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第36話
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メイはこちょこちょ攻撃によってベッドで横になる。
でもすぐに復活して僕に同人誌のアドバイスを求めてきた。
「お兄ちゃん、次の作品は分からせおじさんに終わりのスイッチを押させてもらえなくて最後まで分からせられる話が書きたい」
ヒマリが真っ赤になる。
「それ、さっきの私だよね!」
「……そんな事無いよ~。それでね、どういう展開にしたらいいか相談したくて。巨乳のお姉さんと分からせおじさんが勝負をするとこまでは決まってるんだけど、もやもやしてて」
ヒマリが真っ赤になって出て行く。
完全にヒマリがモデルにされてる。
ヒマリが出て行くのはいい判断だ。
ヒマリがまた真っ赤になれば、またネタに使われるだろう。
「そうだなあ、巨乳ちゃんがスイッチを押そうとした瞬間に分からせ発動で……」
僕とメイはしばらく話し合った。
「お兄ちゃん!見えて来たよ!」
「それは良かった」
「今のが終わったら次は、分からせおじさんが言葉責めに弱いちょろお姉ちゃんを毒牙にかけるのを書くよ」
「な!」
ユキナが立ち上がった。
「お姉ちゃん、お兄ちゃんに後ろから抱かれて気持ちよかった?」
「そ、そうね。悪くなかったわ」
「次もやりたい?」
「え、それは、どうかしら」
「もう一回やってみようよ。今度は言葉責め無しでいいよ。でも次はお姉ちゃんが真っ赤になったら服を1枚ずつ脱いでいくのがいいなあ」
「や、やらないわ。今日は休むわね」
ユキナは逃げるように部屋を出た。
「ヒマリもお姉ちゃんも逃げたわね。メイちゃん、やるなら最初は分からないようにしないと駄目よ」
「ユヅキのアドバイスは教師としてどうかと思う」
「今はオフだからいいのよ」
メイは僕の机でお絵描きに夢中になる。
僕がベッドに座るとユヅキが僕を引っ張ってベッドに寝かせた。
「少し、横になりましょう」
「そう、だね」
2人で一緒のベッドで横になり、上を見る。
「シュウ君は手先が器用よね」
「そうかな?」
「そうだよ、飴色玉ねぎを作って、自転車の整備もして、こちょこちょも凄くて」
ユヅキは僕の耳でささやく。
「夜も器用で凄いよ」
その様子をメイはスケッチをする。
「やめてくれ」
「メイちゃんも一緒に寝ましょう。明日は学校よ」
「一緒に寝る」
そうして、僕は3人で寝た。
チュンチュンチュンチュン!
朝日がまぶしくていい天気だけど、体がだるい。
3人でリビングに行くと、ユキナとヒマリがいた。
僕とヒマリの目が合うとヒマリが一瞬固まったけど、僕は気づかないふりをした。
昨日の夜の声が聞こえていたんだと思う。
ヒマリのきゅうを撫でるペースが早くなり、何度もちらちらと僕を見ていた。
僕が学校に着くと、僕の下駄箱に手紙が3通置いてあった。
ラブレター?
それとも嫌がらせか?
トイレに入って手紙を開くとラブレターに見えた。
いや、でも、これすら嫌がらせの可能性はある。
前聞いた話では、待ち合わせ場所に行くとバケツで水をかけられたらしい。
違う学校の話だけど、用心は必要だ。
僕が教室に着くと、クラスのみんなが振り向く。
女子が近づいてくる。
「ねえ、モブ、あんた付き合ってる人いるの?」
「急になにかな?」
「そうじゃなくて付き合ってる人はいるの?」
「席について。ホームルームを始めます」
これは、まずいな。
僕はその日、何度もスマホの連絡先を聞かれ、ユキナ先輩と付き合っているかどうか何度も聞かれた。
僕はクラスのリア充女子に『返事は明日まで待つよう拡散して欲しい』とお願いしてその日は切り抜けた。
でも『明日には正式な発表が必ずあるんだよね?』と嬉しそうに聞いてきた。
僕は完全に退路を断たれつつあった。
僕のモブメッキは剥された上、明日までに正式な回答を答える事を迫られる。
僕が家に帰るとユキナが出迎える。
「お帰りなさい」
「ただいま」
「聞いたわよ。モブの偽装がバレたようね」
「そうだね。それについて夕食のときに話をしたい」
「ふふ、そうね、話し合いは必要になるわね」
「ユキナ、嬉しそうだね」
「そうかしら?きっと気のせいよ」
そう言ってユキナはご機嫌で料理を作った。
僕と美女四天王がテーブルを囲む。
「お姉ちゃん、今日の夕食は豪華だね」
テーブルには唐揚げ・コンソメスープ・ご飯・サラダ・フルーツ・酢の物・春巻きが並んでいた。
特に春巻きは手間がかかるけど、ユキナは嬉しそうに作っていた。
そして、メニューのはほとんどがヒマリとユキナの料理勝負の時のメニューだった。
「まずは食べましょう」
「「いただきます」」
メイとユヅキは初手で唐揚げを箸でつまむ。
ヒマリはユキナを見ていた。
「ヒマリさん、シュウの事は聞いているわね?」
「かっこいい事がバレて、告白されそうになっている事ですか?」
「そうよ、私もヒマリさんも、メイやユヅキに比べて、シュウの争奪戦に出遅れているわ。でも、私も頑張ろうと思うの。夕食を作るために今日買い物に行って、その時に料理対決の事を思い出して今のメニューになってしまったわ。それで思ったの。私は本気を出したヒマリさんが怖いって気づいたの」
「……私も、ユキナさんの事を、同じように思っているのかも」
「ねえ、ヒマリさん、私達、お互い本気で頑張ってみるのもいいと思うのよ。私は、恥ずかしさや遠慮を言い訳に逃げて来たわ。でも、変わろうと思うの」
まるで、僕と付き合うために本気を出すと言っているように聞こえる。
でも、僕は何を言っていいか分からず、言葉に出来なかった。
でもすぐに復活して僕に同人誌のアドバイスを求めてきた。
「お兄ちゃん、次の作品は分からせおじさんに終わりのスイッチを押させてもらえなくて最後まで分からせられる話が書きたい」
ヒマリが真っ赤になる。
「それ、さっきの私だよね!」
「……そんな事無いよ~。それでね、どういう展開にしたらいいか相談したくて。巨乳のお姉さんと分からせおじさんが勝負をするとこまでは決まってるんだけど、もやもやしてて」
ヒマリが真っ赤になって出て行く。
完全にヒマリがモデルにされてる。
ヒマリが出て行くのはいい判断だ。
ヒマリがまた真っ赤になれば、またネタに使われるだろう。
「そうだなあ、巨乳ちゃんがスイッチを押そうとした瞬間に分からせ発動で……」
僕とメイはしばらく話し合った。
「お兄ちゃん!見えて来たよ!」
「それは良かった」
「今のが終わったら次は、分からせおじさんが言葉責めに弱いちょろお姉ちゃんを毒牙にかけるのを書くよ」
「な!」
ユキナが立ち上がった。
「お姉ちゃん、お兄ちゃんに後ろから抱かれて気持ちよかった?」
「そ、そうね。悪くなかったわ」
「次もやりたい?」
「え、それは、どうかしら」
「もう一回やってみようよ。今度は言葉責め無しでいいよ。でも次はお姉ちゃんが真っ赤になったら服を1枚ずつ脱いでいくのがいいなあ」
「や、やらないわ。今日は休むわね」
ユキナは逃げるように部屋を出た。
「ヒマリもお姉ちゃんも逃げたわね。メイちゃん、やるなら最初は分からないようにしないと駄目よ」
「ユヅキのアドバイスは教師としてどうかと思う」
「今はオフだからいいのよ」
メイは僕の机でお絵描きに夢中になる。
僕がベッドに座るとユヅキが僕を引っ張ってベッドに寝かせた。
「少し、横になりましょう」
「そう、だね」
2人で一緒のベッドで横になり、上を見る。
「シュウ君は手先が器用よね」
「そうかな?」
「そうだよ、飴色玉ねぎを作って、自転車の整備もして、こちょこちょも凄くて」
ユヅキは僕の耳でささやく。
「夜も器用で凄いよ」
その様子をメイはスケッチをする。
「やめてくれ」
「メイちゃんも一緒に寝ましょう。明日は学校よ」
「一緒に寝る」
そうして、僕は3人で寝た。
チュンチュンチュンチュン!
