85 / 136
第85話 エルフ
しおりを挟む
大量の食料と丸太を持ち帰ると王と大臣が笑顔で出迎えた。
「一カ月も経たずに鉄鉱石・木材・食料問題が解決した。礼を言うぞ」
正確に言えば木はまだまだ足りない。
今でも木は切り続けられているし、兵士が工兵として作業をこなしている。
解決の見込みが立ったが正確なところだろう。
「生産力は元々あったので、物流をやっただけですよ。それにみんなも頑張りました」
「残るは、治安問題と少数部族との協力強化です。治安問題は盗賊の討伐ですが、盗賊はスカウトが多く、良く逃げられ、拠点も良く変わるので対処が難しい、ですが少数部族との協力なら、ユウタ殿の出番かと」
「交渉は得意ではありませんよ?」
「実を言うと、兵士をエルフの元に向かわせましたが、交渉を失敗しました。そこでユウタ殿に行っていただきたい」
「い、いやいやいや! 兵士が行って駄目だったんですよね?」
「いやいやいやいや! ユウタ殿なら行ける可能性もあると考えます! 王と私は期待しています」
「交渉の条件は?」
「協力条件はオークの討伐、王都への出入り自由、その2点が達成された場合協力するが戦闘中に危なくなったら逃げるとのことでした。前回はオークを討伐する余裕が無く諦めました。交渉内容はユウタ殿の判断に任せます。もちろんセリアにも行ってもらいます」
「オークか」
交渉力じゃなくて、オークを倒せる戦力の方が大事で、今は軍を動かしたくないんだろう。
「オークは体力が高く、エルフが得意とする矢が効きにくいのだ。しかもエルフの女を襲い死ぬまで子を産ませる」
「オークの討伐は必須ですね。すぐに向かいます」
4人でエルフの里に向かった。
里は遠く、向かう途中でアリーチェと1つになり巫女の固有スキルを発動させた。
エルフの里に入ると普通に中に入る事が出来た。
「ようこそエルフの里へ! 歓迎します!」
エルフのお姉さんが出迎えると大きな木に作られた家に案内された。
美男美女が揃っており、皆フレンドリーだ。
「アクア王国とエルフの協力関係を結びたく、交渉に来ました。ユウタと言います」
俺はすっと頭を下げた。
「ご丁寧にどうも。私はエルフのまとめ役、ナナヤです」
女性エルフが頭を下げると他のエルフも頭を下げた。
「条件はオークの討伐、王都への出入り自由の2つが満たされた場合協力出来て、危なくなったら撤退すると、その条件で良いでしょうか?」
「ええ、いいですよ。オークを倒してくださるなら、結果によっては条件を甘く出来ます」
「オーク討伐が必須と、そういう事ですね?」
「はい、オークだけは本当に無理なので、オークはエルフの敵ですから」
「場所の探索から始めようと思います」
「場所は分かりますよ」
エルフのお姉さんが地図を持って来た。
「この5点です。案内も出来ます。倒してくださるなら食事や物資の用意から案内まで全部出来ます」
「今から行きましょう」
「今からですか、いいですね! ぜひぜひ!」
案内を受けつつエルフのお姉さんが話しかけてくる。
「オークが1238体いますが、作戦はあるんですか?」
「サーラが逆サイドから攻撃を開始して、サーラに注意が向いた所でセリアが大魔法を使って混乱した所に僕とアリーチェが突撃します」
「わあ、無謀ですね。木に登って隠れてますね」
エルフのお姉さんが笑顔で言った。
「それで大丈夫ですよ」
サーラが逆サイドから攻撃を開始し、オークが叫んでサーラに注意が向いた。
「行ってきますね」
「はいはい! 気をつけてください!」
セリアが前に出た。
「サイクロン! サイクロン!」
拠点のテントが吹き飛ばされ、オークの陣形が乱れた。
「行くぞ! ダイスレイン!」
5の目が出た!
当たりだ!
500の小さいダイスがバウンドしてオークに向かって降り注ぐ。
チュドドドドドドドドドーン!
