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第4話
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俺は10才になり、痩せて細マッチョになっていた。
メイスのモーションは早くなり、盾の使い方にも慣れた。
俺はステータスを開く。
ゲット 人族 男
レベル: 1
HP: 10 SS
MP: 2 G
物理攻撃: 4 E
物理防御:10 SS
魔法攻撃:10 SS
魔法防御: 2 G
すばやさ: 2 G
固有スキル:無し
スキル:『メイスLV15』『盾LV18』『子供LV4』
武器 木のメイス:50
防具 木の円盾:30 布の服:10 木の靴:10
メイスと盾のLVが上がった。
LVが上がるほどモーションスピードが上がる。
それだけでなく、訓練の積み重ねで無駄が多かった俺の攻撃モーションは改善された。
動きがコンパクトになり無駄が無くなったし、メイスのLVが上がり、俺の攻撃スピードは格段に上昇した。
ちなみに一般兵の剣や槍のLVは10程度なので武器LVだけは高い方だ。
MAXLVは100なので、まだ伸びしろはあるけど、LVが上がりにくくなっている。
ゲームでは魔物を倒すだけでどんどん武器LVが上がっていった。
でも、よく考えたらダストは15才から3年間剣と魔法の修行をしていた。
基本が出来ていないとLVが伸び悩むから、ゲームでは色んな努力がカットされていたんだろう。
訓練と仕事の手伝いの合間に文字を教えて貰った為魔法書を読めるようになった。
この世界で魔法を使える者は少数派だ。
魔法を使うには文字を読む必要があるが、識字率が低いし、文字を読めるようになっても魔導書を読もうと思わない者が多い。
文字が読めても魔導書の意味が難しいらしい。
でも俺は科学の授業を受けている。
科学の原理を分かっているので魔導書の内容がすっと頭に入って来る。
でも、一般教養の無い者が魔導書を理解するのは大変だろう。
つまり才能のある者でも環境によって魔法を使えないパターンもあるのだ。
そろそろ次のステップに進みたい。
レベル上げをして炎魔法を覚える!
「ゲット、休憩じゃ」
丁度いい。ゼスじいに相談しよう。
俺が椅子に座るとゼスじいが言った。
「レベルを上げたいんじゃろ?」
「何で、分かったんだ?」
「ふぉっふぉっふぉ!いつもと様子が違ったからの。良く辛抱した。最近の若いもんは魔物を倒して手っ取り早くレベルを上げようとする。じゃがのう、基礎をおろそかにしたらいかん!」
俺は、その言葉の意味が良く分かる。
武器LV1のまま魔物と闘えば簡単に死ぬ。
基礎を無視してもある程度までは強くなれる。
でも、途中で武器LVの上昇が頭打ちになってしまう。
「そうだと思う」
ゼスじいは俺の顔をじっと見た。
「ワシが同行する時だけじゃ」
「え?」
「今から魔物を倒しに行くぞい」
ついに来たか!
やっとレベルを上げられる!
「油断は禁物じゃ。ワシでもうっかりすれば死ぬからの」
俺の喜びを見切ったように釘を刺してくる。
ゼスじいはうっかりしてても死なないと思うけど、俺を心配して言ってくれているのが分かる。
でも俺は不安より嬉しさが勝ってしまう。
俺は笑顔でゼスじいの後ろについて草原に向かった。
スライムだ。
最弱のモンスターで動きも遅い。
「ゲット、基本通りにやるんじゃ」
俺は大きく深呼吸してスライムに近づく。
スライムが俺に気づいてタックルしてくる。
右腕のひじから手までを覆う木の円盾で攻撃をガードする。
そして、盾で動きを止め、左手のメイスを振りかぶって殴る。
スライムが潰れて消え、ゴールドを落とす。
「倒した!倒したぞ!」
「これ!大きい声を出したらいかん!」
俺の声にスライムが寄って来る。
俺は3体のスライムに囲まれた。
スライムのタックルを円盾で防いでメイスで殴る。
背中に攻撃を食らうが焦らず基本通りに円盾で防いでメイスで殴って倒していった。
『レベルが1から2に上がりました』
「はあ、はあ、倒せた」
「うむ、悪くないの。じゃが大きい声を出すのはいかん」
「気を付けよう」
「それでいい。今日からレベル上げじゃな」
俺は思わずガッツポーズを取った。
その日から毎日レベルを上げる。
当然後ろからゼスじいがついてくる。
「ゴブリンじゃ。すばしっこい敵じゃからしっかり盾で受け止めるんじゃ」
俺は盾でゴブリンの攻撃を受けてメイスで倒した。
「オークじゃ、しぶとい敵じゃから何度も攻撃するんじゃ」
オークは俺と同じように盾とこん棒を持っていた。
俺は盾で防ぎつつメイスで攻撃し、何度も殴り合いになってオークを倒した。
その後、複数の魔物に囲まれてもレベルが上がり、打たれ強い能力値のおかげで時間をかけて安全に魔物を倒すことが出来た。
俺は一カ月もかからずにレベル10に到達した。
ゲット 人族 男
レベル: 10
HP: 100 SS
MP: 20 G
物理攻撃: 40 E
物理防御:100 SS
