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第11話
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俺は奈良君と話をしながら歩く。
「実力を見せつける必要は無くなりましたが、ダブル候補生に未来の姿を見せて欲しいです」
「未来の姿ねえ。俺も2つ以上の魔力を同時使用すれば魔力が乱れる。俺の基礎訓練を見ていたんだろ?」
「私にはその乱れが分かりませんでした」
「魔法球が歪んでいただろう」
「達也さん、周りから見てもその歪みは分かりません。達也さんの感覚ははもう普通ではないのかもしれません」
ダブル訓練生の女子3人が歩いてきた。
「あの、訓練を撮影してもいいですか?」
「いや、それはちょっと」
「達也さんは秘密兵器なので動画の拡散はまだ無しでお願いします」
「分かりました」
女子生徒が納得して離れていく。
「秘密兵器ってなんだよ?」
「私の秘密兵器です」
「うわあ、あの子たち絶対に変な意味で捉えているだろ」
「言葉足らずでした」
「奈良君、人を騙して……冒険者組合で苦労が絶えないのか守りが硬くなったな」
「公務員はこのくらいやっておかないと持ちません。癖の強い方はたくさんいます」
杖を持ちだした奈良君を見て思った。
いつでも冒険者組合を辞められるように用意しているんだろうな。
「冒険者になったら?」
「毎日の基礎訓練は続けています。いつでも辞められる準備は出来ていますよ」
周りに森がある道路を歩き山に囲まれた建物が見える。
ダブル訓練生が訓練場前まで走った後待っていた。
「俺達も走ろうか」
「ええ」
走ってみんなと一緒に訓練場に入ると人が少ない。
地面は魔法の跡でクレーターのようにぼこぼこしており草が生えていない。
訓練場の周りは飲み込むように森が浸食しようとしている。
「では、よく見ていてください、私が達也さんを本気で攻撃します。達也さんはダブルの力を駆使して攻撃を防ぎます」
「ん?」
「未来のダブル、そのイメージをしっかりと目に焼き付けてください」
「「はい!」」
「んーと、攻撃を防ぐのはいいんだけど、ダブルで攻撃を防ぐか、最初は黒魔法と白魔法のダブル、でもそれは白魔法しか使わない事になるぞ?」
「構いません。攻撃を始めますよ?」
「分かった」
奈良君が杖を構えた。
そして発生した黒い魔法弾5つが俺に向かって飛んでくる。
黒い魔法弾を軌道を逸らして弾いた。
ざわざわざわざわ!
「はい、一旦ストップです」
「ええええええ! ちゃんと防いだだろ」
「はい、そうですね。ちゃんと防ぎすぎて何をしたのか分かりませんでした。何をしたんですか? やった事をゆっくり見せてください」
俺は黒い魔法弾を5つ発生させた。
「魔法弾5つがこっちに向かって来たよな?」
「はい」
「一瞬だけ角度を付けたバリアを小さく展開して魔法弾の軌道を逸らした」
俺はゆっくりとバリアを出して黒い魔法弾をゆっくり移動させバリアにぶつけて反射させた。
「ピンポイントバリア!」
「ウエイブライド、市川白帆のピンポイントバリアだ!」
「あの伝説の!」
「レベル7のあの! 超高等技術の!」
「伝説の白帆のピンポイントバリアはもっと凄い、そこまでじゃないんだ。俺は白魔法の出力不足だからバリアを良い感じに傾けて弱いバリアでも攻撃をいなせるようにしているから」
「そっちの方が凄い!」
「先生! 参考になりません!」
「一瞬でバリアを張れない人はどうすればいいですか?」
「そこは基礎訓練の積み重ねで速くなる」
「達也さん、ピンポイントバリアの超高等技術は後にして基本の動きをお願いします」
「普通に前にバリアを出して防げばいいのか?」
「そうです。もう一回行きますね」
奈良君が魔法弾5つを放つ。
俺は前面にバリアを出して軌道をずらした。
「リフレクトも高等技術なので普通に防ぎましょう」
「ええ! これもダメか!」
「駄目です」
俺は3回目で真正面から魔法弾をバリアで打ち消した。
でもこれでもみんなが驚く。
「はい、次は戦士と黒魔法使いのダブルのあるべき姿で攻撃を防いでください」
「これも、ダブルじゃなくて戦士の身体強化で避ける感じになるけどいいのか?」
「いいですよ。行きますね」
黒い魔法弾5つが俺を狙う。
魔眼無しでも避けられる気がするが一応魔眼で赤く目を光らせた。
「はいストップです」
「ええええ! また!」
「攻撃を見切る魔眼は高等技術です。高等技術無しでお願いします」
「……分かった」
普通に動くとストップがかかる。
おかしくね?
