上 下
190 / 355
隣国へ

189:放心

しおりを挟む







あまりの快感に、
私は放心してしまった。

「すげぇな、ユウ。
そんなによかったのか?」

ディランが驚いたように言い、
ぺろり、と私の顔を見たまま舌を舐めた。

「もっと、良くしてやる」

ディランが私の両足を曲げ、
膝が胸につくぐらい、お尻を高くあげられる。

マイクは私の体内から指を出してくれたけど、
ディランは私の中に指を入れたまただった。

ディランは嫌な笑みを浮かべたまま、
太い指で私の中を再びかき回す。

けれど、確実に私のイイ場所をついて来て、
私はまた我を忘れて喘いだ。

「ユウさま、なんて可愛らしい……
そんなにキモチイイのですか?」

マイクが私の頬に触れ、大きな仕草で
私の頬を舐めた。

「ユウさまの蜜がこんなところにも飛び散って。
私がすべて舐めてさしあげますからね」

マイクが頬も唇も、首や顎も、
舐めたり吸ったりしてくるけれど
私はそれどころではなかった。

また何かが身体の奥からせり上がってくる。

「あぁ、エロいぜ。
いいな、こういう乱れ続けるユウも」

ディランは言いながら、ほら、ここも。と
私の樹幹を擦った。

「い、ぁぁ~っ」
私は腰をガクガク動かし、また樹幹から
何かが……今度は勢いよく、暖かなものが
飛び出して、私の顔を濡らした。

「すげぇ」

ディランが息を飲んで私を見る。

マイクは「ユウさまの蜜を、
ユウさまと一緒にかぶることができるなんて」
とうっとりと呟いた。

「大丈夫ですよ、ユウさま。
ユウさまの蜜はすべて私が……」

と言いながらマイクがまた私の頬を舐めた、が。

「悪いが、それは後だ」

ディランの声に遮られた。

「我慢できそうにない」

ディランは言うなり、私の中から指を引き抜くと
私の体を持ち上げて膝立にする。

「今すぐ、ユウの中に入りたい。
お前はユウに慰めてもらえ」

言いながらディランは後ろから
私を一気に欲棒で貫いた。

「~~~~っ」

声にならない喘ぎが漏れる。

体が不安定で、せめて四つん這いになりたかったけれど
片腕をディランに掴まれていて
逃げることも、体勢を変えることも無理だった。

自然と私は目の前にいるマイクの腰にしがみつく。

すると頬にマイクの固い欲棒が触れた。

私は自然に、マイクの欲棒に頬ずりした。
私に興奮して、固く勃ちあがるそれを
愛しく思えたのだ。

マイクが私の髪を優しく撫でる。

「ユウさま……」

蕩けるような瞳で名を呼ばれ、
私はそれにい促されるように舌を出した。

「う………っぁ!」

けれど、ズン、とディランに突き上げられ
私はその勢いでマイクの欲棒を
口に入れてしまう。

「っ」

短くマイクが呻いた。
歯が当たってしまったのかもしれない。

けれどディランはおかまいなしだ。

「あぁ、いいぜ、ユウ。
熱くて……狭くて、お前の中、
とろとろだ……それに、ここ、だろ?
ユウのイイトコロだ」

突き上げられる勢いに、
私はマイクの欲棒に歯を立てないように
必死で舌を動かした。

欲棒を一旦、吐き出したいのに、
ディランに翻弄されて、それもできない。

「ユウ……さま、私も……イイです、
ユウさまの口の中が……あたたかく、
ぬめっていて……」

マイクの両手が私の頬に添えられる。

さっきディランに顔を固定されたのと
同じように。

マイクの指は優しかったけれど、
口の中では欲棒がキモチイイを探すように
私の喉や頬や舌を味わっている。

私はまた体の奥から何かがせり上がるのを感じる。

けれど、マイクの欲棒があるので
声も出せない。

苦しくて。
でも、それさえも、快感に感じてしまう。

ディランは私のキモチイイの元を
的確に突いてきた。

それに翻弄され、マイクの欲棒を
舐めることなどできなかったけど、
マイクは自分で快感を追うことができているようだった。

「出……します、ユウ……さまっ」

マイクが苦しそうに呻く。

口の中の欲棒が、さらに大きくなった。

ディランがマイクの様子に気が付き、
大きな動作で、今まで以上に強く、私を突き上げる。

その反動で、喉の奥にマイクの欲棒が当たった。

途端、マイクが私の喉奥に射精した。

「も、もうしわけありません、ユウさま」

慌てた様子で、ずるり、と欲棒が出ていく。

「もしかして……飲んでしまわれたのですか?」

私の様子を見て、マイクがうろたえたような顔をした。

「ユウ、俺のも、飲めよ」

けれど、私が何かを言う前に、
ディランが激しく欲棒を出し入れする。

「んぁぁっ!」

その激しさに、私は耐え切れずに
また樹幹から何かを吐き出した。

勢いよく、尿のように出たけれど
