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第133話 真実
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ファンキー王の元に向かって事情を聴く。
「ファンキー王、このギターはモンスターを集める効果がある。使えば使うほどモンスターが集まって来る」
「なんてことだヨウ」
ギュイン!
「王! おやめください! これ以上演奏してはいけません!」
「ワシのハートが手を動かすヨウ!」
「皆で取り押さえろ! 王はご乱心だ!」
ファンキー王が兵士に取り押さえられた。
大臣が前に出る。
「ギターなら、職人に作らせています」
「場所は分かるか?」
「ええ、王都の一角に普通に住んでおりますので……これがその地図になります」
「分かった。ありがとう。それとあのギターは」
「ええ、私の命を懸けてでもすべて封印いたします」
「頼む」
俺は皆の元に戻った。
地図を渡すと全軍で店を包囲し、リンク王国の将軍が店に入っていこうとする。
その瞬間に店主が出てきた。
「何の騒ぎですかな? ぱふぉふぉふぉふぉ!」
「お前の作ったギターだが、モンスターを呼び寄せる効果があるようだな」
「ぱ、ぱふぉ! ぱふぉふぉふぉふぉふぉふぉふぉふぉふぉふぉふぉふぉふぉ!」
店主が腹を抱えて笑い出した。
「今頃気づいたか! ぱふぉふぉふぉふぉふぉふぉふぉふぉふぉふぉふぉふぉふぉ!」
「貴様、人間ではないな!」
「なーんでバレたのお! きっもおおおおおおおおふぉおおおおおお!」
店主の体が大きく膨らんでいく。
顔がゾウに変わり、両腕からはゾウの牙が生え、体が岩のように変質していく。
「ぱっふぉおおおおおおおおおおお! やっと元の姿に戻れたあああ! 気持ちいいいいいい!」
キングゴーレムを超える大きな体が俺達を見下ろす。
ゾウ人間で体は岩で出来ている。
「自己紹介をしよう。僕は岩の魔王! パフォームだ! 分かったかい? ゴミのような人間どもおおおおお!」
パフォームが両手から生えた牙を突き刺し、薙ぎ払って俺達を攻撃する。
1度薙ぎ払っただけで民家が10件以上倒壊した。
「あ、そうだ! あの城を壊そう! 僕、下手に出るのが嫌いだったんだよねええ!」
パフォームが走ってジャンプすると王城を蹴り、腕の牙で破壊していく。
「は、ははははははははは! 気持ちいいいいいいいいいいいいいいい!」
王城から人が逃げ出していく。
ファンキー王も素早く逃げていく。
軍が総攻撃を仕掛けるがパフォームが腕の牙でなぎ倒していく。
「大きい事はそれだけでロックンローーーール!」
「ぐあああああ!」
「魔法を撃ち込んでも全く効いていない!」
「傷を受けても一瞬で回復している!」
「もう駄目なのか!」
「連戦でもう力が残っていない!」
あいつはヤバイ。
笑いながら人を殺していく。
攻撃をしようとした瞬間に気づいた。
あいつ、攻撃を受けると少しずつ小さくなっていく。
攻撃が効かないわけじゃない。
自分の体を削るように傷を治しているんだ!
「マイク!」
俺はマイクを出現させた。
「パフォームは攻撃を受ける度に小さくなっている! 傷が一瞬で直っているわけじゃない! 体を削って強引に再生させているだけだ!」
「そ、そういえば前より小さい!」
「攻撃を続ければ最後は消える!」
「みんな! あきらめずに攻撃だ!」
「「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!」」
パフォームの笑顔が消えて俺を睨んだ。
「きも! お前きっしょおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!」
パフォームが俺を狙って突進してきた。
俺は王都の外に走った。
「ファンキー王、このギターはモンスターを集める効果がある。使えば使うほどモンスターが集まって来る」
「なんてことだヨウ」
ギュイン!
「王! おやめください! これ以上演奏してはいけません!」
「ワシのハートが手を動かすヨウ!」
「皆で取り押さえろ! 王はご乱心だ!」
ファンキー王が兵士に取り押さえられた。
大臣が前に出る。
「ギターなら、職人に作らせています」
「場所は分かるか?」
「ええ、王都の一角に普通に住んでおりますので……これがその地図になります」
「分かった。ありがとう。それとあのギターは」
「ええ、私の命を懸けてでもすべて封印いたします」
「頼む」
俺は皆の元に戻った。
地図を渡すと全軍で店を包囲し、リンク王国の将軍が店に入っていこうとする。
その瞬間に店主が出てきた。
「何の騒ぎですかな? ぱふぉふぉふぉふぉ!」
「お前の作ったギターだが、モンスターを呼び寄せる効果があるようだな」
「ぱ、ぱふぉ! ぱふぉふぉふぉふぉふぉふぉふぉふぉふぉふぉふぉふぉふぉ!」
店主が腹を抱えて笑い出した。
「今頃気づいたか! ぱふぉふぉふぉふぉふぉふぉふぉふぉふぉふぉふぉふぉふぉ!」
「貴様、人間ではないな!」
「なーんでバレたのお! きっもおおおおおおおおふぉおおおおおお!」
店主の体が大きく膨らんでいく。
顔がゾウに変わり、両腕からはゾウの牙が生え、体が岩のように変質していく。
「ぱっふぉおおおおおおおおおおお! やっと元の姿に戻れたあああ! 気持ちいいいいいい!」
キングゴーレムを超える大きな体が俺達を見下ろす。
ゾウ人間で体は岩で出来ている。
「自己紹介をしよう。僕は岩の魔王! パフォームだ! 分かったかい? ゴミのような人間どもおおおおお!」
パフォームが両手から生えた牙を突き刺し、薙ぎ払って俺達を攻撃する。
1度薙ぎ払っただけで民家が10件以上倒壊した。
「あ、そうだ! あの城を壊そう! 僕、下手に出るのが嫌いだったんだよねええ!」
パフォームが走ってジャンプすると王城を蹴り、腕の牙で破壊していく。
「は、ははははははははは! 気持ちいいいいいいいいいいいいいいい!」
王城から人が逃げ出していく。
ファンキー王も素早く逃げていく。
軍が総攻撃を仕掛けるがパフォームが腕の牙でなぎ倒していく。
「大きい事はそれだけでロックンローーーール!」
「ぐあああああ!」
「魔法を撃ち込んでも全く効いていない!」
「傷を受けても一瞬で回復している!」
「もう駄目なのか!」
「連戦でもう力が残っていない!」
あいつはヤバイ。
笑いながら人を殺していく。
攻撃をしようとした瞬間に気づいた。
あいつ、攻撃を受けると少しずつ小さくなっていく。
攻撃が効かないわけじゃない。
自分の体を削るように傷を治しているんだ!
「マイク!」
俺はマイクを出現させた。
「パフォームは攻撃を受ける度に小さくなっている! 傷が一瞬で直っているわけじゃない! 体を削って強引に再生させているだけだ!」
「そ、そういえば前より小さい!」
「攻撃を続ければ最後は消える!」
「みんな! あきらめずに攻撃だ!」
「「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!」」
パフォームの笑顔が消えて俺を睨んだ。
「きも! お前きっしょおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!」
パフォームが俺を狙って突進してきた。
俺は王都の外に走った。
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