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新しい出会い

28:わんこはどこでも暴走する【マイクSIDE】

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「わーっ。
ここも大きな街だー」

目を覚ましたユウさまが、
嬉しそうな声を出す。

馬車の中から窓の外を見て
はしゃぐ姿に感涙してしまった。

あぁ、窓の大きな馬車を
手配させてよかった。

こんなにもユウさまは
喜んでおられる。

できるだけあの『聖樹』が
ある街から遠ざかる方が良いと思い、
小さな町や村を超え、
次の『聖樹』がある街に近い
大きな街までやってきた。

移動時間はかかってしまったが、
まぁ、問題は無いだろう。

ユウさまはぐっすり眠っておられたし、
ディランの膝でくつろいでいる姿は
気に入らなかったが、
あどけない寝顔を堪能することができた。


この街は私が懇意にしている街でもあり、
宿も侍従が早馬を飛ばしてくれている筈だ。

街に入り、宿屋の前で馬車を降りて
私は御者に多めの料金を渡した。

往復分の料金と、
ユウさまを喜ばせた代金だ。

御者は大喜びで頭を下げ、
元の道を帰っていく。

時刻はもう夕方になっていた。

まずは宿に入り、
ゆっくりしていただこう。

もし街を見て回りないのであれば、
明日またゆっくり回ればいい。

私が宿に顔を出すと、
見知った支配人が慌てて出てくる。

そして私たちを最上級の部屋へと
案内してくれた。

広い部屋で、主賓室と、
そのわきに侍従が控える
小さな部屋がある。

もちろん、風呂なども
常設しており、

この部屋を使うのは
金を持った商人か
お忍びで来る貴族ぐらいだろう。


通常、貴族の旅行と言えば
動く人数も多く、
このような街の宿に泊まることは
まず、ない。

だが、この街は特別だった。

この街はカジノで賑わう町なのだ。

この国では賭博は禁止されている。

だが、この街だけは別だ。

この街はもともと、
<闇の魔素>が一番に大量発生し、
大型魔獣で壊滅された街だった。

たとえ『大聖樹』が蘇っても
人々の暮らしは良くはならない。

そこで、大神殿の神官たちと
王宮の文官が一緒に計画し、
この街の復興に力を入れた。

カジノと歓楽街の街として。

もちろん、教会もあるし
王宮から派遣された
騎士たちの詰め所もある。

秩序と安全を保ったうえで、
お金を持っている者から、
職が無く困っている住人たちに
お金を落としてもらうことにしたのだ。

おかげで、この街の周囲の村や
町からは、出稼ぎに来る者もいるらしい。

街が機能することで、
税もきっちり支払ってもらえるし、
金を持っている者は
娯楽を求める傾向にある。

放置しておくと、金を使って
どんな娯楽を求めるかわからないが、

こうしてある程度、
操作できる娯楽を提供するのも
良い方法ではないか、と
王や宰相に私が祖父を通じて
提案したのだが、

あっという間にその案は採用され、
このように、この街は
大きく賑わっている。


ただどうしても街は
娼館や飲み屋街が多くなる。

それは仕方がないだろうが。

この宿は、王都ではできない
娯楽を愉しむ貴族たちが
訪れる宿として作ったものだった。

もちろん、私も発案者として
この宿も懇意にしている。

案内された部屋を見たユウさまは
目を輝かせて、主賓室のベットに
転がった。

本来ではお行儀が悪いと
言うべきだが、ユウさまは
何をしてもお可愛らしい。