甘くむせかえるような匂いがしたので
尿ではない、と思う。

「あぁ、いい匂いだ」
ディランはそういうと、私の腰を掴み、
覆いかぶさるようにして、
欲棒で深く私を刺す。

「あぁ、キモチイイぜ、ユウ。
出す……から、俺のも、受け止めてくれっ」

ディランが動きをどんどん早めていき、
やがてディランが私のお腹に腕を
回したかと思うと、ぎゅーっと抱きしめてくる。

と同時に、ディランの欲棒が私の中で
弾けたのを感じた。

「ぁぁぁぁ」

ディランの欲棒が引き抜かれるのに合わせて
私の樹幹からも、トロトロと
蜜が零れる。

「ユウさまも、沢山出しましたね」

と、優しいマイクの声がしたけれど。

私は初めての快感に、
ただただ、放心してしまった。






 
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

婚約解消して次期辺境伯に嫁いでみた

cyaru
恋愛
一目惚れで婚約を申し込まれたキュレット伯爵家のソシャリー。 お相手はボラツク侯爵家の次期当主ケイン。眉目秀麗でこれまで数多くの縁談が女性側から持ち込まれてきたがケインは女性には興味がないようで18歳になっても婚約者は今までいなかった。 婚約をした時は良かったのだが、問題は1か月に起きた。 過去にボラツク侯爵家から放逐された侯爵の妹が亡くなった。放っておけばいいのに侯爵は簡素な葬儀も行ったのだが、亡くなった妹の娘が牧師と共にやってきた。若い頃の妹にそっくりな娘はロザリア。 ボラツク侯爵家はロザリアを引き取り面倒を見ることを決定した。 婚約の時にはなかったがロザリアが独り立ちできる状態までが期間。 明らかにソシャリーが嫁げば、ロザリアがもれなくついてくる。 「マジか…」ソシャリーは心から遠慮したいと願う。 そして婚約者同士の距離を縮め、お互いの考えを語り合う場が月に数回設けられるようになったが、全てにもれなくロザリアがついてくる。 茶会に観劇、誕生日の贈り物もロザリアに買ったものを譲ってあげると謎の善意を押し売り。夜会もケインがエスコートしダンスを踊るのはロザリア。 幾度となく抗議を受け、ケインは考えを改めると誓ってくれたが本当に考えを改めたのか。改めていれば婚約は継続、そうでなければ解消だがソシャリーも年齢的に次を決めておかないと家のお荷物になってしまう。 「こちらは嫁いでくれるならそれに越したことはない」と父が用意をしてくれたのは「自分の責任なので面倒を見ている子の数は35」という次期辺境伯だった?! ★↑例の如く恐ろしく省略してます。 ★9月14日投稿開始、完結は9月16日です。 ★コメントの返信は遅いです。 ★タグが勝手すぎる!と思う方。ごめんなさい。検索してもヒットしないよう工夫してます。 ♡注意事項~この話を読む前に~♡ ※異世界を舞台にした創作話です。時代設定なし、史実に基づいた話ではありません。【妄想史であり世界史ではない】事をご理解ください。登場人物、場所全て架空です。 ※外道な作者の妄想で作られたガチなフィクションの上、ご都合主義なのでリアルな世界の常識と混同されないようお願いします。 ※心拍数や血圧の上昇、高血糖、アドレナリンの過剰分泌に責任はおえません。 ※価値観や言葉使いなど現実世界とは異なります(似てるモノ、同じものもあります) ※誤字脱字結構多い作者です(ごめんなさい)コメント欄より教えて頂けると非常に助かります。 ※話の基幹、伏線に関わる文言についてのご指摘は申し訳ないですが受けられません

あなたがわたしを本気で愛せない理由は知っていましたが、まさかここまでとは思っていませんでした。

ふまさ
恋愛
「……き、きみのこと、嫌いになったわけじゃないんだ」  オーブリーが申し訳なさそうに切り出すと、待ってましたと言わんばかりに、マルヴィナが言葉を繋ぎはじめた。 「オーブリー様は、決してミラベル様を嫌っているわけではありません。それだけは、誤解なきよう」  ミラベルが、当然のように頭に大量の疑問符を浮かべる。けれど、ミラベルが待ったをかける暇を与えず、オーブリーが勢いのまま、続ける。 「そう、そうなんだ。だから、きみとの婚約を解消する気はないし、結婚する意思は変わらない。ただ、その……」 「……婚約を解消? なにを言っているの?」 「いや、だから。婚約を解消する気はなくて……っ」  オーブリーは一呼吸置いてから、意を決したように、マルヴィナの肩を抱き寄せた。 「子爵令嬢のマルヴィナ嬢を、あ、愛人としてぼくの傍に置くことを許してほしい」  ミラベルが愕然としたように、目を見開く。なんの冗談。口にしたいのに、声が出なかった。

ほらやっぱり、結局貴方は彼女を好きになるんでしょう?

望月 或
恋愛
ベラトリクス侯爵家のセイフィーラと、ライオロック王国の第一王子であるユークリットは婚約者同士だ。二人は周りが羨むほどの相思相愛な仲で、通っている学園で日々仲睦まじく過ごしていた。 ある日、セイフィーラは落馬をし、その衝撃で《前世》の記憶を取り戻す。ここはゲームの中の世界で、自分は“悪役令嬢”だということを。 転入生のヒロインにユークリットが一目惚れをしてしまい、セイフィーラは二人の仲に嫉妬してヒロインを虐め、最後は『婚約破棄』をされ修道院に送られる運命であることを―― そのことをユークリットに告げると、「絶対にその彼女に目移りなんてしない。俺がこの世で愛しているのは君だけなんだ」と真剣に言ってくれたのだが……。 その日の朝礼後、ゲームの展開通り、ヒロインのリルカが転入してくる。 ――そして、セイフィーラは見てしまった。 目を見開き、頬を紅潮させながらリルカを見つめているユークリットの顔を―― ※作者独自の世界設定です。ゆるめなので、突っ込みは心の中でお手柔らかに願います……。 ※たまに第三者視点が入ります。(タイトルに記載)

【R18】お嫁さんスライム娘が、ショタお婿さんといちゃらぶ子作りする話

みやび
恋愛
タイトル通りのエロ小説です。 前話 【R18】通りかかったショタ冒険者に襲い掛かったスライム娘が、敗北して繁殖させられる話 https://www.alphapolis.co.jp/novel/902071521/384412801 ほかのエロ小説は「タイトル通りのエロ小説シリーズ」まで

よくある婚約破棄なので

おのまとぺ
恋愛
ディアモンテ公爵家の令嬢ララが婚約を破棄された。 その噂は風に乗ってすぐにルーベ王国中に広がった。なんといっても相手は美男子と名高いフィルガルド王子。若い二人の結婚の日を国民は今か今かと夢見ていたのだ。 言葉数の少ない公爵令嬢が友人からの慰めに対して放った一言は、社交界に小さな波紋を呼ぶ。「災難だったわね」と声を掛けたアネット嬢にララが返した言葉は短かった。 「よくある婚約破棄なので」 ・すれ違う二人をめぐる短い話 ・前編は各自の証言になります ・後編は◆→ララ、◇→フィルガルド ・全25話完結

【R18】溺愛される公爵令嬢は鈍すぎて王子の腹黒に気づかない

かぐや
恋愛
公爵令嬢シャルロットは、まだデビューしていないにも関わらず社交界で噂になる程美しいと評判の娘であった。それは子供の頃からで、本人にはその自覚は全く無いうえ、純真過ぎて幾度も簡単に拐われかけていた。幼少期からの婚約者である幼なじみのマリウス王子を始め、周りの者が シャルロットを護る為いろいろと奮闘する。そんなお話になる予定です。溺愛系えろラブコメです。 女性が少なく子を増やす為、性に寛容で一妻多夫など婚姻の形は多様。女性大事の世界で、体も中身もかなり早熟の為13歳でも16.7歳くらいの感じで、主人公以外の女子がイケイケです。全くもってえっちでけしからん世界です。 設定ゆるいです。 出来るだけ深く考えず気軽〜に読んで頂けたら助かります。コメディなんです。 ちょいR18には※を付けます。 本番R18には☆つけます。 ※直接的な表現や、ちょこっとお下品な時もあります。あとガッツリ近親相姦や、複数プレイがあります。この世界では家族でも親以外は結婚も何でもありなのです。ツッコミ禁止でお願いします。 苦手な方はお戻りください。 基本、溺愛えろコメディなので主人公が辛い事はしません。

契約妻は御曹司に溺愛フラグを立てられました

綾瀬麻結
恋愛
役員秘書を務める萌衣は、社内外で才色兼備と言われるものの、実は恋愛がよく分からないというコンプレックスを持っている。このまま結婚もできないのでは……ともやもやしていたところ、なんと取引先の御曹司である玖生に、契約結婚を持ち掛けられた。どうにかして、親のすすめる政略結婚を避けたいらしい。こんなチャンスはもうないかもしれない――そう思った萌衣は、その申し出を受けることに。そうして始まった二人の新婚生活は、お互いに干渉し過ぎず、想像以上に快適! このまま穏やかに暮らしていければと思っていたら、突然玖生に夫婦の夜の営みを求められて……!?

仰る通り、貴方の子ではありません

ユユ
恋愛
辛い悪阻と難産を経て産まれたのは 私に似た待望の男児だった。 なのに認められず、 不貞の濡れ衣を着せられ、 追い出されてしまった。 実家からも勘当され 息子と2人で生きていくことにした。 * 作り話です * 暇つぶしにどうぞ * 4万文字未満 * 完結保証付き * 少し大人表現あり

処理中です...