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第51話
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【大戦2日目、昼】
2日目の対戦は昼から始まった。
お互いが前日に疲弊し、自然とそうなったのだ。
味方の兵は30000から12000まで数を減らした。
敵兵は40000から23000まで数を減らした。
本陣、右翼、左翼の陣で戦うのは昨日と同じだ。
味方本陣5000VS敵本陣15000
味方左翼3000VS敵右翼5000
味方右翼3000VS敵左翼5000
本陣の兵数が3倍差か、かなりまずいぞ!
本陣は苦しい戦いになるだろう。
それも心配だけど、左翼はライダーか。
ライダーの軍は優秀だけど、ライダーは3回逃げている。
ライダーは潰そうとすれば裏切るだろうし、固有スキルのせいで暗殺も難しいらしい。
厄介だな。
昨日死んでくれればよかったのに。
俺は少し前に出て左翼を覗き込んだ。
【左翼、ライダー視点】
私はもう後がない。
この闘いで勝てねばすべてを失うだろう。
私は優秀だが無能な部下を持ったおかげで足を引っ張られている。
この私が左翼に追いやられただと!
王はどうかしているのだ!
「貴様ら!最後のチャンスだ!必ず敵右翼を叩き潰せ!」
部下の顔は暗い!
だが、私には秘策がある。
敵には闇の英雄がいる。
奴は厄介だ。
そこで1500の歩兵を2つの塊にして最前線に配置する。
そして奴に2回ブラックホールを撃たせる。
当然歩兵は潰されるだろう。
だがその後に私の逆襲が始まる!
ダッシュドラゴン部隊で回り込み敵陣の側面から突撃する!
ダッシュドラゴンは速度を上げ突撃する事で力を発揮する!
1500のダッシュドラゴン部隊で5000の敵右翼を殲滅する!
くっくっく、完璧な作戦だ!
敵の進軍が始まった。
「前衛歩兵部隊進軍開始いいい!」
1500の歩兵部隊が前に進み、闇の英雄がブラックホールを2発撃った。
1500の歩兵は総崩れとなり敵の戦士部隊が迫る。
「え、援護をお願いします!もう持ちません!」
「ダッシュドラゴン部隊を早く!このままでは全滅です!」
私は前に突撃する、と見せかけて左に逸れる。
そして潰されていく前衛を無視するように回り込んで敵右翼の横から突撃を開始した。
ふ、うるさい側近は王に投げてやった。
逆らう者はすべて王にダッシュドラゴン事くれてやった。
もう逆らう者はいない!
私の予想通り敵は予想外の動きに動揺する!
私はダッシュドラゴンが突撃するその様子を100の護衛と共に後ろから見守った。
私の思った通りだ!
敵がどんどんやられていく!
「ははははは!見ろ!敵がゴミのように死んでいく!ははははははは、は?」
私を目指して300の白騎士が突撃して来た。
なぜ味方を助けない!
なぜ味方を助けず私に向かって来る!
訳が分からない!
このままでは潰される!
いや、だが今回は漆黒がいない。
私を護衛する為のダッシュドラゴン100体を突撃させれば倒せぬ相手ではない!
ダッシュドラゴン部隊は突撃により力を発揮するのだ!
「総員突撃!」
私は100の護衛に突撃の命令を出した。
そして最後尾からついていく。
「後ろががら空きだ!」
後ろを振り向くと漆黒の男がいた!
「い、いつの間に!」
漆黒の男は私の乗るダッシュドラゴンを素早く倒した。
私はダッシュドラゴンから飛び降りる。
そしてダッシュドラゴンのいる味方に向かって全力で走った。
漆黒の男は私をダッシュドラゴンの元に走らせるように追いかけてくる。
私の生存本能が発動し、ダッシュドラゴン部隊を盾にするように立ち回った。
100の護衛は白騎士と漆黒の男に倒され、そして私を追い回す。
「待つのですわ!」
「逃がさん!」
私は敵陣を倒しつつある突撃部隊に駆け寄った。
だがその事で1400のダッシュドラゴン部隊は挟み撃ちにされる。
「後退だああああ!私を守りながら後退だあああ!!」
「し、しかしこのまま戦えば敵右翼を敗走に追い込むことが出来ます!」
「馬鹿か貴様は!後ろにいる白騎士と漆黒の男に全員殺されるだけだ!あそこを見ろ!退路がある!ここで死にたいのか!それとも逃げて助かりたいか後退だあああああああああああああああああああああああああああ!!!」
厳しい訓練を積んだ優秀な兵士は領主への絶対的な服従も求められる。
そしてダッシュドラゴン部隊は何度も厳しい訓練を重ねてきた。
だがこの事でアキや王が仕掛けていた策が実を結びつつあった。
ライダーは部下を引き連れて森の中に消えていった。
そして、今日の命令によってライダーは完全に見限られる事になる。
【ワッフル視点】
「うまく逃げてくれましたわね」
「はい、ライダーは王に似ています。操りやすい相手でした」
「うまく退路を用意した上での挟み撃ちですか。これで強力なダッシュドラゴンはもう消えましたわ」
敵前逃亡は重罪。
もう言い逃れは出来ない。
強力なダッシュドラゴン部隊は戦場から消え、後は数で勝る軍の力で圧倒出来る。
「後は本陣に迫るのみです」
「ええ、後もうひと頑張りですわ!総員、突撃用意!」
300の姫騎士とセバスは敵本陣に突撃し、それに続くように残った右翼も本陣を攻撃する。
ライダーの逃走により本陣は厳しい戦いを迫られた。
2日目の対戦は昼から始まった。
お互いが前日に疲弊し、自然とそうなったのだ。
味方の兵は30000から12000まで数を減らした。
敵兵は40000から23000まで数を減らした。
本陣、右翼、左翼の陣で戦うのは昨日と同じだ。
味方本陣5000VS敵本陣15000
味方左翼3000VS敵右翼5000
味方右翼3000VS敵左翼5000
本陣の兵数が3倍差か、かなりまずいぞ!
本陣は苦しい戦いになるだろう。
それも心配だけど、左翼はライダーか。
ライダーの軍は優秀だけど、ライダーは3回逃げている。
ライダーは潰そうとすれば裏切るだろうし、固有スキルのせいで暗殺も難しいらしい。
厄介だな。
昨日死んでくれればよかったのに。
俺は少し前に出て左翼を覗き込んだ。
【左翼、ライダー視点】
私はもう後がない。
この闘いで勝てねばすべてを失うだろう。
私は優秀だが無能な部下を持ったおかげで足を引っ張られている。
この私が左翼に追いやられただと!
王はどうかしているのだ!
「貴様ら!最後のチャンスだ!必ず敵右翼を叩き潰せ!」
部下の顔は暗い!
だが、私には秘策がある。
敵には闇の英雄がいる。
奴は厄介だ。
そこで1500の歩兵を2つの塊にして最前線に配置する。
そして奴に2回ブラックホールを撃たせる。
当然歩兵は潰されるだろう。
だがその後に私の逆襲が始まる!
ダッシュドラゴン部隊で回り込み敵陣の側面から突撃する!
ダッシュドラゴンは速度を上げ突撃する事で力を発揮する!
1500のダッシュドラゴン部隊で5000の敵右翼を殲滅する!
くっくっく、完璧な作戦だ!
敵の進軍が始まった。
「前衛歩兵部隊進軍開始いいい!」
1500の歩兵部隊が前に進み、闇の英雄がブラックホールを2発撃った。
1500の歩兵は総崩れとなり敵の戦士部隊が迫る。
「え、援護をお願いします!もう持ちません!」
「ダッシュドラゴン部隊を早く!このままでは全滅です!」
私は前に突撃する、と見せかけて左に逸れる。
そして潰されていく前衛を無視するように回り込んで敵右翼の横から突撃を開始した。
ふ、うるさい側近は王に投げてやった。
逆らう者はすべて王にダッシュドラゴン事くれてやった。
もう逆らう者はいない!
私の予想通り敵は予想外の動きに動揺する!
私はダッシュドラゴンが突撃するその様子を100の護衛と共に後ろから見守った。
私の思った通りだ!
敵がどんどんやられていく!
「ははははは!見ろ!敵がゴミのように死んでいく!ははははははは、は?」
私を目指して300の白騎士が突撃して来た。
なぜ味方を助けない!
なぜ味方を助けず私に向かって来る!
訳が分からない!
このままでは潰される!
いや、だが今回は漆黒がいない。
私を護衛する為のダッシュドラゴン100体を突撃させれば倒せぬ相手ではない!
ダッシュドラゴン部隊は突撃により力を発揮するのだ!
「総員突撃!」
私は100の護衛に突撃の命令を出した。
そして最後尾からついていく。
「後ろががら空きだ!」
後ろを振り向くと漆黒の男がいた!
「い、いつの間に!」
漆黒の男は私の乗るダッシュドラゴンを素早く倒した。
私はダッシュドラゴンから飛び降りる。
そしてダッシュドラゴンのいる味方に向かって全力で走った。
漆黒の男は私をダッシュドラゴンの元に走らせるように追いかけてくる。
私の生存本能が発動し、ダッシュドラゴン部隊を盾にするように立ち回った。
100の護衛は白騎士と漆黒の男に倒され、そして私を追い回す。
「待つのですわ!」
「逃がさん!」
私は敵陣を倒しつつある突撃部隊に駆け寄った。
だがその事で1400のダッシュドラゴン部隊は挟み撃ちにされる。
「後退だああああ!私を守りながら後退だあああ!!」
「し、しかしこのまま戦えば敵右翼を敗走に追い込むことが出来ます!」
「馬鹿か貴様は!後ろにいる白騎士と漆黒の男に全員殺されるだけだ!あそこを見ろ!退路がある!ここで死にたいのか!それとも逃げて助かりたいか後退だあああああああああああああああああああああああああああ!!!」
厳しい訓練を積んだ優秀な兵士は領主への絶対的な服従も求められる。
そしてダッシュドラゴン部隊は何度も厳しい訓練を重ねてきた。
だがこの事でアキや王が仕掛けていた策が実を結びつつあった。
ライダーは部下を引き連れて森の中に消えていった。
そして、今日の命令によってライダーは完全に見限られる事になる。
【ワッフル視点】
「うまく逃げてくれましたわね」
「はい、ライダーは王に似ています。操りやすい相手でした」
「うまく退路を用意した上での挟み撃ちですか。これで強力なダッシュドラゴンはもう消えましたわ」
敵前逃亡は重罪。
もう言い逃れは出来ない。
強力なダッシュドラゴン部隊は戦場から消え、後は数で勝る軍の力で圧倒出来る。
「後は本陣に迫るのみです」
「ええ、後もうひと頑張りですわ!総員、突撃用意!」
300の姫騎士とセバスは敵本陣に突撃し、それに続くように残った右翼も本陣を攻撃する。
ライダーの逃走により本陣は厳しい戦いを迫られた。
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