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人に投資をするのが1番効率がいいよな
ネコ忍者
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キスが終わると、俺は話を続ける。
「見られている」
「見せつけてやるです!」
「いや、そうじゃなくて、隠れて俺達を見張っている者が居るんだ」
「は!まさか刺客!」
「フィルに聞いたんだ。スラムにはネコ忍者と呼ばれる実力者がいると、きっと筋肉ムキムキの恐ろしい顔をした奴が見張っている」
「え?もしかして男だと思っているですか?」
「は!まさか女マッチョ!」
「マッチョから離れるですよ」
「く、さっきから気配を感じる。スラムの手下を無下に扱ったら手裏剣が飛んでくるのか!緊張感が半端ない!」
「実際見てもらった方が早いです。ネコ忍者!出てくるですよ!もう気配は察知されてるです!」
木の茂みから女性が姿を現す。
「バレバレだったかにゃあ?」
ブラウンの髪色にショートカット。
クリっとしたブラウンの目に人懐っこさを感じる。
頭から猫耳と後ろに尻尾が生えている。
「リースがネコ忍者の正体なのです」
「マッチョじゃない!」
めっちゃ美人じゃないか!
しかも優しそうな顔をしている。
人を殺しそうなやばさはない。
「スラムの人を無下に扱ったら手裏剣が飛んでくるかと思っていた」
「違うのです。スラムの人に稼いだお金の大部分を配っている優しいネコ族なのです」
「忍者で暗殺が得意だとか」
「隠れたり奇襲するのは得意だけど、人を襲ったりはしないにゃあ」
「……思ってたのと違う」
「がっかりしたかにゃあ?」
リースがグイッと俺の顔に近づいてくる。
胸を当ててくるのがルールなのか?
柔らかい感触が気持ちいい。
「たまに影からジュンの事を見ていたにゃあ。子供にパンを渡すか迷ったり、どうしたらみんなのレベルを上げられるか何度も紙を書き直したり、良い人間なのは分かったにゃあ」
「なんで見張ってたんだ?」
「最初は投資家だから警戒してたにゃあ。でも、スラムのみんなを助けてくれて助かったにゃあ。お礼を言うにゃあ」
「今まで隠れてたのは何でなのです?」
「タイミングを逃したにゃあ。夜はベッドで激しいし出て行っても不審者に思われるにゃあ。だから昼にしようと思ったら、いきなりキスし始めて出て行けなかったにゃあ」
「そっか、出来たら手伝って欲しい。魔物をセーフゾーンの近くに呼び寄せるのに多くのうさぎ族が必要になっている。そのせいでうさぎ族の生産力を犠牲にしている」
「任せるにゃあ。シャドウ!」
黒いリースの分身が現れた。
分身の術だと!
かっこいいじゃないか!
リースが身軽な動きで分身と共に走り去ると、すぐに魔物を引き連れて戻ってきた。
「斥候能力が高いのか。流石忍者」
「忍者は上級ジョブなのです」
「勇者とか賢者と同じランクって事か?」
「そうなのです」
「いいな。忍者まで行かなくても斥候は欲しい。他のネコ族の仲間がいれば雇いたい」
ネコ族は斥候系のジョブが多い。
「呼んだかにゃあ?」
「リース、跪いてジュンの眷属になるのです!」
「ラビイ、やめろ!」
ラビイはたまに過激な事を言う。
気を付ける必要がある。
「眷属かにゃあ?」
リースが俺に密着するほど近づいてくる。
「すんすん!この匂いは、いい匂いにゃあ。すーはー」
リースの目がトロンと潤み、妙な色気を感じる。
自分の体を擦りつけるように密着させ、吐息を荒くする。
「ちょ!ちょっと待て」
「は!すまなかったにゃあ。また夜にお邪魔するにゃあ」
シュン!
リースはその場から居なくなる。
ラビイは納得したように頷いた。
「もっと手伝って欲しかったんだが」
◇
夜になりベッドで横になるが、何故かみんなベッドに入ってこない。
ラビイもメイドも全員立ったままだ。
「これどういう状況?」
窓を叩く音がする。
「来たのです」
ラビイが窓を開ける。
「リース、体は清めて来たですか?」
「清めて来たにゃあ」
いや、扉から普通に入ってきてくれ。
忍者は窓から入って来るルールでもあるのか?
「ジュンの愛を受けたいなら、今すぐにジュンの眷属になるです!ジュンは暗殺されやすいのです!誠意を見せるです!」
急にラビイが叫ぶ。
声が大きい。
「ラビイ、急に叫ぶな。それに眷属になるのは急すぎるだろ。眷属になれば俺に逆らえなくなるんだ」
「暗殺をしない証の為に眷属になるです!」
「分かったにゃあ。ジュンのあの匂い。もう我慢できないにゃあ。眷属にするにゃあ」
リースが服を脱いでいく。
匂い?
リースは匂いが好きなのか?
リースが背中を向けて座る。
「眷属にして欲しいにゃあ」
「……わか、らないな。理解が追い付かない」
「ネコ族は勘がいいのです。ジュンを見て匂いを嗅いですべてを知ったのです。ジュンに恋に落ちたですよ。でも安全の為英雄ジュンの眷属になるです!ジュン、考えるな、感じろ、なのです」
「早く!早く眷属にして欲しいにゃあ!」
いまいちピンと来ないまま俺はリースの背中に手を当ててリースを眷属にした。
ラビイたちは部屋を出て行き、その日はリースと一緒に夜を過ごした。
「見られている」
「見せつけてやるです!」
「いや、そうじゃなくて、隠れて俺達を見張っている者が居るんだ」
「は!まさか刺客!」
「フィルに聞いたんだ。スラムにはネコ忍者と呼ばれる実力者がいると、きっと筋肉ムキムキの恐ろしい顔をした奴が見張っている」
「え?もしかして男だと思っているですか?」
「は!まさか女マッチョ!」
「マッチョから離れるですよ」
「く、さっきから気配を感じる。スラムの手下を無下に扱ったら手裏剣が飛んでくるのか!緊張感が半端ない!」
「実際見てもらった方が早いです。ネコ忍者!出てくるですよ!もう気配は察知されてるです!」
木の茂みから女性が姿を現す。
「バレバレだったかにゃあ?」
ブラウンの髪色にショートカット。
クリっとしたブラウンの目に人懐っこさを感じる。
頭から猫耳と後ろに尻尾が生えている。
「リースがネコ忍者の正体なのです」
「マッチョじゃない!」
めっちゃ美人じゃないか!
しかも優しそうな顔をしている。
人を殺しそうなやばさはない。
「スラムの人を無下に扱ったら手裏剣が飛んでくるかと思っていた」
「違うのです。スラムの人に稼いだお金の大部分を配っている優しいネコ族なのです」
「忍者で暗殺が得意だとか」
「隠れたり奇襲するのは得意だけど、人を襲ったりはしないにゃあ」
「……思ってたのと違う」
「がっかりしたかにゃあ?」
リースがグイッと俺の顔に近づいてくる。
胸を当ててくるのがルールなのか?
柔らかい感触が気持ちいい。
「たまに影からジュンの事を見ていたにゃあ。子供にパンを渡すか迷ったり、どうしたらみんなのレベルを上げられるか何度も紙を書き直したり、良い人間なのは分かったにゃあ」
「なんで見張ってたんだ?」
「最初は投資家だから警戒してたにゃあ。でも、スラムのみんなを助けてくれて助かったにゃあ。お礼を言うにゃあ」
「今まで隠れてたのは何でなのです?」
「タイミングを逃したにゃあ。夜はベッドで激しいし出て行っても不審者に思われるにゃあ。だから昼にしようと思ったら、いきなりキスし始めて出て行けなかったにゃあ」
「そっか、出来たら手伝って欲しい。魔物をセーフゾーンの近くに呼び寄せるのに多くのうさぎ族が必要になっている。そのせいでうさぎ族の生産力を犠牲にしている」
「任せるにゃあ。シャドウ!」
黒いリースの分身が現れた。
分身の術だと!
かっこいいじゃないか!
リースが身軽な動きで分身と共に走り去ると、すぐに魔物を引き連れて戻ってきた。
「斥候能力が高いのか。流石忍者」
「忍者は上級ジョブなのです」
「勇者とか賢者と同じランクって事か?」
「そうなのです」
「いいな。忍者まで行かなくても斥候は欲しい。他のネコ族の仲間がいれば雇いたい」
ネコ族は斥候系のジョブが多い。
「呼んだかにゃあ?」
「リース、跪いてジュンの眷属になるのです!」
「ラビイ、やめろ!」
ラビイはたまに過激な事を言う。
気を付ける必要がある。
「眷属かにゃあ?」
リースが俺に密着するほど近づいてくる。
「すんすん!この匂いは、いい匂いにゃあ。すーはー」
リースの目がトロンと潤み、妙な色気を感じる。
自分の体を擦りつけるように密着させ、吐息を荒くする。
「ちょ!ちょっと待て」
「は!すまなかったにゃあ。また夜にお邪魔するにゃあ」
シュン!
リースはその場から居なくなる。
ラビイは納得したように頷いた。
「もっと手伝って欲しかったんだが」
◇
夜になりベッドで横になるが、何故かみんなベッドに入ってこない。
ラビイもメイドも全員立ったままだ。
「これどういう状況?」
窓を叩く音がする。
「来たのです」
ラビイが窓を開ける。
「リース、体は清めて来たですか?」
「清めて来たにゃあ」
いや、扉から普通に入ってきてくれ。
忍者は窓から入って来るルールでもあるのか?
「ジュンの愛を受けたいなら、今すぐにジュンの眷属になるです!ジュンは暗殺されやすいのです!誠意を見せるです!」
急にラビイが叫ぶ。
声が大きい。
「ラビイ、急に叫ぶな。それに眷属になるのは急すぎるだろ。眷属になれば俺に逆らえなくなるんだ」
「暗殺をしない証の為に眷属になるです!」
「分かったにゃあ。ジュンのあの匂い。もう我慢できないにゃあ。眷属にするにゃあ」
リースが服を脱いでいく。
匂い?
リースは匂いが好きなのか?
リースが背中を向けて座る。
「眷属にして欲しいにゃあ」
「……わか、らないな。理解が追い付かない」
「ネコ族は勘がいいのです。ジュンを見て匂いを嗅いですべてを知ったのです。ジュンに恋に落ちたですよ。でも安全の為英雄ジュンの眷属になるです!ジュン、考えるな、感じろ、なのです」
「早く!早く眷属にして欲しいにゃあ!」
いまいちピンと来ないまま俺はリースの背中に手を当ててリースを眷属にした。
ラビイたちは部屋を出て行き、その日はリースと一緒に夜を過ごした。
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