31 / 85
テイカーの失敗続き⑦
しおりを挟む
王との会食後
テイカーは不機嫌となった。
ブラック領の3つの問題を解決する羽目となり、さらに監視までつけられたのだ。
ち!ジークと言ったか!
やりづらい!
しかも会食中にこの俺の話を遮り王城を追い出されたのだ。
大貴族である俺に対する対応が間違っている。
テイカーはイライラを抱えたままブラック領へと帰還した。
帰還し、一夜明けた朝。
ジーク、奴がやってきた。
「学園の学費の見直しを行う。今から学園に来て欲しい。」
「ち!世話の焼ける!」
ジークの監視の元、費用の見直しを行ったが、ジークはさらに口を挟んでくる。
「待て、今まで多くとっていた分の学費を払い戻すのだ!」
「はあ!なんでそこまでしなきゃならない!学費に納得できなければやめればいい。それだけだ。」
「それは払い戻しを拒否するという事か?王に報告するが、問題無いな?」
「ち!分かった!部下にやらせる!」
こうして無駄な出費が増えた。
まったく、ジークの奴め!
「次は囲い込んだ女性の解放だ。」
「くそ!分かった。」
解放しようとするとまたジークが口を挟む。
「待て!女性に迷惑料と避妊魔法の解除処置をするのだ!」
なんだこいつは!
女を諦め、さらに金まで払わせるのか!
くそくそくそくそ!
こうして多くの金が消えた。
「次は難民の多さと死亡率だが、魔物狩りの頻度が足りないな。」
「うるさい。」
「何か言ったか?」
「うるせーんだよ!口ばかり出しやがって!俺が管理しておけば問題ねーんだよ!」
「しかし、王より改善の命が出ている。対応が必要だ。」
「俺の考えがあるんだよ!黙っていろ!」
「このままでは王に報告することになる。その前に自ら対応する姿を見せて欲しい。」
「ああ!お前は俺の有能さが分からねーのか!黙ってみていろ!この無能が!」
テイカーは机を叩きつける。
「報告に行けばいいだろ!邪魔ものが!お前が居なきゃとっくに解決してるんだよ!」
ジークは王に報告した。
王はため息をつく。
貴族はプライドの高いものが多く世話を焼く。
特にテイカーはひどい。
自身では何もせず、手柄を求め、他の者のやる気を削いでいく。
「分かった。後はこちらで処理する。このまま王都の任務に戻れ。ご苦労だった。」
王は周りの貴族が足を引っ張ってくるせいで露骨にテイカーを潰す行動が取れなかった。
周りの貴族は王の力が増す事を嫌う。
王がテイカーを簡単に処分出来るという事は、他の貴族も王が簡単に処分できるという事になる。
そういえばハルトが言っていたな。
テイカーを動かすにはプライドを刺激するのが良いと。
ホワイト領とブラック領で競わせてみるか。
これでテイカーが致命的なミスを犯してくれれば処分しやすくなるな。
王は周りの貴族の影響で回りくどい方法しか取れなかった。
ホワイト領とブラック領の魔物納品対決はうまくいった。
王は上機嫌だった。
対決させると、面白いようにテイカーは魔物狩りを始める。
しかもブラック領から寄付まで貰える。
これは使えるな!
テイカーは余計なことをせず民の為に魔物を狩る。
寄付によって王都の民を救うことも出来、更にろくなことをしないテイカーの資産を減らすことで動きを制限できる。
テイカーは追い詰められていた。
くそくそ!
ホワイト領のやつらめ!
調子に乗りやがって!
ブラック領とホワイト領の魔物狩り対決は、ホワイト領のポイントが優勢のまま進んだ。
毎朝王都のギルドに対戦ポイントが張り出され、ブラック領はホワイト領のポイントに追いつけないまま時間が過ぎる。
・・・・・そうだ!冒険者に狩らせよう!
冒険者に依頼を発注し、取れた魔物の素材を王都に納品すれば良いのだ!
ふ、資金力のないホワイト領にはマネできまい!
こうして、金に物を言わせてブラック領が勝利を収めた。
だが、ブラック領は多額の資産を失った。
次はポーション対決か。だがこのテイカー様が勝利する!