ダイスが爆発してオークが倒れていく。
これで完全に流れを制した。
4人の攻撃でオークが倒れていく。
オークを全滅させるとエルフのお姉さんが俺に抱き着いた。
「凄い凄い! 良いですよ! 次も行けますか!?」
「僕は、1時間休んでから行けますが」
ただ、セリアは大魔法を2回も使った。
「ここより弱い所なら行けます」
「ここが一番弱い所です」
「セリア、マッサージをしていいか?」
「一カ月も経たずに鉄鉱石・木材・食料問題が解決した。礼を言うぞ」
正確に言えば木はまだまだ足りない。
今でも木は切り続けられているし、兵士が工兵として作業をこなしている。
解決の見込みが立ったが正確なところだろう。
「生産力は元々あったので、物流をやっただけですよ。それにみんなも頑張りました」
「残るは、治安問題と少数部族との協力強化です。治安問題は盗賊の討伐ですが、盗賊はスカウトが多く、良く逃げられ、拠点も良く変わるので対処が難しい、ですが少数部族との協力なら、ユウタ殿の出番かと」
「交渉は得意ではありませんよ?」
「実を言うと、兵士をエルフの元に向かわせましたが、交渉を失敗しました。そこでユウタ殿に行っていただきたい」
「い、いやいやいや! 兵士が行って駄目だったんですよね?」
「いやいやいやいや! ユウタ殿なら行ける可能性もあると考えます! 王と私は期待しています」
「交渉の条件は?」
「協力条件はオークの討伐、王都への出入り自由、その2点が達成された場合協力するが戦闘中に危なくなったら逃げるとのことでした。前回はオークを討伐する余裕が無く諦めました。交渉内容はユウタ殿の判断に任せます。もちろんセリアにも行ってもらいます」
「オークか」
交渉力じゃなくて、オークを倒せる戦力の方が大事で、今は軍を動かしたくないんだろう。
「オークは体力が高く、エルフが得意とする矢が効きにくいのだ。しかもエルフの女を襲い死ぬまで子を産ませる」
「オークの討伐は必須ですね。すぐに向かいます」
4人でエルフの里に向かった。
里は遠く、向かう途中でアリーチェと1つになり巫女の固有スキルを発動させた。
エルフの里に入ると普通に中に入る事が出来た。
「ようこそエルフの里へ! 歓迎します!」
エルフのお姉さんが出迎えると大きな木に作られた家に案内された。
美男美女が揃っており、皆フレンドリーだ。
「アクア王国とエルフの協力関係を結びたく、交渉に来ました。ユウタと言います」
俺はすっと頭を下げた。
「ご丁寧にどうも。私はエルフのまとめ役、ナナヤです」
女性エルフが頭を下げると他のエルフも頭を下げた。
「条件はオークの討伐、王都への出入り自由の2つが満たされた場合協力出来て、危なくなったら撤退すると、その条件で良いでしょうか?」
「ええ、いいですよ。オークを倒してくださるなら、結果によっては条件を甘く出来ます」
「オーク討伐が必須と、そういう事ですね?」
「はい、オークだけは本当に無理なので、オークはエルフの敵ですから」
「場所の探索から始めようと思います」
「場所は分かりますよ」
エルフのお姉さんが地図を持って来た。
「この5点です。案内も出来ます。倒してくださるなら食事や物資の用意から案内まで全部出来ます」
「今から行きましょう」
「今からですか、いいですね! ぜひぜひ!」
案内を受けつつエルフのお姉さんが話しかけてくる。
「オークが1238体いますが、作戦はあるんですか?」
「サーラが逆サイドから攻撃を開始して、サーラに注意が向いた所でセリアが大魔法を使って混乱した所に僕とアリーチェが突撃します」
「わあ、無謀ですね。木に登って隠れてますね」
エルフのお姉さんが笑顔で言った。
「それで大丈夫ですよ」
サーラが逆サイドから攻撃を開始し、オークが叫んでサーラに注意が向いた。
「行ってきますね」
「はいはい! 気をつけてください!」
セリアが前に出た。
「サイクロン! サイクロン!」
拠点のテントが吹き飛ばされ、オークの陣形が乱れた。
「行くぞ! ダイスレイン!」
5の目が出た!
当たりだ!
500の小さいダイスがバウンドしてオークに向かって降り注ぐ。
チュドドドドドドドドドーン!
ダイスが爆発してオークが倒れていく。
これで完全に流れを制した。
4人の攻撃でオークが倒れていく。
オークを全滅させるとエルフのお姉さんが俺に抱き着いた。
「凄い凄い! 良いですよ! 次も行けますか!?」
「僕は、1時間休んでから行けますが」
ただ、セリアは大魔法を2回も使った。
「ここより弱い所なら行けます」
「ここが一番弱い所です」
「セリア、マッサージをしていいか?」
0
お気に入りに追加
429
あなたにおすすめの小説
アレキサンドライトの憂鬱。
雪月海桜
ファンタジー
桜木愛、二十五歳。王道のトラック事故により転生した先は、剣と魔法のこれまた王道の異世界だった。
アレキサンドライト帝国の公爵令嬢ミア・モルガナイトとして生まれたわたしは、五歳にして自身の属性が限りなく悪役令嬢に近いことを悟ってしまう。
どうせ生まれ変わったなら、悪役令嬢にありがちな処刑や追放バッドエンドは回避したい!
