78 / 113
安い時に買って高くなったら売る。それが出来れば金持ちだ
筋肉会合
しおりを挟む
「終わった!ロングスパン領に帰還しよう。グレスの隊も来てくれ」
「分かりました。インサイダーを油断させる為、貴族会議まではロングスパン領に留まりましょう」
「話が早くて助かる。それともう1つ」
「何でしょう?」
「皆にはゆっくり休んで欲しい」
近くにいたグレスの軍全員が俺に敬礼をした。
俺達はゆっくりとロングスパン領に帰還する。
ロングスパン領に帰ると必要分の酒場と宿屋を貸し切りにするようあらかじめ準備していた。
「さあ、貴族会議が始まるまで数日ある。それまではゆっくり休んでくれ」
「「ありがとうございます!!」」
「私はもう少し1人で魔物と闘いたいのです。まだ限界まで剣聖の力を極めたとは言えませんから」
目標のダンジョンは消滅させたが、ロングスパン領の近くにある中級ダンジョンだけは残してある。
このダンジョンだけは今後の為必要と判断したのだ。
グレスは今まで兵の管理も務めていた。
一人集中して戦いたいという思いもあるのだろう。
「ラビイ、来てくれ」
「何です?」
「グレスの武具を作ってくれ」
「どういうのが良いのです?」
「一番いいやつを頼む」
ラビイの目が光る。
「魔石をたくさん使ってもいいですか?」
「大丈夫だ。問題無い」
「いいのですか?」
「いいんだ」
俺が立ち去るとグレスは俺に頭を下げ続けていた。
グレスとの話が終わるタイミングを見計らうようにウサットが話しかけてくる。
「ジュン様、食料問題について相談があります。そしてその問題はこれから行う筋肉会合の内容と直結しております。ぜひご参加を」
ウサットが頭を下げる。
「分かった」
俺は薄暗い飲食店に案内される。
意外とおしゃれだ。
いや、何かがおかしい。
明らかにマッチョ率が高い。
更に女性の客はマッチョに目を輝かせている。
そしてマスターもマッチョだ。
バアン!
扉が勢いよく開けられる。
そこにはマッチョの男が立っていた。
「ウサット!見つけたぞ!なんで俺がトップ125なんだ!俺はマッチョトップ100入り確実な人間だ!俺はマッチョ100人隊に入れる力を持っている!ウサット!勝負しろ!」
店に居たマッチョが語り出す。
「たまにいるんだ。勘違い野郎がな。あいつはマッチョ100に入れる器じゃない。その事を思い知るだろうぜ」
マッチョなマスターが声をかける。
「ウサット、地下室を使うかい?」
「ええ、どうやら口で言っても分からないようです」
俺達は地下室に向かう。
無骨な大部屋に鉄アレイやバーベルが並ぶ。
椅子やテーブルもあるが目を引くのは不自然にスペースを空けた中央スペースに鉄の塊が鎮座していた。
さらにその地面も鉄で出来ている。
「へへへ、俺が一番だ!俺はウサットより強い!」
「では私と筋肉腕相撲を行いましょう」
「へへへ、いいぜえ」
2人は中央の鉄の塊に向かう。
あれは筋肉腕相撲用のやつか。
不自然に空いたスペースが特別感を演出している。
「ウサットさん、良ければ代わりに俺が行きましょうか?」
「必要ありません。私が行います」
「分かりました」
2人が腕を組む。
マッチョがレフリーを務める。
「筋肉ファイト!レディー!ゴー!」
ドゴーーーーーーーーン!
