上 下
148 / 208
エピソード集<R18>

バレンタインはヒヨコとたちと、えろく甘く

しおりを挟む






そろそろバレンタインだ。
と、思い出したのはついさきほどのこと。

私は今『女神の愛し子』として
王都で軟禁状態だ。

と言っても、
常に金聖騎士団の皆が
そばにいるというだけで、
何を制限することもなく、
いつも通りでもある。

バレンタインのこと思い出したのは
本当に偶然で。


今日の見張り…ではなく
護衛についてくれた
ケインとエルヴィンと一緒に
今日のおやつの話をしていた時だ。

そういえば、そろそろ
バレンタインではないかと
思い出したのだ。


この世界にも
一応、チョコレートはある。


あるけれど、
元の世界のチョコレートのように
甘いお菓子ではなく、
媚薬とでもいうのだろうか。

とにかく、
ちょっとした『薬』とか
元の世界で言う漢方みたいな
位置づけをされている。


食べたことは無いけれど、
以前、旅をしている時に町で
チョコレートっぽい匂いがして、
私が欲しがって探そうとしたら、

過保護ママポジションの騎士
カーティスが、私には必要ない、と
探すどころか、
匂いを嗅ぐことさえ
赦してくれなかったのだ。


あとから、
お兄ちゃん騎士の
バーナードから
「あれは媚薬に使うものだ」
と教えてもらったから
一応は納得したけれど。

でも、あれは絶対に
チョコレートだった。


何せ私は、
元の世界にいた時から
甘いものが大好きだ。


贅沢は敵だと思っていて
お金を溜めることが
生きがいだったから

チョコレートといえば
子ども向けの安い
ぺこりんちゃんチョコしか
食べたことが無かったけど。


私は思い出すと
物凄く食べたくなった。


今私は王都と言っても
王宮ではなく、
王宮から離れた離宮にいる。

私がお世話になっている
『大聖樹の宮』の管理について
何やらもめているらしく、

また王家側と神殿側の
勢力争いみないなのが起こったら
巻き込まれるかもしれない

というヴァレリアンの配慮から
この離宮にやってきたのだ。

「仲良くやりましょう」と
手を取り合っても、
すぐにうまくいかない政治の世界。


それは、異世界でも
元の世界でも同じなようだ。


そんなわけで、
この離宮には、常時、
バーナードと、エルヴィンがいる。

団長のヴァレリアンは
王弟の息子だし、副隊長のカーティスは第三王子。

鬼畜眼鏡系参謀のスタンリーは
宰相の息子だし、
ケインは、教皇の孫で枢機卿の息子だ。


権力が集まったような金聖騎士団の中で、
自称、家が権力とは無関係だという
中堅貴族出身のバーナードと
エルヴィンだけは、世間的には。

というか、権力争い的には、
私にべったり引っ付いていても
無害ということになる。

なんたって、
ヴァレリアンたちのご家族は
誰が『女神の愛し子』を嫁にするかで
本人たちとは関係ないところで
揉めているらしいし。


嫁って。


思うことはあるけれど、
ヴァレリアンたちも
ほっとけばいい、と
言ってくれてるので私はノータッチだ。

贈り物とか送られてきても
基本は無視して、ヴァレリアンや
カーティスたちに処理をお任せしている。

ややこしいことに
巻き込まれたくないもんね。


そして今日は、
バーナードはお休みの日だ。

大切な婚約者さんのところに
行くと言っていた。


いつも私が独り占めしているので
婚約者さんには申し訳なく思っている。


でも、バーナードは私にとって
『お兄ちゃん』なのだ。


純粋な家族愛で満ち溢れている。


ヴァレリアンたちとは
恋愛みたいな気持ちはあるし、
何度も抱かれたけど…

バーナードだけは別だ。

そして別だからこそ、
幸せになって欲しいし、
手放せない。

抱っこしてもらって、
膝枕してもらって。

肩にぐりぐり顔を押し付けて、
どこの幼稚園児だって
思われるような行動をしても。

