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愛溢れる世界

251:何も知らないルティア【ティスSIDE】

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 僕はアキルティアの言葉に
思わず目を丸くしてしまった。

一体どういうことかと思っていると
アキルティアは僕の身体を押して
ベットから起き上がる。

そして床に足を付けると
真剣な顔で僕を見た。

「あのね。
僕ね」

おずおずと、アキルティアが
着ていた寝間着のシャツを
両手で持ち上げる。

アキルティアの白く綺麗な足が
丸見えになった。

薄く布地が小さな下着も、
露になる。

「ここ、まだ子どもなの」

その言葉に、
僕は思わずゴクリと喉を鳴らした。

「子どもができるのには
子どもの素が必要だと思うけど……
僕は、それがないの」

「無い、の?」

僕が聞くと、アキルティアは頷く。

「きっと僕ね、『力』のせいで
身体がまだちゃんと発育できていなくって。

まだね、髭も生えてこないし、
声変わりもしてないの。

だから、きっと、
子どもの素もないと思う」

可愛いアキルティアの告白に
僕はもう、強引に
押し倒したくなる。

ダメだ。
落ち着け。

俺は必死で自分に言い聞かせた。

「大丈夫だよ、ルティア。
ルティアに子種が無くたって
構わないんだ」

だって注ぐのは僕なんだから。

聡明なアキルティアが
閨事にこれほど無知だったとは。

それに身体が幼いとは
思っていたけれど
そこまで幼いとは
思っていなかった。

幼く可愛いアキルティアを
抱くことに背徳心に似た
感情が沸き起こる。

でもそれもまた
僕の欲情を煽った。

何も知らないアキルティア。

この幼くて可愛くて、
何も知らない綺麗な存在が、
僕の色に染まっていくと思うと、
たまらなく嬉しい。

心配しなくても
僕が全部教えてあげる。

実践は僕もしたことはないけれど
に色んなことを教えてもらった。

上手くいかなくても、
お互いに初めて同士なのだか
一緒に、進んで行けばいいんだ。

「ねぇ。じゃあ僕に
その体を見せて?」

僕はできるだけ
優しい声を出す。

アキルティアが不安にならないように。
そしてアキルティアが
そうすることが自然だというように。

「大丈夫かどうか、
僕がちゃんと見てあげる」

僕がそう言うと、
アキルティアは不安そうな顔を
したけれど、小さく頷いた。

僕はベットから下りて
アキルティアの前に跪く。

王族である僕が
膝を折るのは、
アキルティアの前だけだ。

神々しいまでに美しい、
僕だけの愛しいルティア。

僕が床に膝をついたか
アキルティアは焦ったように
身体を揺らした。

でも僕が「じっとして」と言うと、
白い足を震わせたまま
アキルティアは動きを止めた。

指を伸ばして触れた白い足は
すべすべしていて、
僕は引き寄せられるように
柔らかな太ももに唇を押し当てる。

ぴくん、と足が動いたが
アキルティアは何も言わなかった。
ただじっと、不安そうな瞳で
俺を見下ろし、立ちすくんでいる。

アキルティアの
下着がすぐに目に入ったが、
僕はできるだけ下着よりも
遠くの場所から触れるようにする。

アキルティアを驚かさないためだ。

アキルティアはシャツをたくし上げたまま
恥ずかしそうに僕から顔を背けた。

そんな顔を下から見上げるだけで
下半身に熱が集中していくのがわかる。

でも焦ったらダメだ。

最初に怖がらせてしまったら、
次に閨事に持ち込むまで
時間がかかるとも言っていたし。
だから僕は学んだとおりに、
ゆっくりと触れる。

アキルティアの身体が揺れた。

必死で我慢している姿は
いじらしいし、可愛いし、
愛しいとしか言えない。

僕はアキルティアの下着の中にある
可愛い幹に目を向けた。

触れてみたい。
直に、この目で見て、
かわいがってあげたい。

だがいきなり下着を脱がしたら
怖がるだろうか。

閨の授業では、
女性と違って男性を抱く時は
まずは最初に抱かれることは
気持ちいいのだと教えることが
大切だと教わった。

最初は怖がるかもしれないが、
気持ちいいものだと理解すれば
積極的に求めてくる可能性があると言う。

アキルティアに積極的に
迫られたら嬉しいが、
少なくとも僕に抱かれることが
苦痛や恐怖だと思っては欲しくない。

僕は思い切って立ち上がり、
アキルティアをベットに座らせた。

「ゆっくり、触れるから」

怖くなったら言ってね。

僕はそう言い、
身をかがめてシャツの上から
可愛い体に触れる。

いきなりではなく
シャツの上から触れることで
慣れて貰おうと思ったのだ。

薄いシャツの上からでも
アキルティアの肌は素晴らしかった。

腹を撫でてから、
胸のあたりを撫でると
アキルティアは可愛い声を出した。

感じてるのだろうか。

僕は自分の下半身が
勃起してくるのを感じて
慌ててアキルティアの隣に座る。

正面にいたら、
僕の勃ってしまったモノに
気が付かれてしまうと思ったからだ。

僕のこんな凶悪なモノを
いきなり見せたら
アキルティアは怖がるかもしれない。

僕はアキルティアの胸の
突起周辺を執拗に撫で、
そして、突起を摘まんでみた。

アキルティアの身体は揺れたが
拒否の声は聞こえない。

それどころか……

「固くなってきた。
ねぇ、ルティア、気持ちいい?」

僕が顔を覗き込んだら
アキルティアは恥ずかしそうに
ふるふると首を振る。

でも、もう片方の突起も摘まんで
もみもみしたら、
どんどん固くなっていくから
きっと気持ちいいんだと思う。

その様子が嬉しくて
シャツの上から立ち上がった
可愛い突起を口に入れた。

ビクン、とアキルティアの
体が揺れた。

でも、僕はアキルティアの
細い腰を掴んで、
口を離さない。

突起を口の中で舐め、
吸い上げると、
アキルティアは驚くほど
可愛い声で啼いた。

軽く歯を立てて
さらにちゅーっときつく吸い、
口を離すと、アキルティアは
そのタイミングで体の力が
抜けたようにベットに倒れ込んだ。

僕は急いでアキルティアの
背に腕を回して、
アキルティアに覆いかぶさるように
一緒にベットに横になる。

ベットの上で呼吸を荒くする
アキルティアは官能的だった。

シャツの上からでも
肌が赤く染まっているのは
一目でわかるし、
僕の唾液で濡れたシャツは
胸のあたりだけ異様に薄くなり、
赤い突起が二つ、
シャツの生地を押し上げるように
存在を主張している。

白い足はベットの端で
膝を折っていたが、
ちらりと見える可愛い下着は
すぐにでもはぎ取りたくなるほどだった。

「もっと、触るよ?
ルティアの身体、
調べさせて?」

僕がそう言うと、
ベットの上でアキルティアは
うっすらと目を開けて僕を見た。

羞恥からか、頬は真っ赤だ。

だが。
アキルティアは僕を見て
確かに頷いた。

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