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第4話
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沙雪の休日が終わり小学校に通うとごうから電話があった。
『もしもし』
「おはよう、どうした?」
『今ダンジョンに来てもらう事は出来るか? ゴーレムが大量発生しててな。数が多すぎる!』
最近の俺は沙雪が学校に行っている間家で基礎訓練を繰り返していた。
戦いの勘が鈍っているかもしれない。
基礎訓練が一番だと分かっていても不安がよぎる。
「ゴーレム退治か、なら倒してくるわ」
『今育成している後輩がいる! 出来れば同行させたいから冒険者組合に来て欲しい』
「分かった」
久しぶりに冒険者組合に行き大きなビルに入った。
受付の男性が笑顔で挨拶した。
「達也さん、久しぶりですね」
黒縁メガネとモデルのような体型をしたイケメンの奈良礼二が頭を下げる。
「うん、元気でやってたか?」
「僕は元気ですけど冒険者の皆さんを疲れさせてしまっています。僕もダンジョンに行きたいと進言して上から却下されましたよ」
冒険者は基本ボクサーのように辛いトレーニングを続けなければ強くなれない。
ヤンキーのような人間は案外少なく真面目な人間が多い。
「おう、来たな!」
ごうが手を挙げると周りにいた冒険者が俺に礼をした。
「歩きながら話そうぜ」
ダンジョンに入ると俺とごうの後ろを30人ほどがついてくる。
1人の女性が俺に近づいて礼をした。
「あの、相談があります、先輩のように魔眼を使ってモンスターの動きを見切れるようになりたいです」
「魔眼か、誰でも使えるぞ」
「おいおい、誰でも使えるわけじゃねえだろ」
「ただ目に魔力を流して慣れればいいだけだ」
「でも、目が痛くなって耐えられなくて、それに訓練をすれば目がぼやけてきます」
「うん、痛いのは我慢するしかない。俺の場合は最初左目だけに魔力を流して目を強化してると左目が見えなくなってくる。その間は右目で見て生活してしばらくすれば左目が治るからそうなったらまた左目に魔力を込めて視力が悪くなってを繰り返せば左目で魔眼を使えるようになる。そうなったら次は右目に魔力を流して同じことをすればいいだけなんだ。焦らずゆっくり自分のペースでやればいいんだ」
「……ええ、痛いのを長く続けるんですか? 痛いのも苦しいのも耐えられないんです」
「片目しか見えないとダンジョンに行くのを止められますよね?」
「うん、暇な時間は基礎訓練をして、耐えられるギリギリを狙って目に魔力を込めて行こう。ゆっくりでいいんだ」
「おほん、達也の言っている事を真に受けるなよ! 多くの人が魔眼を覚えようとして出来ない。多くの人が出来ない訓練になっている時点でそれは才能だ。俺からのアドバイスを言うと、痛みに耐えられないなら魔眼は諦めてくれ。俺も魔眼は諦めた」
「そ、そうですか、豪己さんが諦めたなら魔眼は諦めます。ありがとうございました」
「俺って見守ったりとかサポートとか何かした方がいいのか?」
「達也は前に出て戦ってくれ。皆は後ろで見学する」
「……じゃあドロップは皆で分けよう」
「見学がしたいだけだ。ドロップ品は達也が貰ってくれ、見学だけでいい刺激になるだろう」
「「報酬はいいので見学させてください!!」」
「そ、そっかあ。今先にいるのを倒していいのか?」
「ん? 俺には感知できな、ああ、いいぞ」
後ろをから声が聞こえる。
「感知できた?」
「いや、何も?」
「でも豪己さんも何かを見つけたみたいだし」
「あの、進んでいいかな?」
「「お構いなく!」」
「分かった」
俺は走った。
「待て! 見学だけはさせてくれ!」
急ブレーキで止まると音がする。
ドスンドスンドスンドスンドスンドスン!
「ゴーレムが来る」
「あ、あれはギアゴーレムだ!」
ギアゴーレムはゴリラのような見た目をしており腕が極端に大きい。
胸の中心にコアがありそこが弱点だ。
戦士タイプの能力を持っていて放置すれば一定時間身体能力をアップさせる『ギア』のスキルを発動して殴り掛かってくる。
「やばいぞ! 数が多い!」
「20、40、いや、100はいる!」
「一気にギアを使ってかかってくるぞ」
「「グオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!」」
ギアゴーレムが一斉にギアをチャージし始めた。
「まずい! 下手をすれば死人が出る!」
「一旦逃げましょう!」
「ギアスキルが発動した瞬間にものすごい勢いで追いかけてきますよ!」
「お前ら、もう少しだけ下がれ! そこ、後3歩下がれ。ボコッとした岩の後ろに待機だ」
「あの、攻撃していいのか?」
「戦ってくれ!」
俺は右手の人差し指をモンスターに向け銃の形を作った。
黒い魔力弾を連射する。
ドガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガ!
ドスンドスンドスン!
すべてのゴーレムがゆっくりと倒れて霧に変わった。
カランカランカランカラン!
そしてドロップ品が地面に落ちる音が鳴り響く。
「へ?」
「一瞬で、倒れた?」
「あれは! 伝説のパーティー『ウエイブライド』の市川黒矢が使っていたツインハンドよ!」
「ツインハンド! 生で始めて見た!」
「ち、違うんだって! 俺がやったのは片手だけで黒矢は両手でやっているからツインハンドなわけで、それに黒矢のツインハンドはモンスターを貫いて後ろにいるモンスターを攻撃してたけど俺のは丁度倒す程度の威力で当てているだけだから!」
俺は黒矢と同じじゃない。
沙雪の父である黒矢には遠く及ばない。
みんなは指から魔法弾を出すだけで同じ扱いをするが全然違う。
俺は30人全員に囲まれた。
「す、凄いです! 杖無しで高威力の魔法を放つのは高等技術です!」
「どうして杖を使わないんですか?」
「魔法弾を生成してから撃たない理由は何ですか?」
「連射のコツを教えてください!」
「伝説を生で見ました!」
「い、いや、あの」
「赤目達也さんって確か剣士でしたよね? どうして黒魔法を使うんですか? 剣と黒魔法両方使えるんですか?」
「黒魔法使いなら俺でも行けますかね?」
「ちょ、ちょっと待って」
「おほん! 一旦ダンジョンから出る!」
ごうの言葉で俺は解放されてダンジョンを出た。
『もしもし』
「おはよう、どうした?」
『今ダンジョンに来てもらう事は出来るか? ゴーレムが大量発生しててな。数が多すぎる!』
最近の俺は沙雪が学校に行っている間家で基礎訓練を繰り返していた。
戦いの勘が鈍っているかもしれない。
基礎訓練が一番だと分かっていても不安がよぎる。
「ゴーレム退治か、なら倒してくるわ」
『今育成している後輩がいる! 出来れば同行させたいから冒険者組合に来て欲しい』
「分かった」
久しぶりに冒険者組合に行き大きなビルに入った。
受付の男性が笑顔で挨拶した。
「達也さん、久しぶりですね」
黒縁メガネとモデルのような体型をしたイケメンの奈良礼二が頭を下げる。
「うん、元気でやってたか?」
「僕は元気ですけど冒険者の皆さんを疲れさせてしまっています。僕もダンジョンに行きたいと進言して上から却下されましたよ」
冒険者は基本ボクサーのように辛いトレーニングを続けなければ強くなれない。
ヤンキーのような人間は案外少なく真面目な人間が多い。
「おう、来たな!」
ごうが手を挙げると周りにいた冒険者が俺に礼をした。
「歩きながら話そうぜ」
ダンジョンに入ると俺とごうの後ろを30人ほどがついてくる。
1人の女性が俺に近づいて礼をした。
「あの、相談があります、先輩のように魔眼を使ってモンスターの動きを見切れるようになりたいです」
「魔眼か、誰でも使えるぞ」
「おいおい、誰でも使えるわけじゃねえだろ」
「ただ目に魔力を流して慣れればいいだけだ」
「でも、目が痛くなって耐えられなくて、それに訓練をすれば目がぼやけてきます」
「うん、痛いのは我慢するしかない。俺の場合は最初左目だけに魔力を流して目を強化してると左目が見えなくなってくる。その間は右目で見て生活してしばらくすれば左目が治るからそうなったらまた左目に魔力を込めて視力が悪くなってを繰り返せば左目で魔眼を使えるようになる。そうなったら次は右目に魔力を流して同じことをすればいいだけなんだ。焦らずゆっくり自分のペースでやればいいんだ」
「……ええ、痛いのを長く続けるんですか? 痛いのも苦しいのも耐えられないんです」
「片目しか見えないとダンジョンに行くのを止められますよね?」
「うん、暇な時間は基礎訓練をして、耐えられるギリギリを狙って目に魔力を込めて行こう。ゆっくりでいいんだ」
「おほん、達也の言っている事を真に受けるなよ! 多くの人が魔眼を覚えようとして出来ない。多くの人が出来ない訓練になっている時点でそれは才能だ。俺からのアドバイスを言うと、痛みに耐えられないなら魔眼は諦めてくれ。俺も魔眼は諦めた」
「そ、そうですか、豪己さんが諦めたなら魔眼は諦めます。ありがとうございました」
「俺って見守ったりとかサポートとか何かした方がいいのか?」
「達也は前に出て戦ってくれ。皆は後ろで見学する」
「……じゃあドロップは皆で分けよう」
「見学がしたいだけだ。ドロップ品は達也が貰ってくれ、見学だけでいい刺激になるだろう」
「「報酬はいいので見学させてください!!」」
「そ、そっかあ。今先にいるのを倒していいのか?」
「ん? 俺には感知できな、ああ、いいぞ」
後ろをから声が聞こえる。
「感知できた?」
「いや、何も?」
「でも豪己さんも何かを見つけたみたいだし」
「あの、進んでいいかな?」
「「お構いなく!」」
「分かった」
俺は走った。
「待て! 見学だけはさせてくれ!」
急ブレーキで止まると音がする。
ドスンドスンドスンドスンドスンドスン!
「ゴーレムが来る」
「あ、あれはギアゴーレムだ!」
ギアゴーレムはゴリラのような見た目をしており腕が極端に大きい。
胸の中心にコアがありそこが弱点だ。
戦士タイプの能力を持っていて放置すれば一定時間身体能力をアップさせる『ギア』のスキルを発動して殴り掛かってくる。
「やばいぞ! 数が多い!」
「20、40、いや、100はいる!」
「一気にギアを使ってかかってくるぞ」
「「グオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!」」
ギアゴーレムが一斉にギアをチャージし始めた。
「まずい! 下手をすれば死人が出る!」
「一旦逃げましょう!」
「ギアスキルが発動した瞬間にものすごい勢いで追いかけてきますよ!」
「お前ら、もう少しだけ下がれ! そこ、後3歩下がれ。ボコッとした岩の後ろに待機だ」
「あの、攻撃していいのか?」
「戦ってくれ!」
俺は右手の人差し指をモンスターに向け銃の形を作った。
黒い魔力弾を連射する。
ドガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガ!
ドスンドスンドスン!
すべてのゴーレムがゆっくりと倒れて霧に変わった。
カランカランカランカラン!
そしてドロップ品が地面に落ちる音が鳴り響く。
「へ?」
「一瞬で、倒れた?」
「あれは! 伝説のパーティー『ウエイブライド』の市川黒矢が使っていたツインハンドよ!」
「ツインハンド! 生で始めて見た!」
「ち、違うんだって! 俺がやったのは片手だけで黒矢は両手でやっているからツインハンドなわけで、それに黒矢のツインハンドはモンスターを貫いて後ろにいるモンスターを攻撃してたけど俺のは丁度倒す程度の威力で当てているだけだから!」
俺は黒矢と同じじゃない。
沙雪の父である黒矢には遠く及ばない。
みんなは指から魔法弾を出すだけで同じ扱いをするが全然違う。
俺は30人全員に囲まれた。
「す、凄いです! 杖無しで高威力の魔法を放つのは高等技術です!」
「どうして杖を使わないんですか?」
「魔法弾を生成してから撃たない理由は何ですか?」
「連射のコツを教えてください!」
「伝説を生で見ました!」
「い、いや、あの」
「赤目達也さんって確か剣士でしたよね? どうして黒魔法を使うんですか? 剣と黒魔法両方使えるんですか?」
「黒魔法使いなら俺でも行けますかね?」
「ちょ、ちょっと待って」
「おほん! 一旦ダンジョンから出る!」
ごうの言葉で俺は解放されてダンジョンを出た。
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