朝日がまぶしくていい天気だけど、体がだるい。
3人でリビングに行くと、ユキナとヒマリがいた。
僕とヒマリの目が合うとヒマリが一瞬固まったけど、僕は気づかないふりをした。
昨日の夜の声が聞こえていたんだと思う。
ヒマリのきゅうを撫でるペースが早くなり、何度もちらちらと僕を見ていた。
僕が学校に着くと、僕の下駄箱に手紙が3通置いてあった。
ラブレター?
それとも嫌がらせか?
トイレに入って手紙を開くとラブレターに見えた。
いや、でも、これすら嫌がらせの可能性はある。
前聞いた話では、待ち合わせ場所に行くとバケツで水をかけられたらしい。
違う学校の話だけど、用心は必要だ。
僕が教室に着くと、クラスのみんなが振り向く。
女子が近づいてくる。
「ねえ、モブ、あんた付き合ってる人いるの?」
「急になにかな?」
「そうじゃなくて付き合ってる人はいるの?」
「席について。ホームルームを始めます」
これは、まずいな。
僕はその日、何度もスマホの連絡先を聞かれ、ユキナ先輩と付き合っているかどうか何度も聞かれた。
僕はクラスのリア充女子に『返事は明日まで待つよう拡散して欲しい』とお願いしてその日は切り抜けた。
でも『明日には正式な発表が必ずあるんだよね?』と嬉しそうに聞いてきた。
僕は完全に退路を断たれつつあった。
僕のモブメッキは剥された上、明日までに正式な回答を答える事を迫られる。
僕が家に帰るとユキナが出迎える。
「お帰りなさい」
「ただいま」
「聞いたわよ。モブの偽装がバレたようね」
「そうだね。それについて夕食のときに話をしたい」
「ふふ、そうね、話し合いは必要になるわね」
「ユキナ、嬉しそうだね」
「そうかしら?きっと気のせいよ」
そう言ってユキナはご機嫌で料理を作った。
僕と美女四天王がテーブルを囲む。
「お姉ちゃん、今日の夕食は豪華だね」
テーブルには唐揚げ・コンソメスープ・ご飯・サラダ・フルーツ・酢の物・春巻きが並んでいた。
特に春巻きは手間がかかるけど、ユキナは嬉しそうに作っていた。
そして、メニューのはほとんどがヒマリとユキナの料理勝負の時のメニューだった。
「まずは食べましょう」
「「いただきます」」
メイとユヅキは初手で唐揚げを箸でつまむ。
ヒマリはユキナを見ていた。
「ヒマリさん、シュウの事は聞いているわね?」
「かっこいい事がバレて、告白されそうになっている事ですか?」
「そうよ、私もヒマリさんも、メイやユヅキに比べて、シュウの争奪戦に出遅れているわ。でも、私も頑張ろうと思うの。夕食を作るために今日買い物に行って、その時に料理対決の事を思い出して今のメニューになってしまったわ。それで思ったの。私は本気を出したヒマリさんが怖いって気づいたの」
「……私も、ユキナさんの事を、同じように思っているのかも」
「ねえ、ヒマリさん、私達、お互い本気で頑張ってみるのもいいと思うのよ。私は、恥ずかしさや遠慮を言い訳に逃げて来たわ。でも、変わろうと思うの」
まるで、僕と付き合うために本気を出すと言っているように聞こえる。
でも、僕は何を言っていいか分からず、言葉に出来なかった。
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