バーナードは優しく
家族愛で受け止めてくれる。

それが、心地いい。


ヴァレリアンたちだったら
そこからベットに連れ込まれるもん。


そういった意味では、
ケインとエルヴィンも
私の中では「弟兼わんこ」なので
関係に性的な意味合いを
含んだことが無い安全、家族枠だ。


金聖騎士団の皆は二人のことを
まだまだ未熟だとヒヨコと呼ぶけど
エルヴィンは絶対にわんこ。


それも無邪気で、
楽しいことが大好きで、
ひたすら尻尾を振って
甘えてくる子犬だと思う。


ケインはちゃんと躾けられた子犬。

「待て」ができて、
我慢できるけど。

でも本当は、
構って欲しくて仕方がなくて、
お座りしながら、
尻尾だけ、ぶんぶん、と
振っているような子犬。


可愛いからついつい、
私がヴァレリアンたちに
されているように、
頭を撫でたりちゃうけど、

エルヴィンは「もっともっと!」
と頭を摺り寄せてくるし。
ケインは、固まって動かない。


そんなところも、可愛いと思う。


この離宮には、
じつは…警備の騎士はいない。


侍従さんも、いない。

何故なら『女神の愛し子』は
いまでも『大聖樹の宮』にいると
装っているからだ。


なので、この離宮は
表向きは『使われていない』
ことになっていた。


警備の騎士が門前に立てば
だれか要人が滞在していると
思われてしまう。

だからこそ、逆に
誰もいないように装い、
私はここに滞在しているのだ。

食料などの買い物は
その日、一緒にいてくれる
金聖騎士団の誰かが買ってきてくれる。

着替えもお風呂も
もちろん、私は一人でできるし
何も困ることは無い。

ただ、外に出れないだけだ。

でもそれも、『大聖樹の宮』
にいた時と変わらないので、
不自由ではない。

もともと、
インドア派だったので
嫌だとも思わない。

でも。
今日は違う。

「ねぇ、エルヴィン」

「何?ユウちゃん。
食べたいお菓子、決まった?」

今はお昼ごはんを食べ終わって
片付けたばかり。

午後からのティータイムの
おやつを、何にしようか
皆で相談していたところだ。

今日の買い出し係はエルヴィンだ。

「うん。欲しいものがあるんだけど」

「珍しいな、ユウが何かを欲しがるなんて」

ケインが驚いたような顔をする。


真面目なケインは、あまり表情を
崩すことが無く、スタンリーの弟子、と
揶揄されることもある。

それは絶対に誉め言葉ではないと思うけど、
ケインはスタンリーに憧れているのか、
その噂をされると、少しだけ
嬉しそうな顔をする。

本来の意味にケインが
気が付かないことを祈るばかりだ。

「あのね、
チョコレートが欲しいの」

チョコレート、と言う言葉に
二人は首を傾げた。

チョコレートと言う言葉は
この世界にはないらしい。

私は二人に、
一生懸命説明した。

もし理解してもらえないのなら
私が街に探しに行くしかない。

「ユウ、それ、
魔女の媚薬に使われるものじゃないか?」

ケインが言うと、
「えー!
ユウちゃん、誰に媚薬を飲ませる気!?」

と、エルヴィンが私に詰め寄ってくる。


「違う、違う。誤解よ!」


私は慌てて手を振った。


「チョコレートはね、
私の世界では美味しいお菓子になるの。

そしてね。
私の世界ではチョコレートは
大好きな人に渡す日があるのよ」


私はチョコレートの無害性を
一生懸命説明、説明した。

バレンタインの話もした。

「お願い。
私は大好きな皆に。

ケインやエルヴィンにも
私が作ったチョコレートを
食べて欲しいの」


「それって、
ユウちゃんが俺たちのこと
大好きってこと?」


「そうよ!
大好きって伝える日なんだもん」


って答えた途端、
エルヴィンが俺も好きーって
抱きついてきた。


ほんと、可愛い子犬だ。


羨ましそうにエルヴィンを
ちらり、と見て動かないケインの腕を
私は内心笑って、引き寄せる。

