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第26話
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騒がしい記者会見が終わっても記者が帰らない。
「いつデュラハンを倒すのですか! 答えてください!」
「秘策はありますか? マウンテンカノンを斬った時の魔力を今見せて欲しいです!」
「デュラハンと言えばデュラハンを倒すために集結したパーティー、デュラハンキラーがいますがコンタクトは取っていますか!! 達也さん! 豪己さん! どうなんですか!?」
「時期は未定だ。達也はまだ冒険者に復帰すらしていない! 続きは冒険者に復帰してからだ。帰るぞ!!」
「まずは冒険者登録。そして一歩一歩、戦いの勘を取り戻して人を集めます」
「おう!」
俺とごうはすっとマスコミから抜け出すがおばあちゃんがマスコミに囲まれた。
「おばあちゃん!」
「達也さん、私はいいから帰っていて!」
「おばあちゃん、達也さんの事について取材をさせてください!」
「面白いエピソードがあれば、話してください」
駆け寄ろうとしてごうに肩を掴まれた。
そして横に首を振る。
「後で俺が家まで送る、大丈夫だ」
俺達はおばあちゃんを置いてその場を去った。
俺とごうは2人だけでデュラハンを倒す策を話し合った。
ごうは前から色々言いたい事があったんだろう。
俺はごうの話を聞いた。
遅れて家に帰ったおばあちゃんと2人で食事を摂る。
「さみしく、なったわね。沙雪ちゃんがいないだけでこんなに家が大きく感じるなんて」
「……」
沙雪は寮に入った。
沙雪との思い出があるのはおばあちゃんも同じだ。
何か、賑やかな雰囲気にしたい、そう思った。
俺は無言でリモコンを付けた。
『今日は緊急3時間特番! 赤目達也の歴史と題しましてウエイブライドの歴史から振り返っていきましょう」
「ごぼおおおおお!」
「あら、大丈夫? 丁度19時、そう言えば記者さんが『ゴールデンタイムの視聴率は決まった!』とか言っていたわね」
「えええ! 俺はただのおっさんだぞ?」
「十分に目立っていたわ。沙雪ちゃんもTVにも出ていたわ」
「え?」
「当然沙雪ちゃんやウエイブウォークも達也さんの事を聞かれているわ」
「まじで?」
「達也さんはテレビを見ていないもの、知らないのは無理も無いわね。それと樹君たち10人のダブルを成功に導いた『謎の達也さん』としても有名よ」
「……」
「その上で冒険者資格無しでマウンテンカノンとたくさんのゴーレムを倒して逮捕された事で『冒険者制度の在り方』がテレビで議論されているわ」
「……」
「逮捕された後記者さんが凄かったでしょう?」
「……そう言えば、逮捕された時は警察署の表に記者がいっぱいいて交通の邪魔になっていた」
テレビを見ていると俺のドラマが始まる。
俺役の俳優が両親を亡くして泣く。
そして俺役の俳優ににごう役の俳優が声をかける。
色々、演出が盛られている。
泣いていない場面でも俺は泣いていた。
ウエイブライドの2人がデュラハンにやられる。
そして泣く俺。
俺その時も、泣いてないと思う……みんなの前では。
俺役の俳優が沙雪役の子役を抱きしめる。
正確には動画越しに死を知ったんだけどな。
これも演出か。
『見ていろよ、デュラハン! トリプルになって絶対に倒してやるからなあああ! キリ!』
こうして俺役の俳優がカメラ目線を決めると俺の歴史を振り返るドラマが終わる。
番組のキャストや観客に涙がこぼれる。
『どうでしたか? 壮絶な人生ですね?』
『は、はい、ご、ごめんなさい、涙で、うまく、う、うううううう』
女性がコメントを求められ涙を流す。
『その気持ち分かります。ですが赤目達也さんの人生は更に過酷なものでした。次のドラマをご覧ください』
俺の基礎訓練の様子、そしておばあちゃんを助ける様子、更に沙雪を育てる様子がドラマチックに盛られて演出される。
そして時が流れ俺がマウンテンカノンを倒した実際の映像が流れる。
そして逮捕され沙雪の入学式で号泣し俺役の俳優がカッコよく『デュラハンを倒す!』と言ってドラマが終わった。
「これ、俺じゃない」
「達也さんですよ」
「いやいや、こんなに泣いてないし!」
「入学式でも卒業式でも泣いているわ。達也さんはもうそういうイメージなのよ」
「えええ……」
「あら、私が出てきたわ。身だしなみを整えておいて良かったわ」
「おばあちゃんはいつもきっちりしているだろ」
「今日は特にきっちりできたわ」
おばあちゃんが1人で語る長い様子が映される。
『お金に困っていていつもさみしかった、でも、その時に達也さんがお手伝いさんを頼みたいと声をかけてくれたの。そして私を家に住ませてくれたわ。私は家族と安心を1度に貰って、それでも達也さんは『沙雪をどう育てていいか分からなかった。おばあちゃん、ありがとう』と言ってくれたわ。私、それで泣いちゃって。今でも涙が出てくるわね』
おばあちゃんの話が終わり番組の進行が進むと今度は樹が出てきた。
暗いセットに椅子だけがあり両手を組んで質問を待つ樹。
質問の代わりに画面の下に字幕で質問文が出てくる。
まるで俳優のようだ。
『達也さんは人生の恩人だと思いますか?』
『はい』
はいと言うしかないよな。
『達也さんのエピソードを教えてください』
『……そう、ですね、どのエピソードを言えばいいか迷います』
『すべて話してください』
『分かり、ました。思いつくエピソードは3つです。1つ目は基礎訓練が大事である事を教えてくれた事、2つ目は僕達全員に武具をプレゼントしてくれた事、3つ目は粘り強く僕を励ましてくれた事です』
『詳しくお願いします』
『最後まで話してみなければ分かりませんが、長く、なってしまうかもしれません』
『大丈夫です』
樹がゆっくりと、説得力のある話し方で語っていく。
樹は基礎訓練の話、そして武具をプレゼントしてもらいお礼を言うとごうや黒矢、白帆がやってくれたことをみんなにしているだけだと言った事、そして俺が樹を励まし続けた事を話す。
『……その時も大丈夫だと言ってくれました。その目は僕を全く疑わず信じている目でした。そのおかげで僕は杖無しで盾の代わりにバリアを使う今のスタイルに至りました。しかしそれでも達也先生にはまだ及びません。遠く及びはしませんがそれでもモンスターをバリアで防ぎ、分断し、攻撃を身体強化とスキンバリアで軽減し、更に攻撃を受ければ魔法で回復するタンクの基礎とも言える技量だけはなんとか身につける事が出来ました』
『ありがとうございます。最後に一言』
『一言、ですか』
『長くてもいいです』
『達也先生はいつも言います。言うのは10秒、だが基礎訓練には10年かかると。皆が頑張った積み重ねがあるから今のみんながある。俺は10秒の言葉を言っただけだといつも言います。ですが達也先生は何度も僕たちに未来の姿を見せてくれました。基礎訓練の到達点を見せてくれました。出来るだけわかりやすい言葉で何度も手間をかけて指導してくれました。高校を卒業してそれなりの結果を出した今自信を持って言えます。達也先生は最高の先生です!』
真面目な樹が言うとみんなが信じてしまう。
凄いのは俺じゃない、樹だ。
番組をぼんやりと見ながら考える。
俺の手柄ではない。
ダブル候補生だった10人は奈良君と俺達で選別した元々出来る子だった。
指導を素直に受けてそれでいて次どうすればいいか自分で考える人間。
何かする時は『自分がどうすればいいか』を自分で考えられる当事者意識があった。
苦しい基礎訓練にも耐えられた。