ポーションの増産指示を無視するテイカーのプライドを刺激し、ポーションの生産量を増やしてもらう王の意図があった。
だが、テイカーはポーションの増産をせず、別の手を使う。
簡単に勝てる。
何故なら金で解決できるからだ!
「おい!お前!大量のポーションを買い占めて王都のギルドに納品しろ!」
「直ちに任務を遂行します!」
だがすぐに問題が起きる。
ポーションを買い占めた為価格が高騰したのだ。
「王都に大量のポーションが売られていますが、値段が3倍以上に高騰しております。このまま購入を続ければ多額の資産を失います。」
王はテイカーが納品したポーションをすぐさま高額で店に並べる。
ポーションの増産を再三無視するテイカーに怒り、資産を消耗させようとしたのだ。
「購入を続けろ!このまま購入を止めれば格下のホワイト家に惨敗してしまう!」
「任務を遂行します!」
これにより資産を失いつつテイカーは勝利する。
上機嫌となったテイカーは次の手を打つ。
そうだ!今度はハルトを倒そう!
俺は大きくレベルを上げた。
あいつの卑怯な手などもう通用しない!
謁見の間でテイカーは言う。
「次はブラック学園とホワイト学園対抗の親善試合を行いたいのです!」
「ホワイト学園は戦闘職が少なく規模も小さい。ホワイト学園に不利ではないか?」
王の問いかけの答えは用意してある。くっくっく。
「何、ただの親善試合です。治療代やその他すべての費用はこちらで持ちます。」
「なるほど!治療などの手配はこちらで行うが、費用をブラック領に負担してもらいたい。後で治療したしないでホワイト領とブラック領でもめられても困る。」
「分かりました。更に公平を期すため、使用する武器は対戦リングの横に置き、そこから選ぶ方式にしたいのです。」
「分かった。ではテイカーは残れ。二人で話を詰める。」
リコが退場する。
「公平を期すため武器はこちらで用意する。」
くっくっく。予想通りだ。
テイカーは武器のリストを取り出した。
「包丁が無いが?これはハルトに不利ではないか?」
「ナイフを使えば良いのです。」
「あまりにも都合が良すぎる!認められぬ!」
予想通りだな。
「では,1000億ゴールドを王に寄付いたします。その代わり包丁は無しにしていただきたいのです。」
王は考え込む。
「2000億でどうでしょう?」
テイカーはすでに金の感覚がマヒしていた。
自身のプライドの為に資産を失っていく。
「・・・分かった。試合開始まで用意出来たら条件を飲もう。」
テイカーの策略により、ハルトVSテイカーの戦いが始まろうとしていた。
テイカーは不機嫌となった。
ブラック領の3つの問題を解決する羽目となり、さらに監視までつけられたのだ。
ち!ジークと言ったか!
やりづらい!
しかも会食中にこの俺の話を遮り王城を追い出されたのだ。
大貴族である俺に対する対応が間違っている。
テイカーはイライラを抱えたままブラック領へと帰還した。
帰還し、一夜明けた朝。
ジーク、奴がやってきた。
「学園の学費の見直しを行う。今から学園に来て欲しい。」
「ち!世話の焼ける!」
ジークの監視の元、費用の見直しを行ったが、ジークはさらに口を挟んでくる。
「待て、今まで多くとっていた分の学費を払い戻すのだ!」
「はあ!なんでそこまでしなきゃならない!学費に納得できなければやめればいい。それだけだ。」
「それは払い戻しを拒否するという事か?王に報告するが、問題無いな?」
「ち!分かった!部下にやらせる!」
こうして無駄な出費が増えた。
まったく、ジークの奴め!
「次は囲い込んだ女性の解放だ。」
「くそ!分かった。」
解放しようとするとまたジークが口を挟む。
「待て!女性に迷惑料と避妊魔法の解除処置をするのだ!」
なんだこいつは!
女を諦め、さらに金まで払わせるのか!
くそくそくそくそ!