向かってくる魔法弾に半身になり一歩だけ踏み出してすべてを避けた。
今回のはただ避けただけだ。
何か言われる要素は何もない。
だがみんながざわつく。
「達也さん、良くありません。そうやって魔法弾をかいくぐるように避けるのではなく魔法弾の弾幕を大きく回避する普通の回避でお願いします。ダブル候補生の方が真似をしてしまうと危険です」
「これも……だめ、なのか?」
「いえ、良すぎると言いますか、魔眼自体高等技術ですがその弾幕に飛び込むような避け方もある意味高等技術です」
「い、いや、ほら、相手が黒魔法を使うなら最短距離で急接近すれば相手の動きが止まるだろ? で剣で斬れば簡単に勝てる」
「とにかく、魔法弾の隙間を縫うような回避は一般的ではありませんので。いえ……私の言い方が良くありませんでした。未来のダブルとは言いましたが、正確には皆が高校を卒業する時に到達する程度のレベルにデチューンする方向でお願いします」
前はかなり準備をして事に臨んでいた奈良君だけど今は色々押し付けられているらしい。
多分、俺に任せておけばいいから準備はいらないと思っていたら思ってたのと違ったんだろうな。
奈良君、大変そうだな。
「ああ、そう言う事か、うん、それなら分かる」
俺は迫りくる魔法弾を大きく迂回するように避けた。
「ありがとうございます。最期は白魔法使いと戦士のダブルです」
「これこそダブルが輝くんじゃないか!」
「……達也さん、一旦やってみましょう」
黒い魔法弾5発を一歩も動かず受けた。
更に黒い魔法の爆発攻撃も受けた。
土煙が舞い上がる。
ダブル訓練生たちが声をあげた。
「ええ! あんなに強い攻撃を全部受けたら死んじゃいますよ!」
「殺す気ですか!」
「なんで魔法弾を撃った後にボムまで撃つんですか!」
「大丈夫です。前を見てください」
奈良君がメガネをくいっと上げるとメガネがきらんと輝く。
「え? ダメージを、受けていない」
「う、うそ!」
「おかしい、何で無事なんだ?」
「身体強化で体を固めつつ白魔法で体をバリアで覆った。白魔法と戦士のダブル、その真価はバリアと身体強化の合わせ技による打たれ強さにある」
奈良君が拍手をした。
「……いいですね。これが皆が目指すかなり先の姿です。分かっていると思いますが普通は攻撃を受ける前に出来るだけ回避とバリアで攻撃を防ぎます。その上で避けられない攻撃を達也さんが見せてくれた先ほどの力を使って防ぐのがベストです。ですがすぐにマネできるものではありません。いいですか? これは基礎を積み上げた上での先の理想形です。今出来ないのが普通です」
奈良君は微妙に方針を変えてきた。
……いや、あの目は俺とすり合わせをするのを諦めている。
俺は皆ならダブルの同時使用を出来ると思っている。
対して奈良君は2属性の魔法を同時使用しなくていい、それよりも1つ1つの魔法の基礎を積めばそれで十分、そう考えている。
見解の相違だな。
「「おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!」」
「皆さんにお伝えしたかったのは2つの魔力の使い分けでした。基礎を積み重ねた完成系が2つの魔力を同時使用する事です。基礎を磨けば達也さんの領域に踏み入れる事が出来るかもしれませんね」
「やり切った感がある」
「おめでとうございます」
俺と奈良君はハイタッチをした。
だがダブル訓練生は『うわあ、ボムを撃たれてるのにハイタッチしてる』とか『2つの魔法を同時使用なんて出来ない』と言っていたが俺のテンションが上がってきた。
「実力を見せつける必要は無くなりましたが、ダブル候補生に未来の姿を見せて欲しいです」
「未来の姿ねえ。俺も2つ以上の魔力を同時使用すれば魔力が乱れる。俺の基礎訓練を見ていたんだろ?」
「私にはその乱れが分かりませんでした」
「魔法球が歪んでいただろう」
「達也さん、周りから見てもその歪みは分かりません。達也さんの感覚ははもう普通ではないのかもしれません」
ダブル訓練生の女子3人が歩いてきた。
「あの、訓練を撮影してもいいですか?」
「いや、それはちょっと」
「達也さんは秘密兵器なので動画の拡散はまだ無しでお願いします」
「分かりました」
女子生徒が納得して離れていく。
「秘密兵器ってなんだよ?」
「私の秘密兵器です」
「うわあ、あの子たち絶対に変な意味で捉えているだろ」
「言葉足らずでした」
「奈良君、人を騙して……冒険者組合で苦労が絶えないのか守りが硬くなったな」
「公務員はこのくらいやっておかないと持ちません。癖の強い方はたくさんいます」
杖を持ちだした奈良君を見て思った。
いつでも冒険者組合を辞められるように用意しているんだろうな。
「冒険者になったら?」
「毎日の基礎訓練は続けています。いつでも辞められる準備は出来ていますよ」
周りに森がある道路を歩き山に囲まれた建物が見える。
ダブル訓練生が訓練場前まで走った後待っていた。
「俺達も走ろうか」
「ええ」
走ってみんなと一緒に訓練場に入ると人が少ない。
地面は魔法の跡でクレーターのようにぼこぼこしており草が生えていない。
訓練場の周りは飲み込むように森が浸食しようとしている。
「では、よく見ていてください、私が達也さんを本気で攻撃します。達也さんはダブルの力を駆使して攻撃を防ぎます」
「ん?」
「未来のダブル、そのイメージをしっかりと目に焼き付けてください」
「「はい!」」
「んーと、攻撃を防ぐのはいいんだけど、ダブルで攻撃を防ぐか、最初は黒魔法と白魔法のダブル、でもそれは白魔法しか使わない事になるぞ?」
「構いません。攻撃を始めますよ?」
「分かった」
奈良君が杖を構えた。
そして発生した黒い魔法弾5つが俺に向かって飛んでくる。
黒い魔法弾を軌道を逸らして弾いた。
ざわざわざわざわ!
「はい、一旦ストップです」
「ええええええ! ちゃんと防いだだろ」
「はい、そうですね。ちゃんと防ぎすぎて何をしたのか分かりませんでした。何をしたんですか? やった事をゆっくり見せてください」
俺は黒い魔法弾を5つ発生させた。
「魔法弾5つがこっちに向かって来たよな?」
「はい」
「一瞬だけ角度を付けたバリアを小さく展開して魔法弾の軌道を逸らした」
俺はゆっくりとバリアを出して黒い魔法弾をゆっくり移動させバリアにぶつけて反射させた。
「ピンポイントバリア!」
「ウエイブライド、市川白帆のピンポイントバリアだ!」
「あの伝説の!」
「レベル7のあの! 超高等技術の!」
「伝説の白帆のピンポイントバリアはもっと凄い、そこまでじゃないんだ。俺は白魔法の出力不足だからバリアを良い感じに傾けて弱いバリアでも攻撃をいなせるようにしているから」
「そっちの方が凄い!」
「先生! 参考になりません!」
「一瞬でバリアを張れない人はどうすればいいですか?」
「そこは基礎訓練の積み重ねで速くなる」
「達也さん、ピンポイントバリアの超高等技術は後にして基本の動きをお願いします」
「普通に前にバリアを出して防げばいいのか?」
「そうです。もう一回行きますね」
奈良君が魔法弾5つを放つ。
俺は前面にバリアを出して軌道をずらした。
「リフレクトも高等技術なので普通に防ぎましょう」
「ええ! これもダメか!」
「駄目です」
俺は3回目で真正面から魔法弾をバリアで打ち消した。
でもこれでもみんなが驚く。
「はい、次は戦士と黒魔法使いのダブルのあるべき姿で攻撃を防いでください」
「これも、ダブルじゃなくて戦士の身体強化で避ける感じになるけどいいのか?」
「いいですよ。行きますね」
黒い魔法弾5つが俺を狙う。
魔眼無しでも避けられる気がするが一応魔眼で赤く目を光らせた。
「はいストップです」
「ええええ! また!」
「攻撃を見切る魔眼は高等技術です。高等技術無しでお願いします」
「……分かった」
普通に動くとストップがかかる。
おかしくね?
向かってくる魔法弾に半身になり一歩だけ踏み出してすべてを避けた。
今回のはただ避けただけだ。
何か言われる要素は何もない。
だがみんながざわつく。
「達也さん、良くありません。そうやって魔法弾をかいくぐるように避けるのではなく魔法弾の弾幕を大きく回避する普通の回避でお願いします。ダブル候補生の方が真似をしてしまうと危険です」
「これも……だめ、なのか?」
「いえ、良すぎると言いますか、魔眼自体高等技術ですがその弾幕に飛び込むような避け方もある意味高等技術です」
「い、いや、ほら、相手が黒魔法を使うなら最短距離で急接近すれば相手の動きが止まるだろ? で剣で斬れば簡単に勝てる」
「とにかく、魔法弾の隙間を縫うような回避は一般的ではありませんので。いえ……私の言い方が良くありませんでした。未来のダブルとは言いましたが、正確には皆が高校を卒業する時に到達する程度のレベルにデチューンする方向でお願いします」
前はかなり準備をして事に臨んでいた奈良君だけど今は色々押し付けられているらしい。
多分、俺に任せておけばいいから準備はいらないと思っていたら思ってたのと違ったんだろうな。
奈良君、大変そうだな。
「ああ、そう言う事か、うん、それなら分かる」
俺は迫りくる魔法弾を大きく迂回するように避けた。
「ありがとうございます。最期は白魔法使いと戦士のダブルです」
「これこそダブルが輝くんじゃないか!」
「……達也さん、一旦やってみましょう」
黒い魔法弾5発を一歩も動かず受けた。
更に黒い魔法の爆発攻撃も受けた。
土煙が舞い上がる。
ダブル訓練生たちが声をあげた。
「ええ! あんなに強い攻撃を全部受けたら死んじゃいますよ!」
「殺す気ですか!」
「なんで魔法弾を撃った後にボムまで撃つんですか!」
「大丈夫です。前を見てください」
奈良君がメガネをくいっと上げるとメガネがきらんと輝く。
「え? ダメージを、受けていない」
「う、うそ!」
「おかしい、何で無事なんだ?」
「身体強化で体を固めつつ白魔法で体をバリアで覆った。白魔法と戦士のダブル、その真価はバリアと身体強化の合わせ技による打たれ強さにある」
奈良君が拍手をした。
「……いいですね。これが皆が目指すかなり先の姿です。分かっていると思いますが普通は攻撃を受ける前に出来るだけ回避とバリアで攻撃を防ぎます。その上で避けられない攻撃を達也さんが見せてくれた先ほどの力を使って防ぐのがベストです。ですがすぐにマネできるものではありません。いいですか? これは基礎を積み上げた上での先の理想形です。今出来ないのが普通です」
奈良君は微妙に方針を変えてきた。
……いや、あの目は俺とすり合わせをするのを諦めている。
俺は皆ならダブルの同時使用を出来ると思っている。
対して奈良君は2属性の魔法を同時使用しなくていい、それよりも1つ1つの魔法の基礎を積めばそれで十分、そう考えている。
見解の相違だな。
「「おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!」」
「皆さんにお伝えしたかったのは2つの魔力の使い分けでした。基礎を積み重ねた完成系が2つの魔力を同時使用する事です。基礎を磨けば達也さんの領域に踏み入れる事が出来るかもしれませんね」
「やり切った感がある」
「おめでとうございます」
俺と奈良君はハイタッチをした。
だがダブル訓練生は『うわあ、ボムを撃たれてるのにハイタッチしてる』とか『2つの魔法を同時使用なんて出来ない』と言っていたが俺のテンションが上がってきた。
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