みんなはすでに根本にある物事の考え方が出来上がっていた。
みんなが真面目で人気者でしかも誠実で嘘をつかない樹の言う事を信じるだろう。
「いつデュラハンを倒すのですか! 答えてください!」
「秘策はありますか? マウンテンカノンを斬った時の魔力を今見せて欲しいです!」
「デュラハンと言えばデュラハンを倒すために集結したパーティー、デュラハンキラーがいますがコンタクトは取っていますか!! 達也さん! 豪己さん! どうなんですか!?」
「時期は未定だ。達也はまだ冒険者に復帰すらしていない! 続きは冒険者に復帰してからだ。帰るぞ!!」
「まずは冒険者登録。そして一歩一歩、戦いの勘を取り戻して人を集めます」
「おう!」
俺とごうはすっとマスコミから抜け出すがおばあちゃんがマスコミに囲まれた。
「おばあちゃん!」
「達也さん、私はいいから帰っていて!」
「おばあちゃん、達也さんの事について取材をさせてください!」
「面白いエピソードがあれば、話してください」
駆け寄ろうとしてごうに肩を掴まれた。
そして横に首を振る。
「後で俺が家まで送る、大丈夫だ」
俺達はおばあちゃんを置いてその場を去った。
俺とごうは2人だけでデュラハンを倒す策を話し合った。
ごうは前から色々言いたい事があったんだろう。
俺はごうの話を聞いた。
遅れて家に帰ったおばあちゃんと2人で食事を摂る。
「さみしく、なったわね。沙雪ちゃんがいないだけでこんなに家が大きく感じるなんて」
「……」
沙雪は寮に入った。
沙雪との思い出があるのはおばあちゃんも同じだ。
何か、賑やかな雰囲気にしたい、そう思った。
俺は無言でリモコンを付けた。
『今日は緊急3時間特番! 赤目達也の歴史と題しましてウエイブライドの歴史から振り返っていきましょう」
「ごぼおおおおお!」
「あら、大丈夫? 丁度19時、そう言えば記者さんが『ゴールデンタイムの視聴率は決まった!』とか言っていたわね」
「えええ! 俺はただのおっさんだぞ?」
「十分に目立っていたわ。沙雪ちゃんもTVにも出ていたわ」
「え?」
「当然沙雪ちゃんやウエイブウォークも達也さんの事を聞かれているわ」
「まじで?」
「達也さんはテレビを見ていないもの、知らないのは無理も無いわね。それと樹君たち10人のダブルを成功に導いた『謎の達也さん』としても有名よ」
「……」
「その上で冒険者資格無しでマウンテンカノンとたくさんのゴーレムを倒して逮捕された事で『冒険者制度の在り方』がテレビで議論されているわ」
「……」
「逮捕された後記者さんが凄かったでしょう?」
「……そう言えば、逮捕された時は警察署の表に記者がいっぱいいて交通の邪魔になっていた」
テレビを見ていると俺のドラマが始まる。
俺役の俳優が両親を亡くして泣く。
そして俺役の俳優ににごう役の俳優が声をかける。
色々、演出が盛られている。
泣いていない場面でも俺は泣いていた。
ウエイブライドの2人がデュラハンにやられる。
そして泣く俺。
俺その時も、泣いてないと思う……みんなの前では。
俺役の俳優が沙雪役の子役を抱きしめる。
正確には動画越しに死を知ったんだけどな。
これも演出か。
『見ていろよ、デュラハン! トリプルになって絶対に倒してやるからなあああ! キリ!』
こうして俺役の俳優がカメラ目線を決めると俺の歴史を振り返るドラマが終わる。
番組のキャストや観客に涙がこぼれる。
『どうでしたか? 壮絶な人生ですね?』
『は、はい、ご、ごめんなさい、涙で、うまく、う、うううううう』
女性がコメントを求められ涙を流す。
『その気持ち分かります。ですが赤目達也さんの人生は更に過酷なものでした。次のドラマをご覧ください』
俺の基礎訓練の様子、そしておばあちゃんを助ける様子、更に沙雪を育てる様子がドラマチックに盛られて演出される。
そして時が流れ俺がマウンテンカノンを倒した実際の映像が流れる。
そして逮捕され沙雪の入学式で号泣し俺役の俳優がカッコよく『デュラハンを倒す!』と言ってドラマが終わった。
「これ、俺じゃない」
「達也さんですよ」
「いやいや、こんなに泣いてないし!」
「入学式でも卒業式でも泣いているわ。達也さんはもうそういうイメージなのよ」
「えええ……」
「あら、私が出てきたわ。身だしなみを整えておいて良かったわ」
「おばあちゃんはいつもきっちりしているだろ」
「今日は特にきっちりできたわ」
おばあちゃんが1人で語る長い様子が映される。
『お金に困っていていつもさみしかった、でも、その時に達也さんがお手伝いさんを頼みたいと声をかけてくれたの。そして私を家に住ませてくれたわ。私は家族と安心を1度に貰って、それでも達也さんは『沙雪をどう育てていいか分からなかった。おばあちゃん、ありがとう』と言ってくれたわ。私、それで泣いちゃって。今でも涙が出てくるわね』
おばあちゃんの話が終わり番組の進行が進むと今度は樹が出てきた。
暗いセットに椅子だけがあり両手を組んで質問を待つ樹。
質問の代わりに画面の下に字幕で質問文が出てくる。
まるで俳優のようだ。
『達也さんは人生の恩人だと思いますか?』
『はい』
はいと言うしかないよな。
『達也さんのエピソードを教えてください』
『……そう、ですね、どのエピソードを言えばいいか迷います』
『すべて話してください』
『分かり、ました。思いつくエピソードは3つです。1つ目は基礎訓練が大事である事を教えてくれた事、2つ目は僕達全員に武具をプレゼントしてくれた事、3つ目は粘り強く僕を励ましてくれた事です』
『詳しくお願いします』
『最後まで話してみなければ分かりませんが、長く、なってしまうかもしれません』
『大丈夫です』
樹がゆっくりと、説得力のある話し方で語っていく。
樹は基礎訓練の話、そして武具をプレゼントしてもらいお礼を言うとごうや黒矢、白帆がやってくれたことをみんなにしているだけだと言った事、そして俺が樹を励まし続けた事を話す。
『……その時も大丈夫だと言ってくれました。その目は僕を全く疑わず信じている目でした。そのおかげで僕は杖無しで盾の代わりにバリアを使う今のスタイルに至りました。しかしそれでも達也先生にはまだ及びません。遠く及びはしませんがそれでもモンスターをバリアで防ぎ、分断し、攻撃を身体強化とスキンバリアで軽減し、更に攻撃を受ければ魔法で回復するタンクの基礎とも言える技量だけはなんとか身につける事が出来ました』
『ありがとうございます。最後に一言』
『一言、ですか』
『長くてもいいです』
『達也先生はいつも言います。言うのは10秒、だが基礎訓練には10年かかると。皆が頑張った積み重ねがあるから今のみんながある。俺は10秒の言葉を言っただけだといつも言います。ですが達也先生は何度も僕たちに未来の姿を見せてくれました。基礎訓練の到達点を見せてくれました。出来るだけわかりやすい言葉で何度も手間をかけて指導してくれました。高校を卒業してそれなりの結果を出した今自信を持って言えます。達也先生は最高の先生です!』
真面目な樹が言うとみんなが信じてしまう。
凄いのは俺じゃない、樹だ。
番組をぼんやりと見ながら考える。
俺の手柄ではない。
ダブル候補生だった10人は奈良君と俺達で選別した元々出来る子だった。
指導を素直に受けてそれでいて次どうすればいいか自分で考える人間。
何かする時は『自分がどうすればいいか』を自分で考えられる当事者意識があった。
苦しい基礎訓練にも耐えられた。
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