轟音と共に一瞬でウサットが勝利した。
「これで分かったでしょう。あなたはトップ100の力を持っていません」
「ま、まだだ、確かにトップ0のあんたには負けた!だが他のトップ100には負けてない!」
トップ0ってなんだよ。
皆カリカリしすぎだろ。
「俺が行きます。俺はトップ100だ」
「へ、へへへへ、確かにトップ0には負けた。だがトップ100には負けない」
「そうか、言っておくが俺はトップ100だ。マッチョ部隊の中で一番格下だ。俺に負ける事はトップ100の最弱に負ける事を意味する」
「それがどうした!俺が勝ってやるよ!」
「少し休むか?」
「必要ない!」
2人がまた鉄のリングで腕を組む。
「筋肉ファイト!レディー!ゴー!」
先ほどとは違って腕が動かない。
まったく動かないのだ。
「それが本気か?」
「う、うるせえ!うおおおおおおおおおおおお!」
トップ100は涼しい顔をしている。
だがトップ125は苦痛の表情を浮かべる。
「もうわかっただろう?出直してこい」
「くそがあああ!うおおおおおおおおおおおお!」
トップ125は声だけを張り上げるが腕は動かない。
「そろそろ終わらせよう」
「うおおおおお!」
ゆっくりとトップ125の手の甲が鉄のリングに倒れていく。
「勝者!トップ100!」
「分かっただろう?お前はトップ100より弱い」
「ま、まだだ!もう一回だ!」
その後トップ125は5回負け続けた。
トップ125は地面に這いつくばり汗をかきながら呻く。
「なんでだ!なんで勝てない!」
黙っていたウサットが口を開く。
「確かにあなたには才能が有ります。ですがその才能を磨かねば開花する事はありません。あなたの才能はまだ開かれていない。まだ筋肉の扉は開かれていないのです」
開花するって言ってたから才能が花開くって言うかと思っていたのに、いつの間にか筋肉の扉になってる!
トップ125は右腕を抑えながら立ち去った。
周りを見るとマッチョが集まっていた。
全員が席につく。
「時間を取らせ失礼しました。これより、筋肉会合を開催いたします!ゲストはロングスパン領領主にして内政の英雄、ジュン・ロングスパンです!」
うわー!
居ずらい!
「それでは前回の論争の続きから始めます。
貴重なタンパク源問題ですな。
まず前回の振り返りから。
大豆や木の実、そして魚介類のたんぱく源の生産や漁は順調です。
ですが問題は家畜の肉ですな。
このロングスパン領の慢性的な問題です。
領の人口の急拡大に家畜の規模拡大が追い付かないのです」
「この問題は他の領地から家畜を買うしかないと思うが、どこか当てはあるのか?」
「現在有力なのはマッスル子爵の領地です。多くの家畜を過剰に育てているのです。本人も購入しすぎたとおっしゃっていました。野菜や大豆、魚介類と交換する事で物々交換が可能でしょう」
やりそうだ。
マッスル子爵はどんぶり勘定で後から「購入しすぎたのであーる」とか言いそうだ!
「今領の野菜や海産物はある。今余裕があるわけではないが、冬までには十分なストックを作れるだろう。問題は生きた家畜をストレージに入れられない事だ」
「ジュン様、我らマッチョ部隊が無償で出動すればどうでしょう?」
「分かった。行こう。俺のストレージでこちらの物資は運ぶが、次の貴族会議までには王都に行く必要がある!それまでに済ませたい!」
こうして会議は終わり家畜と食料を交換した。
ロングスパン領に帰ると、貴族会議の日になっていた。
まだ十分な家畜は用意できていないが、ウサットとマッチョ部隊は嬉しそうだった。
喜んでもらえて何よりだ。
「分かりました。インサイダーを油断させる為、貴族会議まではロングスパン領に留まりましょう」
「話が早くて助かる。それともう1つ」
「何でしょう?」
「皆にはゆっくり休んで欲しい」
近くにいたグレスの軍全員が俺に敬礼をした。
俺達はゆっくりとロングスパン領に帰還する。
ロングスパン領に帰ると必要分の酒場と宿屋を貸し切りにするようあらかじめ準備していた。
「さあ、貴族会議が始まるまで数日ある。それまではゆっくり休んでくれ」
「「ありがとうございます!!」」
「私はもう少し1人で魔物と闘いたいのです。まだ限界まで剣聖の力を極めたとは言えませんから」
目標のダンジョンは消滅させたが、ロングスパン領の近くにある中級ダンジョンだけは残してある。
このダンジョンだけは今後の為必要と判断したのだ。
グレスは今まで兵の管理も務めていた。
一人集中して戦いたいという思いもあるのだろう。
「ラビイ、来てくれ」
「何です?」
「グレスの武具を作ってくれ」
「どういうのが良いのです?」
「一番いいやつを頼む」
ラビイの目が光る。
「魔石をたくさん使ってもいいですか?」
「大丈夫だ。問題無い」
「いいのですか?」
「いいんだ」
俺が立ち去るとグレスは俺に頭を下げ続けていた。
グレスとの話が終わるタイミングを見計らうようにウサットが話しかけてくる。
「ジュン様、食料問題について相談があります。そしてその問題はこれから行う筋肉会合の内容と直結しております。ぜひご参加を」
ウサットが頭を下げる。
「分かった」
俺は薄暗い飲食店に案内される。
意外とおしゃれだ。
いや、何かがおかしい。
明らかにマッチョ率が高い。
更に女性の客はマッチョに目を輝かせている。
そしてマスターもマッチョだ。
バアン!
扉が勢いよく開けられる。
そこにはマッチョの男が立っていた。
「ウサット!見つけたぞ!なんで俺がトップ125なんだ!俺はマッチョトップ100入り確実な人間だ!俺はマッチョ100人隊に入れる力を持っている!ウサット!勝負しろ!」
店に居たマッチョが語り出す。
「たまにいるんだ。勘違い野郎がな。あいつはマッチョ100に入れる器じゃない。その事を思い知るだろうぜ」
マッチョなマスターが声をかける。
「ウサット、地下室を使うかい?」
「ええ、どうやら口で言っても分からないようです」
俺達は地下室に向かう。
無骨な大部屋に鉄アレイやバーベルが並ぶ。
椅子やテーブルもあるが目を引くのは不自然にスペースを空けた中央スペースに鉄の塊が鎮座していた。
さらにその地面も鉄で出来ている。
「へへへ、俺が一番だ!俺はウサットより強い!」
「では私と筋肉腕相撲を行いましょう」
「へへへ、いいぜえ」
2人は中央の鉄の塊に向かう。
あれは筋肉腕相撲用のやつか。
不自然に空いたスペースが特別感を演出している。
「ウサットさん、良ければ代わりに俺が行きましょうか?」
「必要ありません。私が行います」
「分かりました」
2人が腕を組む。
マッチョがレフリーを務める。
「筋肉ファイト!レディー!ゴー!」
ドゴーーーーーーーーン!
轟音と共に一瞬でウサットが勝利した。
「これで分かったでしょう。あなたはトップ100の力を持っていません」
「ま、まだだ、確かにトップ0のあんたには負けた!だが他のトップ100には負けてない!」
トップ0ってなんだよ。
皆カリカリしすぎだろ。
「俺が行きます。俺はトップ100だ」
「へ、へへへへ、確かにトップ0には負けた。だがトップ100には負けない」
「そうか、言っておくが俺はトップ100だ。マッチョ部隊の中で一番格下だ。俺に負ける事はトップ100の最弱に負ける事を意味する」
「それがどうした!俺が勝ってやるよ!」
「少し休むか?」
「必要ない!」
2人がまた鉄のリングで腕を組む。
「筋肉ファイト!レディー!ゴー!」
先ほどとは違って腕が動かない。
まったく動かないのだ。
「それが本気か?」
「う、うるせえ!うおおおおおおおおおおおお!」
トップ100は涼しい顔をしている。
だがトップ125は苦痛の表情を浮かべる。
「もうわかっただろう?出直してこい」
「くそがあああ!うおおおおおおおおおおおお!」
トップ125は声だけを張り上げるが腕は動かない。
「そろそろ終わらせよう」
「うおおおおお!」
ゆっくりとトップ125の手の甲が鉄のリングに倒れていく。
「勝者!トップ100!」
「分かっただろう?お前はトップ100より弱い」
「ま、まだだ!もう一回だ!」
その後トップ125は5回負け続けた。
トップ125は地面に這いつくばり汗をかきながら呻く。
「なんでだ!なんで勝てない!」
黙っていたウサットが口を開く。
「確かにあなたには才能が有ります。ですがその才能を磨かねば開花する事はありません。あなたの才能はまだ開かれていない。まだ筋肉の扉は開かれていないのです」
開花するって言ってたから才能が花開くって言うかと思っていたのに、いつの間にか筋肉の扉になってる!
トップ125は右腕を抑えながら立ち去った。
周りを見るとマッチョが集まっていた。
全員が席につく。
「時間を取らせ失礼しました。これより、筋肉会合を開催いたします!ゲストはロングスパン領領主にして内政の英雄、ジュン・ロングスパンです!」
うわー!
居ずらい!
「それでは前回の論争の続きから始めます。
貴重なタンパク源問題ですな。
まず前回の振り返りから。
大豆や木の実、そして魚介類のたんぱく源の生産や漁は順調です。
ですが問題は家畜の肉ですな。
このロングスパン領の慢性的な問題です。
領の人口の急拡大に家畜の規模拡大が追い付かないのです」
「この問題は他の領地から家畜を買うしかないと思うが、どこか当てはあるのか?」
「現在有力なのはマッスル子爵の領地です。多くの家畜を過剰に育てているのです。本人も購入しすぎたとおっしゃっていました。野菜や大豆、魚介類と交換する事で物々交換が可能でしょう」
やりそうだ。
マッスル子爵はどんぶり勘定で後から「購入しすぎたのであーる」とか言いそうだ!
「今領の野菜や海産物はある。今余裕があるわけではないが、冬までには十分なストックを作れるだろう。問題は生きた家畜をストレージに入れられない事だ」
「ジュン様、我らマッチョ部隊が無償で出動すればどうでしょう?」
「分かった。行こう。俺のストレージでこちらの物資は運ぶが、次の貴族会議までには王都に行く必要がある!それまでに済ませたい!」
こうして会議は終わり家畜と食料を交換した。
ロングスパン領に帰ると、貴族会議の日になっていた。
まだ十分な家畜は用意できていないが、ウサットとマッチョ部隊は嬉しそうだった。
喜んでもらえて何よりだ。
0
お気に入りに追加
563
あなたにおすすめの小説
NTRエロゲの世界に転移した俺、ヒロインの好感度は限界突破。レベルアップ出来ない俺はスキルを取得して無双する。~お前らNTRを狙いすぎだろ~
ぐうのすけ
ファンタジー
高校生で18才の【黒野 速人】はクラス転移で異世界に召喚される。
城に召喚され、ステータス確認で他の者はレア固有スキルを持つ中、速人の固有スキルは呪い扱いされ城を追い出された。
速人は気づく。
この世界、俺がやっていたエロゲ、プリンセストラップダンジョン学園・NTRと同じ世界だ!
この世界の攻略法を俺は知っている!
そして自分のステータスを見て気づく。
そうか、俺の固有スキルは大器晩成型の強スキルだ!
こうして速人は徐々に頭角を現し、ハーレムと大きな地位を築いていく。
一方速人を追放したクラスメートの勇者源氏朝陽はゲームの仕様を知らず、徐々に成長が止まり、落ちぶれていく。
そしてクラス1の美人【姫野 姫】にも逃げられ更に追い込まれる。
順調に強くなっていく中速人は気づく。
俺達が転移した事でゲームの歴史が変わっていく。
更にゲームオーバーを回避するためにヒロインを助けた事でヒロインの好感度が限界突破していく。
強くなり、ヒロインを救いつつ成り上がっていくお話。
『この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません』
カクヨムとアルファポリス同時掲載。
分析スキルで美少女たちの恥ずかしい秘密が見えちゃう異世界生活
SenY
ファンタジー
"分析"スキルを持って異世界に転生した主人公は、相手の力量を正確に見極めて勝てる相手にだけ確実に勝つスタイルで短期間に一財を為すことに成功する。
クエスト報酬で豪邸を手に入れたはいいものの一人で暮らすには広すぎると悩んでいた主人公。そんな彼が友人の勧めで奴隷市場を訪れ、記憶喪失の美少女奴隷ルナを購入したことから、物語は動き始める。
これまで危ない敵から逃げたり弱そうな敵をボコるのにばかり"分析"を活用していた主人公が、そのスキルを美少女の恥ずかしい秘密を覗くことにも使い始めるちょっとエッチなハーレム系ラブコメ。
痩せる為に不人気のゴブリン狩りを始めたら人生が変わりすぎた件~痩せたらお金もハーレムも色々手に入りました~
ぐうのすけ
ファンタジー
主人公(太田太志)は高校デビューと同時に体重130キロに到達した。
食事制限とハザマ(ダンジョン)ダイエットを勧めれるが、太志は食事制限を後回しにし、ハザマダイエットを開始する。
最初は甘えていた大志だったが、人とのかかわりによって徐々に考えや行動を変えていく。
それによりスキルや人間関係が変化していき、ヒロインとの関係も変わっていくのだった。
※最初は成長メインで描かれますが、徐々にヒロインの展開が多めになっていく……予定です。
カクヨムで先行投稿中!
ゲーム序盤で死ぬモブ炎使いに転生したので、主人公に先回りしてイベントをクリアしたらヒロインが俺について来た
ぐうのすけ
ファンタジー
カクヨムで日間・週間・月間総合1位獲得!ありがとうございます。
社畜として働き、いつものように寝て起きると、俺はゲーム『ブレイブクエストファンタジー』とよく似た世界のモブ『ゲット』に転生していた。俺は物語序盤で盗賊に襲われて死ぬ運命だ。しかも主人公のダストは俺を手下のようにこき使う。
「主人公にこき使われるのはもうごめんだ!死ぬのもごめんだ!俺がゲームのストーリーを覆してやる!」
幼いころから努力を続けていると、ゲームヒロインが俺に好意を寄せている?
いや、気のせいだ。俺はしょせんモブ!
今は死亡フラグを解決する!そして次のステップに進む!
一方、同じく転生したダストは主人公キャラを利用して成り上がろうとするが、ダンジョンのお宝はすでに無く、仲間にするはずの美人キャラには見限られ、努力を嫌ったことでどんどん衰退していく。
Shining Rhapsody 〜神に転生した料理人〜
橘 霞月
ファンタジー
異世界へと転生した有名料理人は、この世界では最強でした。しかし自分の事を理解していない為、自重無しの生活はトラブルだらけ。しかも、いつの間にかハーレムを築いてます。平穏無事に、夢を叶える事は出来るのか!?
スライムすら倒せない底辺冒険者の俺、レベルアップしてハーレムを築く(予定)〜ユニークスキル[レベルアップ]を手に入れた俺は最弱魔法で無双する
カツラノエース
ファンタジー
ろくでもない人生を送っていた俺、海乃 哲也は、
23歳にして交通事故で死に、異世界転生をする。
急に異世界に飛ばされた俺、もちろん金は無い。何とか超初級クエストで金を集め武器を買ったが、俺に戦いの才能は無かったらしく、スライムすら倒せずに返り討ちにあってしまう。
完全に戦うということを諦めた俺は危険の無い薬草集めで、何とか金を稼ぎ、ひもじい思いをしながらも生き繋いでいた。
そんな日々を過ごしていると、突然ユニークスキル[レベルアップ]とやらを獲得する。
最初はこの胡散臭過ぎるユニークスキルを疑ったが、薬草集めでレベルが2に上がった俺は、好奇心に負け、ダメ元で再びスライムと戦う。
すると、前までは歯が立たなかったスライムをすんなり倒せてしまう。
どうやら本当にレベルアップしている模様。
「ちょっと待てよ?これなら最強になれるんじゃね?」
最弱魔法しか使う事の出来ない底辺冒険者である俺が、レベルアップで高みを目指す物語。
他サイトにも掲載しています。
魔物が棲む森に捨てられた私を拾ったのは、私を捨てた王子がいる国の騎士様だった件について。
imu
ファンタジー
病院の帰り道、歩くのもやっとな状態の私、花宮 凛羽 21歳。
今にも倒れそうな体に鞭を打ち、家まで15分の道を歩いていた。
あぁ、タクシーにすればよかったと、後悔し始めた時。
「—っ⁉︎」
私の体は、眩い光に包まれた。
次に目覚めた時、そこは、
「どこ…、ここ……。」
何故かずぶ濡れな私と、きらびやかな人達がいる世界でした。
エラーから始まる異世界生活
KeyBow
ファンタジー
45歳リーマンの志郎は本来異世界転移されないはずだったが、何が原因か高校生の異世界勇者召喚に巻き込まれる。
本来の人数より1名増の影響か転移処理でエラーが発生する。
高校生は正常?に転移されたようだが、志郎はエラー召喚されてしまった。
冤罪で多くの魔物うようよするような所に放逐がされ、死にそうになりながら一人の少女と出会う。
その後冒険者として生きて行かざるを得ず奴隷を買い成り上がっていく物語。
某刑事のように”あの女(王女)絶対いずれしょんべんぶっ掛けてやる”事を当面の目標の一つとして。
実は所有するギフトはかなりレアなぶっ飛びな内容で、召喚された中では最強だったはずである。
勇者として活躍するのかしないのか?
能力を鍛え、復讐と色々エラーがあり屈折してしまった心を、召還時のエラーで壊れた記憶を抱えてもがきながら奴隷の少女達に救われるて変わっていく第二の人生を歩む志郎の物語が始まる。
多分チーレムになったり残酷表現があります。苦手な方はお気をつけ下さい。
初めての作品にお付き合い下さい。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる