18 / 38
第18話
しおりを挟む
次の日、昼近くになり起きると俺はカノンの父から正式に感謝された。
強引にここに住んでもらったのはカノンを守ってもらう意図もある事、気功のお礼、更に気功を使った魔石注入も感謝された。
その上で出来る範囲でカノンを守って欲しいと言った。
後で報酬も出すと言ってくれた。
カノンの父は思ったよりもカノンを守ろうとしていたようだ。
多分、ハンターを確保出来なかったのだろう。
掃除や洗濯もすべてお手伝いさんがしてくれて暇になるかと思ったが太田先生から連絡が来た。
男が学校の外をうろついておりリコが狙われているとの事だった。
太田先生の所に行くとリコとカノンもいた。
だがリコの機嫌がとにかく悪い。
「オオイワ、やはりあの男はネコノを見ている」
「分かりました。先生、ここで配信をしましょう。生徒を守る建前があるので学校の先生が止めに来たら事情を話して欲しいです。ネコリコチャンネルで撮るから協力して欲しい」
「……リコ?怒ってる?」
「……撮るよ」
うわあ、絶対に怒ってる。
質問に答えず配信を始めた。
でも、下を向いて暗い表情にも見える。
配信としては都合がいいか。
「どうも、きゅうチャンネルのカケルです。最近ネコリコチャンネルの登録者数が伸びたせいか、リコに付きまとって来る男性が増えました。そういう事はやめてください。学校の外で待ち伏せするような事もやめて欲しいです」
『やっぱりか、リコちゃんが暗い顔をしている』
『なんか、怒ってね?』
『いや、落ち込んでいるんだろ』
『てか配信をしたら変な人は沸いてくるだろ』
外にいる男性を見るときょろきょろしている。
配信を見ているな。
「それと、太田先生も前に来てください」
「俺か?」
「はい」
太田先生が前に出た。
「太田先生はリコともう一人、カノンも男性に付きまとわれ、同じハンターに腕を掴まれるなどの被害を受けて助けようとしましたが、その結果先生は2人をセクハラしている噂を流されました。そういう事もやめてください。助けようとした人を潰そうとするのはやめてください」
「お、お前、俺を気にかけて、うううううう、お前にボディーガードを頼んでよかった。お前は、昔から、優しかった。ううううう」
先生が泣き出す。
「は、配信を終わります」
男が去って行った。
スマホを見ていたが、やはりネコリコチャンネルを見ていたか。
「その前に、カノンの配信でも付きまとう男性にも釘を刺しておきたい」
「分かりました」
カノンが胸元を開けて、魔法陣を起動させた。
「どうも、きゅうチャンネルのカケルです……」
俺は同じように付きまとう男性に釘を刺して太田先生を呼んだ。
太田先生はまた泣き出して感情が爆発したように話し出した。
「オオイワにはボディガードを無償でやって貰っている!会社を辞めて大変な時期なのに引き受けてくれた。そうしたらなあ、こいつはアパートの場所を特定されてアパートにいられなくなったんだ。それでも、それでも!クスノキに全財産を使って武具を揃えて、自分で集めた魔石をクスノキに与えて、2人を守ろうとしてくれている!ううううう、お前は本当にいい奴だよ、俺にまで気を使って、お前はああ」
『やっぱりか!カノンちゃんを守ってくれ!頼むで!』
『腕を掴んだのは同じハンターだ。警察には止められない。カケル、頼んだぞ!』
『先生まで被害を受けてるんやな』
『生徒からの嫉妬もあるだろ?』
『カケル君、かっこいいよ!』
『次もカケル君のかっこいい姿も配信して!』
「ま、魔石は、か、貸しただけです。は、配信を終わります」
配信を終え、部屋を出ると生徒が集まって俺は囲まれた。
「きゅうチャンネルのカケルだ!」
「カケルさん!こっち向いて!」
「きゅう、こっちだよ!」
みんながスマホを構え勝手に撮影される。
「2人とも、一旦離れるぞ!」
俺は走ってハンター高校を離れた。
俺の後にカノン、そしてスナイプが付いてくるが、リコが遅れる。
カノンとスナイプは魔石注入の効果でリコよりも速くなったか。
それにしても、リコの機嫌が悪い。
機嫌が悪い人に近づくと碌なことにならない。
今日はカノンに魔石の注入をして、リコを強くするのは後にしよう。
「俺とカノンは特訓があるから」
「……ずるい」
「え?」
「私だけ、のけ者にしてる」
俺とカノンは顔を見合わせた。
「……リコも魔石注入をしますか?」
「私もコラボする」
「魔石注入じゃなくコラボがいいのか?」
「私もお泊りする!」
「お泊りセットのリストを送りました。一旦リコの家に行きましょう」
「すぐにいこ!」
こうして、リコもカノンの家でお泊りする事になった。
のけ者にしたのが良くなかったのか?
でも俺はそんなにのけ者にしたか?
みんなでカノンの家まで走る。
民家を抜け、周りに木が生い茂る山道を抜けると上に豪邸が見えた。
「はあ、はあ、ちょ、ちょっと、皆、待ってよ」
リコが最後に到着して肩で息をした。
昨日カノンとスナイプは大量の魔石を使い能力値を強化した。
ドッグランの時は身体能力が1番高かったリコがビリになった。
リコからしたら、置いていかれる気分になるだろうな。
「そっか、リコ、確かにカノンとスナイプだけに魔石を貸して強化していた。今日の主役はリコだ」
「そうですね。私達はパーティーです。リコのやりたいことはありますか?」
「……動画撮影」
俺とカノンはリコをおもてなしした。
「リコ、スナイプときゅう、全員のコラボ配信をしませんか?」
「え?いいの!?」
「いいぞ、全員参加じゃなくてもリコが撮りたい配信をしてくれ」
「きゅうをスナイプに乗せたい」
「……ん?」
「きゅうライダーだよ!動画を撮りたい!」
「分かった」
リコはおもてなしの結果すぐに機嫌がよくなった。
リコはにこにこしながら『きゅうライダー』の撮影を始めた。
スナイプの背中にきゅうが乗ってリコの周りを歩く。
「きゅう、手を振って」
きゅうが短い前足で手を振ると更に笑顔になった。
うまい!きゅうの魅力を引き出している!
リコは笑顔で撮影を終わらせた。
次は『避けすぎるきゅう』の撮影を始めた。
スナイプがきゅうを捕まえようとするがきゅうは素早く避ける。
そして短い撮影をまた終わらせた。
どうやら短めの動画を量産する計画のようだ。
「リコ、きゅうはベッドからジャンプして飛び込む遊びが好きだぞ」
「見たことある!いいね!やろう!」
次はきゅうがベッドから走ってリコに飛び込む。
リコがキャッチしてベッドに投げると着地してまたリコに飛び込む。
これを100回以上続けるときゅうが左右に顔を振ってテンションが高くなった。
「きゅうううううううう!」
「今日はたくさん動画を撮ったからやすも。きゅう、スナイプ、いこ」
リコがきゅうを持ってゲストルームに入って行った。
「……何とかなったか」
「今日も魔石注入をお願いします」
「分かった」
◇
魔石を注入するとカノンが気絶した。
カノンに布団をかけて夜風に当たる。
リコの機嫌は途中まで悪かったけど、それでも、皆といるのは楽しかった。
両親といた時は、本当に居心地が悪かった。
スキルホルダーになっていなければ、両親から離れる事が出来なかったかもしれない。
会社を辞めて一週間、それだけで俺の心が変わっていくのを感じた。
強引にここに住んでもらったのはカノンを守ってもらう意図もある事、気功のお礼、更に気功を使った魔石注入も感謝された。
その上で出来る範囲でカノンを守って欲しいと言った。
後で報酬も出すと言ってくれた。
カノンの父は思ったよりもカノンを守ろうとしていたようだ。
多分、ハンターを確保出来なかったのだろう。
掃除や洗濯もすべてお手伝いさんがしてくれて暇になるかと思ったが太田先生から連絡が来た。
男が学校の外をうろついておりリコが狙われているとの事だった。
太田先生の所に行くとリコとカノンもいた。
だがリコの機嫌がとにかく悪い。
「オオイワ、やはりあの男はネコノを見ている」
「分かりました。先生、ここで配信をしましょう。生徒を守る建前があるので学校の先生が止めに来たら事情を話して欲しいです。ネコリコチャンネルで撮るから協力して欲しい」
「……リコ?怒ってる?」
「……撮るよ」
うわあ、絶対に怒ってる。
質問に答えず配信を始めた。
