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投資はコツコツ続ける地味な作業だ
戦闘力500
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俺は最近忙しいみんなの邪魔にならないよう1人でダンジョンに行こうとした。
結果9人のうさぎ族メイドがついて来た。
「なあ、みんな忙しいだろ?多分ロングスパン領の領民は5000を超えるだろう。今人が増えて忙しい時期なんじゃないか?」
「大丈夫だよ。それに夜ベッドで、何でもない」
「今魔石が足りないの。ダンジョンの30階はちょうどいいよね。夜はしっかりサポートするわ」
「魔石はいくらあってもいいからね。毎日ベッドの掃除をする人も必要だよ」
「そ、そうか。出来れば一人で走って30階まで向かいたかった」
「それでもいいよ。私達は後から追いつくから」
「分かった。先に向かって魔物を狩る」
ジュンが走ると、周りの突風が巻き起こり、草木が大きく揺れた。
うさぎ族メイドはその光景を見送る。
「これが!戦闘力500!」
「激しいプレイを期待できるわね」
「ゴクリ!」
【ダンジョン30階】
「はっはっは!速い!」
風を切って走り、魔物を殴り、魔物が消えると同時に魔石を掴む。
日本に居た頃じゃ考えられないような超人のような動きが出来る。
そして息切れしない。
一気に戦闘力が5倍になると見える景色が変わって来る。
戦闘力が100程度の敵には負ける気がしない。
皆俺についてこようとしてたけど、ここまで強くなってしまったら足並みは揃いにくくなるだろう。
一緒にダンジョンに行く者を最低限に絞って良かった。
ほっとくと100人以上の部隊になっていただろうからな。
「数日はここで魔石を集めるか」
俺は黙々と魔石を集めた。
屋敷に戻ると、メイドが出迎え、すぐテーブルを囲んで盛り上がる。
「今日は濃厚シチューだよ」
「おお、チーズの香りが凄い」
「とろっとろに作った」
運ばれてきたシチューからは食欲をそそる香りと、これでもかと具が入り、スプーンを入れると、思ったより弾力があった。
こんなにプルプルなシチューは初めて見たかもしれない。
スプーンで口に運ぼうとするとチーズが糸を引いている。
濃厚だ。
少し濃いがくどすぎることは無く、次も、また次もとスプーンを動かし、口に入れたくなる。
「旨いな」
「「おおーー!」」
パンに付けて食べる。
そうか、パンに付けて丁度良くなるように濃いめ、濃厚な味にしてあるのか。
そしてフルーティーなワインと相性がいい。
普段酒を飲まない俺だが、シチュー、ワイン、シチュー、ワインと食が進む。
俺は酒を出さないように言っているが、うさぎメイドは当然のように酒を出して来た。
そして何故か俺が酒を飲むと、うさぎメイドは少し邪悪な笑みを浮かべたようにも見えた。
いや、気のせいだろう。
たまたま酒を出しただけだろう。
ローテーションの限界を感じたが故の苦肉の策。
そして俺は普段と違う事をされ、攻撃的になっているだけだ。
そういうのは良くない。
出されたものをありがたくいただく。
ここまで完璧に家事をして貰っていたが故の、1つミスがあればそのミスが際立つやつだ。
1つのミス、いや、ミスというほどでもないが、そこではなく、素晴らしい家事に目を向けるべきだろう。
小姑のように人のミスを細かく攻め立て、口やかましい割に何も変えないという行動は日本に居た時の上司と同じだ。
同じ手は取らない!
俺はあの上司と違う道を取ると決めた。
失敗してもいいから良くなるように変えていこう。
ミスをしても責めない。
何度でも挑戦できる土台を作る。
領主の俺自身が率先してミスをするかもしれない行動を取る。
そしてミスをしたら認めてまた歩き出す。
俺はそうやって何度も方針の微調整を続けてきた。
何もしない批判者ではなく、変えていく者になると決めた。
それにしてもシチューがうまい。
肉がごろんと入っていて、明日の魔物狩りの力が出そうだ。
俺はその後、うさぎ族メイドと風呂に入り、ベッドで眠りに落ちた。
◇
チュンチュンチュン!
ダンジョンにも逞しく小鳥は生きている。
そして俺の寝るベッドではメイドが倒れるように全裸で眠っている。
……ミスは、あるものだ。
うさぎ族は、戦闘力の事だろうが『500は凄すぎる』とか『私達全員気絶するわ!』とか、色々言っていたような気がする。
俺がむくりと起きると、うさぎ族メイドが一斉に起きる。
「魔石狩りに行って来る」
「朝はいいの?」
「だ、大丈夫だ」
「でも、戦闘力500なら、1日3回は行けるよね?」
「いや、大丈夫だ。すまないが飲物を貰えないか?」
「昨日の夜は凄、何でもない。持ってくるね」
俺は水とコーヒーを飲んで、魔物狩りに向かった。
性欲を魔物狩りのやる気に変えるように動く。
そう、これは戦いだ。
俺は疲れる!
夜までに疲れるのだ!
こうして数日間魔物を狩り、魔石を大量にゲットする事になる。
俺の魔物狩りの立ち回りは効率化した。
だが、体力を使い切ることは出来なかった。
止まると体力が回復してくる。
次に出て来た食事は、超濃厚ガーリッククリームパスタだった。
結果9人のうさぎ族メイドがついて来た。
「なあ、みんな忙しいだろ?多分ロングスパン領の領民は5000を超えるだろう。今人が増えて忙しい時期なんじゃないか?」
「大丈夫だよ。それに夜ベッドで、何でもない」
「今魔石が足りないの。ダンジョンの30階はちょうどいいよね。夜はしっかりサポートするわ」
「魔石はいくらあってもいいからね。毎日ベッドの掃除をする人も必要だよ」
「そ、そうか。出来れば一人で走って30階まで向かいたかった」
「それでもいいよ。私達は後から追いつくから」
「分かった。先に向かって魔物を狩る」
ジュンが走ると、周りの突風が巻き起こり、草木が大きく揺れた。
うさぎ族メイドはその光景を見送る。
「これが!戦闘力500!」
「激しいプレイを期待できるわね」
「ゴクリ!」
【ダンジョン30階】
「はっはっは!速い!」
風を切って走り、魔物を殴り、魔物が消えると同時に魔石を掴む。
日本に居た頃じゃ考えられないような超人のような動きが出来る。
そして息切れしない。
一気に戦闘力が5倍になると見える景色が変わって来る。
戦闘力が100程度の敵には負ける気がしない。
皆俺についてこようとしてたけど、ここまで強くなってしまったら足並みは揃いにくくなるだろう。
一緒にダンジョンに行く者を最低限に絞って良かった。
ほっとくと100人以上の部隊になっていただろうからな。
「数日はここで魔石を集めるか」
俺は黙々と魔石を集めた。
屋敷に戻ると、メイドが出迎え、すぐテーブルを囲んで盛り上がる。
「今日は濃厚シチューだよ」
「おお、チーズの香りが凄い」
「とろっとろに作った」
運ばれてきたシチューからは食欲をそそる香りと、これでもかと具が入り、スプーンを入れると、思ったより弾力があった。
こんなにプルプルなシチューは初めて見たかもしれない。
スプーンで口に運ぼうとするとチーズが糸を引いている。
濃厚だ。
少し濃いがくどすぎることは無く、次も、また次もとスプーンを動かし、口に入れたくなる。
「旨いな」
「「おおーー!」」
パンに付けて食べる。
そうか、パンに付けて丁度良くなるように濃いめ、濃厚な味にしてあるのか。
そしてフルーティーなワインと相性がいい。
普段酒を飲まない俺だが、シチュー、ワイン、シチュー、ワインと食が進む。
俺は酒を出さないように言っているが、うさぎメイドは当然のように酒を出して来た。
そして何故か俺が酒を飲むと、うさぎメイドは少し邪悪な笑みを浮かべたようにも見えた。
いや、気のせいだろう。
たまたま酒を出しただけだろう。
ローテーションの限界を感じたが故の苦肉の策。
そして俺は普段と違う事をされ、攻撃的になっているだけだ。
そういうのは良くない。
出されたものをありがたくいただく。
ここまで完璧に家事をして貰っていたが故の、1つミスがあればそのミスが際立つやつだ。
1つのミス、いや、ミスというほどでもないが、そこではなく、素晴らしい家事に目を向けるべきだろう。
小姑のように人のミスを細かく攻め立て、口やかましい割に何も変えないという行動は日本に居た時の上司と同じだ。
同じ手は取らない!
俺はあの上司と違う道を取ると決めた。
失敗してもいいから良くなるように変えていこう。
ミスをしても責めない。
何度でも挑戦できる土台を作る。
領主の俺自身が率先してミスをするかもしれない行動を取る。
そしてミスをしたら認めてまた歩き出す。
俺はそうやって何度も方針の微調整を続けてきた。
何もしない批判者ではなく、変えていく者になると決めた。
それにしてもシチューがうまい。
肉がごろんと入っていて、明日の魔物狩りの力が出そうだ。
俺はその後、うさぎ族メイドと風呂に入り、ベッドで眠りに落ちた。
◇
チュンチュンチュン!
ダンジョンにも逞しく小鳥は生きている。
そして俺の寝るベッドではメイドが倒れるように全裸で眠っている。
……ミスは、あるものだ。
うさぎ族は、戦闘力の事だろうが『500は凄すぎる』とか『私達全員気絶するわ!』とか、色々言っていたような気がする。
俺がむくりと起きると、うさぎ族メイドが一斉に起きる。
「魔石狩りに行って来る」
「朝はいいの?」
「だ、大丈夫だ」
「でも、戦闘力500なら、1日3回は行けるよね?」
「いや、大丈夫だ。すまないが飲物を貰えないか?」
「昨日の夜は凄、何でもない。持ってくるね」
俺は水とコーヒーを飲んで、魔物狩りに向かった。
性欲を魔物狩りのやる気に変えるように動く。
そう、これは戦いだ。
俺は疲れる!
夜までに疲れるのだ!
こうして数日間魔物を狩り、魔石を大量にゲットする事になる。
俺の魔物狩りの立ち回りは効率化した。
だが、体力を使い切ることは出来なかった。
止まると体力が回復してくる。
次に出て来た食事は、超濃厚ガーリッククリームパスタだった。
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