「ケインも大好き」


って言うと、
ケインは体を固くしたまま…
でも、嬉しそうに目を緩ませる。


「じゃあ俺、
それ買ってくる!」


エルヴィンが立ち上がった。

私はチョコと一緒に、
ミルクと砂糖、あと小さな
型のようなものがあればそれも
買ってきてくれるように頼んだ。

チョコレートは湯煎で溶かして
固めるとして、二人にはホットチョコを
ご馳走してあげよう。

私は、わくわくしていた。

これが…
最悪の事態を招くことも知らずに。










失敗はしていない。

……と、思う。

エルヴィンがあれから
買ってきてくれたチョコレートは
私が思っていたのとは違って
粉末だった。

でも、カカオの匂いがしたし、
温めたミルクで溶かして、
舐めたら、美味しかった。

だから私は、チョコの粉末を
ミルクと砂糖を入れて溶かし、
それを型に入れた。

これも、
思っていたチョコレート用の
型は無かった。

チョコレートの型なんて
そもそもなかったのか、
エルヴィンがわからなかったのか。

買ってきてくれたのは
マドレーヌとかそういった
焼き菓子用の型だった。

でも、私は気にせずに
それを使った。

そして冷蔵庫ではないけれど、
保存しておくと冷たくなる
魔石入りの保冷箱の中い入れて、
チョコレートを冷やすことにする。

チョコレートは全部で、8個。

金聖騎士団の皆の分で6個と、
あと、私と、バーナードの
婚約者さんのぶん。

そして、私とケイン、
エルヴィンは、キッチンで
片づけをしてから
ホットチョコレートを飲むことにした。

「これが、チョコレート?」

エルヴィンが嬉しそうな顔をする。

部屋中に甘いチョコの匂いがしていて、
エルヴィンは作っている時から
味見をしたがっていた。

「エルヴィンとケインだけ
特別だからね。

ヴァレリアンたちには
言ったらだめだよ?」

って、ホットチョコのカップを
二人に渡すと、二人は
ものすごく嬉しそうな顔をした。

「特別…」

ケインの瞳が輝く。

ケインは女神ちゃんを
物凄く敬愛しているから
『女神の愛し子』である私からの
「特別」はよっぽど
嬉しいことに違いない。

こんな顔を見るのは初めてだ。

二人がカップに口付けるのを見て、
私もホットチョコを飲んでみた。

……甘い。
美味しい。

久しぶりの…チョコレート。

五臓六腑に染みわたる…。

顔がにやけるのは、仕方がない。

「うまい!
何これ!すごいーっ」

ってエルヴィンがすぐに、
大はしゃぎした。

ケインも美味しそうに
口元を綻ばせた。

うん。

二人とも…嬉しそう。

良かった。
って思ったのは、その時だけだった。

キッチンにあるテーブルに
私たちは座っていたのだけれど。

突然、エルヴィンが
テーブルに顔をつけて
苦しそうにうなだれた。

「え?
エルヴィン、大丈夫!?」

焦る私の前で、
エルヴィンの隣に座っていた
ケインもまた、苦しそうに呻く。

なんでいきなり?!

まさか、チョコレートが!?

毒なんて入れてなかったけど、
私がチョコレートだと思っていたものが
本当にチョコだとは限らない。


元の世界のものと、
この世界のものが一緒かどうかなど
私にはわからなかったのに。


軽率なことをしてしまった
自分を私は悔やんだ。

どうしよう。

私は何ともないけれど、
私には女神ちゃんが
『適当につけた祝福』がある。


毒とかには効きにくい体質に
なっているのかもしれない。

焦る。


こんな時、
この離宮に二人しかいないことが
悔やまれる。


どうしよう。


外に出て、誰か助けを
呼んできた方が良いかも。


焦る私の手首を、
ぎゅっと、ケインが掴んだ。

「大丈夫だ。
たいしたこと…ない」

「な、何が?
痛い…?
苦しいの_?」


「大丈夫だ。
それより…ユウは…
なんともないのか?」


って聞かれて、
やっぱりチョコか!


