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新しい世界

113:悩む

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 マイクの情緒不安定さを癒したくて
私はマイクの欲棒に手を添えて舐めた。

きっと、こうして欲しいんだと思って。

強引に口の中を犯すように
私の顔を掴んで腰を振るマイクは
いつものマイクではなかったけれど、
この姿が、本来のマイクの姿ではないかと
ふと思った。

本来の…というか、
今まで隠していた、といえばいいのだろうか。

優しい仕草も、丁寧な口調も、
自分を隠そうとして生まれたものではないかと
思ったのだ。

私の『祝福』は、
私の体液や体臭が媚薬になる、というものだけど
それを取り込みすぎて、マイクは理性が
ゆるくなってしまったんだと思う。

だから、今のこの乱暴なマイクは
きっと、本心だ。

施設でに来たばかりの小さな子が
問題行動を起こすように、
マイクも、私がマイクを見捨てないのか、
試しているのだと思った。

だから、苦しかったけど
頑張ってマイクの欲棒をほおばったし、
今も…恥ずかしいけど舐め上げる。

下から舐め、横から咥えて見せる。

「キモチイイ?」って聞いたら
マイクは泣きそうな顔をした。

そんな顔をしなくていいよ、って言いたくて。

「今日はマイクは何をしてもいい日なの」
と言ったのに、マイクは私を抱き仕上げ
抱きしめて来た。

部屋は甘い蜜の匂いでむせ返るようだ。

マイクの欲棒はいまだに猛っていたし、
私の樹幹も秘所も…蜜でぐじゅぐじゅになっている。

でも。

抱きしめられているこの場所だけは、
凪のように、落ち着いていた。

欲望も欲情も感じない。

マイクには、我慢をしなくていいよ、って
言いたかっただけなのに。

私は傷つかないから大丈夫って
言いたかったのに、何がいけなかったのだろう。

マイクは私を抱っこして、
何度も口づけてくる。

でもそれは、先ほどまでの
情欲からのものではない。

「マイク、どうしたの?」
大丈夫?って聞いたら、

「愛しております」って返事が来た。

何故その言葉が出たのかわからなくて
私は首を傾げてしまったけど、
マイクは私をそのまま浴室へと
連れて行く。

「一度、お身体を洗いましょう、
ユウさま」

急に抱き合うのは終わりだと言わんばかりに
マイクは私の身体を浴室の椅子に座らせ
湯を掛ける。

湯はあったかくて気持ち良かったけど
私は状況についていけなくて
マイクの腕を掴んだ。

「マイク?
もう、その…終わり?」

私に湯を掛けるマイクを見上げて聞いたら
マイクは動きを止めた。

どういうか思案するかのような
困ったような顔をする。

でも、マイクはまだ…なんというか、
横目で見えた欲棒は勃ったままだし、
私も…じらすだけじらされて
身体の奥の熱は冷めていない。

何故マイクがいきなり
行為をやめたのか理解できなかった。

「私は…ユウさま」

マイクが私の前に膝をついた。

「あなたを…傷つけたくなりました」

「……?」

そんなわけない、って思った。
マイクは絶対に私を傷つけない。
それだけはわかる。

だから私は理解できないと言う顔を
してしまったのだろう。

マイクは違うのです、と首を振った。

「乱暴にあなたを組み敷き、
あなたを傷つけてもなお、
私の欲をあなたに押し付けたくなったのです」

懺悔をするように、マイクは私の手を取る。

「最初は、あの男…ディランに
嫉妬をしていると思っておりました。

あの男のように乱暴にユウさまを抱いても
ユウさまは私に変わらず愛を与えて下さるのか
それを確かめたくなりました」

マイクは私の手の甲に口づける。

「ユウさまをあのように床で犯し、
こともあろうか…あなたの小さな口で
私の欲を…」

苦しそうにマイクは言い淀み、
私の手のひらに唇を押し当てる。

「そして私は気が付いてしまったのです。
自分の中にある醜い自分を。

無理やり手酷くユウさまを犯したい。
床だけでなく、テーブルの上や
立ったままでも構わない。

ユウさまを傷つけるまで抱き、
精液をユウさまの中に注ぎ込みたい。

そうすることで、
ユウさまを愛する私は満足する。

けれど、それだけでなく、
女神を崇拝し、女神の愛し子を
敬愛している私が、ユウさまを犯すことで
得る背徳感が…」

マイクは一旦、そこで区切った。

「私は得難い快感だと感じてしまったのです」

何を…言えばいいのか。

正直、言われている意味がよくわからない。

私は私で、私を抱くことで
背徳感…というのが、理解できる気もするけど
やっぱりわからない。

ここで、そうだね、というのも
違うよ、と言うのも変だと思うから
私は言葉が出てこなかった。

こんな時、私は人間関係を構築できない自分を
痛感してしまう。

基本的に他人とは
必要な会話しかしてこなかったので
誰かを慰めるとか、どうすればいいのか
わからなかった。

勇くん相手の時は、
いつも抱きしめて、
大好きって言ってただけだから。

今も…それでいいのかな?
そうしたら、マイクは落ち着くだろうか。

マイクの感情…性癖?を
良いとか悪いとか、私にはわからない。

でもどんなマイクでも私は大切だし
一緒にいて欲しいとも思っている。

それが伝わればいいのだけど。

私は目の前でうなだれているマイクの首に
腕を回して抱きついた。

「ゆ、ユウさま?」