でも、下を向いて暗い表情にも見える。
配信としては都合がいいか。
「どうも、きゅうチャンネルのカケルです。最近ネコリコチャンネルの登録者数が伸びたせいか、リコに付きまとって来る男性が増えました。そういう事はやめてください。学校の外で待ち伏せするような事もやめて欲しいです」
『やっぱりか、リコちゃんが暗い顔をしている』
『なんか、怒ってね?』
『いや、落ち込んでいるんだろ』
『てか配信をしたら変な人は沸いてくるだろ』
外にいる男性を見るときょろきょろしている。
配信を見ているな。
「それと、太田先生も前に来てください」
「俺か?」
「はい」
太田先生が前に出た。
「太田先生はリコともう一人、カノンも男性に付きまとわれ、同じハンターに腕を掴まれるなどの被害を受けて助けようとしましたが、その結果先生は2人をセクハラしている噂を流されました。そういう事もやめてください。助けようとした人を潰そうとするのはやめてください」
「お、お前、俺を気にかけて、うううううう、お前にボディーガードを頼んでよかった。お前は、昔から、優しかった。ううううう」
先生が泣き出す。
「は、配信を終わります」
男が去って行った。
スマホを見ていたが、やはりネコリコチャンネルを見ていたか。
「その前に、カノンの配信でも付きまとう男性にも釘を刺しておきたい」
「分かりました」
カノンが胸元を開けて、魔法陣を起動させた。
「どうも、きゅうチャンネルのカケルです……」
俺は同じように付きまとう男性に釘を刺して太田先生を呼んだ。
太田先生はまた泣き出して感情が爆発したように話し出した。
「オオイワにはボディガードを無償でやって貰っている!会社を辞めて大変な時期なのに引き受けてくれた。そうしたらなあ、こいつはアパートの場所を特定されてアパートにいられなくなったんだ。それでも、それでも!クスノキに全財産を使って武具を揃えて、自分で集めた魔石をクスノキに与えて、2人を守ろうとしてくれている!ううううう、お前は本当にいい奴だよ、俺にまで気を使って、お前はああ」
『やっぱりか!カノンちゃんを守ってくれ!頼むで!』
『腕を掴んだのは同じハンターだ。警察には止められない。カケル、頼んだぞ!』
『先生まで被害を受けてるんやな』
『生徒からの嫉妬もあるだろ?』
『カケル君、かっこいいよ!』
『次もカケル君のかっこいい姿も配信して!』
「ま、魔石は、か、貸しただけです。は、配信を終わります」
配信を終え、部屋を出ると生徒が集まって俺は囲まれた。
「きゅうチャンネルのカケルだ!」
「カケルさん!こっち向いて!」
「きゅう、こっちだよ!」
みんながスマホを構え勝手に撮影される。
「2人とも、一旦離れるぞ!」
俺は走ってハンター高校を離れた。
俺の後にカノン、そしてスナイプが付いてくるが、リコが遅れる。
カノンとスナイプは魔石注入の効果でリコよりも速くなったか。
それにしても、リコの機嫌が悪い。
機嫌が悪い人に近づくと碌なことにならない。
今日はカノンに魔石の注入をして、リコを強くするのは後にしよう。
「俺とカノンは特訓があるから」
「……ずるい」
「え?」
「私だけ、のけ者にしてる」
俺とカノンは顔を見合わせた。
「……リコも魔石注入をしますか?」
「私もコラボする」
「魔石注入じゃなくコラボがいいのか?」
「私もお泊りする!」
「お泊りセットのリストを送りました。一旦リコの家に行きましょう」
「すぐにいこ!」
こうして、リコもカノンの家でお泊りする事になった。
のけ者にしたのが良くなかったのか?