「私は大丈夫。
なんともないよ」


「そう…か」


安心したように
ケインは言うけれど。


「はは。
やっぱりユウちゃんは
『女神の愛し子』なんだね。

なんともないだ」


ってエルヴィンがテーブルに
突っ伏したまま呻くように言う。


「エルヴィンも!?
どうしたの?

私はどうしたらいい??」


「大丈夫、ユウちゃん。
俺たちは…大丈夫だから、
その…ちょっとだけ
部屋にこもっててくれる?」


エルヴィンの言葉に、
ケインも頷く。

「そうだな。
それが最善だな」

「そんな…!
二人をほって部屋にこもるなんて
無理だし、これ、私のせいだよね?

チョコが…」


「ユウ!」

きつい声で、いきなりケインに怒鳴られた。

こんな…声、聞いたことが無い。

「頼む。どこまで正気が
保てるか、わからないんだ。

俺たちが…俺が、
ユウを傷つけないうちに、
逃げてくれ」


何を言っているのかわからない。

正気でいられないぐらい
具合が悪いのなら、
なおさら、放置などできない。


と。
そう思ってケインを見た瞬間、
その瞳の奥に『欲』が見えた。

どくん、と心臓が、鳴る。

まさか、と思う。

「あれは媚薬だ」と
バーナードが言ってなかった……か?


「ごめんね、ユウちゃん。
せっかく作ってくれたのに…」

美味しかったから、
部屋に戻って?

