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両親の面影
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メイは途中で眠くなり、十分に食べたエステルと接客を交代した。
俺の料理が出来始めると、外にもテーブルと椅子を置かれた為、メイは常に動き続けたのだ。
エステルに交代してからもエステルは笑顔で動き続け、接客の評判は終始良かった。
きゅうは行列の途中に鎮座し、撫でられ係を務める。
辺りが暗くなってからも行列は無くならず、俺は一心不乱に料理を作り続けた。
行列が無くなり、落ち着いてくると、リコ・元ブラック領の執事カイ・騎士ジークがやってくる。
「疲れましたわ。ケーキとコーヒーをお願いしますわ。」
「ごめん。ケーキもお菓子もないんだよ!」
「そんな!あんまりですわ!あの後大変でしたのに!」
「すまん。今日はカレーとサラダしかない。コーヒーは出せるが。」
皆が丸テーブルに座る。
メイも起き、きゅうは眠ったままテーブルの中央に置く。
「ジークも座ってくれ。」
「俺は護衛だ。」
俺は無言でみんなにカレーを盛り付ける。
「ジークの分も用意した。良いから座って食べてくれ。」
「ジーク、休める時に英気を養うのも騎士の務めですわ。」
「分かった。」
ジークは一口食べだすと、食事のペースが早くなる。
もう一皿追加だな。
いや、エステルの分も合わせると3皿か。
食事が終わり、コーヒーやミルクが運ばれる。
リコはコーヒーを優雅に飲みながら切り出す。
「ハルトが居なくなった後大変でしたのよ。テイカーは手が付けられず、騎士に殴られ、気を失ったまま退場させられましたの。治療だけでも大変ですのに、本当にあの方にはこまりますわ。最後のあいさつになるとハルトが居なくなっていますし、疲れますわ。」
再びコーヒーに口をつける。
「その後は私が説明してもよろしいですかな?」
カイが気を使って説明役を買って出る。
「お願いしますわ。」
「ハルト殿に斬りかかった者は、治療をされ、お咎め無しとなりそうです。」
当然だ。テイカーが無理やり従わせた。
王の御前で『言う事を聞かないと家族を殺す』まで言ったのだ。
酷いことになるはずがない。
「テイカーとハルト様の処分はまだ決まっておりません。と言ってもハルト殿に処分が下るとしたら、ハルト殿を守るための処分となるでしょうな。」
「テイカーが俺を殺そうとしているのか?」
「その可能性はあります。そして、ホワイト領・リコ様・メイ嬢・エステル嬢にも危険が及ぶ恐れがあるのです。」
「テイカーを処分することは出来ないのか?」
「テイカーは王の前で誰も殺してはいません。重い処分は難しいかと、それと、貴族にはテイカーのような人間がたくさんおります。すべてを厳しく処分していたら、キリがありません。」
「あまり厳しくすると王家に反逆しそうだしな。」
「その通りでございます。」
この国は王家1強ではない。
周りの貴族の力が大きく、例えばテイカーのブラック領は、経済の面のみで言えば王家の力を超えると言われている。
「今、熟慮している所なのでしょう。」
「わたくしも明日から大変ですわ。せっかくお菓子を楽しみにしておりましたのに。ハルトの作るケーキが食べたいのですわ。」
「ケーキは材料が無いが、クッキーなら作れるぞ。」
「たくさん欲しいのですわ。周りの方にも分けて差し上げませんと。」
「はっはっは、何をおっしゃいますか。前は半分以上リコ様がお一人で平らげておりましたぞ。」
「カイ!レディーに対してそういう失礼な発言は良くありませんわよ!」
「これは失礼。」
カイが笑いながら礼をする。
「カイってリコの下で働くようになって生き生きしてるよな。」
「ええ、皆さまのおかげでございます。」
全員の視線がジークに集まる。
ジークの進言のおかげでカイは救われたのだ。
「お、俺は任務を果たしただけだ。」
ジークは赤くなる。
ジークの赤くなった顔にみんなが笑う。
謁見の間
後日、テイカーは王に呼ばれる。
「テイカーよ。親善試合の敗北後、ハルトを殺させようとしたな。あのような卑怯な手は今後慎み、心を入れ替えて欲しい。黙って従えば今回の星のはく奪は無しとしよう。」
テイカーの手に力が入る。
「かしこまりました。」
その言葉は怒りを押し殺すような怒気を感じさせた。
「さらに、今後毎月ホワイト領とブラック領には、王都への納品対決をしてもらう。詳細は後で伝えよう。格上のブラック領があまりにもふがいない成績を出し続けるようであれば、星のはく奪も考える。以上だ!」
王にはテイカーが余計なことをしないよう納品対決に意識を集中させる狙いがあった。
テイカーは、謁見の間を出た後、周りの取り巻きに当たり散らしながら帰って行った。
テイカーの星はく奪を行わなかったのには理由があった。
テイカーが王都とブラック領の境界に兵を集結させていたのだ。
テイカーに何かあれば、すぐに王都に攻め寄せる手はずで、王都にはわざとのその噂を流していたのだ。
兵力で言えば王家が優勢ではあったが、魔物と難民の問題を抱えた王家はブラック領との全面対決を回避した。
続いて、リコ・カイ・ゲン・ハルトが謁見の間へと呼ばれる。
「リコ・ゲンはホワイト領への帰還を命ずる。そして騎士ジークとカイをホワイト領に送る。リコの助けになってもらう。」
カイ・ジークと有能な人材がホワイト領の助けになるのだ。
かなり心強い!
