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新しい世界
111:でろでろに愛される
しおりを挟む私は床の上でマイクに抱きしめられていた。
マイクが私の中に精液を放ってから
私は床の上でひたすら舌と指と言葉でいたぶられた。
マイクに悪意はないのだろうけど。
床に敷いてある絨毯は厚く、ふかふかで
通常だったら室内履きの簡易の靴を
履くようになっていたけれど
私はもちろん、素足だ。
その足の指を、マイクが口に入れ、
一本づつ丁寧に舐めている。
「ユウさまのお御足は
小さくて、可愛らしい」
マイクは何度もそう言っては、
小指を舐め、足の指と指の間に舌を這わせる。
私が悶えているのは
羞恥のせいだけではない。
恥ずかしくて直視できないだけで
私の下半身は疼き、キモチイイを求めている。
マイクは足の指を舐め終わると
そのまま土踏まずを口付て、
かかとを舐めた。
足を高く上げさせられているので
マイクには、私の下半身は丸見えだと思う。
最初にマイクに舐められ、
昂った樹幹は、蜜をタラタラとこぼしているのに
一向に、触ってもらえない。
マイクは樹幹を育てるだけ育てて、
私の内股や太ももや、そして足の指を
舐め始めてしまったのだ。
クスクスと、不意にマイクの笑い声がした。
「マイク?」
「ユウさまが私を求めてくださる視線が嬉しくて」
マイクが私の足を下し、
ツーと下から指で内股をなぞった。
「触れて…欲しいのですか?」
内股をなぞった指先が、私の樹幹にたどり着く。
「それとも…先ほどのように舐めた方がよろしいでしょうか」
意地悪だ。
そんなこと言いたくないのに、
マイクは優しい声で、言え、と言う。
「あぁ、そうでしたね。
ユウさまは可愛らしいこちらよりも…」
マイクがなかなか言葉を発しない私を見て
また、笑う。
「ここに触れて欲しかったのですね」
ぐっと指の腹が私の秘所に押し当てられた。
それが体内に入るのを期待して
蜜が…秘所から蜜が漏れる。
甘い匂いが、また部屋に満ちる。
「愛して差し上げたい場所があり過ぎて
困ってしまいます」
マイクは指を秘所から離した。
そして私に蜜で濡れた指を見せつける。
「どこからがよろしいですか?」
物凄い笑顔で言われ、私は両手で顔を隠して首を振った。
言えない。
言えるはずがない。
……全部愛して、なんて。
『祝福』が発動してるかなんて
もうわからない。
けれど、マイクに抱かれたくて。
乱暴に…むしろ犯されたいと
思うぐらいに、私の身体はキモチイイを欲している。
自分でも持て余す熱に
私はマイクに助けを求めた。
「マイク…キモチイイ、して…」
必死で伸ばした指先が、またマイクに咥えられる。
指先を音を立てて舐め、吸われて、
私は腰を動かした。
指じゃない。
舐めて欲しいのはそこじゃないの。
「あぁ、可愛らしい。
何て愛らしいのでしょう、ユウさま」
マイクは口を離して
うっとりしたように呟いた。
そして舐めていた私の指を持ち、
それを私の樹幹へと導いた。
「一緒に…キモチイイを探してみてください」
マイクは私の手に自分の手を重ねて
樹幹を扱きだした。
「待っ…そ、そんなの…できないっ」
自分でなんか、したことがない。
そう訴えたのに、
マイクはさらに嬉しそうな顔をした。
「では、私の前で…ぜひ、練習してみましょう。
あぁ、いいですよ、少し動きを早めますか?」
怖いほどの快感が襲ってくる。
「もちろん、お手伝い致します」
と、マイクが私の樹幹の根元を舐めた。
思わず、のけぞる。
けれど、マイクは私の手を離すことなく
舌で根元を舐め、そのまま花袋を口に入れてしまった。
「ぁ~~~っ」
ごぼ、っと蜜が秘所から溢れた。
樹幹からも…出ると思われたのに、
その瞬間、マイクは私の手と一緒に
樹幹から手を離した。
なんで?
