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第109話 魂
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「ブラックハンドか」
兄さんたちを追い詰めたのはパープルフォグとこいつだろう。
ブラックハンドは状態異常の攻撃を得意とする。
そして、防御スキルまで持っている。
パープルフォグに勝ちはしたが、スタミナを消耗し過ぎた。
パープルフォグに攻撃を当てられずスティールソードを使えなかったのが痛い。
「早速だが、脱力しろ!」
黒い霧が俺に集まって吸い込まれた。
黒い霧が追ってくるので基本回避できない。
状態異常耐性が無ければかなりの強敵だった。
「やはり効かんか、毒の霧! ふむ、避ける気も無いか。よく分かった。状態異常耐性持ちか」
もう、さっきの攻撃はしてくれないんだろうな。
使ってくれれば隙が出来て楽だった。
「はあ、はあ、俺がブラックハンドを倒さないと駄目なやつだな」
「我を倒すなど無理に決まっているだろう。ダメージを与える攻撃もあるのだ。所でビリビリと痺れるいかずちと、熱い炎、どっちが好みだ?」
「どっちも嫌だけど?」
「痺れのいかずち! 燃え続けろ!」
バチンバチン!
メラメラメラメラ!
雷撃と炎が交互に飛んでくる。
うお! 1発1発は初級魔法クラスだが、数が多い!
こいつパープルフォグより厄介だ。
距離を詰めれば雷撃と炎を避けきれない。
特に炎は当たればしばらく燃え続けて状態異常で防げない。
だが、攻撃を当てなければ倒せない。
避け続けるスタミナは無い。
ならば突っ込む!
痺れのいかずちを3回躱して4回目で当たるが、ダメージだけで痺れの効果は出ない。
「まだまだああああ!」
炎を避けきれず、全身に炎が広がるが雨のせいか威力が弱いようだ。
最も、雨が無くて足場が良ければもっと避けられていた。
「食らえええええ!」
グレイブレイブを持って迫った。
「黒き翼!」
ガキン!
背中の黒い翼がありえない動きで俺の剣を受け止める。
動くときはカーテンのように滑らかだが、剣を当てる瞬間鋼のように固くなる。
ガキン! ガキンガンガンガンガンガガガガガガガガガガガガガ!
何度も斬りこむが黒い翼に受け止められる。
「無駄だ、痺れのいかずち! 燃え続けろ!」
後ろに飛んで魔法の連撃をかわした。
「炎が消えたか、また燃やしてやろう」
「ふー、すー、ふーすー」
『決死の突撃を防がれた! あの連撃を全部翼で防がれるともう打つ手がないぞ!』
『まさかの絶対防御か! ゲームより強くね?』
『これは無理だろ、もうアキラの息が上がっている』
『スティールソードを使えないのがきつい』
『このままじゃみんな死んでしまう!』
『まずいまずいまずいまずい、見ているのが苦しくなってきた』
パープルフォグには弱点があった。
こいつに何か弱点は無いのか?
ゲームも、今この瞬間もすべて思い出せ!
ゲームでは最強のパープルフォグの後にブラックハンドと戦う。
最強のパープルフォグが六角最強と思わせてブラックハンドが最後に戦う六角で1番強いフェイクだった。
そしてモンスターを大量にけしかけられつつ戦う消耗戦も強いられる。
こいつは軍師のようにずる賢くもある。
挑発は効かないしバレる。
飛び込むと雷と炎の攻撃を連射して避けきれない。
接近してもマントで防がれてダメージを与えられず雷と炎を受け続ける。
離れても一方的に攻撃を受け続ける。
何か、何かないか?
突破できる一手。
何でもいい、どんな些細な事でもいい。
何か引っかかる違和感、これは何だ?
「弱点探しか? 我も暇ではないのでな」
「あ、そうか」
「何か思いついたか?」
俺は走った。
目の前のこいつを倒す事に意識を奪われていた。
いや、そうし向けられていたんだ。
ブラックハンドがやられたくない一手があった。
キュインキュイン!
「スティールソード!」
ここを包囲するスケルトンを斬りまくった。
スケルトンを倒して回復しよう。
連続でスケルトンを倒して回復していく。
『回復する気だ』
『雑魚多数に対してスティールソードは強いからな』
『これで回復して再戦だ』
「ブルーホイール! あいつを攻撃してくれ! 頼む!」
残虐のブルーホイールが走ってきた。
げえ!
防御最強が来た!
大きな円盾がチェーンソーのように回転して突っ込んでくる。
俺はシールドラッシュを避けるが、ブラックハンドが炎と雷撃を撃ちだす。
スケルトンを倒す余裕が無い!
