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獣人の国

246:獣の愛とマイクの欲【マイクSIDE】

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 成り行きでユウさまを抱くことになったが、
もちろん、異論はない。

ユウさまが許してくださるのなら
私はいつでもユウさまに触れたいし、
できることなら、抱きたい。

快楽に溺れされ、
私だけを見て欲しいと、
そんな欲に私はまみれている。

ディランのヤツが獣人だというのは
確かに驚いたが、忌避する気持ちはわかなかった。

逆にユウさまをお守りするのに
役立つかもしれないとさえ思った。

だが、こうして一緒にユウさまの肌に触れるのは
不本意でしかない。

獣化だかなんだかしらないが、
ディランの耳と尻尾にユウさまは
一瞬で虜になっていた。

小声で「可愛い」「可愛い」と連発し、
率先して耳や尻尾に触れたがった。

嫉妬のあまり、あの耳と尻尾を
魔法で切り落としたいと言う衝動を
私は必死で押さえていたのだ。

どれほど自分にも
あの耳と尻尾が付いていれば!と
思ったかわからない。

そんな私のことにも気が付かず、
ユウさまは私を閨に誘う。

いや、ユウさまにはそんなつもりは
なかったのだろう。

だがディランはユウさまの
純粋さにつけ込んで、いきなり口づけ
なし崩しにユウさまを抱こうとした。

私は止めるべきだった。
が。
私もユウさまに触れたいと言う欲を
消し去ることができなかった。

甘い瞳を濡らして差し出された小さな手を
私は掴んでしまった。

手の甲に触れ、手のひらを舐めると
何故か甘く感じた。

ユウさまの肌は、
いつも、どこを舐めても甘い。

そして秘所からも、樹幹からも
甘い匂いを漂わせる。

この甘い匂いは、ユウさまが
私を受け入れて下さる証拠だと思っている。

現にユウさまの樹幹に触れると
とろとろと甘い蜜をこぼし、
舌先で舐めると、可愛い声をユウさまは挙げる。

ディランが強引にユウさまの口に
グロテスクな欲棒を入れた時は
怒りを感じたが、それ以上に私は
ユウさまにキモチイイを与えたくなった。

あんなディランよりも
私と肌を重ねる方がキモチイイことを
知って欲しいと思ったのだ。

そしてユウさまが私を望んでくだされば
それ以上の幸せはないだろう。

私はユウさまの樹幹を口に入れ
丁寧に舐める。

先端に舌を這わせ、
首びれのところから、
裏筋を根元に向かって指でなぞる。

指で触れた場所は舌を使って追いかけ、
私はユウさまの樹幹の全てを舐め上げた。

そして根元の可愛らしい二つの花袋を
交互に口に入れて舐めると、
その奥にある秘所から、たぷん、と
音がして、蜜が零れるのが見える。

ユウさまが証拠だ。

私は顔を上げ、ユウさまの両足を掴んだ。

視界に入ったディランは
ユウさまの口に欲棒を入れて
腰を動かしている。

私もユウさまをーーーー。

私はユウさまの秘所に
痛いほど勃起した欲棒を押し当てる。

ユウさまを感じたい。
ユウさまの中を味わいたい。
ユウさまの中に、精液を吐き出したい。

ユウさまを自分のモノだと感じたい。

私は一気にユウさまを貫いた。

本来であれば、ユウさまの身体のことを考え
慎重に進めるべきだったのに。

この時はユウさまを抱きたい一心だった。

私がユウさまを貫くと、
ユウさまは驚いたように呻き、
おそらくディランの欲棒に歯を立てたのだろう。

ディランの口から小さな声が漏れ、
欲棒が吐き出される。

が、その欲棒からユウさまの顔に、
首に、ディランが射精した精液が飛び散った。

歯が当たった刺激で射精したらしい。

ディランも呆然としたような顔をしている。

私はディランの精液で汚れたユウさまの肌を
不快に思いつつ、さらにユウさまを追い詰めた。

ずん!と奥まで欲棒でユウさまを突くと、
ユウさまは、可愛らしい声で啼く。

その声が聞きたくて、
私は何度も何度もユウさまを突き上げる。

ユウさまの中は温かく、狭く、
そして私の欲棒を時折締め付けた。

優しく、優しくして差し上げたいと思うのに
身体は激しくユウさまの中を
突き上げ、乱暴に引き抜き、
また深く押し入る。

射精感が昂ぶり、
このままユウさまの中に果てたいと思ったが
一瞬だけディランがユウさまの肌に
精液をまき散らしたことを思いだし、
私も射精の瞬間、ユウさまの秘所から
欲棒を引き抜いた。

私の精液が、ユウさまの肌を穢す。

ふと視線を感じて前を向くと
ディランと視線が絡んだ。

その瞳に、私と同じものを見取り、
私は、あぁ、と思った。

ディランもまたユウさまを
堕としたいのだ。

誰のものにもならないユウさまは、
唯一、女神のものだ。

その女神の元から堕ちたら、
ユウさまは私と同じこの世界で
命尽きるまで一緒に生きることが
できるのではないか。

そんな私と同じ想いを、
ディランも抱いていると感じた。

だからか。
こんなにも互いを毛嫌いしているのに、
ユウさまを守り、愛するときは
何故か息が合うように感じるのは。

だからと言ってユウさまを譲る気はない。

ユウさまを堕とすために協力はしても
ユウさまが時は
私を選んでいただかなければならないのだから。

もっとも、ディランも同じ気持ちだろうが。

私たちは無言で見つめ合い、
互いの気持ちを理解しあった。

そして、動く。

ユウさまにキモチイイを教え込み、
私を求めてくださるように、
快楽を与えるのだ。

ユウさまの樹幹はまだ勃ったままだ。

まずは最初に、ユウさまの樹幹の蜜を
吐き出させるべきだったのに。

幼いユウさまの身体は
恐らくだが精通をしていない。

いつも甘い蜜を放つが、
精液が樹幹から出るのは見たことがない。

ならば、ユウさまに快楽を与え続ければ
精通を促すこともできるのではないだろうか。

できればユウさまの精通は私が促し、
初めての精液は私が舐めたいと思う。

きっとユウさまの精液も
体液と同じようにあまいのだろう。

私はそんなことを思いながら
可愛らしいユウさまの樹幹に指を伸ばした。




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