でも俺はそんなにのけ者にしたか?
みんなでカノンの家まで走る。
民家を抜け、周りに木が生い茂る山道を抜けると上に豪邸が見えた。
「はあ、はあ、ちょ、ちょっと、皆、待ってよ」
リコが最後に到着して肩で息をした。
昨日カノンとスナイプは大量の魔石を使い能力値を強化した。
ドッグランの時は身体能力が1番高かったリコがビリになった。
リコからしたら、置いていかれる気分になるだろうな。
「そっか、リコ、確かにカノンとスナイプだけに魔石を貸して強化していた。今日の主役はリコだ」
「そうですね。私達はパーティーです。リコのやりたいことはありますか?」
「……動画撮影」
俺とカノンはリコをおもてなしした。
「リコ、スナイプときゅう、全員のコラボ配信をしませんか?」
「え?いいの!?」
「いいぞ、全員参加じゃなくてもリコが撮りたい配信をしてくれ」
「きゅうをスナイプに乗せたい」
「……ん?」
「きゅうライダーだよ!動画を撮りたい!」
「分かった」
リコはおもてなしの結果すぐに機嫌がよくなった。
リコはにこにこしながら『きゅうライダー』の撮影を始めた。
スナイプの背中にきゅうが乗ってリコの周りを歩く。
「きゅう、手を振って」
きゅうが短い前足で手を振ると更に笑顔になった。
うまい!きゅうの魅力を引き出している!
リコは笑顔で撮影を終わらせた。
次は『避けすぎるきゅう』の撮影を始めた。
スナイプがきゅうを捕まえようとするがきゅうは素早く避ける。
そして短い撮影をまた終わらせた。
どうやら短めの動画を量産する計画のようだ。
「リコ、きゅうはベッドからジャンプして飛び込む遊びが好きだぞ」
「見たことある!いいね!やろう!」
次はきゅうがベッドから走ってリコに飛び込む。
リコがキャッチしてベッドに投げると着地してまたリコに飛び込む。
これを100回以上続けるときゅうが左右に顔を振ってテンションが高くなった。
「きゅうううううううう!」
「今日はたくさん動画を撮ったからやすも。きゅう、スナイプ、いこ」
リコがきゅうを持ってゲストルームに入って行った。
「……何とかなったか」
「今日も魔石注入をお願いします」
「分かった」
◇
魔石を注入するとカノンが気絶した。
カノンに布団をかけて夜風に当たる。
リコの機嫌は途中まで悪かったけど、それでも、皆といるのは楽しかった。
両親といた時は、本当に居心地が悪かった。
スキルホルダーになっていなければ、両親から離れる事が出来なかったかもしれない。
会社を辞めて一週間、それだけで俺の心が変わっていくのを感じた。
0
お気に入りに追加
92
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

美人四天王の妹とシテいるけど、僕は学校を卒業するまでモブに徹する、はずだった
ぐうのすけ
恋愛
【カクヨムでラブコメ週間2位】ありがとうございます!
僕【山田集】は高校3年生のモブとして何事もなく高校を卒業するはずだった。でも、義理の妹である【山田芽以】とシテいる現場をお母さんに目撃され、家族会議が開かれた。家族会議の結果隠蔽し、何事も無く高校を卒業する事が決まる。ある時学校の美人四天王の一角である【夏空日葵】に僕と芽以がベッドでシテいる所を目撃されたところからドタバタが始まる。僕の完璧なモブメッキは剥がれ、ヒマリに観察され、他の美人四天王にもメッキを剥され、何かを嗅ぎつけられていく。僕は、平穏無事に学校を卒業できるのだろうか?