って顔を上げて無理に
笑うエルヴィンの瞳にも、
『欲』が見え隠れする。

こんな時、二人は
ヒヨコでも、子犬でも、ない。

私を必死で守ろうとする騎士だ。

だから……。

ダメなのに。

大好きって思ったらダメなのに。


また…『祝福』が
呪われた音を立てて…
零れ落ちる。


こぽり。

と、甘い匂いが漏れたのは、
私の身体の、いったい
どこからだったのか。

私の手首を掴んだままだった
ケインの指が震えた。

「ユウちゃん。
早く…行って?」

とエルヴィンが椅子から立ち、
私の背中を押そうとする。

熱い二人の指先が、
私に触れる。

ピリっと静電気のような
衝撃が走った。

それが…合図になった。

衝撃に驚き、二人の瞳が
私を捕らえる。


私の視線と絡めば…
『淫らな行為をしたくなる祝福』が
発動するのだ。


でも…。
私も、また別の『祝福』に
囚われている。


二人との行為を、
拒む気持ちが薄れている。

快楽に流される
『貞操感が弱まる祝福』だ。


ダメだ、と思ったのは一瞬で。


頭のどこかで、
【器】に<愛>が溜まるんだから
もういいや、って打算の声がして。


背中から抱きしめられる
エルヴィンのぬくもりに、
これから起こる快感を思い出して。


私は、受け入れた。


『祝福』に抗おうとする
ケインに。
エルヴィンに。


大丈夫とつぶやいて手を伸ばす。

テーブルに座ったままの
ケインが、苦悩の顔をする。


でも。
あの金聖騎士団の
ホゴシャーズたちでも、
『祝福』には、逆らえなかったのだ。


エルヴィンはすでに
背中から私の肩に顔を摺り寄せている。

小さく、ごめん、ユウちゃん、って
そんな声が聞こえるけれど。


あやまる必要なんてない。


私が悪かったのだから。


だから、片手でエルヴィンの
頭を撫でて。


ケインが掴んだ手首はそのままに。


「好きにしていいよ」
って、呟いた。


さすがに恥ずかかったから、
物凄く小さく言ってしまったけれど。


二人には…それで充分だったようだ。

ケインは赦しを請うように
私の手首を離して、
私の指先を口に入れた。

まさかそんなところを
舐められると思ってなかったので
私は驚いたけど。


丁寧に指先から、手のひらに
舌を這わすケインは
女神の従順な使徒のようで。

恍惚な表情を浮かべ、
手の皺を伸ばすように奉仕する。

こんな顔をするケインは…
綺麗だと思った。


銀色の髪はサラサラで、
時折、私の手首や腕に触れる。


エルヴィンの指先は
私のシャツの下に潜り込み、
お腹に触れながら、
首筋に唇を寄せた。

私は、震えた。

それは…拒絶ではなく、
これから与えられる快感への
期待からだ。


元の世界では知らなかった
肌のふれあい。


それが心地よく、
快感を生み。

私の心を埋めていくことを
私はすでに知ってしまっている。


だから。


ケインが私の指を舐めながら
私の足にすがりつくように腕を
回してくることも。


エルヴィンの指が
そっとシャツのボタンを外していることも。

全部、気が付いていたけれど、
私は気づかないふりをして
二人に身を任せる。


いつのまにかシャツの
ボタンがすべて外れていて。

私の足に縋り付いてた
ケインの指が、
私のスラックスのボタンを外し、
ジッパーを下げた。

脱がされる。

そう思うだけで、
私の秘所から蜜がこぼれた。





しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

一宿一飯の恩義で竜伯爵様に抱かれたら、なぜか監禁されちゃいました!

当麻月菜
恋愛
宮坂 朱音(みやさか あかね)は、電車に跳ねられる寸前に異世界転移した。そして異世界人を保護する役目を担う竜伯爵の元でお世話になることになった。 しかしある日の晩、竜伯爵当主であり、朱音の保護者であり、ひそかに恋心を抱いているデュアロスが瀕死の状態で屋敷に戻ってきた。 彼は強い媚薬を盛られて苦しんでいたのだ。 このまま一晩ナニをしなければ、死んでしまうと知って、朱音は一宿一飯の恩義と、淡い恋心からデュアロスにその身を捧げた。 しかしそこから、なぜだかわからないけれど監禁生活が始まってしまい……。 好きだからこそ身を捧げた異世界女性と、強い覚悟を持って異世界女性を抱いた男が異世界婚をするまでの、しょーもないアレコレですれ違う二人の恋のおはなし。 ※いつもコメントありがとうございます!現在、返信が遅れて申し訳ありません(o*。_。)oペコッ 甘口も辛口もどれもありがたく読ませていただいてます(*´ω`*) ※他のサイトにも重複投稿しています。

【完結済】(無自覚)妖精に転生した僕は、騎士の溺愛に気づかない。

キノア9g
BL
完結済。騎士エリオット視点を含め全10話(エリオット視点2話と主人公視点8話構成) エロなし。騎士×妖精 ※主人公が傷つけられるシーンがありますので、苦手な方はご注意ください。 気がつくと、僕は見知らぬ不思議な森にいた。 木や草花どれもやけに大きく見えるし、自分の体も妙に華奢だった。 色々疑問に思いながらも、1人は寂しくて人間に会うために森をさまよい歩く。 ようやく出会えた初めての人間に思わず話しかけたものの、言葉は通じず、なぜか捕らえられてしまい、無残な目に遭うことに。 捨てられ、意識が薄れる中、僕を助けてくれたのは、優しい騎士だった。 彼の献身的な看病に心が癒される僕だけれど、彼がどんな思いで僕を守っているのかは、まだ気づかないまま。 少しずつ深まっていくこの絆が、僕にどんな運命をもたらすのか──? いいねありがとうございます!励みになります。

【完結】かなしい蝶と煌炎の獅子 〜不幸体質少年が史上最高の王に守られる話〜

倉橋 玲
BL
**完結!** スパダリ国王陛下×訳あり不幸体質少年。剣と魔法の世界で繰り広げられる、一風変わった厨二全開王道ファンタジーBL。 金の国の若き刺青師、天ヶ谷鏡哉は、ある事件をきっかけに、グランデル王国の国王陛下に見初められてしまう。愛情に臆病な少年が国王陛下に溺愛される様子と、様々な国家を巻き込んだ世界の存亡に関わる陰謀とをミックスした、本格ファンタジー×BL。 従来のBL小説の枠を越え、ストーリーに重きを置いた新しいBLです。がっつりとしたBLが読みたい方には不向きですが、緻密に練られた(※当社比)ストーリーの中に垣間見えるBL要素がお好きな方には、自信を持ってオススメできます。 宣伝動画を制作いたしました。なかなかの出来ですので、よろしければご覧ください! https://www.youtube.com/watch?v=IYNZQmQJ0bE&feature=youtu.be ※この作品は他サイトでも公開されています。

Switch!〜僕とイケメンな地獄の裁判官様の溺愛異世界冒険記〜

天咲 琴葉
BL
幼い頃から精霊や神々の姿が見えていた悠理。 彼は美しい神社で、家族や仲間達に愛され、幸せに暮らしていた。 しかし、ある日、『燃える様な真紅の瞳』をした男と出逢ったことで、彼の運命は大きく変化していく。 幾重にも襲い掛かる運命の荒波の果て、悠理は一度解けてしまった絆を結び直せるのか――。 運命に翻弄されても尚、出逢い続ける――宿命と絆の和風ファンタジー。

異世界転移したら何故か獣化してたし、俺を拾った貴族はめちゃくちゃ犬好きだった

綾里 ハスミ
BL
高校生の室谷 光彰(むろやみつあき)は、登校中に異世界転移されてしまった。転移した先で何故か光彰は獣化していた。化物扱いされ、死にかけていたところを貴族の男に拾われる。しかし、その男は重度の犬好きだった。(貴族×獣化主人公)モフモフ要素多め。 ☆……エッチ警報。背後注意。

男しかいない世界に転生したぼくの話

夏笆(なつは)
BL
 舞台は、魔法大国マグレイン王国。  男しかいないこの世界には、子供を孕ませる側のシードと、子供を孕む側のフィールドが存在する。  クラプトン伯爵家の第四子として生を享けたジェイミーは、初めて母を呼んだことをきっかけに、自分が転生者であると自覚する。  時折ぽろぽろと思い出す記憶に戸惑いながらも、ジェイミーは優しい家族に囲まれ、すくすくと成長していく。  そのなかで『誰も食べたことのないアイスを作る』という前世の夢を思い出したジェイミーは、アイスの無い世界で、夢のアイス屋さんを作るべく奮闘するのだが。 小説家になろうにも掲載しています。

光る穴に落ちたら、そこは異世界でした。

みぃ
BL
自宅マンションへ帰る途中の道に淡い光を見つけ、なに? と確かめるために近づいてみると気付けば落ちていて、ぽん、と異世界に放り出された大学生が、年下の騎士に拾われる話。 生活脳力のある主人公が、生活能力のない年下騎士の抜けてるとこや、美しく格好いいのにかわいいってなんだ!? とギャップにもだえながら、ゆるく仲良く暮らしていきます。 何もかも、ふわふわゆるゆる。ですが、描写はなくても主人公は受け、騎士は攻めです。

転移したらなぜかコワモテ騎士団長に俺だけ子供扱いされてる

塩チーズ
BL
平々凡々が似合うちょっと中性的で童顔なだけの成人男性。転移して拾ってもらった家の息子がコワモテ騎士団長だった! 特に何も無く平凡な日常を過ごすが、騎士団長の妙な噂を耳にしてある悩みが出来てしまう。

処理中です...