魔法攻撃:100 SS
魔法防御: 20 G
すばやさ: 20 G
固有スキル:無し
スキル:『メイスLV17』『盾LV20』『子供LV4』
武器 鉄のメイス:150
防具 木の円盾:30 布の服:10 木の靴:10
俺の能力値は10倍になり、戦いの実践によってメイスと盾のLVも上がった。
更に魔物を倒して集めたゴールドで木のメイスから鉄のメイスに変える。
これにより時間がかかっていたオークとの戦いが早く終わるようになった。
レベル1の時最弱のスライムを脅威に感じたけど、レベルを上げるほど安心感が増していった。
俺は教会の塀に寄りかかって休む。
ここで休んでいるとアリシアが様子を見に来てくれるからだ。
「痩せたにゃあ」
後ろから声が聞こえる。
アリシアだ。
アリシアは教会のリンゴを取ろうとして3回ゼスじいに怒られている。
リンゴ泥棒の常習犯なので教会の中にはあまり入ってこないのだ。
この世界では教会に生えているリンゴは皆の物という認識が強く、日本と価値観が違う。
さすがに果樹園の果物は取らないが、教会に生えているリンゴは子供にとって木から取って食べる物なのだ。
「アリシア、また美人になったか?」
アリシアは子供から女性に変わりつつあった。
子供っぽい仕草から少し女性的な動きに変わっていたし、見た目もどんどん大人になっていく。
5才の時からアリシアは女性として可愛いと思っていたが、俺は5才に転生して精神も幼くなったのだろうか?
最近外に出て遊んでいない。
「一カ月前に会ったばかりにゃ」
「そうだったか、最近こっちは平和だ。ダストと会っていないからかな?」
「ダストはいつも嫌われているにゃ」
やっぱりか。
ダストとは最近会っていないが、あの性根が変わるとは思えない。
「変わらないか」
「変わらないにゃあ。所でゲットはいつまでここにいるにゃ?」
「う~ん、15才になるまではいると思う」
「たまには一緒に遊びたいにゃあ」
「そうだな、大人になって、魔物をたくさん倒したらおいしい物をご馳走しよう。その時にたくさん話をしよう」
「それは楽しみにゃあ」
アリシアとしばらく話をすると、気配を消すように去って行った。
さすがアリシア、気配を消すのがうまい。
「アリシアとの話は終わったかの?」
「終わった」
「次の道は決まったかの?」
「最初の考えと変わらない。ファイアを覚えようと思う」
メイスのモーションは早くなり、盾の使い方にも慣れた。
俺はステータスを開く。
ゲット 人族 男
レベル: 1
HP: 10 SS
MP: 2 G
物理攻撃: 4 E
物理防御:10 SS
魔法攻撃:10 SS
魔法防御: 2 G
すばやさ: 2 G
固有スキル:無し
スキル:『メイスLV15』『盾LV18』『子供LV4』
武器 木のメイス:50
防具 木の円盾:30 布の服:10 木の靴:10
メイスと盾のLVが上がった。
LVが上がるほどモーションスピードが上がる。
それだけでなく、訓練の積み重ねで無駄が多かった俺の攻撃モーションは改善された。
動きがコンパクトになり無駄が無くなったし、メイスのLVが上がり、俺の攻撃スピードは格段に上昇した。
ちなみに一般兵の剣や槍のLVは10程度なので武器LVだけは高い方だ。
MAXLVは100なので、まだ伸びしろはあるけど、LVが上がりにくくなっている。
ゲームでは魔物を倒すだけでどんどん武器LVが上がっていった。
でも、よく考えたらダストは15才から3年間剣と魔法の修行をしていた。
基本が出来ていないとLVが伸び悩むから、ゲームでは色んな努力がカットされていたんだろう。
訓練と仕事の手伝いの合間に文字を教えて貰った為魔法書を読めるようになった。
この世界で魔法を使える者は少数派だ。
魔法を使うには文字を読む必要があるが、識字率が低いし、文字を読めるようになっても魔導書を読もうと思わない者が多い。
文字が読めても魔導書の意味が難しいらしい。
でも俺は科学の授業を受けている。
科学の原理を分かっているので魔導書の内容がすっと頭に入って来る。
でも、一般教養の無い者が魔導書を理解するのは大変だろう。
つまり才能のある者でも環境によって魔法を使えないパターンもあるのだ。
そろそろ次のステップに進みたい。
レベル上げをして炎魔法を覚える!
「ゲット、休憩じゃ」
丁度いい。ゼスじいに相談しよう。
俺が椅子に座るとゼスじいが言った。
「レベルを上げたいんじゃろ?」
「何で、分かったんだ?」
「ふぉっふぉっふぉ!いつもと様子が違ったからの。良く辛抱した。最近の若いもんは魔物を倒して手っ取り早くレベルを上げようとする。じゃがのう、基礎をおろそかにしたらいかん!」
俺は、その言葉の意味が良く分かる。
武器LV1のまま魔物と闘えば簡単に死ぬ。
基礎を無視してもある程度までは強くなれる。
でも、途中で武器LVの上昇が頭打ちになってしまう。
「そうだと思う」
ゼスじいは俺の顔をじっと見た。
「ワシが同行する時だけじゃ」
「え?」
「今から魔物を倒しに行くぞい」
ついに来たか!
やっとレベルを上げられる!
「油断は禁物じゃ。ワシでもうっかりすれば死ぬからの」
俺の喜びを見切ったように釘を刺してくる。
ゼスじいはうっかりしてても死なないと思うけど、俺を心配して言ってくれているのが分かる。
でも俺は不安より嬉しさが勝ってしまう。
俺は笑顔でゼスじいの後ろについて草原に向かった。
スライムだ。
最弱のモンスターで動きも遅い。
「ゲット、基本通りにやるんじゃ」
俺は大きく深呼吸してスライムに近づく。
スライムが俺に気づいてタックルしてくる。
右腕のひじから手までを覆う木の円盾で攻撃をガードする。
そして、盾で動きを止め、左手のメイスを振りかぶって殴る。
スライムが潰れて消え、ゴールドを落とす。
「倒した!倒したぞ!」
「これ!大きい声を出したらいかん!」
俺の声にスライムが寄って来る。
俺は3体のスライムに囲まれた。
スライムのタックルを円盾で防いでメイスで殴る。
背中に攻撃を食らうが焦らず基本通りに円盾で防いでメイスで殴って倒していった。
『レベルが1から2に上がりました』
「はあ、はあ、倒せた」
「うむ、悪くないの。じゃが大きい声を出すのはいかん」
「気を付けよう」
「それでいい。今日からレベル上げじゃな」
俺は思わずガッツポーズを取った。
その日から毎日レベルを上げる。
当然後ろからゼスじいがついてくる。
「ゴブリンじゃ。すばしっこい敵じゃからしっかり盾で受け止めるんじゃ」
俺は盾でゴブリンの攻撃を受けてメイスで倒した。
「オークじゃ、しぶとい敵じゃから何度も攻撃するんじゃ」
オークは俺と同じように盾とこん棒を持っていた。
俺は盾で防ぎつつメイスで攻撃し、何度も殴り合いになってオークを倒した。
その後、複数の魔物に囲まれてもレベルが上がり、打たれ強い能力値のおかげで時間をかけて安全に魔物を倒すことが出来た。
俺は一カ月もかからずにレベル10に到達した。
ゲット 人族 男
レベル: 10
HP: 100 SS
MP: 20 G
物理攻撃: 40 E
物理防御:100 SS
魔法攻撃:100 SS
魔法防御: 20 G
すばやさ: 20 G
固有スキル:無し
スキル:『メイスLV17』『盾LV20』『子供LV4』
武器 鉄のメイス:150
防具 木の円盾:30 布の服:10 木の靴:10
俺の能力値は10倍になり、戦いの実践によってメイスと盾のLVも上がった。
更に魔物を倒して集めたゴールドで木のメイスから鉄のメイスに変える。
これにより時間がかかっていたオークとの戦いが早く終わるようになった。
レベル1の時最弱のスライムを脅威に感じたけど、レベルを上げるほど安心感が増していった。
俺は教会の塀に寄りかかって休む。
ここで休んでいるとアリシアが様子を見に来てくれるからだ。
「痩せたにゃあ」
後ろから声が聞こえる。
アリシアだ。
アリシアは教会のリンゴを取ろうとして3回ゼスじいに怒られている。
リンゴ泥棒の常習犯なので教会の中にはあまり入ってこないのだ。
この世界では教会に生えているリンゴは皆の物という認識が強く、日本と価値観が違う。
さすがに果樹園の果物は取らないが、教会に生えているリンゴは子供にとって木から取って食べる物なのだ。
「アリシア、また美人になったか?」
アリシアは子供から女性に変わりつつあった。
子供っぽい仕草から少し女性的な動きに変わっていたし、見た目もどんどん大人になっていく。
5才の時からアリシアは女性として可愛いと思っていたが、俺は5才に転生して精神も幼くなったのだろうか?
最近外に出て遊んでいない。
「一カ月前に会ったばかりにゃ」
「そうだったか、最近こっちは平和だ。ダストと会っていないからかな?」
「ダストはいつも嫌われているにゃ」
やっぱりか。
ダストとは最近会っていないが、あの性根が変わるとは思えない。
「変わらないか」
「変わらないにゃあ。所でゲットはいつまでここにいるにゃ?」
「う~ん、15才になるまではいると思う」
「たまには一緒に遊びたいにゃあ」
「そうだな、大人になって、魔物をたくさん倒したらおいしい物をご馳走しよう。その時にたくさん話をしよう」
「それは楽しみにゃあ」
アリシアとしばらく話をすると、気配を消すように去って行った。
さすがアリシア、気配を消すのがうまい。
「アリシアとの話は終わったかの?」
「終わった」
「次の道は決まったかの?」
「最初の考えと変わらない。ファイアを覚えようと思う」
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この子のおかげで作家デビューできました
ありがとうルーク、いつか日の目を見れればいいのですが
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