「がははははは、ブラックハンド、そこまで頼むならならやってやってもいい! この盾で吹き飛ばし、斬り刻む!」
盾を構えた攻撃を剣で弾こうとすると俺が弾かれる。
そしてその隙に炎と雷撃が撃ち込まれて休む暇がない。
更にブラックハンドもブルーホイールも攻撃をさせる隙を与えない。
俺は体力を奪われた。
「お遊びはおしまいだ。お前の魂を砕いてやろう」
「はあ、はあ、はあ」
兄さんたちを追い詰めたのはパープルフォグとこいつだろう。
ブラックハンドは状態異常の攻撃を得意とする。
そして、防御スキルまで持っている。
パープルフォグに勝ちはしたが、スタミナを消耗し過ぎた。
パープルフォグに攻撃を当てられずスティールソードを使えなかったのが痛い。
「早速だが、脱力しろ!」
黒い霧が俺に集まって吸い込まれた。
黒い霧が追ってくるので基本回避できない。
状態異常耐性が無ければかなりの強敵だった。
「やはり効かんか、毒の霧! ふむ、避ける気も無いか。よく分かった。状態異常耐性持ちか」
もう、さっきの攻撃はしてくれないんだろうな。
使ってくれれば隙が出来て楽だった。
「はあ、はあ、俺がブラックハンドを倒さないと駄目なやつだな」
「我を倒すなど無理に決まっているだろう。ダメージを与える攻撃もあるのだ。所でビリビリと痺れるいかずちと、熱い炎、どっちが好みだ?」
「どっちも嫌だけど?」
「痺れのいかずち! 燃え続けろ!」
バチンバチン!
メラメラメラメラ!
雷撃と炎が交互に飛んでくる。
うお! 1発1発は初級魔法クラスだが、数が多い!
こいつパープルフォグより厄介だ。
距離を詰めれば雷撃と炎を避けきれない。
特に炎は当たればしばらく燃え続けて状態異常で防げない。
だが、攻撃を当てなければ倒せない。
避け続けるスタミナは無い。
ならば突っ込む!
痺れのいかずちを3回躱して4回目で当たるが、ダメージだけで痺れの効果は出ない。
「まだまだああああ!」
炎を避けきれず、全身に炎が広がるが雨のせいか威力が弱いようだ。
最も、雨が無くて足場が良ければもっと避けられていた。
「食らえええええ!」
グレイブレイブを持って迫った。
「黒き翼!」
ガキン!
背中の黒い翼がありえない動きで俺の剣を受け止める。
動くときはカーテンのように滑らかだが、剣を当てる瞬間鋼のように固くなる。
ガキン! ガキンガンガンガンガンガガガガガガガガガガガガガ!
何度も斬りこむが黒い翼に受け止められる。
「無駄だ、痺れのいかずち! 燃え続けろ!」
後ろに飛んで魔法の連撃をかわした。
「炎が消えたか、また燃やしてやろう」
「ふー、すー、ふーすー」
『決死の突撃を防がれた! あの連撃を全部翼で防がれるともう打つ手がないぞ!』
『まさかの絶対防御か! ゲームより強くね?』
『これは無理だろ、もうアキラの息が上がっている』
『スティールソードを使えないのがきつい』
『このままじゃみんな死んでしまう!』
『まずいまずいまずいまずい、見ているのが苦しくなってきた』
パープルフォグには弱点があった。
こいつに何か弱点は無いのか?
ゲームも、今この瞬間もすべて思い出せ!
ゲームでは最強のパープルフォグの後にブラックハンドと戦う。
最強のパープルフォグが六角最強と思わせてブラックハンドが最後に戦う六角で1番強いフェイクだった。
そしてモンスターを大量にけしかけられつつ戦う消耗戦も強いられる。
こいつは軍師のようにずる賢くもある。
挑発は効かないしバレる。
飛び込むと雷と炎の攻撃を連射して避けきれない。
接近してもマントで防がれてダメージを与えられず雷と炎を受け続ける。
離れても一方的に攻撃を受け続ける。
何か、何かないか?
突破できる一手。
何でもいい、どんな些細な事でもいい。
何か引っかかる違和感、これは何だ?
「弱点探しか? 我も暇ではないのでな」
「あ、そうか」
「何か思いついたか?」
俺は走った。
目の前のこいつを倒す事に意識を奪われていた。
いや、そうし向けられていたんだ。
ブラックハンドがやられたくない一手があった。
キュインキュイン!
「スティールソード!」
ここを包囲するスケルトンを斬りまくった。
スケルトンを倒して回復しよう。
連続でスケルトンを倒して回復していく。
『回復する気だ』
『雑魚多数に対してスティールソードは強いからな』
『これで回復して再戦だ』
「ブルーホイール! あいつを攻撃してくれ! 頼む!」
残虐のブルーホイールが走ってきた。
げえ!
防御最強が来た!
大きな円盾がチェーンソーのように回転して突っ込んでくる。
俺はシールドラッシュを避けるが、ブラックハンドが炎と雷撃を撃ちだす。
スケルトンを倒す余裕が無い!
「がははははは、ブラックハンド、そこまで頼むならならやってやってもいい! この盾で吹き飛ばし、斬り刻む!」
盾を構えた攻撃を剣で弾こうとすると俺が弾かれる。
そしてその隙に炎と雷撃が撃ち込まれて休む暇がない。
更にブラックハンドもブルーホイールも攻撃をさせる隙を与えない。
俺は体力を奪われた。
「お遊びはおしまいだ。お前の魂を砕いてやろう」
「はあ、はあ、はあ」
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