『この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません』

【書籍化】パーティー追放から始まる収納無双!~姪っ子パーティといく最強ハーレム成り上がり~
くーねるでぶる(戒め)
ファンタジー
【24年11月5日発売】
その攻撃、収納する――――ッ!
【収納】のギフトを賜り、冒険者として活躍していたアベルは、ある日、一方的にパーティから追放されてしまう。
理由は、マジックバッグを手に入れたから。
マジックバッグの性能は、全てにおいてアベルの【収納】のギフトを上回っていたのだ。
これは、3度にも及ぶパーティ追放で、すっかり自信を見失った男の再生譚である。
勇者一行から追放された二刀流使い~仲間から捜索願いを出されるが、もう遅い!~新たな仲間と共に魔王を討伐ス
R666
ファンタジー
アマチュアニートの【二龍隆史】こと36歳のおっさんは、ある日を境に実の両親達の手によって包丁で腹部を何度も刺されて地獄のような痛みを味わい死亡。
そして彼の魂はそのまま天界へ向かう筈であったが女神を自称する危ない女に呼び止められると、ギフトと呼ばれる最強の特典を一つだけ選んで、異世界で勇者達が魔王を討伐できるように手助けをして欲しいと頼み込まれた。
最初こそ余り乗り気ではない隆史ではあったが第二の人生を始めるのも悪くないとして、ギフトを一つ選び女神に言われた通りに勇者一行の手助けをするべく異世界へと乗り込む。
そして異世界にて真面目に勇者達の手助けをしていたらチキン野郎の役立たずという烙印を押されてしまい隆史は勇者一行から追放されてしまう。
※これは勇者一行から追放された最凶の二刀流使いの隆史が新たな仲間を自ら探して、自分達が新たな勇者一行となり魔王を討伐するまでの物語である※

(完結)魔王討伐後にパーティー追放されたFランク魔法剣士は、超レア能力【全スキル】を覚えてゲスすぎる勇者達をザマアしつつ世界を救います
しまうま弁当
ファンタジー
魔王討伐直後にクリードは勇者ライオスからパーティーから出て行けといわれるのだった。クリードはパーティー内ではつねにFランクと呼ばれ戦闘にも参加させてもらえず場美雑言は当たり前でクリードはもう勇者パーティーから出て行きたいと常々考えていたので、いい機会だと思って出て行く事にした。だがラストダンジョンから脱出に必要なリアーの羽はライオス達は分けてくれなかったので、仕方なく一階層づつ上っていく事を決めたのだった。だがなぜか後ろから勇者パーティー内で唯一のヒロインであるミリーが追いかけてきて一緒に脱出しようと言ってくれたのだった。切羽詰まっていると感じたクリードはミリーと一緒に脱出を図ろうとするが、後ろから追いかけてきたメンバーに石にされてしまったのだった。

男女比の狂った世界で愛を振りまく
キョウキョウ
恋愛
男女比が1:10という、男性の数が少ない世界に転生した主人公の七沢直人(ななさわなおと)。
その世界の男性は無気力な人が多くて、異性その恋愛にも消極的。逆に、女性たちは恋愛に飢え続けていた。どうにかして男性と仲良くなりたい。イチャイチャしたい。
直人は他の男性たちと違って、欲求を強く感じていた。女性とイチャイチャしたいし、楽しく過ごしたい。
生まれた瞬間から愛され続けてきた七沢直人は、その愛を周りの女性に返そうと思った。
デートしたり、手料理を振る舞ったり、一緒に趣味を楽しんだりする。その他にも、色々と。
本作品は、男女比の異なる世界の女性たちと積極的に触れ合っていく様子を描く物語です。
※カクヨムにも掲載中の作品です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる