301 / 308
愛溢れる世界
251:何も知らないルティア【ティスSIDE】
しおりを挟む僕はアキルティアの言葉に
思わず目を丸くしてしまった。
一体どういうことかと思っていると
アキルティアは僕の身体を押して
ベットから起き上がる。
そして床に足を付けると
真剣な顔で僕を見た。
「あのね。
僕ね」
おずおずと、アキルティアが
着ていた寝間着のシャツを
両手で持ち上げる。
アキルティアの白く綺麗な足が
丸見えになった。
薄く布地が小さな下着も、
露になる。
「ここ、まだ子どもなの」
その言葉に、
僕は思わずゴクリと喉を鳴らした。
「子どもができるのには
子どもの素が必要だと思うけど……
僕は、それがないの」
「無い、の?」
僕が聞くと、アキルティアは頷く。
「きっと僕ね、『力』のせいで
身体がまだちゃんと発育できていなくって。
まだね、髭も生えてこないし、
声変わりもしてないの。
だから、きっと、
子どもの素もないと思う」
可愛いアキルティアの告白に
僕はもう、強引に
押し倒したくなる。
ダメだ。
落ち着け。
俺は必死で自分に言い聞かせた。
「大丈夫だよ、ルティア。
ルティアに子種が無くたって
構わないんだ」
だって注ぐのは僕なんだから。
聡明なアキルティアが
閨事にこれほど無知だったとは。
それに身体が幼いとは
思っていたけれど
そこまで幼いとは
思っていなかった。
幼く可愛いアキルティアを
抱くことに背徳心に似た
感情が沸き起こる。
でもそれもまた
僕の欲情を煽った。
何も知らないアキルティア。
この幼くて可愛くて、
何も知らない綺麗な存在が、
僕の色に染まっていくと思うと、
たまらなく嬉しい。
心配しなくても
僕が全部教えてあげる。
実践は僕もしたことはないけれど
先生に色んなことを教えてもらった。
上手くいかなくても、
お互いに初めて同士なのだか
一緒に、進んで行けばいいんだ。
「ねぇ。じゃあ僕に
その体を見せて?」
僕はできるだけ
優しい声を出す。
アキルティアが不安にならないように。
そしてアキルティアが
そうすることが自然だというように。
「大丈夫かどうか、
僕がちゃんと見てあげる」
僕がそう言うと、
アキルティアは不安そうな顔を
したけれど、小さく頷いた。
僕はベットから下りて
アキルティアの前に跪く。
王族である僕が
膝を折るのは、
アキルティアの前だけだ。
神々しいまでに美しい、
僕だけの愛しいルティア。
僕が床に膝をついたか
アキルティアは焦ったように
身体を揺らした。
でも僕が「じっとして」と言うと、
白い足を震わせたまま
アキルティアは動きを止めた。
指を伸ばして触れた白い足は
すべすべしていて、
僕は引き寄せられるように
柔らかな太ももに唇を押し当てる。
ぴくん、と足が動いたが
アキルティアは何も言わなかった。
ただじっと、不安そうな瞳で
俺を見下ろし、立ちすくんでいる。
アキルティアの
下着がすぐに目に入ったが、
僕はできるだけ下着よりも
遠くの場所から触れるようにする。
アキルティアを驚かさないためだ。
アキルティアはシャツをたくし上げたまま
恥ずかしそうに僕から顔を背けた。
そんな顔を下から見上げるだけで
下半身に熱が集中していくのがわかる。
でも焦ったらダメだ。
最初に怖がらせてしまったら、
次に閨事に持ち込むまで
時間がかかると先生も言っていたし。
だから僕は学んだとおりに、
ゆっくりと触れる。
アキルティアの身体が揺れた。
必死で我慢している姿は
いじらしいし、可愛いし、
愛しいとしか言えない。
僕はアキルティアの下着の中にある
可愛い幹に目を向けた。
触れてみたい。
直に、この目で見て、
かわいがってあげたい。
だがいきなり下着を脱がしたら
怖がるだろうか。
閨の授業では、
女性と違って男性を抱く時は
まずは最初に抱かれることは
気持ちいいのだと教えることが
大切だと教わった。
最初は怖がるかもしれないが、
気持ちいいものだと理解すれば
積極的に求めてくる可能性があると言う。
アキルティアに積極的に
迫られたら嬉しいが、
少なくとも僕に抱かれることが
苦痛や恐怖だと思っては欲しくない。
僕は思い切って立ち上がり、
アキルティアをベットに座らせた。
「ゆっくり、触れるから」
怖くなったら言ってね。
僕はそう言い、
身をかがめてシャツの上から
可愛い体に触れる。
いきなりではなく
シャツの上から触れることで
慣れて貰おうと思ったのだ。
薄いシャツの上からでも
アキルティアの肌は素晴らしかった。
腹を撫でてから、
胸のあたりを撫でると
アキルティアは可愛い声を出した。
感じてるのだろうか。
僕は自分の下半身が
勃起してくるのを感じて
慌ててアキルティアの隣に座る。
正面にいたら、
僕の勃ってしまったモノに
気が付かれてしまうと思ったからだ。
僕のこんな凶悪なモノを
いきなり見せたら
アキルティアは怖がるかもしれない。
僕はアキルティアの胸の
突起周辺を執拗に撫で、
そして、突起を摘まんでみた。
アキルティアの身体は揺れたが
拒否の声は聞こえない。
それどころか……
「固くなってきた。
ねぇ、ルティア、気持ちいい?」
僕が顔を覗き込んだら
アキルティアは恥ずかしそうに
ふるふると首を振る。
でも、もう片方の突起も摘まんで
もみもみしたら、
どんどん固くなっていくから
きっと気持ちいいんだと思う。
その様子が嬉しくて
シャツの上から立ち上がった
可愛い突起を口に入れた。
ビクン、とアキルティアの
体が揺れた。
でも、僕はアキルティアの
細い腰を掴んで、
口を離さない。
突起を口の中で舐め、
吸い上げると、
アキルティアは驚くほど
可愛い声で啼いた。
軽く歯を立てて
さらにちゅーっときつく吸い、
口を離すと、アキルティアは
そのタイミングで体の力が
抜けたようにベットに倒れ込んだ。
僕は急いでアキルティアの
背に腕を回して、
アキルティアに覆いかぶさるように
一緒にベットに横になる。
ベットの上で呼吸を荒くする
アキルティアは官能的だった。
シャツの上からでも
肌が赤く染まっているのは
一目でわかるし、
僕の唾液で濡れたシャツは
胸のあたりだけ異様に薄くなり、
赤い突起が二つ、
シャツの生地を押し上げるように
存在を主張している。
白い足はベットの端で
膝を折っていたが、
ちらりと見える可愛い下着は
すぐにでもはぎ取りたくなるほどだった。
「もっと、触るよ?
ルティアの身体、
調べさせて?」
僕がそう言うと、
ベットの上でアキルティアは
うっすらと目を開けて僕を見た。
羞恥からか、頬は真っ赤だ。
だが。
アキルティアは僕を見て
確かに頷いた。
151
お気に入りに追加
1,134
あなたにおすすめの小説
婚約破棄されて捨てられた精霊の愛し子は二度目の人生を謳歌する
135
BL
春波湯江には前世の記憶がある。といっても、日本とはまったく違う異世界の記憶。そこで湯江はその国の王子である婚約者を救世主の少女に奪われ捨てられた。
現代日本に転生した湯江は日々を謳歌して過ごしていた。しかし、ハロウィンの日、ゾンビの仮装をしていた湯江の足元に見覚えのある魔法陣が現れ、見覚えのある世界に召喚されてしまった。ゾンビの格好をした自分と、救世主の少女が隣に居て―…。
最後まで書き終わっているので、確認ができ次第更新していきます。7万字程の読み物です。
(無自覚)妖精に転生した僕は、騎士の溺愛に気づかない。
キノア9g
BL
完結済。騎士エリオット視点を含め全10話(エリオット視点2話と主人公視点8話構成)
エロなし。騎士×妖精
※主人公が傷つけられるシーンがありますので、苦手な方はご注意ください。
気がつくと、僕は見知らぬ不思議な森にいた。
木や草花どれもやけに大きく見えるし、自分の体も妙に華奢だった。
色々疑問に思いながらも、1人は寂しくて人間に会うために森をさまよい歩く。
ようやく出会えた初めての人間に思わず話しかけたものの、言葉は通じず、なぜか捕らえられてしまい、無残な目に遭うことに。
捨てられ、意識が薄れる中、僕を助けてくれたのは、優しい騎士だった。
彼の献身的な看病に心が癒される僕だけれど、彼がどんな思いで僕を守っているのかは、まだ気づかないまま。
少しずつ深まっていくこの絆が、僕にどんな運命をもたらすのか──?
いいねありがとうございます!励みになります。
【完】悪女と呼ばれた悪役令息〜身代わりの花嫁〜
咲
BL
公爵家の長女、アイリス
国で一番と言われる第一王子の妻で、周りからは“悪女”と呼ばれている
それが「私」……いや、
それが今の「僕」
僕は10年前の事故で行方不明になった姉の代わりに、愛する人の元へ嫁ぐ
前世にプレイしていた乙女ゲームの世界のバグになった僕は、僕の2回目の人生を狂わせた実父である公爵へと復讐を決意する
復讐を遂げるまではなんとか男である事を隠して生き延び、そして、僕の死刑の時には公爵を道連れにする
そう思った矢先に、夫の弟である第二王子に正体がバレてしまい……⁉︎
切なく甘い新感覚転生BL!
下記の内容を含みます
・差別表現
・嘔吐
・座薬
・R-18❇︎
130話少し前のエリーサイド小説も投稿しています。(百合)
《イラスト》黒咲留時(@black_illust)
※流血表現、死ネタを含みます
※誤字脱字は教えて頂けると嬉しいです
※感想なども頂けると跳んで喜びます!
※恋愛描写は少なめですが、終盤に詰め込む予定です
※若干の百合要素を含みます
虐げられ聖女(男)なので辺境に逃げたら溺愛系イケメン辺境伯が待ち構えていました【本編完結】(異世界恋愛オメガバース)
美咲アリス
BL
虐待を受けていたオメガ聖女のアレクシアは必死で辺境の地に逃げた。そこで出会ったのは逞しくてイケメンのアルファ辺境伯。「身バレしたら大変だ」と思ったアレクシアは芝居小屋で見た『悪役令息キャラ』の真似をしてみるが、どうやらそれが辺境伯の心を掴んでしまったようで、ものすごい溺愛がスタートしてしまう。けれども実は、辺境伯にはある考えがあるらしくて⋯⋯? オメガ聖女とアルファ辺境伯のキュンキュン異世界恋愛です、よろしくお願いします^_^ 本編完結しました、特別編を連載中です!
フェル 森で助けた女性騎士に一目惚れして、その後イチャイチャしながらずっと一緒に暮らす話
カトウ
ファンタジー
こんな人とずっと一緒にいられたらいいのにな。
チートなんてない。
日本で生きてきたという曖昧な記憶を持って、少年は育った。
自分にも何かすごい力があるんじゃないか。そう思っていたけれど全くパッとしない。
魔法?生活魔法しか使えませんけど。
物作り?こんな田舎で何ができるんだ。
狩り?僕が狙えば獲物が逃げていくよ。
そんな僕も15歳。成人の年になる。
何もない田舎から都会に出て仕事を探そうと考えていた矢先、森で倒れている美しい女性騎士をみつける。
こんな人とずっと一緒にいられたらいいのにな。
女性騎士に一目惚れしてしまった、少し人と変わった考えを方を持つ青年が、いろいろな人と関わりながら、ゆっくりと成長していく物語。
になればいいと思っています。
皆様の感想。いただけたら嬉しいです。
面白い。少しでも思っていただけたらお気に入りに登録をぜひお願いいたします。
よろしくお願いします!
カクヨム様、小説家になろう様にも投稿しております。
続きが気になる!もしそう思っていただけたのならこちらでもお読みいただけます。
婚約破棄された悪役令息は従者に溺愛される
田中
BL
BLゲームの悪役令息であるリアン・ヒスコックに転生してしまった俺は、婚約者である第二王子から断罪されるのを待っていた!
なぜなら断罪が領地で療養という軽い処置だから。
婚約破棄をされたリアンは従者のテオと共に領地の屋敷で暮らすことになるが何気ないリアンの一言で、テオがリアンにぐいぐい迫ってきてーー?!
従者×悪役令息
転生令息の、のんびりまったりな日々
かもめ みい
BL
3歳の時に前世の記憶を思い出した僕の、まったりした日々のお話。
※ふんわり、緩やか設定な世界観です。男性が女性より多い世界となっております。なので同性愛は普通の世界です。不思議パワーで男性妊娠もあります。R15は保険です。
痛いのや暗いのはなるべく避けています。全体的にR15展開がある事すらお約束できません。男性妊娠のある世界観の為、ボーイズラブ作品とさせて頂いております。こちらはムーンライトノベル様にも投稿しておりますが、一部加筆修正しております。更新速度はまったりです。
※無断転載はおやめください。Repost is prohibited.
魔界最強に転生した社畜は、イケメン王子に奪い合われることになりました
タタミ
BL
ブラック企業に務める社畜・佐藤流嘉。
クリスマスも残業確定の非リア人生は、トラックの激突により突然終了する。
死後目覚めると、目の前で見目麗しい天使が微笑んでいた。
「ここは天国ではなく魔界です」
天使に会えたと喜んだのもつかの間、そこは天国などではなく魔法が当たり前にある世界・魔界だと知らされる。そして流嘉は、魔界に君臨する最強の支配者『至上様』に転生していたのだった。
「至上様、私に接吻を」
「あっ。ああ、接吻か……って、接吻!?なんだそれ、まさかキスですか!?」
何が起こっているのかわからないうちに、流嘉の前に現れたのは美しい4人の王子。この4王子にキスをして、結婚相手を選ばなければならないと言われて──!?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる