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第21話 もう一回だ!
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兄さんが俺を頼るのは初めてかもしれない。
俺は全力で走った。
「うおおおおおおおお!」
『うおおおおおおおお!』
キュインキュイン!
『今だけは俺を信じろ!』
「分かった!」
残された時間は1分、兄さんが1分と言ったら1分だ!
その前にディフェンスダウンを叩きこむ!
俺は10メートル級に向かって走るが発動の前に後ろ足の攻撃を剣で受け吹き飛ばされた。
『チャージを解除するな! 絶対にだ!』
「分かっている! みんな! 援護してくれ!」
「酔拳を使います!」
メイは無理をしている。
「私も援護するわ!」
パンパンパンパンパン!
マナは自分がターゲットを受けるリスクを取ってそれでも援護してくれている。
リツカが俺を追いこして走った。
「魔法と剣で援護するよ! ファイア!」
ファイアがヒットすると剣で斬りかかった。
俺は立ち上がり全力で走った。
今決める!
俺が使うのはただの防御ダウンだ。
それでいい!
必ず当てる!
「うあああああああああああああああああああああああ! ディフェンスダウン!」
10メートル級にディフェンスダウンがヒットして俺はまた吹き飛ばされた。
やった!
当てたぞ!
地面を転がって兄さんを見つめた瞬間に分かった。
刀の傷がまだ浅い!
まだだ!
「もう一回だ! もう一発叩きこむ!」
『それでいい! もう一発叩きこめ!』
キュインキュイン!
俺は10メートル級に接近した。
行ける!
ディフェンスダウンを使う!
だがその時、10メートル級が後ろに飛んだ。
俺を警戒している!
「関係ない!」
『気にせず突っ込め!』
「そのつもりだ!」
2人の息が合っていく。
強引に飛び込んだ。
「ディフェンスダウン!」
10メートル級は急に方向転換をして俺に前足を叩きつけてきた。
「関係ない!」
『そのまま当てろ!』
右手で剣を構え、左手でディフェンスダウンを使う。
片手で持った剣でガードしきれず俺は攻撃を受けて地面に転がった。
「は、はははは、役目は果たしたぞ!」
兄さんの刀が食い込む、リツカの剣が効いている!
……違う、兄さんは攻撃を捌ききれず頭から血を流している。
リツカの攻撃は効いてはいるが決め手には欠ける。
メイやマナの攻撃じゃ無理だ。
このままじゃ押し切られて負ける!
俺は兄さんに頼られて嬉しくなって役目を果たしたと思い込もうとしていた。
そうじゃない。
今俺が出来る最大の動きをする。
俺は何を油断していたんだ!
「クラック、あれを使う。意識を共有してくれ」
『俺は心を開いている、最初からな』
「ああ、心を開ききれていなかったのは俺か」
ザン!
剣を地中に突き刺した。
「ダークソードを使う!」
『それでいい!』
ダークソードは地面に剣を突き刺す事で地中にある魔力を吸い上げつつチャージする。
チャージ時間は10秒、その間剣から手を離す事も移動も出来ない。
だが決まれば強力な攻撃をお見舞いできる。
キュインキュインキュインキュイン!
マナが走ってきて俺に回復のカードを使ってくれた。
兄さんとリツカ、メイが10メートル級を攻撃する。
後7秒。
10メートル級が俺をターゲットにした。
「きあああああああああいいい!」
兄さんの連撃が10メートル級の足を止めた。
それでも10メートル級はまた俺を狙う。
あと5秒!
メイとリツカが足を攻撃すると10メートル級がよろめいた。
後3秒!
10メートル級が俺に前足を突き出した。
後1秒!
剣を握り締める。
今だけは耐える!
「ぐおおお!」
『耐えろ! 絶対にだ!』
ドッゴオオオオ!
10メートル級の攻撃で剣が地面から抜けた。
チャージを止められたか!
「もう一回だ!」
『もう一回だ!』
俺は全力で走った。
「うおおおおおおおお!」
『うおおおおおおおお!』
キュインキュイン!
『今だけは俺を信じろ!』
「分かった!」
残された時間は1分、兄さんが1分と言ったら1分だ!
その前にディフェンスダウンを叩きこむ!
俺は10メートル級に向かって走るが発動の前に後ろ足の攻撃を剣で受け吹き飛ばされた。
『チャージを解除するな! 絶対にだ!』
「分かっている! みんな! 援護してくれ!」
「酔拳を使います!」
メイは無理をしている。
「私も援護するわ!」
パンパンパンパンパン!
マナは自分がターゲットを受けるリスクを取ってそれでも援護してくれている。
リツカが俺を追いこして走った。
「魔法と剣で援護するよ! ファイア!」
ファイアがヒットすると剣で斬りかかった。
俺は立ち上がり全力で走った。
今決める!
俺が使うのはただの防御ダウンだ。
それでいい!
必ず当てる!
「うあああああああああああああああああああああああ! ディフェンスダウン!」
10メートル級にディフェンスダウンがヒットして俺はまた吹き飛ばされた。
やった!
当てたぞ!
地面を転がって兄さんを見つめた瞬間に分かった。
刀の傷がまだ浅い!
まだだ!
「もう一回だ! もう一発叩きこむ!」
『それでいい! もう一発叩きこめ!』
キュインキュイン!
俺は10メートル級に接近した。
行ける!
ディフェンスダウンを使う!
だがその時、10メートル級が後ろに飛んだ。
俺を警戒している!
「関係ない!」
『気にせず突っ込め!』
「そのつもりだ!」
2人の息が合っていく。
強引に飛び込んだ。
「ディフェンスダウン!」
10メートル級は急に方向転換をして俺に前足を叩きつけてきた。
「関係ない!」
『そのまま当てろ!』
右手で剣を構え、左手でディフェンスダウンを使う。
片手で持った剣でガードしきれず俺は攻撃を受けて地面に転がった。
「は、はははは、役目は果たしたぞ!」
兄さんの刀が食い込む、リツカの剣が効いている!
……違う、兄さんは攻撃を捌ききれず頭から血を流している。
リツカの攻撃は効いてはいるが決め手には欠ける。
メイやマナの攻撃じゃ無理だ。
このままじゃ押し切られて負ける!
俺は兄さんに頼られて嬉しくなって役目を果たしたと思い込もうとしていた。
そうじゃない。
今俺が出来る最大の動きをする。
俺は何を油断していたんだ!
「クラック、あれを使う。意識を共有してくれ」
『俺は心を開いている、最初からな』
「ああ、心を開ききれていなかったのは俺か」
ザン!
剣を地中に突き刺した。
「ダークソードを使う!」
『それでいい!』
ダークソードは地面に剣を突き刺す事で地中にある魔力を吸い上げつつチャージする。
チャージ時間は10秒、その間剣から手を離す事も移動も出来ない。
だが決まれば強力な攻撃をお見舞いできる。
キュインキュインキュインキュイン!
マナが走ってきて俺に回復のカードを使ってくれた。
兄さんとリツカ、メイが10メートル級を攻撃する。
後7秒。
10メートル級が俺をターゲットにした。
「きあああああああああいいい!」
兄さんの連撃が10メートル級の足を止めた。
それでも10メートル級はまた俺を狙う。
あと5秒!
メイとリツカが足を攻撃すると10メートル級がよろめいた。
後3秒!
10メートル級が俺に前足を突き出した。
後1秒!
剣を握り締める。
今だけは耐える!
「ぐおおお!」
『耐えろ! 絶対にだ!』
ドッゴオオオオ!
10メートル級の攻撃で剣が地面から抜けた。
チャージを止められたか!
「もう一回だ!」
『もう一回だ!』
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