「それとリコ、親善試合の時は苦しい思いをさせた。」
「いえ、王の深いお考えに気づけず、自身の未熟を思い知りましたわ。」
王はこれまでブラック家の資産を枯渇させるためにテイカーのプライドを刺激し、金を吸い取ってきた。
リコはその事実を後で知ったのだ。
「ハルト!キュキュクラブを連れ、王都のダンジョンに潜伏するよう命ずる!」
「やはり、テイカーはハルトに何か仕掛けてくるのでしょうか?ハルトもホワイト領の主力ですのに。」
「テイカーが何をしてくるかはわからん。だが、情報をまとめる限り、キュキュクラブが一番危険と言ってよいだろう。テイカーの動きを見極めるまで、しばらくダンジョンで力をつけて欲しいのだ。」
テイカーは自身より弱い者に怒りをぶつける傾向があり、そのことを王は良く分かっていた。
「謹んでお受けします。」
「例の物を。」
王の指示で親善試合で使った2本のマグロ包丁が出てくる。
「大分傷んではいるが、黒いのが『クロキリ』白い方が『シロキリ』だ。」
俺は2本の包丁に目を奪われる。
「ハルト、この2本は父の形見だ。」
「王はハルトの父をご存じですの?」
「ハルトの両親と知り合いだ。5年前の魔物の大発生で命を落とすまで、この国を助けてくれたのだ。最も、ハルトが二人の息子というのは最近知ったがな。」
そういえば父はよく魔物狩りに出かけていたし母は料理でみんなを助けていたような気がする。
それに母は料理教育のスキルを持っていて、皆に料理を教えていた。
そのおかげで経験値減少のスキルを持っていた俺でも、料理のレベルを上げることが出来た。
「それともう1つ、1000億ゴールドをハルトに受け渡したい。」
「俺はホワイト領に全額寄付する。」
「はっはっは!そうか!やはり思った通り、親に、特に父親に似ているな。」
「お、お待ちください!そのような大金は王家の財政を圧迫いたしますわ!」
「これはテイカーから寄付されたものだ。それに他の寄付は王家で貰っている。」
「し、しかし。」
「リコ、もらっておけ。難民の支援とテイカーが何か仕掛けてきた時の為に必要になるはずだ。」
「ハルトの言う通りだ。その為の資金だ。全力で立て直せ。」
「かしこまりましたわ。」
こうして無事謁見が終わると、リコが話しかける。
「納得がいきましたわ、ハルトの考え方、まるで優秀な貴族のようですもの。王と両親は知り合いでしたのね。」
「優秀な貴族?良く分からないな。」
「ふふふ、優秀な貴族は長い目で物事を考えて動きます。利益のほとんどを投資に回すその考え方は長い目で物事を見なければ出来ないのですわ。しかし、一般の民は、今日や明日のパン、長くても次の年の収穫までしか考えない方が多いのですわ。依頼を達成した冒険者の方が、お金が無くなるまで酒場に入り浸るのが良い例ですわね。」
「将来の為に投資をしたり、魔物を狩ってレベル上げをして力をつけた方が後が楽だろ?」
「そうですわね。その考え方は一般的には変わっているように見られるのですわ。」
そういえば、魔物を狩ってレベル上げしようとしたり、投資につぎ込むと変わってるって言われたな。
俺は普通とは違うのか。
俺は父の言葉を思い出す。
「今頑張って強くなっておけば後が楽だぞ。」
「皆をお金で助けたければまずお前がお金持ちになれ。」
「誰かを守る力が欲しければ、ハルトが強くなるのが一番楽だぞ。」
俺は苦笑した。
「確かに、親の影響を受けてきたな。」
「そうだと思いますわ。」
俺の料理が出来始めると、外にもテーブルと椅子を置かれた為、メイは常に動き続けたのだ。
エステルに交代してからもエステルは笑顔で動き続け、接客の評判は終始良かった。
きゅうは行列の途中に鎮座し、撫でられ係を務める。
辺りが暗くなってからも行列は無くならず、俺は一心不乱に料理を作り続けた。
行列が無くなり、落ち着いてくると、リコ・元ブラック領の執事カイ・騎士ジークがやってくる。
「疲れましたわ。ケーキとコーヒーをお願いしますわ。」
「ごめん。ケーキもお菓子もないんだよ!」
「そんな!あんまりですわ!あの後大変でしたのに!」
「すまん。今日はカレーとサラダしかない。コーヒーは出せるが。」
皆が丸テーブルに座る。
メイも起き、きゅうは眠ったままテーブルの中央に置く。
「ジークも座ってくれ。」
「俺は護衛だ。」
