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第93話
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【グリード視点】
「殺す、魔石の洞窟にいる敵を皆殺しにする!私を舐めてくる者は絶対に許さない!」
ナンバー1が笑顔で言った。
「おお!遂にご決断されましたか!私が軍を率いて討伐に当たります!」
「待て!ナンバー1から12は残れ、近衛もだ!行くのは ナンバーゼロとナンバー13、そして老兵だけだ!」
「お、お待ちください!それでは返り討ちにあうだけです!せめて私と近衛だけでも討伐に参加させてください!」
「ならん!」
「どうか!」
「ならん!」
「……」
「行ってこい!全滅させるまで帰って来るなよ!」
こうして老兵とナンバーゼロ、ナンバー13は魔石の洞窟に向かった。
【ナンバー13視点】
「13様、敵を見つけても逃げられて戦闘になりません!」
これで3回目だ。
敵は俺達を見つけたとたん、誘い込むように逃げ出した。
途中でトラップがある事を疑ったが、老兵を先行させてもトラップは無い。
トラップは無い、俺が敵の立場なら、この洞窟に軍を誘い込んで手薄になった城を襲撃する。
「はははははは!へへへへへへへへへ!そうだよなあ!」
「13様?」
「王からは全滅させるまで帰って来るなと言われているんだ。帰るわけにはいかねえだろ。このまま前進だ!」
「「了解しました」」
「とはいえ城が奇襲を受けちゃいけねえ、城の様子も見ておいてくれ」
「見張り用の部隊を配置します」
「おう、頼むぜ」
「俺達は休憩だ。ゼロ、ゆっくり休もうぜ」
ゼロは無言で床に寝転がった。
そうだ、ゆっくり休めよ。
グリードのくそ野郎を殺せるチャンスが来るかもしれねえ。
「へへへへへへへ、ゼロ、肉、食うか?」
「貰うだ」
「たっぷり食えよ」
いや、俺が殺さなくてもいい。
シルフィ王国、頑張れよ。
頑張ってグリードを殺せ!
【グリード視点】
「なぜこうなったああああああああ!」
地下からモグドラゴンが現れ、その後ろからダッシュドラゴンに騎乗したダッシュドラゴン部隊が士城を駆け巡り地下は一気に制圧された。
近衛に城の守りを任せ、ナンバー1から12を連れて城を逃げ出した。
だが後ろから奴が来た、ワッフルの部下、名前は忘れたが驚くべき速さで私を狙って来る。
黒い装備と前傾姿勢の低い重心は黒い狼を連想させる。
「な、ナンバー7から12で奴を殺せ!」
「奴はセバスです!武器の英雄より強い!全員で叩くべきです!たった6人では皆殺される可能性が高いのです!」
「いいからついてこい!」
セバスだと!?
ただの老兵ではなかった!
奴は英雄の力を超えているのか!?
そんな奴が何故ワッフルの部下をやっている!?
訳が分からん!
私は森の中に逃げた。
セバスは追ってはこない。
だが、ナンバー7から12も戻ってこない。
どうなったのだ?
「ご無事ですか?」
ナンバー13が歩いてくる。
後ろにはナンバーゼロがいた。
「おお、良かった。後ろから敵が迫ってきます!早くお逃げください!」
「王よ、そのような反応はありません」
「ナンバー2、来るんだよ!てめえの雑魚斥候スキルじゃ分からねえか」
「王よ、ナンバー13は信用できません!こいつを前に出すべきです!」
「そ、そうだな。ナンバー13、ナンバーゼロを連れて敵を足止めするのだ」
「ち、そう来るか。ゼロ、グリードはお前を焼かないから安心しろ」
「ああああああああああ!おらを焼くなああああ!焼くなああああああ!」
ナンバーゼロが暴走したように私を攻撃してきた。
私を守ろうとしたナンバー1がハンマーで吹き飛ばされた。
「ナンバー13!貴様あ!ナンバーゼロを暴走させたな!」
「おいおいおいおい!お前が炎魔法でゼロを焼いたせいだろうが!」
ナンバー13は左手を上に向けて空中に花火を発生させた。
「へへへへへ!はははははは!これで敵が集まって来る!」
「ナンバー13!!舐めるなああああ!ナンバーゼロとナンバー13を殺せ!」
「ゼロ!バーサーカーを使わねえとまた焼かれるぜ!ゼロ!バーサーカーを使わねえとまた焼かれちまうぜ!」
「グオオオオオオオオオオオオオオオ!バーサーかあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!」
ナンバーゼロの体が炎のように赤く染まり、膨大な魔力があふれ出す。
「グリード!焼くなあああああ!」
「ゼロと13を殺せええええええファイアジェット!」
私のの足から炎が噴き出した。
そして宙に浮かんで勢いをつけて飛んでいく。
「切り札を持ってやがったか!くそ、これじゃ殺し合いになるだけだ!お前ら!グリードにつくことはねえ!俺につけ!」
「13、貴様の言葉を聞くわけがないだろう。ゼロも13もここで死ぬ!さらばだ!」
「待てくそがああああああ!!」
私は飛んで戦場を離れる。
「殺す、魔石の洞窟にいる敵を皆殺しにする!私を舐めてくる者は絶対に許さない!」
ナンバー1が笑顔で言った。
「おお!遂にご決断されましたか!私が軍を率いて討伐に当たります!」
「待て!ナンバー1から12は残れ、近衛もだ!行くのは ナンバーゼロとナンバー13、そして老兵だけだ!」
「お、お待ちください!それでは返り討ちにあうだけです!せめて私と近衛だけでも討伐に参加させてください!」
「ならん!」
「どうか!」
「ならん!」
「……」
「行ってこい!全滅させるまで帰って来るなよ!」
こうして老兵とナンバーゼロ、ナンバー13は魔石の洞窟に向かった。
【ナンバー13視点】
「13様、敵を見つけても逃げられて戦闘になりません!」
これで3回目だ。
敵は俺達を見つけたとたん、誘い込むように逃げ出した。
途中でトラップがある事を疑ったが、老兵を先行させてもトラップは無い。
トラップは無い、俺が敵の立場なら、この洞窟に軍を誘い込んで手薄になった城を襲撃する。
「はははははは!へへへへへへへへへ!そうだよなあ!」
「13様?」
「王からは全滅させるまで帰って来るなと言われているんだ。帰るわけにはいかねえだろ。このまま前進だ!」
「「了解しました」」
「とはいえ城が奇襲を受けちゃいけねえ、城の様子も見ておいてくれ」
「見張り用の部隊を配置します」
「おう、頼むぜ」
「俺達は休憩だ。ゼロ、ゆっくり休もうぜ」
ゼロは無言で床に寝転がった。
そうだ、ゆっくり休めよ。
グリードのくそ野郎を殺せるチャンスが来るかもしれねえ。
「へへへへへへへ、ゼロ、肉、食うか?」
「貰うだ」
「たっぷり食えよ」
いや、俺が殺さなくてもいい。
シルフィ王国、頑張れよ。
頑張ってグリードを殺せ!
【グリード視点】
「なぜこうなったああああああああ!」
地下からモグドラゴンが現れ、その後ろからダッシュドラゴンに騎乗したダッシュドラゴン部隊が士城を駆け巡り地下は一気に制圧された。
近衛に城の守りを任せ、ナンバー1から12を連れて城を逃げ出した。
だが後ろから奴が来た、ワッフルの部下、名前は忘れたが驚くべき速さで私を狙って来る。
黒い装備と前傾姿勢の低い重心は黒い狼を連想させる。
「な、ナンバー7から12で奴を殺せ!」
「奴はセバスです!武器の英雄より強い!全員で叩くべきです!たった6人では皆殺される可能性が高いのです!」
「いいからついてこい!」
セバスだと!?
ただの老兵ではなかった!
奴は英雄の力を超えているのか!?
そんな奴が何故ワッフルの部下をやっている!?
訳が分からん!
私は森の中に逃げた。
セバスは追ってはこない。
だが、ナンバー7から12も戻ってこない。
どうなったのだ?
「ご無事ですか?」
ナンバー13が歩いてくる。
後ろにはナンバーゼロがいた。
「おお、良かった。後ろから敵が迫ってきます!早くお逃げください!」
「王よ、そのような反応はありません」
「ナンバー2、来るんだよ!てめえの雑魚斥候スキルじゃ分からねえか」
「王よ、ナンバー13は信用できません!こいつを前に出すべきです!」
「そ、そうだな。ナンバー13、ナンバーゼロを連れて敵を足止めするのだ」
「ち、そう来るか。ゼロ、グリードはお前を焼かないから安心しろ」
「ああああああああああ!おらを焼くなああああ!焼くなああああああ!」
ナンバーゼロが暴走したように私を攻撃してきた。
私を守ろうとしたナンバー1がハンマーで吹き飛ばされた。
「ナンバー13!貴様あ!ナンバーゼロを暴走させたな!」
「おいおいおいおい!お前が炎魔法でゼロを焼いたせいだろうが!」
ナンバー13は左手を上に向けて空中に花火を発生させた。
「へへへへへ!はははははは!これで敵が集まって来る!」
「ナンバー13!!舐めるなああああ!ナンバーゼロとナンバー13を殺せ!」
「ゼロ!バーサーカーを使わねえとまた焼かれるぜ!ゼロ!バーサーカーを使わねえとまた焼かれちまうぜ!」
「グオオオオオオオオオオオオオオオ!バーサーかあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!」
ナンバーゼロの体が炎のように赤く染まり、膨大な魔力があふれ出す。
「グリード!焼くなあああああ!」
「ゼロと13を殺せええええええファイアジェット!」
私のの足から炎が噴き出した。
そして宙に浮かんで勢いをつけて飛んでいく。
「切り札を持ってやがったか!くそ、これじゃ殺し合いになるだけだ!お前ら!グリードにつくことはねえ!俺につけ!」
「13、貴様の言葉を聞くわけがないだろう。ゼロも13もここで死ぬ!さらばだ!」
「待てくそがああああああ!!」
私は飛んで戦場を離れる。
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