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第93話 ワルブ
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俺とサーラの稽古が終わるとエルフに呼ばれた。
「ユウタさん! 王様が呼んでましたよ。サーラさんもです!」
俺・サーラ・セリア・アリーチェが会議室に入ると王・大臣・レオナルドさんがいた。
「今回はギャングについてだ。王都内にオオカミ族のギャングがいる。協力関係を結ぶか、倒すか。ユウタが話をして決めて欲しい」
レオナルドさんが口を開いた。
「ギャングのボス、ワルブはワーウルフの固有スキルを持っている。ワーウルフ状態のワルブは俺の戦闘力を超えている、と思う」
「ギャングはレオが遠征に出たり、戦いがあるたびに隙をついて民から金を巻き上げている。今このタイミングで解決したいのだ。ワルブ以外のギャングは100人で、全員オオカミ族だ。身体能力は高めだが、そこまでの脅威ではない。危険なのはワルブだ」
「わかりました。明日4人で行ってみます」
【次の日】
俺・アリーチェ・サーラ・セリアでギャングの縄張り前に来ていた。
スラム街のような場所で、ギャングの屋敷だけはきれいだ。
屋敷に入ろうとすると2人のオオカミ族に止められた。
人の見た目にオオカミの尻尾と耳が生えている。
「待て! 何の用だ!」
「ワルブと話がしたい」
「予約は入れているのか?」
「いや、まったく」
「帰りな」
「それは困る」
屋敷の中からオオカミ族が出てきた。
2階からサングラスをかけた男が飛び降りるとみんなが道を開けた。
「俺がワルブだ」
「ワルブ、話が」
「ワルブさんだ! さんをつけろよ!」
「ワルブさん、王都を荒らすのはやめて王に協力して欲しい」
「へ! 後ろの3人を俺の奴隷としてよこすなら考えてやってももいいぜ! ぎゃははははははははは!」
イラっとしたが話を続ける。
「冗談はこの辺にして」
「冗談じゃねえよ! まさかお前喧嘩売ってんのか! こっちは100、そっちは4人だ」
「ワルブさん、話し合いは出来ないか?」
「おい! 敬語を使えよゴミが!」
「ワルブさん、話し合いは出来ませんか?」
「まずは後ろの3人を奴隷として差し出せ! 話はそこからだ」
無理だな。
こいつは無理だ。
「無理だ!」
「あーん! 何言ってやがる! 敬語を使えよ!」
「サーラ! 雑魚を撃ってくれ! セリア、大魔法だ! アリーチェは雑魚を無力化してくれ! 俺はワルブを相手にする!」
ワルブが無言で俺に拳を突き出した。
俺はステッキで拳を受ける。
ワルブは俺を狙って拳を何度も繰り出した。
俺はステッキで受けつつ後ろに下がった。
「おいおいおいおい! 舐め腐った事を言ったかと思えば下がってばかりじゃねえか! ビビり野郎がよお!」
「アタックダイス! ナイフ!」
ナイフがナイフを避けきれずワルブの腕に2本突き刺さった。
「てめえ! 遊び人の分際で調子に乗るな!」
アタックダイスが2の目を出した。
アタックダイスをワルブが殴り爆発する。
ワルブの目つきが変わった。
爆発が痛かったか。
うまくワルブを引き離す事が出来た。
交渉が決裂した場合、
俺VSワルブ
3人VS100人
この構図に持って行く予定だった。
交渉は失敗したが次の作戦成功だ。
「ユウタさん! 王様が呼んでましたよ。サーラさんもです!」
俺・サーラ・セリア・アリーチェが会議室に入ると王・大臣・レオナルドさんがいた。
「今回はギャングについてだ。王都内にオオカミ族のギャングがいる。協力関係を結ぶか、倒すか。ユウタが話をして決めて欲しい」
レオナルドさんが口を開いた。
「ギャングのボス、ワルブはワーウルフの固有スキルを持っている。ワーウルフ状態のワルブは俺の戦闘力を超えている、と思う」
「ギャングはレオが遠征に出たり、戦いがあるたびに隙をついて民から金を巻き上げている。今このタイミングで解決したいのだ。ワルブ以外のギャングは100人で、全員オオカミ族だ。身体能力は高めだが、そこまでの脅威ではない。危険なのはワルブだ」
「わかりました。明日4人で行ってみます」
【次の日】
俺・アリーチェ・サーラ・セリアでギャングの縄張り前に来ていた。
スラム街のような場所で、ギャングの屋敷だけはきれいだ。
屋敷に入ろうとすると2人のオオカミ族に止められた。
人の見た目にオオカミの尻尾と耳が生えている。
「待て! 何の用だ!」
「ワルブと話がしたい」
「予約は入れているのか?」
「いや、まったく」
「帰りな」
「それは困る」
屋敷の中からオオカミ族が出てきた。
2階からサングラスをかけた男が飛び降りるとみんなが道を開けた。
「俺がワルブだ」
「ワルブ、話が」
「ワルブさんだ! さんをつけろよ!」
「ワルブさん、王都を荒らすのはやめて王に協力して欲しい」
「へ! 後ろの3人を俺の奴隷としてよこすなら考えてやってももいいぜ! ぎゃははははははははは!」
イラっとしたが話を続ける。
「冗談はこの辺にして」
「冗談じゃねえよ! まさかお前喧嘩売ってんのか! こっちは100、そっちは4人だ」
「ワルブさん、話し合いは出来ないか?」
「おい! 敬語を使えよゴミが!」
「ワルブさん、話し合いは出来ませんか?」
「まずは後ろの3人を奴隷として差し出せ! 話はそこからだ」
無理だな。
こいつは無理だ。
「無理だ!」
「あーん! 何言ってやがる! 敬語を使えよ!」
「サーラ! 雑魚を撃ってくれ! セリア、大魔法だ! アリーチェは雑魚を無力化してくれ! 俺はワルブを相手にする!」
ワルブが無言で俺に拳を突き出した。
俺はステッキで拳を受ける。
ワルブは俺を狙って拳を何度も繰り出した。
俺はステッキで受けつつ後ろに下がった。
「おいおいおいおい! 舐め腐った事を言ったかと思えば下がってばかりじゃねえか! ビビり野郎がよお!」
「アタックダイス! ナイフ!」
ナイフがナイフを避けきれずワルブの腕に2本突き刺さった。
「てめえ! 遊び人の分際で調子に乗るな!」
アタックダイスが2の目を出した。
アタックダイスをワルブが殴り爆発する。
ワルブの目つきが変わった。
爆発が痛かったか。
うまくワルブを引き離す事が出来た。
交渉が決裂した場合、
俺VSワルブ
3人VS100人
この構図に持って行く予定だった。
交渉は失敗したが次の作戦成功だ。
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