「マイク、大好き」

マイクは一瞬、息を飲み、
私の背に手を回す。

「私は…愛しております、ユウさま」

「うん。嬉しい」

愛されるのは、嬉しい。
大切にしてもらえるのは、嬉しい。

この世界に来て、私は沢山、嬉しいを貰った。
だから。

「マイクが何をしても、
きっと私は嬉しいと思う」

「な…ぜ、そう言えるのでしょ…う?」

「だって、マイクは私のことが
大好きだから。
何をしても、私が大好きだからするんでしょ?」

マイクは…息を詰まらせて
ぎゅーっと私を抱きしめて来た。

「ではもし、私がユウさまを手酷く…
床で乱暴に犯しても良いと…?」

それは…答えに困る。
けど。

「マイクが私が好きで好きで
やりたくて仕方ないっていうなら…
何しても…いい…かな?」

ってちょっと疑問形になってしまった。
でも、恥ずかしいから疑問形になっただけで
それは本心だ。

きっと私は、
女神ちゃんの『倫理観、貞操観念が緩む』祝福を受けて
ものすごーく、愛に関する感覚が
広くなってしまったんだと思う。

皆に愛されることにも、抱かれることにも
あまり抵抗感がなくなってきていて。

それどころか、愛してもらっていると
そう感じることが嬉しくて仕方がない。

だからきっと、どんなに乱暴に抱かれても
その腕に、瞳に、仕草に。

私を愛していると感じることが出来たら
私は幸せだと思うのだ。

それに、私は『どんなに激しい行為でも傷つかない』
という祝福も持ってるしね。

「では…ここで…
このままユウさまを…」

「いいよ」ってマイクの言葉を遮る。

「マイクが私を大好きって
思っていてくれる間は、何してもいい…けど」

私は腕をゆるめて、マイクを見た。

「マイクが私以外に…愛する人ができたら
ダメだからね」

それだけは、ダメだと思う。

抱き合うのは愛する人とだけだ。

「そんな相手は…生涯、出会いません」

マイクは私の腰を掴み、
私を抱っこ…するかと思うと、
そのまま私をマイクの欲棒の上に座らせた。

「~~~っ!」

突然のことで、私はまたマイクにしがみつく。

膝立のマイクの上で欲望に貫かれ
私のつまさきが、かろうじて、床についた。

抱っこするように体を支えられ
マイクに揺さぶられる。

「私が…命も、心も…すべてを
捧げてお慕いするのは…
生涯……ユウさまだけ、です」

マイクのお腹の筋肉に
私の昂る樹幹が押さえつけられ
蜜がコポコポ溢れている、

キモチイイ、キモチイイ、キモチイイ。

マイクにしがみつき、私は涎を垂らして喘ぐ。

マイクが私を貫いたまま立ち上がると、
私の身体を壁に押し付けた。

荒々しく口づけ、私を欲棒で突き上げる。

私は足がなかなかつかなくて、
体重ごとマイクに深く貫かれていて
まったく身動きが取れなかった。

できるのは、だらしなく声を挙げるだけ。

何度も突き上げられ、
私の樹幹はとうとう、マイクのお腹に
蜜を吐き出してしまった。

絶頂の快感に、私は無意識に
体内に力を入れてしまう。

マイクがそれに呻き、
マイクも私の中に精液を吐き出した。

互いに荒い息を吐きながら
壁を伝いながらずるずるとしゃがみ込む。

ようやくマイクの欲棒が
私から引き出された。

それにつられて、こぽ、っと
私の秘所からマイクの放った精液が溢れ出る。

蜜も沢山出た。

白く…蜜と混ざり合ったマイクの精液が
浴室の床を濡らしていく。

私はそれを見ながら、
体の力を抜いた。

壁にもたれ、息を吐く。

さすがに、疲れた。

マイクも落ち着いたようだ。

マイクはそっと私に口づけ
また私の身体に湯を掛けてくれた。

今度は優しい手つきで
私の身体をそっと流して、
抱っこして湯に浸からせてくれる。

私はマイクの膝の上で息を吐いた。

「私は…ユウさま、きっとこの身の奥に
獰猛な獣がいるのです」

マイクは私のお腹に腕を回して
抱きしめてくる。

「幼いころ、私は他人の感情が
よくわからない子どもでした。

ただ、笑顔で丁寧な仕草で接すれば
相手が喜ぶことがわかったので、
私は両親の前でも、友人の前でも
そのような自分であろうとしました。

けれど、本来の私は
誰が傷ついても…いえ、誰を傷つけても
何も感じないのです。

きっと親しい友人が目の前で死んでも
私は何も感じないでしょう」

そんなことは無いと思うんだけどな。
他人の感情がわからない、というなら
私も同じだと思う。

だって、元の世界では
お金と勇くん以外はどうでもよかったし。

でも、今は違う。
だからマイクも違うんじゃないかな。

「じゃあ、マイクは私が死んでも平気?」

「そんわけが…!」

「じゃぁ、マイクは優しいし、
ちゃんと、感情もわかってるよ」

だって、と私は続ける。

「マイクは私を見ただけで
喉が渇いてるのに気が付いてくれるし、
疲れた時は何も言わないのに抱っこしてくれる。

それは、私のこと考えてくれてるからでしょ?

私を乱暴に抱いてしまうと言ったのも、
それで私が傷付くかもしれないと思ったから。

何も感じないなら、
そんなこと考えずに、無理やり私を犯しても良かったのに」

「そ…んなこと、できるはずが…ありません」

「うん。だからマイクは優しいし、
私のことをちゃんと見てくれているから嬉しい。
大好き」

って言ったら。

マイクは
「はい」頷き、小さく光栄です、と
泣きそうな声で呟いた。





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