こうして多くの金が消えた。
「次は難民の多さと死亡率だが、魔物狩りの頻度が足りないな。」
「うるさい。」
「何か言ったか?」
「うるせーんだよ!口ばかり出しやがって!俺が管理しておけば問題ねーんだよ!」
「しかし、王より改善の命が出ている。対応が必要だ。」
「俺の考えがあるんだよ!黙っていろ!」
「このままでは王に報告することになる。その前に自ら対応する姿を見せて欲しい。」
「ああ!お前は俺の有能さが分からねーのか!黙ってみていろ!この無能が!」
テイカーは机を叩きつける。
「報告に行けばいいだろ!邪魔ものが!お前が居なきゃとっくに解決してるんだよ!」
ジークは王に報告した。
王はため息をつく。
貴族はプライドの高いものが多く世話を焼く。
特にテイカーはひどい。
自身では何もせず、手柄を求め、他の者のやる気を削いでいく。
「分かった。後はこちらで処理する。このまま王都の任務に戻れ。ご苦労だった。」
王は周りの貴族が足を引っ張ってくるせいで露骨にテイカーを潰す行動が取れなかった。
周りの貴族は王の力が増す事を嫌う。
王がテイカーを簡単に処分出来るという事は、他の貴族も王が簡単に処分できるという事になる。
そういえばハルトが言っていたな。
テイカーを動かすにはプライドを刺激するのが良いと。
ホワイト領とブラック領で競わせてみるか。
これでテイカーが致命的なミスを犯してくれれば処分しやすくなるな。
王は周りの貴族の影響で回りくどい方法しか取れなかった。
ホワイト領とブラック領の魔物納品対決はうまくいった。
王は上機嫌だった。
対決させると、面白いようにテイカーは魔物狩りを始める。
しかもブラック領から寄付まで貰える。
これは使えるな!
テイカーは余計なことをせず民の為に魔物を狩る。
寄付によって王都の民を救うことも出来、更にろくなことをしないテイカーの資産を減らすことで動きを制限できる。
テイカーは追い詰められていた。
くそくそ!
ホワイト領のやつらめ!
調子に乗りやがって!
ブラック領とホワイト領の魔物狩り対決は、ホワイト領のポイントが優勢のまま進んだ。
毎朝王都のギルドに対戦ポイントが張り出され、ブラック領はホワイト領のポイントに追いつけないまま時間が過ぎる。
・・・・・そうだ!冒険者に狩らせよう!
冒険者に依頼を発注し、取れた魔物の素材を王都に納品すれば良いのだ!
ふ、資金力のないホワイト領にはマネできまい!
こうして、金に物を言わせてブラック領が勝利を収めた。
だが、ブラック領は多額の資産を失った。
次はポーション対決か。だがこのテイカー様が勝利する!
ポーションの増産指示を無視するテイカーのプライドを刺激し、ポーションの生産量を増やしてもらう王の意図があった。
だが、テイカーはポーションの増産をせず、別の手を使う。
簡単に勝てる。
何故なら金で解決できるからだ!
「おい!お前!大量のポーションを買い占めて王都のギルドに納品しろ!」
「直ちに任務を遂行します!」
だがすぐに問題が起きる。
ポーションを買い占めた為価格が高騰したのだ。
「王都に大量のポーションが売られていますが、値段が3倍以上に高騰しております。このまま購入を続ければ多額の資産を失います。」
王はテイカーが納品したポーションをすぐさま高額で店に並べる。
ポーションの増産を再三無視するテイカーに怒り、資産を消耗させようとしたのだ。
「購入を続けろ!このまま購入を止めれば格下のホワイト家に惨敗してしまう!」
「任務を遂行します!」
これにより資産を失いつつテイカーは勝利する。
上機嫌となったテイカーは次の手を打つ。
そうだ!今度はハルトを倒そう!
俺は大きくレベルを上げた。
あいつの卑怯な手などもう通用しない!
謁見の間でテイカーは言う。
「次はブラック学園とホワイト学園対抗の親善試合を行いたいのです!」
「ホワイト学園は戦闘職が少なく規模も小さい。ホワイト学園に不利ではないか?」
王の問いかけの答えは用意してある。くっくっく。
「何、ただの親善試合です。治療代やその他すべての費用はこちらで持ちます。」
「なるほど!治療などの手配はこちらで行うが、費用をブラック領に負担してもらいたい。後で治療したしないでホワイト領とブラック領でもめられても困る。」
「分かりました。更に公平を期すため、使用する武器は対戦リングの横に置き、そこから選ぶ方式にしたいのです。」
「分かった。ではテイカーは残れ。二人で話を詰める。」
リコが退場する。
「公平を期すため武器はこちらで用意する。」
くっくっく。予想通りだ。
テイカーは武器のリストを取り出した。
「包丁が無いが?これはハルトに不利ではないか?」
「ナイフを使えば良いのです。」
「あまりにも都合が良すぎる!認められぬ!」
予想通りだな。
「では,1000億ゴールドを王に寄付いたします。その代わり包丁は無しにしていただきたいのです。」
王は考え込む。
「2000億でどうでしょう?」
テイカーはすでに金の感覚がマヒしていた。
自身のプライドの為に資産を失っていく。
「・・・分かった。試合開始まで用意出来たら条件を飲もう。」
テイカーの策略により、ハルトVSテイカーの戦いが始まろうとしていた。
0
お気に入りに追加
1,372
あなたにおすすめの小説
チート狩り
京谷 榊
ファンタジー
世界、宇宙そのほとんどが解明されていないこの世の中で。魔術、魔法、特殊能力、人外種族、異世界その全てが詰まった広大な宇宙に、ある信念を持った謎だらけの主人公が仲間を連れて行き着く先とは…。
それは、この宇宙にある全ての謎が解き明かされるアドベンチャー物語。
主人公は高みの見物していたい
ポリ 外丸
ファンタジー
高等魔術学園に入学した主人公の新田伸。彼は大人しく高校生活を送りたいのに、友人たちが問題を持ち込んでくる。嫌々ながら巻き込まれつつ、彼は徹底的に目立たないようにやり過ごそうとする。例え相手が高校最強と呼ばれる人間だろうと、やり過ごす自信が彼にはあった。何故なら、彼こそが世界最強の魔術使いなのだから……。最強の魔術使いの高校生が、平穏な学園生活のために実力を隠しながら、迫り来る問題を解決していく物語。
※主人公はできる限り本気を出さず、ずっと実力を誤魔化し続けます
※小説家になろう、ノベルアップ+、ノベルバ、カクヨムにも投稿しています。
貴方がLv1から2に上がるまでに必要な経験値は【6億4873万5213】だと宣言されたけどレベル1の状態でも実は最強な村娘!!
ルシェ(Twitter名はカイトGT)
ファンタジー
この世界の勇者達に道案内をして欲しいと言われ素直に従う村娘のケロナ。
その道中で【戦闘レベル】なる物の存在を知った彼女は教会でレベルアップに必要な経験値量を言われて唖然とする。
ケロナがたった1レベル上昇する為に必要な経験値は...なんと億越えだったのだ!!。
それを勇者パーティの面々に鼻で笑われてしまうケロナだったが彼女はめげない!!。
そもそも今の彼女は村娘で戦う必要がないから安心だよね?。
※1話1話が物凄く短く500文字から1000文字程度で書かせていただくつもりです。
ゴブリンしか召喚出来なくても最強になる方法 ~無能とののしられて追放された宮廷召喚士、ボクっ娘王女と二人きりの冒険者パーティーで無双する~
石矢天
ファンタジー
「ラキス・トライク。貴様は今日限りでクビだ」
「ゴブリンしか召喚できない無能」
「平民あがりのクズ」
強大で希少なモンスターを召喚できるエリート貴族が集まる宮廷召喚士の中で、ゴブリンしか召喚できない平民出身のラキスはついに宮廷をクビになる。
ラキスはクビになったことは気にしていない。
宮廷で働けば楽な暮らしが出来ると聞いていたのに、政治だ派閥だといつも騒がしいばかりだったから良い機会だ。
だが無能だとかクズだとか言われたことは根に持っていた。
自分をクビにした宮廷召喚士長の企みを邪魔しようと思ったら、なぜか国の第二王女を暗殺計画から救ってしまった。
「ボクを助けた責任を取って」
「いくら払える?」
「……ではらう」