更正生活を送る中、ただひとつ、王道から異なるのが……『悪役令嬢』のライバルポジション『光の聖女』は、わたしの前世のお母さんだった……!?
これは双子の皇子や聖女と共に、皇帝陛下の憂鬱を晴らすべく、各地の異変を解決しに向かうことになったわたしたちの、いろんな形の家族や愛の物語。
★表紙イラスト……rin.rin様より。
目覚めた世界は異世界化? ~目が覚めたら十年後でした~
白い彗星
ファンタジー
十年という年月が、彼の中から奪われた。
目覚めた少年、達志が目にしたのは、自分が今までに見たことのない世界。見知らぬ景色、人ならざる者……まるで、ファンタジーの中の異世界のような世界が、あった。
今流行りの『異世界召喚』!? そう予想するが、衝撃の真実が明かされる!
なんと達志は十年もの間眠り続け、その間に世界は魔法ありきのファンタジー世界になっていた!?
非日常が日常となった世界で、現実を生きていくことに。
大人になった幼なじみ、新しい仲間、そして……
十年もの時間が流れた世界で、世界に取り残された達志。しかし彼は、それでも動き出した時間を手に、己の足を進めていく。
エブリスタで投稿していたものを、中身を手直しして投稿しなおしていきます!
エブリスタ、小説家になろう、ノベルピア、カクヨムでも、投稿してます!
異世界で美少女『攻略』スキルでハーレム目指します。嫁のために命懸けてたらいつの間にか最強に!?雷撃魔法と聖剣で俺TUEEEもできて最高です。
真心糸
ファンタジー
☆カクヨムにて、200万PV、ブクマ6500達成!☆
【あらすじ】
どこにでもいるサラリーマンの主人公は、突如光り出した自宅のPCから異世界に転生することになる。
神様は言った。
「あなたはこれから別の世界に転生します。キャラクター設定を行ってください」
現世になんの未練もない主人公は、その状況をすんなり受け入れ、神様らしき人物の指示に従うことにした。
神様曰く、好きな外見を設定して、有効なポイントの範囲内でチートスキルを授けてくれるとのことだ。
それはいい。じゃあ、理想のイケメンになって、美少女ハーレムが作れるようなスキルを取得しよう。
あと、できれば俺TUEEEもしたいなぁ。
そう考えた主人公は、欲望のままにキャラ設定を行った。
そして彼は、剣と魔法がある異世界に「ライ・ミカヅチ」として転生することになる。
ライが取得したチートスキルのうち、最も興味深いのは『攻略』というスキルだ。
この攻略スキルは、好みの美少女を全世界から検索できるのはもちろんのこと、その子の好感度が上がるようなイベントを予見してアドバイスまでしてくれるという優れモノらしい。
さっそく攻略スキルを使ってみると、前世では見たことないような美少女に出会うことができ、このタイミングでこんなセリフを囁くと好感度が上がるよ、なんてアドバイスまでしてくれた。
そして、その通りに行動すると、めちゃくちゃモテたのだ。
チートスキルの効果を実感したライは、冒険者となって俺TUEEEを楽しみながら、理想のハーレムを作ることを人生の目標に決める。
しかし、出会う美少女たちは皆、なにかしらの逆境に苦しんでいて、ライはそんな彼女たちに全力で救いの手を差し伸べる。
もちろん、攻略スキルを使って。
もちろん、救ったあとはハーレムに入ってもらう。
下心全開なのに、正義感があって、熱い心を持つ男ライ・ミカヅチ。
これは、そんな主人公が、異世界を全力で生き抜き、たくさんの美少女を助ける物語。
【他サイトでの掲載状況】
本作は、カクヨム様、小説家になろう様でも掲載しています。
欲張ってチートスキル貰いすぎたらステータスを全部0にされてしまったので最弱から最強&ハーレム目指します
ゆさま
ファンタジー
チートスキルを授けてくれる女神様が出てくるまで最短最速です。(多分) HP1 全ステータス0から這い上がる! 可愛い女の子の挿絵多めです!!
カクヨムにて公開したものを手直しして投稿しています。
スライムすら倒せない底辺冒険者の俺、レベルアップしてハーレムを築く(予定)〜ユニークスキル[レベルアップ]を手に入れた俺は最弱魔法で無双する
カツラノエース
ファンタジー
ろくでもない人生を送っていた俺、海乃 哲也は、
23歳にして交通事故で死に、異世界転生をする。
急に異世界に飛ばされた俺、もちろん金は無い。何とか超初級クエストで金を集め武器を買ったが、俺に戦いの才能は無かったらしく、スライムすら倒せずに返り討ちにあってしまう。
完全に戦うということを諦めた俺は危険の無い薬草集めで、何とか金を稼ぎ、ひもじい思いをしながらも生き繋いでいた。
そんな日々を過ごしていると、突然ユニークスキル[レベルアップ]とやらを獲得する。
最初はこの胡散臭過ぎるユニークスキルを疑ったが、薬草集めでレベルが2に上がった俺は、好奇心に負け、ダメ元で再びスライムと戦う。
すると、前までは歯が立たなかったスライムをすんなり倒せてしまう。
どうやら本当にレベルアップしている模様。
「ちょっと待てよ?これなら最強になれるんじゃね?」
最弱魔法しか使う事の出来ない底辺冒険者である俺が、レベルアップで高みを目指す物語。
他サイトにも掲載しています。
【書籍化】パーティー追放から始まる収納無双!~姪っ子パーティといく最強ハーレム成り上がり~
くーねるでぶる(戒め)
ファンタジー
【24年11月5日発売】
その攻撃、収納する――――ッ!
【収納】のギフトを賜り、冒険者として活躍していたアベルは、ある日、一方的にパーティから追放されてしまう。
理由は、マジックバッグを手に入れたから。
マジックバッグの性能は、全てにおいてアベルの【収納】のギフトを上回っていたのだ。
これは、3度にも及ぶパーティ追放で、すっかり自信を見失った男の再生譚である。
最強の職業は解体屋です! ゴミだと思っていたエクストラスキル『解体』が実は超有能でした
服田 晃和
ファンタジー
旧題:最強の職業は『解体屋』です!〜ゴミスキルだと思ってたエクストラスキル『解体』が実は最強のスキルでした〜
大学を卒業後建築会社に就職した普通の男。しかし待っていたのは設計や現場監督なんてカッコいい職業ではなく「解体作業」だった。来る日も来る日も使わなくなった廃ビルや、人が居なくなった廃屋を解体する日々。そんなある日いつものように廃屋を解体していた男は、大量のゴミに押しつぶされてしまい突然の死を迎える。
目が覚めるとそこには自称神様の金髪美少女が立っていた。その神様からは自分の世界に戻り輪廻転生を繰り返すか、できれば剣と魔法の世界に転生して欲しいとお願いされた俺。だったら、せめてサービスしてくれないとな。それと『魔法』は絶対に使えるようにしてくれよ!なんたってファンタジーの世界なんだから!
そうして俺が転生した世界は『職業』が全ての世界。それなのに俺の職業はよく分からない『解体屋』だって?貴族の子に生まれたのに、『魔導士』じゃなきゃ追放らしい。優秀な兄は勿論『魔導士』だってさ。
まぁでもそんな俺にだって、魔法が使えるんだ!えっ?神様の不手際で魔法が使えない?嘘だろ?家族に見放され悲しい人生が待っていると思った矢先。まさかの魔法も剣も極められる最強のチート職業でした!!
魔法を使えると思って転生したのに魔法を使う為にはモンスター討伐が必須!まずはスライムから行ってみよう!そんな男の楽しい冒険ファンタジー!
【改稿版】休憩スキルで異世界無双!チートを得た俺は異世界で無双し、王女と魔女を嫁にする。
ゆう
ファンタジー
剣と魔法の異世界に転生したクリス・レガード。
剣聖を輩出したことのあるレガード家において剣術スキルは必要不可欠だが12歳の儀式で手に入れたスキルは【休憩】だった。
しかしこのスキル、想像していた以上にチートだ。
休憩を使いスキルを強化、更に新しいスキルを獲得できてしまう…
そして強敵と相対する中、クリスは伝説のスキルである覇王を取得する。
ルミナス初代国王が有したスキルである覇王。
その覇王発現は王国の長い歴史の中で悲願だった。
それ以降、クリスを取り巻く環境は目まぐるしく変化していく……
※アルファポリスに投稿した作品の改稿版です。
ホットランキング最高位2位でした。
カクヨムにも別シナリオで掲載。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる