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婚約騒動が勃発しました
72:私の唯一・1【ティスSIDE】
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今日は待ちに待った
アキルティアとのお茶会だった。
王宮内は騒がしいので
天気が良い時はいつも私は
アキルティアとは庭で
会うことにしている。
アキルティアの好きなお茶、
ケーキに、ミルクと砂糖。
全て準備万端だ。
アキルティアの馬車が
到着したと言う連絡があり、
私は侍女や侍従、
護衛達も下がらせた。
王家の庭ならば、
王族以外の者は立ち入ることは
無いので、アキルティアと
二人っきりで会うことができる。
アキルティアに会うのは
久しぶりだった。
ずっと会いたかった。
だが、アキルティアの義兄、
ジェルロイドが俺に課す仕事が
とにかく多くて身動きが
取れなかったのだ。
その上、隣国からの
使節団までやってきた。
隣国との交流のために
開催されるスイーツ交流会は
私が取り仕切ることになっている。
アキルティアに
相応しい王子になるために
私は頑張っていた。
まだアキルティアに
この気持ちは伝えてないけれど、
いつかは私と共に
この国を繁栄させて欲しいと
そう願うつもりだ。
そんな中、
不穏な噂が耳に入ってくる。
ジェルロイドとアキルティアが
恋仲だというのだ。
しかも、私が二人の仲を
引き割く悪者というではないか。
冗談じゃない。
私とアキルティアの
仲を引き裂いているのは
ジェルロイドの方だ。
ジェルロイドに文句を
言ってやらねば
気が収まらないと
思っているのに、
その怒りがジェルロイドに
向かう前に、今度は
隣国からの親書に
アキルティアを求めるような
一文が入っていたと言う。
冗談じゃない。
アキルティアを隣国になんか
渡すものか!
私もイライラしたし、
母上や父上も、そして
公爵までもがピリピリしている。
王子としての仕事も
かなり溜まってきて、
学園に行く時間もない。
学園に行かねば
アキルティアには会えないし、
忙しいのに王宮に
アキルティアを呼び出し
茶会を開くこともできない。
私は王宮の執務室に
ジェルジェルロイドが
書類を持って来た時、
思わず
「アキルティアは渡さない」と
宣戦布告をしてしまった。
だがジェルロイドは
そんな私を鼻で笑った。
「アキルティアは
誰のものでも
ありませんよ、殿下」
冷たい眼差しに、
頭に上った血が一気に下がる。
「公爵家は……まぁ、
義父はあれなので、
それはおいておいて」
ジェルロイドは淡々と言う。
公爵家当主を、しかも
養子のジェルロイドが
あれ、とぞんざいに扱って
いることには驚いたが。
「アキルティアの
将来は、アキルティアが
望むままに。
それが公爵家の総意です」
アキルティアが望まないことは
なに一つなしえないということか。
「……わかった。
だが、噂の兄弟愛はーー」
私が言いかけた言葉を
ジェルロイドは聞きたくないと
ばかりに首を振る。
言葉を遮るのは不敬だが
首を振るのは構わないとでも
思っているのだろう。
「すべては、
アキルティアの望むままに。
それだけですよ、殿下」
そう言われてしまえば
それ以上何も問うことはできない。
「今度、アキルティアを
茶会に呼びたいのだが」
「でしたら、
まずは急ぎの書類を
片付けてください」
ジェルロイドはそう言い、
もっていた大量の書類を
私の机に置く。
「目を通していただきたい
書類から順番に並べております」
「わかった」
ジェルロイドに補佐を
してもらうようになってから
仕事の量は増えたが、
やりやすくはなったと思う。
「アキルティアには
スケジュールが調整でき次第
殿下に会いに行くように
言っておきますので」
その言葉に沈んだ心が
一気に沸き立つ。
それから必死で書類を片付け、
ようやく、今日だ。
やっとアキルティアに会える。
王家の中庭に、
アキルティアの為に作った
ガゼボで待っていると、
ゆっくりとアキルティアが
近づいて来るのが見えた。
黄金の髪が太陽の
光に反射して美しい。
早く、顔が見たい。
だが駆け寄るのはマナー違反だ。
私はじっと待った。
アキルティアが目の前まで来て
私は嬉しすぎて
とうとう、名を呼んでしまう。
「アキ!」
「ティス、お招きありがとう」
アキルティアは優雅に礼を言う。
「そんな堅苦しいのはいいから。
ほら、座って」
私とアキルティアの間に
そんな他人行儀なことはいらない。
私はアキルティアを座らせ、
いそいそとお茶を淹れる。
本来であれば
王子がすることでもないが、
お茶を淹れるための侍女を
この場に置きたくないがために
私は頑張ってお茶を
淹れることを覚えたのだ。
もちろん、アキルティアの
好みの味はもう覚えている。
私がお茶を淹れて差し出すと、
アキルティアは笑顔で
それを一口飲んだ。
ほっと口元が緩む。
美味しいと言う顔だ。
「美味しい? 良かった」
私がそう言うと、
アキルティアは頬を染めた。
……可愛い、と思う。
もっとずっと見ていたい。
私はアキルティアの話を沢山聞いた。
会えなかったときに何をしていたのか、
少しでも私のことを
思い出してくれたのか。
……婚約の話は聞いているのだろうか。
隣国とのことは?
ジェルロイドとの婚約はどうなった?
私とは……。
アキルティアは楽しそうに
クリムやルシリアンとの
お茶会の話をする。
婚約の話など全く知らないように。
アキルティアは知らないのだろうか。
今、王宮でどんな噂が流れているのか。
議会で何を揉めているのか。
早くアキルティアに婚約者を!
大人たちがその思いで
身勝手に動いていることを
本当に知らないのか。
アキルティアは無邪気に
クリムとルシリアンの
婚約者とも仲良くなり、
クマの服も作ってもらったと
嬉しそうに話をする。
クマ、か。
クマのぬいぐるみか。
私も見てみたい。
アキルティアがクマを
抱きしめて馬車に乗るところを。
お茶会の隣の席に
クマを置いて座るところを。
「アキはそのクマが好きなんだね。
今度、私にも見せて欲しい。
いい?」
私がそう言うと、
アキルティアは、きょとん、
とした顔をした。
「いいけれど、
ただのクマだよ?」
「そのクマが見たいんだ」
正確には、
そのクマとアキルティアが
一緒にいる姿だけれど。
私が言うと、アキルティアは
「じゃあ、次に会う時に
持ってくるね」
と言う。
次の会うのが楽しみだ。
そんな話をしていると、
急にアキルティアが私を見た。
「ティス、今日は
プレゼントがあるんだ」
「私に?」
「うん。
物凄く頑張ったから
気に入って貰えたら嬉しい」
そう言って手渡されたのは
小さな袋だった。
手のひらに乗るぐらいの袋で
私はそれをゆっくりと開けた。
「わっ、え?」
思わず目を見開き、
驚きの声が出た。
何故なら、そこには
木で作った獅子がいたからだ。
獅子……だと思う。
何故、こんなに精巧な
獅子が?
と疑問の声も出てしまった。
私が息を飲んでいると、
アキルティアが楽しそうな顔をする。
そう、この素晴らしい獅子は
アキルティアが作ったと言うのだ。
もう、驚きしかない。
アキルティアとのお茶会だった。
王宮内は騒がしいので
天気が良い時はいつも私は
アキルティアとは庭で
会うことにしている。
アキルティアの好きなお茶、
ケーキに、ミルクと砂糖。
全て準備万端だ。
アキルティアの馬車が
到着したと言う連絡があり、
私は侍女や侍従、
護衛達も下がらせた。
王家の庭ならば、
王族以外の者は立ち入ることは
無いので、アキルティアと
二人っきりで会うことができる。
アキルティアに会うのは
久しぶりだった。
ずっと会いたかった。
だが、アキルティアの義兄、
ジェルロイドが俺に課す仕事が
とにかく多くて身動きが
取れなかったのだ。
その上、隣国からの
使節団までやってきた。
隣国との交流のために
開催されるスイーツ交流会は
私が取り仕切ることになっている。
アキルティアに
相応しい王子になるために
私は頑張っていた。
まだアキルティアに
この気持ちは伝えてないけれど、
いつかは私と共に
この国を繁栄させて欲しいと
そう願うつもりだ。
そんな中、
不穏な噂が耳に入ってくる。
ジェルロイドとアキルティアが
恋仲だというのだ。
しかも、私が二人の仲を
引き割く悪者というではないか。
冗談じゃない。
私とアキルティアの
仲を引き裂いているのは
ジェルロイドの方だ。
ジェルロイドに文句を
言ってやらねば
気が収まらないと
思っているのに、
その怒りがジェルロイドに
向かう前に、今度は
隣国からの親書に
アキルティアを求めるような
一文が入っていたと言う。
冗談じゃない。
アキルティアを隣国になんか
渡すものか!
私もイライラしたし、
母上や父上も、そして
公爵までもがピリピリしている。
王子としての仕事も
かなり溜まってきて、
学園に行く時間もない。
学園に行かねば
アキルティアには会えないし、
忙しいのに王宮に
アキルティアを呼び出し
茶会を開くこともできない。
私は王宮の執務室に
ジェルジェルロイドが
書類を持って来た時、
思わず
「アキルティアは渡さない」と
宣戦布告をしてしまった。
だがジェルロイドは
そんな私を鼻で笑った。
「アキルティアは
誰のものでも
ありませんよ、殿下」
冷たい眼差しに、
頭に上った血が一気に下がる。
「公爵家は……まぁ、
義父はあれなので、
それはおいておいて」
ジェルロイドは淡々と言う。
公爵家当主を、しかも
養子のジェルロイドが
あれ、とぞんざいに扱って
いることには驚いたが。
「アキルティアの
将来は、アキルティアが
望むままに。
それが公爵家の総意です」
アキルティアが望まないことは
なに一つなしえないということか。
「……わかった。
だが、噂の兄弟愛はーー」
私が言いかけた言葉を
ジェルロイドは聞きたくないと
ばかりに首を振る。
言葉を遮るのは不敬だが
首を振るのは構わないとでも
思っているのだろう。
「すべては、
アキルティアの望むままに。
それだけですよ、殿下」
そう言われてしまえば
それ以上何も問うことはできない。
「今度、アキルティアを
茶会に呼びたいのだが」
「でしたら、
まずは急ぎの書類を
片付けてください」
ジェルロイドはそう言い、
もっていた大量の書類を
私の机に置く。
「目を通していただきたい
書類から順番に並べております」
「わかった」
ジェルロイドに補佐を
してもらうようになってから
仕事の量は増えたが、
やりやすくはなったと思う。
「アキルティアには
スケジュールが調整でき次第
殿下に会いに行くように
言っておきますので」
その言葉に沈んだ心が
一気に沸き立つ。
それから必死で書類を片付け、
ようやく、今日だ。
やっとアキルティアに会える。
王家の中庭に、
アキルティアの為に作った
ガゼボで待っていると、
ゆっくりとアキルティアが
近づいて来るのが見えた。
黄金の髪が太陽の
光に反射して美しい。
早く、顔が見たい。
だが駆け寄るのはマナー違反だ。
私はじっと待った。
アキルティアが目の前まで来て
私は嬉しすぎて
とうとう、名を呼んでしまう。
「アキ!」
「ティス、お招きありがとう」
アキルティアは優雅に礼を言う。
「そんな堅苦しいのはいいから。
ほら、座って」
私とアキルティアの間に
そんな他人行儀なことはいらない。
私はアキルティアを座らせ、
いそいそとお茶を淹れる。
本来であれば
王子がすることでもないが、
お茶を淹れるための侍女を
この場に置きたくないがために
私は頑張ってお茶を
淹れることを覚えたのだ。
もちろん、アキルティアの
好みの味はもう覚えている。
私がお茶を淹れて差し出すと、
アキルティアは笑顔で
それを一口飲んだ。
ほっと口元が緩む。
美味しいと言う顔だ。
「美味しい? 良かった」
私がそう言うと、
アキルティアは頬を染めた。
……可愛い、と思う。
もっとずっと見ていたい。
私はアキルティアの話を沢山聞いた。
会えなかったときに何をしていたのか、
少しでも私のことを
思い出してくれたのか。
……婚約の話は聞いているのだろうか。
隣国とのことは?
ジェルロイドとの婚約はどうなった?
私とは……。
アキルティアは楽しそうに
クリムやルシリアンとの
お茶会の話をする。
婚約の話など全く知らないように。
アキルティアは知らないのだろうか。
今、王宮でどんな噂が流れているのか。
議会で何を揉めているのか。
早くアキルティアに婚約者を!
大人たちがその思いで
身勝手に動いていることを
本当に知らないのか。
アキルティアは無邪気に
クリムとルシリアンの
婚約者とも仲良くなり、
クマの服も作ってもらったと
嬉しそうに話をする。
クマ、か。
クマのぬいぐるみか。
私も見てみたい。
アキルティアがクマを
抱きしめて馬車に乗るところを。
お茶会の隣の席に
クマを置いて座るところを。
「アキはそのクマが好きなんだね。
今度、私にも見せて欲しい。
いい?」
私がそう言うと、
アキルティアは、きょとん、
とした顔をした。
「いいけれど、
ただのクマだよ?」
「そのクマが見たいんだ」
正確には、
そのクマとアキルティアが
一緒にいる姿だけれど。
私が言うと、アキルティアは
「じゃあ、次に会う時に
持ってくるね」
と言う。
次の会うのが楽しみだ。
そんな話をしていると、
急にアキルティアが私を見た。
「ティス、今日は
プレゼントがあるんだ」
「私に?」
「うん。
物凄く頑張ったから
気に入って貰えたら嬉しい」
そう言って手渡されたのは
小さな袋だった。
手のひらに乗るぐらいの袋で
私はそれをゆっくりと開けた。
「わっ、え?」
思わず目を見開き、
驚きの声が出た。
何故なら、そこには
木で作った獅子がいたからだ。
獅子……だと思う。
何故、こんなに精巧な
獅子が?
と疑問の声も出てしまった。
私が息を飲んでいると、
アキルティアが楽しそうな顔をする。
そう、この素晴らしい獅子は
アキルティアが作ったと言うのだ。
もう、驚きしかない。
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