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第77話 2人の遊び人
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話し合いの結果王の元で話をする事になった。
会議室の長いテーブルに王が座り、その隣にレオナルドさんと大臣が座った。
対面に俺・アリーチェ・セリア・サーラが座る。
「……というわけで、ユウタの考えを話しをしながらまとめたいと思いました」
「うむ、状況は分かった。ユウタはこの国の事をどこまで知っているかによる」
「説明をお願いします」
「大臣、頼む」
「はい、アクア王国はゴブリンとの戦いで多くの物資を失いました。そうですな。今大きな問題、やるべき課題は……」
大臣が紙に書いていく。
・木材不足
・鉄鉱石不足
・食料不足
・治安問題
・少数部族との協力強化
「5つ上げましたがすべて繋がっています。しかし突き詰めれば物資と人材問題になります。木材不足は大量の矢を消費し、戦いで多くの建物が倒壊しました」
ゴッッズオやゴブリンキングと戦った時に結構家を壊した。
ゴッズオとゴブリンキングは攻撃をするだけで木の民家がどんどん倒壊していた。
門も壊したし。
「矢を回収し、廃材を再利用し、裏門前の森を急いで伐採していますが、それでも足りません。木材が一番不足しています。次に鉄鉱石不足ですが鉱山の村にゴーレムが出ます。一カ月に1度鉄鉱石を王都に運びますがたまに盗賊の襲撃を受けます」
「村の問題は鉄鉱石だけじゃなく、安全、兵の配置、物流全部に関わってきますね」
「その通りです」
ゴーレムを倒したり見回りをする事で鉱山の村に多くの兵士を配置する必要があり他に回せなくなる事で改善の手を打つ兵に人材を回せなくなる。
盗賊に襲われて、コツコツ集めた鉄鉱石を奪われて効率が悪い。
更には民の安全にもかかわる。
「食料問題や治安問題は物流の問題にも置き換えられます」
「作る事は出来るけど、運ぶ途中で盗賊に襲われるのと運べても人手がかかるんですね?」
「そうです。どうやら学園卒業生と同等の教育を受けているようですね」
「今一番の問題は木材、次に鉄鉱石、話は以上です」
「ありがとうございます」
「いえいえ、気持ちよく話が出来ました」
「ところで、だ。皆のステータスを見せてくれんか?」
アリーチェが急に焦りだした。
ダラダラと汗をかき、顔が赤い。
「アリーチェ、固有スキルが進化したのですわね?」
アリーチェの体がびくんと跳ねた。
「……込み入った事は聞かない。他言もしない。ここにいる者は口が堅い」
「アリーチェ、開示しよう」
「……分かったわ」
ユウタ・男・15才
ジョブ:★遊び人・商人
体力: 322
魔力: 390
速力: 321
器用: 378→431
幸運: 555
スキル:ステッキレベル10、曲芸レベル10、おさわりレベル10、ギャンブルレベル10、ゴーレムレベル6、馬車レベル6、アイテムボックスレベル6
固有スキル:成長のカード、ダイスレイン、ミサイルナイフ、マジックハンド
セリア・女・16才
ジョブ:賢者
体力: 110
魔力: 334→341
速力: 111
器用: 103
幸運: 135→140
スキル:全属性魔法レベル10
固有スキル:マジックヒール
サーラ・女・18才
ジョブ:スカウト
体力: 81→84
魔力: 60
速力: 155→160
器用: 109→113
幸運: 95→100
スキル:斥候術レベル9、回し蹴りレベル8、狙撃レベル7
固有スキル:魔眼
アリーチェ・女・15才
ジョブ:戦士
体力:171→172
魔力: 59
速力:169→170
器用:100→103
幸運:22
スキル:戦士の心レベル8、残像剣レベル7
固有スキル:乙女の接吻→巫女
「兵士団に欲しい」
「アリーチェよ、込み入った事は聞かない。だが、巫女の効果だけは教えてくれ。ユウタはアリーチェの近くに転生した。そして乙女の接吻はユウタにしか効果が無かった。ユウタとアリーチェは対となる重要な役割を果たすと見ている」
「……効果が、7日で回復するようになったわ」
「効果というのはユウタだけで、ユウタのすべてを回復する効果か?」
「そうよ」
「ユウタとキスをすれば発動するのか?」
「……つになれば」
「もう一回言ってくれ。聞こえなかった」
「ユウタと、1つに、そうすれば回復するわ」
「……うむ、すまなかった。7日に1回は2人で会う必要があるか」
「学園には話を通しておきます。アリーチェはユウタ殿の切り札であるとぼかして伝えておきます」
「頼む」
アリーチェが真っ赤だ。
王は気を使って話を変えた。
「おっほん! ユウタよ、ジョーカーはまた攻めてくると思うか?」
「ここに攻めるかどうかは分かりません。ですが、必ず何かを仕掛けてきます」
「私もそう思います。ゴッズオとキングは騎士のような人間です。ですがジョーカーだけは質が違います」
「レオも、そう思うか」
「はい!」
「ジョーカーは今まで必ず策を用意してきました! 味方でも邪魔なロックショットを殺すような動きをしていました。前回の戦いでは指揮を任されていました。この平和は戦いの為の準備期間です!」
【ジョーカー視点】
兵の数ではこちらが上だ。
兵の戦いではこちらが勝つ。
だが向こうにはレオナルド・セリア・ユウタがいる。
僕の力が戻っても3対1に持ち込まれれば復活のスキルを使っても負ける可能性がある。
僕が強くなったとは言っても、力は先代のキングとそこまで変わらないだろう。
ゴッズオほどではないが、リザードマンにもオークにも準エースクラスの駒がいる。
強い駒が5体。
そして兵も補充できる。
すぐにオークとリザードマンを味方に引き入れる。
次は滅ぼしてやる!
今は次の戦いへの準備期間だ!
会議室の長いテーブルに王が座り、その隣にレオナルドさんと大臣が座った。
対面に俺・アリーチェ・セリア・サーラが座る。
「……というわけで、ユウタの考えを話しをしながらまとめたいと思いました」
「うむ、状況は分かった。ユウタはこの国の事をどこまで知っているかによる」
「説明をお願いします」
「大臣、頼む」
「はい、アクア王国はゴブリンとの戦いで多くの物資を失いました。そうですな。今大きな問題、やるべき課題は……」
大臣が紙に書いていく。
・木材不足
・鉄鉱石不足
・食料不足
・治安問題
・少数部族との協力強化
「5つ上げましたがすべて繋がっています。しかし突き詰めれば物資と人材問題になります。木材不足は大量の矢を消費し、戦いで多くの建物が倒壊しました」
ゴッッズオやゴブリンキングと戦った時に結構家を壊した。
ゴッズオとゴブリンキングは攻撃をするだけで木の民家がどんどん倒壊していた。
門も壊したし。
「矢を回収し、廃材を再利用し、裏門前の森を急いで伐採していますが、それでも足りません。木材が一番不足しています。次に鉄鉱石不足ですが鉱山の村にゴーレムが出ます。一カ月に1度鉄鉱石を王都に運びますがたまに盗賊の襲撃を受けます」
「村の問題は鉄鉱石だけじゃなく、安全、兵の配置、物流全部に関わってきますね」
「その通りです」
ゴーレムを倒したり見回りをする事で鉱山の村に多くの兵士を配置する必要があり他に回せなくなる事で改善の手を打つ兵に人材を回せなくなる。
盗賊に襲われて、コツコツ集めた鉄鉱石を奪われて効率が悪い。
更には民の安全にもかかわる。
「食料問題や治安問題は物流の問題にも置き換えられます」
「作る事は出来るけど、運ぶ途中で盗賊に襲われるのと運べても人手がかかるんですね?」
「そうです。どうやら学園卒業生と同等の教育を受けているようですね」
「今一番の問題は木材、次に鉄鉱石、話は以上です」
「ありがとうございます」
「いえいえ、気持ちよく話が出来ました」
「ところで、だ。皆のステータスを見せてくれんか?」
アリーチェが急に焦りだした。
ダラダラと汗をかき、顔が赤い。
「アリーチェ、固有スキルが進化したのですわね?」
アリーチェの体がびくんと跳ねた。
「……込み入った事は聞かない。他言もしない。ここにいる者は口が堅い」
「アリーチェ、開示しよう」
「……分かったわ」
ユウタ・男・15才
ジョブ:★遊び人・商人
体力: 322
魔力: 390
速力: 321
器用: 378→431
幸運: 555
スキル:ステッキレベル10、曲芸レベル10、おさわりレベル10、ギャンブルレベル10、ゴーレムレベル6、馬車レベル6、アイテムボックスレベル6
固有スキル:成長のカード、ダイスレイン、ミサイルナイフ、マジックハンド
セリア・女・16才
ジョブ:賢者
体力: 110
魔力: 334→341
速力: 111
器用: 103
幸運: 135→140
スキル:全属性魔法レベル10
固有スキル:マジックヒール
サーラ・女・18才
ジョブ:スカウト
体力: 81→84
魔力: 60
速力: 155→160
器用: 109→113
幸運: 95→100
スキル:斥候術レベル9、回し蹴りレベル8、狙撃レベル7
固有スキル:魔眼
アリーチェ・女・15才
ジョブ:戦士
体力:171→172
魔力: 59
速力:169→170
器用:100→103
幸運:22
スキル:戦士の心レベル8、残像剣レベル7
固有スキル:乙女の接吻→巫女
「兵士団に欲しい」
「アリーチェよ、込み入った事は聞かない。だが、巫女の効果だけは教えてくれ。ユウタはアリーチェの近くに転生した。そして乙女の接吻はユウタにしか効果が無かった。ユウタとアリーチェは対となる重要な役割を果たすと見ている」
「……効果が、7日で回復するようになったわ」
「効果というのはユウタだけで、ユウタのすべてを回復する効果か?」
「そうよ」
「ユウタとキスをすれば発動するのか?」
「……つになれば」
「もう一回言ってくれ。聞こえなかった」
「ユウタと、1つに、そうすれば回復するわ」
「……うむ、すまなかった。7日に1回は2人で会う必要があるか」
「学園には話を通しておきます。アリーチェはユウタ殿の切り札であるとぼかして伝えておきます」
「頼む」
アリーチェが真っ赤だ。
王は気を使って話を変えた。
「おっほん! ユウタよ、ジョーカーはまた攻めてくると思うか?」
「ここに攻めるかどうかは分かりません。ですが、必ず何かを仕掛けてきます」
「私もそう思います。ゴッズオとキングは騎士のような人間です。ですがジョーカーだけは質が違います」
「レオも、そう思うか」
「はい!」
「ジョーカーは今まで必ず策を用意してきました! 味方でも邪魔なロックショットを殺すような動きをしていました。前回の戦いでは指揮を任されていました。この平和は戦いの為の準備期間です!」
【ジョーカー視点】
兵の数ではこちらが上だ。
兵の戦いではこちらが勝つ。
だが向こうにはレオナルド・セリア・ユウタがいる。
僕の力が戻っても3対1に持ち込まれれば復活のスキルを使っても負ける可能性がある。
僕が強くなったとは言っても、力は先代のキングとそこまで変わらないだろう。
ゴッズオほどではないが、リザードマンにもオークにも準エースクラスの駒がいる。
強い駒が5体。
そして兵も補充できる。
すぐにオークとリザードマンを味方に引き入れる。
次は滅ぼしてやる!
今は次の戦いへの準備期間だ!
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