それからお風呂を覗いたり、
侍従の控え部屋を覗いたり。

あちこち歩いて、
ユウさまは笑顔になった。

「ディラン、クマちゃんは?」

とユウさまがディランに声を掛け
ディランはカバンからぬいぐるみを
取り出した。

「クマちゃんは、ここね」

お礼を言って、ディランから
ぬいぐるみを受け取ったユウさまは
ベットの枕元にぬいぐるみを置いた。

金聖騎士団の…ぬいぐるみ。

ユウさまの、こころの支えになっているのだろう。

たかが、ぬいぐるみ。

嫉妬するなど愚かだが、
ぬぐるみのくせに、ユウさまに
愛されているのが憎らしい。

「おい、目つきが怖いぞ」

とディランに指摘され、
自然とぬいぐるをにらみつけて
いることに気が付いた。

いかん。
ユウさまの前では
にこやかでいなければ。

「ねぇ、ねぇ、
ちょっとだけでいいから
街を見に行こうよ」

とユウさまが言われるが、
この街は……夜は
ユウさまには悪影響がある店しかない。

私が返事をしぶっていると、
ディランのやつが
「行くか」とユウさまを抱っこする。

待て!
私を置いていくつもりか。

夜の街にユウ様は
興味深々で、ディランの
腕の中で、あちこち見回している。

正直、情緒教育によろしくないと
思うのだが、
ユウさまは、娼館や
客引きの男娼には気づかれて
いないようだった。


まぁ、どうみても
可愛らしい子どもを連れた
野獣に声を掛ける者はいないだろう。

二人は後ろから
ついて来る私を振り返り、
ここでご飯を食べよう!

と、いかにも柄の悪そうな
飲み屋を指さした。

もう少し良さそうな店が…と
思ったが、この街では
どこも同じか、と思い直す。

私がうなずくと、
ユウさまは私を手招きした。

どうしたのかと耳を寄せると、
ディランに抱っこされたまま
私の耳元で囁いた。

「あのね、あの右側の人が
食べてるの、私も食べてみたいの」

ユウさまが言われる方を
目だけで見ると、
なるほど。

とても大きな焼いた魚を
食べている男がいる。

「かしこまりました。
では、それを頼みましょう」

というと、ユウさまは
それはそれは、嬉しそうな顔をした。

……幸せだ。

もう、この店を買い占めてもいい。

「ほら、行くぞ」

と、私の感動など気にせず
ディランに言われ、
私は急いで二人の後を追う。

店の空気は庶民だったが、
料理は美味しかった。

なにより、ユウさまの
笑顔が尊い。

料理の味なんか、
わからないぐらい、尊い。


居酒屋らしく、
水の代わりに、グラスに酒が
入っていたが、私は気が付かないぐらい
ユウさまを見つめていた。

そして、ディランも酒には
慣れているのだろう。

何も言わずに飲んでいた。

……ユウさまも。


料理を食べ終え、
口直しのためかグラスの水を飲んだユウさまが
「あれ?」と急に首をかしげたのだ。

「いかがされましたか?」

「えっと…今更だけど、
このグラス、ディランのだった?」

飲んでごめんね?

とユウさまが言うが、
ディランはいや?と自分のグラスを
指さした。

「俺のは、これだぞ」

「じゃあ、マイクのだった?
ごめんね」

「いえ。
私のグラスはこちらに」

ユウさまの飲みかけの水を口にするなど
恐れ多すぎて、感涙死してしまう。

「んー?」
ユウさまが、本当に
可愛らしく首をかしげる。

「でもこれ、お酒…みたい?」

って言われて。

はっと私も気が付いた。

自分のグラスを一口のみ、確認する。

咄嗟にディランを見ると、
ディランも目を見開いていた。

しまった!

この街は歓楽街。

しかも
子どもがあまり来る場所では
ないこともあり、
飲み物はアルコールが主流だった。

しかも今は、街の大きな井戸が
<闇の魔素>の影響で枯れてしまい、
川の水はあるものの、
飲料水の確保が早急な課題だった。

そういった経緯もあり、
この街では今、水より酒の方が安く、
宿や食堂などでも、
当たり前のように酒が出てくるのだ。

失念していた。

「ゆ、ユウさま、大丈夫ですか?」

「うん。へーき」

と笑うユウさまのお顔も
頬が赤く染まり、可愛い…
いや、とてもお綺麗だった。

「と、とにかく出るか」

食事は終わったのだし、と
ディランが席を立つ。

支払いを私が、と言うと
宿泊費は面倒見てもらうからいい、と
ディランに断られた。

その代わり、ユウさまを
見ておくようにと言われ、
ユウさまと一緒に店を出る。

こういう時に、ユウさまと
二人っきりだと困る、
というわけだな。

などと、私は馬車での
ディランとの会話を思い出した。

ユウさまは可愛らしい。
まさかあの野獣がユウさまを襲うなど
無いとは思うが、理性を脅かされる
危険性があると、ディランは言いたかったのだろう。

確かに私もユウさまの可愛らしさに
理性を失いそうだ。


あぁ、ユウさまを独り占めしたい。
だが、叶わぬ夢だ。


それに一人ではユウさまを守ることが
できないかもしれない。

ディランは必要な従者だ。

私欲は押さえなければ。

ディランが店から出て来て、
宿へ向かおうとしたとき、
急に背後から声を掛けられた。

知り合いかと思ったら、
全く知らない男だった。

怪訝に思っていると
どうやらディランの知り合いだったらしい。

話を聞いていると
以前、ディランが倒した
魔獣の被害者だったらしく、
ディランに感謝している様子だった。

しかも今日は奢らせてください。
一晩中飲み明かしましょう、なんて
ディランに言っている。

一晩中…?

いいんじゃないか?

私がユウさまを独り占め
できるチャンスではないか。

「行ってくるといい。
宿の場所はわかるだろう?」

と私が声を掛けると、
男は大喜びし、ディランは
嫌そうな顔をした。

「変態神父とユウを
二人っきりにできるわけないだろう」

いつまで私を幼児趣味の
変態だと思っているのだ。

あの村では、ユウさまが
『女神の愛し子』だとバレるわけには
いかなかったので、私の敬愛を
幼児趣味だと思われても
仕方が無いとは思っていたが。

「何を言っている。
善意を無下にしてはいかん。

ユウさまも、そうお思いでしょう?」

とユウさまを見ると、
すでに眠そうな顔で、こくん、と頷いた。

……可愛らしい!

「ほら、ユウさまも
許可しておられる。

行ってこい」

私は宿の合い鍵を渡した。

「明日はどうせのんびりするだろう。
ユウさまも街を見たいと言われていたしな」

急いで戻る必要はない。
言外にそう告げると、ディランは
嫌そうな顔をした。

だが、一生懸命感謝を告げる男を
無下にもできなかったのだろう。

仕方がないと言った様子で
身をかがめ、ユウさまと視線を合わせた。

「いいか。いい子で待ってろ。
ちゃんと寝るんだぞ」

「うん」

ユウさまの返事を聞いた後、
私に「ユウに妙な真似すんなよ」
と小声で言い、ディランは
男と歩き出した。

「ユウさま。
我々も行きましょう」

と声を掛ける。

ディランはこういうとき、
手を繋いでいたが…。

あまり良い環境とは言えない街だ。
私が…触れても良いのだろうか。

「ユウさま、その…
私が触れても構いませんか?」

ディランがしたように
私も身をかがめ、ユウと視線を合わせる。

漆黒の…美しい瞳が、
私だけを映す。

どきん、と心臓が鳴った。

ユウさまは、頷いて…
両手を……広げた。

抱っこだ!

ユウさまが、抱っこを所望されている。

良いのだろうか。
私ごときが…ユウさまを
抱っこするなんて。

涙が出そうだ。

いや、私の涙でユウさまを
汚すわけにはいかない。

私は震える手でユウ様を抱き上げた。

抱っこ!

ユウさまを抱っこ!

落ちないように私の首に
腕をまわし、眠そうに私の肩に
顔を寄せる。

なんと…なんと…!!

腕が震える。

だが、ユウさまを落とすわけにはいかない。

私は慎重に、慎重に。
ユウさまを宿までお連れした。

……緊張のあまり、
酔いがさめてしまった。







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