「なに?」
「対価はボクのカラダで払うって言ったんだ!!」
ただ楽な生活をして生きていたいラキスは、本人が望まないままボクっ娘王女と二人きりの冒険者パーティで無双し、なぜか国まで救ってしまうことになる。
本作品は三人称一元視点です。
「なろうRawi」でタイトルとあらすじを磨いてみました。
タイトル:S スコア9156
あらすじ:S スコア9175
実力を隠し「例え長男でも無能に家は継がせん。他家に養子に出す」と親父殿に言われたところまでは計算通りだったが、まさかハーレム生活になるとは
竹井ゴールド
ライト文芸
日本国内トップ5に入る異能力者の名家、東条院。
その宗家本流の嫡子に生まれた東条院青夜は子供の頃に実母に「16歳までに東条院の家を出ないと命を落とす事になる」と予言され、無能を演じ続け、父親や後妻、異母弟や異母妹、親族や許嫁に馬鹿にされながらも、念願適って中学卒業の春休みに東条院家から田中家に養子に出された。
青夜は4月が誕生日なのでギリギリ16歳までに家を出た訳だが。
その後がよろしくない。
青夜を引き取った田中家の義父、一狼は53歳ながら若い妻を持ち、4人の娘の父親でもあったからだ。
妻、21歳、一狼の8人目の妻、愛。
長女、25歳、皇宮警察の異能力部隊所属、弥生。
次女、22歳、田中流空手道場の師範代、葉月。
三女、19歳、離婚したフランス系アメリカ人の3人目の妻が産んだハーフ、アンジェリカ。
四女、17歳、死別した4人目の妻が産んだ中国系ハーフ、シャンリー。
この5人とも青夜は家族となり、
・・・何これ? 少し想定外なんだけど。
【2023/3/23、24hポイント26万4600pt突破】
【2023/7/11、累計ポイント550万pt突破】
【2023/6/5、お気に入り数2130突破】
【アルファポリスのみの投稿です】
【第6回ライト文芸大賞、22万7046pt、2位】
【2023/6/30、メールが来て出版申請、8/1、慰めメール】
【未完】
エリクサーは不老不死の薬ではありません。~完成したエリクサーのせいで追放されましたが、隣国で色々助けてたら聖人に……ただの草使いですよ~
シロ鼬
ファンタジー
エリクサー……それは生命あるものすべてを癒し、治す薬――そう、それだけだ。
主人公、リッツはスキル『草』と持ち前の知識でついにエリクサーを完成させるが、なぜか王様に偽物と判断されてしまう。
追放され行く当てもなくなったリッツは、とりあえず大好きな草を集めていると怪我をした神獣の子に出会う。
さらには倒れた少女と出会い、疫病が発生したという隣国へ向かった。
疫病? これ飲めば治りますよ?
これは自前の薬とエリクサーを使い、聖人と呼ばれてしまった男の物語。
戦場の英雄、上官の陰謀により死亡扱いにされ、故郷に帰ると許嫁は結婚していた。絶望の中、偶然助けた許嫁の娘に何故か求婚されることに
千石
ファンタジー
「絶対生きて帰ってくる。その時は結婚しよう」
「はい。あなたの帰りをいつまでも待ってます」
許嫁と涙ながらに約束をした20年後、英雄と呼ばれるまでになったルークだったが生還してみると死亡扱いにされていた。
許嫁は既に結婚しており、ルークは絶望の只中に。
上官の陰謀だと知ったルークは激怒し、殴ってしまう。
言い訳をする気もなかったため、全ての功績を抹消され、貰えるはずだった年金もパー。
絶望の中、偶然助けた子が許嫁の娘で、
「ルーク、あなたに惚れたわ。今すぐあたしと結婚しなさい!」
何故か求婚されることに。
困りながらも巻き込まれる騒動を通じて
ルークは失っていた日常を段々と取り戻していく。
こちらは他のウェブ小説にも投稿しております。
異世界召喚に条件を付けたのに、女神様に呼ばれた
りゅう
ファンタジー
異世界召喚。サラリーマンだって、そんな空想をする。
いや、さすがに大人なので空想する内容も大人だ。少年の心が残っていても、現実社会でもまれた人間はまた別の空想をするのだ。
その日の神岡龍二も、日々の生活から離れ異世界を想像して遊んでいるだけのハズだった。そこには何の問題もないハズだった。だが、そんなお気楽な日々は、この日が最後となってしまった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる