き続けてきたんだ。6将に上り詰めるのは生半可な事じゃないからね。僕はご主人様を探す為、より優位に立てるように6将に上り詰めたんだ」
ドS的優位ってなんだ?
訳が分からない。
王は深刻な顔をして言った。
「ゲット、頼む。エムルと結婚して欲しい。この国は今余裕が無いのだ。少しでも有利な状況を作りたいのだ!」
ゼスじいも言った。
「害にはならんじゃろ。結婚するんじゃ」
残る3人も言った。
「結婚しないとエムルはずっと嫌がらせのように足を引っ張り続けるにゃあ」
「ゲット、エムルはしつこいと思いますわ。結婚するのですわ。この決断が国の命運を左右しますのよ」
「剛腕のブルベア戦で、骨のエムルが寝返ったと分かれば、敵は精神的な打撃を受けるでしょう。この結婚はチャンスです!」
エムルが口角を釣り上げて笑った。
エムルは意図的に結婚から国の命運に論点をすり替えている。
俺は全員から説得される状況に陥り、議論は白熱した。
「結婚、しよう」
俺は、敗北した。
エムルの見た目は良いんだ。
でも、ゲームと違って見えるあの性格と、相手の逃げ場を塞いで契約を迫る悪魔のような怖さを感じた。
エステルの『特殊な性格ではありますが、害はありませんわ』の一言が決め手になり、俺は悪魔契約を結んだ。
その後エムルはスケルトンで魔物を狩り、パーティーを組んだアリシア・エステル・クレアのレベルが上がり、俺とのレベル差も縮まる。
王都の近くにいる魔物は減少し、戦の準備も進んだ。
そして、俺のスキル上げも進んだ。
100のスケルトンが俺を包囲する。
「エムル、いいぞ」
「もっと強い口調で見下しながら言うんだ!」
「早くしろ!」
エムルの言う事を聞かせる為にはコツがいるのだ。
強い口調で見下すように言わないとへそを曲げる。
奴隷の力で無理に命令するとこいつは喜び思うつぼだ。
どちらにしてもエムルの思い通りに事が運んでいる気がしていい気はしないのだ。
スケルトンが盾とメイスを構えた俺に攻撃を仕掛ける。
俺は包囲され、攻撃を受けながら盾とメイスを使いスケルトンを攻撃する。
一般兵より強いスケルトン100体はメイスと盾のLVを上げる為に役に立つ。
俺は何度もスケルトンと闘いスキルを積み上げていった。
更にエムルも好感度アップ装備を身につけた。
出来るだけ準備をし、剛腕戦の準備を整えた。
ゲット 人族 男
レベル: 68
HP: 680 SS
MP: 680 SS
物理攻撃:544 A
物理防御:680 SS
魔法攻撃:680 SS
魔法防御:340 D
すばやさ:544 A
固有スキル:炎強化
スキル:『メイスLV74』『盾LV73』『ファイアLV77』『ハイファイアLV69』『エクスファイアLV67』『ヒールLV28』『リカバリーLV11』『トラップLV22』『宝感知LV29』『ストレージLV34』『ファイアエンチャントLV63』『ファイアシールドLV58』
武器 炎のメイス:250 炎魔法+30%
防具 守りの円盾:150 HP微回復 赤のローブ:90 ハイブリッドブーツ:60
エステル:好感度77
クレア :好感度63
アリシア:好感度66
エムル :好感度81(奴隷)
おかしいよな!?
エムルの好感度おかしくね!?
いや、集中だ。
剛腕のブルベア、奴は強い。
もっと強くなる必要がある。
ゲームで帝国6将は次の順番で出てくる。
知略のクグツ
骨のエムル
竜化のリリス
剛腕のブルベア
黒騎士のダイヤ
残る疾風のガルウインは何回もちょっかいを出すように現れる。
黒騎士ダイヤは1周目のラスボスな点を考えると、ラスボスの次に強いのが、剛腕のブルベアで、その次に成長した疾風のガルウインが来る。
ブルベアは帝国6将の中で2番目に強い。
竜化のリリスと疾風のガルウインを飛ばして2番目に強い剛腕が攻めてくる。
俺は気を抜かずにスキルの修行を続けた。
『新しいスキルを取得しました』
このスキルは!
俺はこのスキルを口外せず戦いに臨むこととなった。
あとがき
エムルは女性です。
自分の事を僕と言いますが女性です。
混乱させ申し訳ありません!
ではまた!
「やあ、ゲット、君はやはり素晴らしいよ。エクスファイアを持ち対スケルトン戦での圧倒的優位を知りながら、それでも女性である僕と4対1で戦い、万が一エクスファイアを僕が突破しても、4人がかりで確実に僕を倒そうとするそのやり方、僕好みだよ。僕のご主人様にふさわしいね。君はSの究極だよ」
嬉しそうに笑いながら話すエムルにムッとした。
俺はエムルの言葉に答えず、王に聞いた。
「用と言うのは?」
「うむ、エムルに今後魔物を狩ってもらうよう頼んだのだが、いう事を聞かないのだ」
「僕はゲットの奴隷であって他の人の奴隷になった覚えはないよ!いう事を聞かせたいなら、ゲットから僕に強い口調で命令すべきなんだ。それと、もう1つの提案を飲むなら僕は受け入れるよ」
「提案ってなんだ?」
「僕をゲットの花嫁として婚儀に参加させてほしいんだ。調べたところによると、君は3人と結婚するようじゃないか。3人が4人に増えても問題はないはずだよ」
「問題あるだろ!」
「具体的に問題点を言ってもらえるかい?出来る事なら善処するよ」
エムルか、こいつ頭が良いんだよな。
エムルの言う事は悪魔契約的なやばさを感じる。
「俺は訓練の時間がある」
「時間が無いなら、条件を飲むのがいいよ。それに考えて欲しいんだ。僕ほどのスケルトン使いは他にいないよ。僕が王の言う通りに動くことで、君の時間を節約できるよ。それにクレア・エステル・アリシアと僕がパーティーを組んでスケルトンが魔物を狩る事で皆自動的にレベルアップ出来るんだ。更にスケルトンは訓練においても有効なんだ。スケルトンを倒してもレベルアップの経験値は入らないよ。でもね、スキルLVを上げるには有効なんだ。君が僕と結婚の契約を結ぶだけで、スケルトンが魔物を狩る事が出来て、スケルトンが倒した魔物の経験値で皆のレベルも上がり、君は時間を節約できるよ。更にスケルトンを訓練に使う事で武器LVも上げられるんだ。それに僕は女性として見た目は良いみたいだしね。夜は君を満足させることが出来るサキュバスでもあるからね。断る理由はあるのかな?」
エムルは早口になって話すし話が長い。
悪魔契約のように感じる。
エムルはサキュバスだし、悪魔契約にしか見えない。
「検討しよう」
「検討する必要があるのかな?もっと言うよ。君は剛腕のブルベアと闘う事になるよね?最前線で剛腕と闘いつつ、僕に指示を出す余裕はあるのかな?それよりも、僕と結婚する事で僕が王やゼス卿の指揮下に入る。それだけで戦いを優位に進める事が出来るよ。君は戦う前から優位を捨てるのかい?君はそういう人間じゃないはずだよ。戦いが始まる前から準備を整え、戦いが始まる時にはドS的優位に立てるよう工夫を凝らし、一切の妥協をしない、そういう人間だよね?僕は人を見る目を磨き続けてきたんだ。6将に上り詰めるのは生半可な事じゃないからね。僕はご主人様を探す為、より優位に立てるように6将に上り詰めたんだ」
ドS的優位ってなんだ?
訳が分からない。
王は深刻な顔をして言った。
「ゲット、頼む。エムルと結婚して欲しい。この国は今余裕が無いのだ。少しでも有利な状況を作りたいのだ!」
ゼスじいも言った。
「害にはならんじゃろ。結婚するんじゃ」
残る3人も言った。
「結婚しないとエムルはずっと嫌がらせのように足を引っ張り続けるにゃあ」
「ゲット、エムルはしつこいと思いますわ。結婚するのですわ。この決断が国の命運を左右しますのよ」
「剛腕のブルベア戦で、骨のエムルが寝返ったと分かれば、敵は精神的な打撃を受けるでしょう。この結婚はチャンスです!」
エムルが口角を釣り上げて笑った。
エムルは意図的に結婚から国の命運に論点をすり替えている。
俺は全員から説得される状況に陥り、議論は白熱した。
「結婚、しよう」
俺は、敗北した。
エムルの見た目は良いんだ。
でも、ゲームと違って見えるあの性格と、相手の逃げ場を塞いで契約を迫る悪魔のような怖さを感じた。
エステルの『特殊な性格ではありますが、害はありませんわ』の一言が決め手になり、俺は悪魔契約を結んだ。
その後エムルはスケルトンで魔物を狩り、パーティーを組んだアリシア・エステル・クレアのレベルが上がり、俺とのレベル差も縮まる。
王都の近くにいる魔物は減少し、戦の準備も進んだ。
そして、俺のスキル上げも進んだ。
100のスケルトンが俺を包囲する。
「エムル、いいぞ」
「もっと強い口調で見下しながら言うんだ!」
「早くしろ!」
エムルの言う事を聞かせる為にはコツがいるのだ。
強い口調で見下すように言わないとへそを曲げる。
奴隷の力で無理に命令するとこいつは喜び思うつぼだ。
どちらにしてもエムルの思い通りに事が運んでいる気がしていい気はしないのだ。
スケルトンが盾とメイスを構えた俺に攻撃を仕掛ける。
俺は包囲され、攻撃を受けながら盾とメイスを使いスケルトンを攻撃する。
一般兵より強いスケルトン100体はメイスと盾のLVを上げる為に役に立つ。
俺は何度もスケルトンと闘いスキルを積み上げていった。
更にエムルも好感度アップ装備を身につけた。
出来るだけ準備をし、剛腕戦の準備を整えた。
ゲット 人族 男
レベル: 68
HP: 680 SS
MP: 680 SS
物理攻撃:544 A
物理防御:680 SS
魔法攻撃:680 SS
魔法防御:340 D
すばやさ:544 A
固有スキル:炎強化
スキル:『メイスLV74』『盾LV73』『ファイアLV77』『ハイファイアLV69』『エクスファイアLV67』『ヒールLV28』『リカバリーLV11』『トラップLV22』『宝感知LV29』『ストレージLV34』『ファイアエンチャントLV63』『ファイアシールドLV58』
武器 炎のメイス:250 炎魔法+30%
防具 守りの円盾:150 HP微回復 赤のローブ:90 ハイブリッドブーツ:60
エステル:好感度77
クレア :好感度63
アリシア:好感度66
エムル :好感度81(奴隷)
おかしいよな!?
エムルの好感度おかしくね!?
いや、集中だ。
剛腕のブルベア、奴は強い。
もっと強くなる必要がある。
ゲームで帝国6将は次の順番で出てくる。
知略のクグツ
骨のエムル
竜化のリリス
剛腕のブルベア
黒騎士のダイヤ
残る疾風のガルウインは何回もちょっかいを出すように現れる。
黒騎士ダイヤは1周目のラスボスな点を考えると、ラスボスの次に強いのが、剛腕のブルベアで、その次に成長した疾風のガルウインが来る。
ブルベアは帝国6将の中で2番目に強い。
竜化のリリスと疾風のガルウインを飛ばして2番目に強い剛腕が攻めてくる。
俺は気を抜かずにスキルの修行を続けた。
『新しいスキルを取得しました』
このスキルは!
俺はこのスキルを口外せず戦いに臨むこととなった。
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エムルは女性です。
自分の事を僕と言いますが女性です。
混乱させ申し訳ありません!
ではまた!
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この子のおかげで作家デビューできました
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