もう少しだったのに。
そう思ったことにすら、恥ずかしくなる。
「次はこちらも…練習しましょう」
マイクは私を抱き上げた。
そしてマイクと向かい合わせに
膝立になる。
そしてマイクは蜜で濡れた秘所に
指先を当てた。
「私は動きませんので、
ユウさま、お好きなように動いてください」
って、そんなの無理、って思うけれど。
秘所をなぞられると、蜜がまた零れる。
入れたい。
マイクの指を体内に入れて
刺激して欲しい。
私はマイクの指を求めて体を動かす。
秘所の所で止まった指に
私はゆっくり腰を落とした。
指が…入ってくる。
その刺激に、目の前にあるマイクの首にしがみつく。
「ユウさま。
ご自分から動かなければ、
このままですよ?」
と声は優しいけれど、マイクは残酷だ。
私は必死で腰を上下に振る。
けれどマイクの指は動かないし、
私のキモチイイの場所には当たらない。
じれて、じれて。
私はマイクの唇に噛みついた。
マイクは驚いた顔をして、
いきなり指を引き抜いた。
支えが無くなり、
私は床にぺたん、と座り込む。
「このようなユウさまを見れるのは
私だけなのですよね?」
笑顔だったけど…ちょっと怖い気がして
私はとにかく頷いた。
マイクは私の腰を掴み、
後ろを向かせたかと思うと、
膝立だったマイクにそのまま秘所を貫かれた。
驚きと快感で私は腰が抜けたように
身体を前に両手を床につく。
腰だけが高くマイクに捧げられ、
マイクは私を床に押し付けるように
体重を掛けて私を貫いてくる。
何度も出ていったかと思うと、
苦しくなるほど強烈に欲棒が突き刺さる。
こんなマイクは…知らない。
優しく、丁寧なマイクしか、
私は知らなかった。
私の昂る樹幹からは
だらだらと蜜が流れ、絨毯を濡らしている。
だというのに、マイクはそこに
触れる気配すらない。
いつもなら私のキモチイイを
一番最初に気にかけてくれるのに。
今日のマイクはやっぱり別人のようだ。
そんなマイクはやがて私の背中に
覆いかぶさるように抱きしめてきた。
まだ欲棒は体内に入ったままだ。
ぐりぐりと体内を軽くかき混ぜ、
マイクは私の肩口に顔を寄せる。
「ユウさまの中は…気持ち良くて、
あたたかくて…狭くて」
離れられません。
と言ったすぐそばから、
また私を突き上げてくる。
「あなたの中から出たくないのに…
なのに……っ」
マイクは苦しそうに、
けれど激しく私の体内を蹂躙する。
「ユウ…さまっ」
マイクがまた、背中から抱きしめてくる。
お腹の中にマイクの精液が出るのを感じた。
だが、マイクは体内から出て行かない。
「も…うし訳ありません」
息を少し切らしてマイクが言う。
「ユウさまを放置してしまいました」
そういうマイクが後ろから
私の樹幹を掴んだ。
思わず体に力が入る。
マイクは一瞬、動きを止め、
私の耳元に口を寄せる。
「こうすると、私のモノが
ユウさまの体内で刺激されて…
また、ユウさまが欲しくなってしまいました」
マイクが蜜を垂らす私の樹幹を
音を立てて扱く。
「はぁ、ほら、締め付けて…
ユウさま、わかりますか?
ユウさまが私の精液を欲しがり、
こうして…締め付けてくる…のを」
マイクが体内の欲望をまた動かし始めた。
「何度でも…愛して差し上げます。
今日は…私だけの、ユウさまですから」
うっとりとした声に、
今までだったら、愛されて嬉しい、と
純粋に感じていたはずなのに。
狂気じみたように聞こえるのは
私がマイクの愛で満たされているからだろうか。
けれど、まだまだこの行為が
終わらないことは、確かだ。
私も…もっと、って思ってる。
いつも私の気持ちを伺っていたマイクが
何も気にせずにただ、私を夢中で求めている。
そのことだけは、
純粋に嬉しいと感じた。
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