俺は無言でみんなにカレーを盛り付ける。
「ジークの分も用意した。良いから座って食べてくれ。」
「ジーク、休める時に英気を養うのも騎士の務めですわ。」
「分かった。」
ジークは一口食べだすと、食事のペースが早くなる。
もう一皿追加だな。
いや、エステルの分も合わせると3皿か。
食事が終わり、コーヒーやミルクが運ばれる。
リコはコーヒーを優雅に飲みながら切り出す。
「ハルトが居なくなった後大変でしたのよ。テイカーは手が付けられず、騎士に殴られ、気を失ったまま退場させられましたの。治療だけでも大変ですのに、本当にあの方にはこまりますわ。最後のあいさつになるとハルトが居なくなっていますし、疲れますわ。」
再びコーヒーに口をつける。
「その後は私が説明してもよろしいですかな?」
カイが気を使って説明役を買って出る。
「お願いしますわ。」
「ハルト殿に斬りかかった者は、治療をされ、お咎め無しとなりそうです。」
当然だ。テイカーが無理やり従わせた。
王の御前で『言う事を聞かないと家族を殺す』まで言ったのだ。
酷いことになるはずがない。
「テイカーとハルト様の処分はまだ決まっておりません。と言ってもハルト殿に処分が下るとしたら、ハルト殿を守るための処分となるでしょうな。」
「テイカーが俺を殺そうとしているのか?」
「その可能性はあります。そして、ホワイト領・リコ様・メイ嬢・エステル嬢にも危険が及ぶ恐れがあるのです。」
「テイカーを処分することは出来ないのか?」
「テイカーは王の前で誰も殺してはいません。重い処分は難しいかと、それと、貴族にはテイカーのような人間がたくさんおります。すべてを厳しく処分していたら、キリがありません。」
「あまり厳しくすると王家に反逆しそうだしな。」
「その通りでございます。」
この国は王家1強ではない。
周りの貴族の力が大きく、例えばテイカーのブラック領は、経済の面のみで言えば王家の力を超えると言われている。
「今、熟慮している所なのでしょう。」
「わたくしも明日から大変ですわ。せっかくお菓子を楽しみにしておりましたのに。ハルトの作るケーキが食べたいのですわ。」
「ケーキは材料が無いが、クッキーなら作れるぞ。」
「たくさん欲しいのですわ。周りの方にも分けて差し上げませんと。」
「はっはっは、何をおっしゃいますか。前は半分以上リコ様がお一人で平らげておりましたぞ。」
「カイ!レディーに対してそういう失礼な発言は良くありませんわよ!」
「これは失礼。」
カイが笑いながら礼をする。
「カイってリコの下で働くようになって生き生きしてるよな。」
「ええ、皆さまのおかげでございます。」
全員の視線がジークに集まる。
ジークの進言のおかげでカイは救われたのだ。
「お、俺は任務を果たしただけだ。」
ジークは赤くなる。
ジークの赤くなった顔にみんなが笑う。
謁見の間
後日、テイカーは王に呼ばれる。
「テイカーよ。親善試合の敗北後、ハルトを殺させようとしたな。あのような卑怯な手は今後慎み、心を入れ替えて欲しい。黙って従えば今回の星のはく奪は無しとしよう。」
テイカーの手に力が入る。
「かしこまりました。」
その言葉は怒りを押し殺すような怒気を感じさせた。
「さらに、今後毎月ホワイト領とブラック領には、王都への納品対決をしてもらう。詳細は後で伝えよう。格上のブラック領があまりにもふがいない成績を出し続けるようであれば、星のはく奪も考える。以上だ!」
王にはテイカーが余計なことをしないよう納品対決に意識を集中させる狙いがあった。
テイカーは、謁見の間を出た後、周りの取り巻きに当たり散らしながら帰って行った。
テイカーの星はく奪を行わなかったのには理由があった。
テイカーが王都とブラック領の境界に兵を集結させていたのだ。
テイカーに何かあれば、すぐに王都に攻め寄せる手はずで、王都にはわざとのその噂を流していたのだ。
兵力で言えば王家が優勢ではあったが、魔物と難民の問題を抱えた王家はブラック領との全面対決を回避した。
続いて、リコ・カイ・ゲン・ハルトが謁見の間へと呼ばれる。
「リコ・ゲンはホワイト領への帰還を命ずる。そして騎士ジークとカイをホワイト領に送る。リコの助けになってもらう。」
カイ・ジークと有能な人材がホワイト領の助けになるのだ。
かなり心強い!
「それとリコ、親善試合の時は苦しい思いをさせた。」
「いえ、王の深いお考えに気づけず、自身の未熟を思い知りましたわ。」
王はこれまでブラック家の資産を枯渇させるためにテイカーのプライドを刺激し、金を吸い取ってきた。
リコはその事実を後で知ったのだ。
「ハルト!キュキュクラブを連れ、王都のダンジョンに潜伏するよう命ずる!」
「やはり、テイカーはハルトに何か仕掛けてくるのでしょうか?ハルトもホワイト領の主力ですのに。」
「テイカーが何をしてくるかはわからん。だが、情報をまとめる限り、キュキュクラブが一番危険と言ってよいだろう。テイカーの動きを見極めるまで、しばらくダンジョンで力をつけて欲しいのだ。」
テイカーは自身より弱い者に怒りをぶつける傾向があり、そのことを王は良く分かっていた。
「謹んでお受けします。」
「例の物を。」
王の指示で親善試合で使った2本のマグロ包丁が出てくる。
「大分傷んではいるが、黒いのが『クロキリ』白い方が『シロキリ』だ。」
俺は2本の包丁に目を奪われる。
「ハルト、この2本は父の形見だ。」
「王はハルトの父をご存じですの?」
「ハルトの両親と知り合いだ。5年前の魔物の大発生で命を落とすまで、この国を助けてくれたのだ。最も、ハルトが二人の息子というのは最近知ったがな。」
そういえば父はよく魔物狩りに出かけていたし母は料理でみんなを助けていたような気がする。
それに母は料理教育のスキルを持っていて、皆に料理を教えていた。
そのおかげで経験値減少のスキルを持っていた俺でも、料理のレベルを上げることが出来た。
「それともう1つ、1000億ゴールドをハルトに受け渡したい。」
「俺はホワイト領に全額寄付する。」
「はっはっは!そうか!やはり思った通り、親に、特に父親に似ているな。」
「お、お待ちください!そのような大金は王家の財政を圧迫いたしますわ!」
「これはテイカーから寄付されたものだ。それに他の寄付は王家で貰っている。」
「し、しかし。」
「リコ、もらっておけ。難民の支援とテイカーが何か仕掛けてきた時の為に必要になるはずだ。」
「ハルトの言う通りだ。その為の資金だ。全力で立て直せ。」
「かしこまりましたわ。」
こうして無事謁見が終わると、リコが話しかける。
「納得がいきましたわ、ハルトの考え方、まるで優秀な貴族のようですもの。王と両親は知り合いでしたのね。」
「優秀な貴族?良く分からないな。」
「ふふふ、優秀な貴族は長い目で物事を考えて動きます。利益のほとんどを投資に回すその考え方は長い目で物事を見なければ出来ないのですわ。しかし、一般の民は、今日や明日のパン、長くても次の年の収穫までしか考えない方が多いのですわ。依頼を達成した冒険者の方が、お金が無くなるまで酒場に入り浸るのが良い例ですわね。」
「将来の為に投資をしたり、魔物を狩ってレベル上げをして力をつけた方が後が楽だろ?」
「そうですわね。その考え方は一般的には変わっているように見られるのですわ。」
そういえば、魔物を狩ってレベル上げしようとしたり、投資につぎ込むと変わってるって言われたな。
俺は普通とは違うのか。
俺は父の言葉を思い出す。
「今頑張って強くなっておけば後が楽だぞ。」
「皆をお金で助けたければまずお前がお金持ちになれ。」
「誰かを守る力が欲しければ、ハルトが強くなるのが一番楽だぞ。」
俺は苦笑した。
「確かに、親の影響を受けてきたな。」
「そうだと思いますわ。」
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