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第8話 再びスイスへ
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みどりが落ちた事で、計画の大きな見直しを余儀なくされた教官達は、渋い顔をしながら結論をだした。
「計画中止だ。みどりからどれほどの情報が漏れるか分からんが、状況からして、H財団に先手を打たれたようだな。」
「H財団に先手?」
「ああ、みどりを拉致った勢力は、シティーの者では無いようだ。女王陛下直属の特殊部隊から連絡が有った。」
「みどりは?・・・大丈夫なんですか?」
「然るべき聴取の後、日本に移送されるはずだ。多少時間が掛かると思うが。従って現時刻を持って撤収を開始する。」白髭の不機嫌そうな声色でその命令は下された。
健司と激がスイス支部に戻ると、日本の国家安全保障局(NSS)のメンバーが来ていた。
状況確認のため呼ばれていた、健司と檄が会議室のテーブルに着くと白髭が口を開いた。
「こちらの三人は、NSSのメンバーでJO5(ジェイオー5)と7と8だ。勿論正式な名前もありそれなりの政府の高官だ。今後とも君たちのバックアップをしてもらう人物と言う認識でいてもらいたい。」白髭にそう紹介されたメンバーは、サングラス越しに健司達へ顔を向けると、挨拶とも思える一瞥を送っていた。メンバーの一人であるJO5がイギリス情報部からの内容を説明する中、白髭とさくら教官が何やら協議をしていた。
「じゃー、みどりを襲った者は、実行犯が元恋人!しかもH財団の手先として動いていたと言う訳ですね?」と健司の問いに対して
「そーだな、しかも、かなり早い段階から手を回していた様だ。」とJO5が答えた。
「情報が漏れていた?組織にスパイがいる?」と健司がつぶやく様に言うと
「元々、そんなにセキュリティーが高い依頼では無かったからな。奴らの手の内で踊らされていた可能性の方が高いか!」
「シティーの方はどんな動き何んですか?」と檄が聞くと
「今の所、目立った動きは無い。我々の動きを承知で、此方の接触を許していた様だ。」そう言われて健司は、シティーでのやり取りが余りにも計画通りに進んでいた事を思い浮かべていた。
「今回の作戦は失敗と言う事ですか?」
「ふーむ、あながちそうとも言えんよ!」白髭が言葉を挟んだ。
「旨いこと、フラグが付いた資金を取り込んでくれた様でな。」
「おかげで此方の知りたい資金の流れが見えて来ている。」とさくら教官が、健司がシティーで見たようなブレインチャートをモニターに映し出した。
「一番活発な、資金の流れは、医薬関連かな、抗生物質やら外科薬やらの物資を買いあさっていて、北アフリカに向けて動いている。そして気になる資金の流れが此だ。巧妙に隠されているが、一部のNATOの部隊に流れ込んでいる。」
「やはり、奴らは北アフリカで事を起こそうとしているのか?」とJO5が怪訝そうに口を挟んだ。
「敢えて中東や聖地を避けていると言う事らしいな。」と白髭が言うと
「モサドの情報に真実味が出てきているな!」JO5が、簡単にモサドから入手した情報の説明をすると
「協力は得られそうか?」と白髭が聞いてきた。
「状況次第だが、女はダメだな!」
「えー・・・」
「奴らと組むには割礼をしなきゃならんから!」と含み笑いをしながらJO5が言った。
「割礼?」檄の言葉に、白髭が
「じゃー健司と檄には早速・・・・」と言い出すと、事情を知る数人が笑い出した。
「冗談だよ。」とのJO5の言葉に、キョトンとしている健司と檄の顔を見ながら、再び失笑が漏れていた。
「計画中止だ。みどりからどれほどの情報が漏れるか分からんが、状況からして、H財団に先手を打たれたようだな。」
「H財団に先手?」
「ああ、みどりを拉致った勢力は、シティーの者では無いようだ。女王陛下直属の特殊部隊から連絡が有った。」
「みどりは?・・・大丈夫なんですか?」
「然るべき聴取の後、日本に移送されるはずだ。多少時間が掛かると思うが。従って現時刻を持って撤収を開始する。」白髭の不機嫌そうな声色でその命令は下された。
健司と激がスイス支部に戻ると、日本の国家安全保障局(NSS)のメンバーが来ていた。
状況確認のため呼ばれていた、健司と檄が会議室のテーブルに着くと白髭が口を開いた。
「こちらの三人は、NSSのメンバーでJO5(ジェイオー5)と7と8だ。勿論正式な名前もありそれなりの政府の高官だ。今後とも君たちのバックアップをしてもらう人物と言う認識でいてもらいたい。」白髭にそう紹介されたメンバーは、サングラス越しに健司達へ顔を向けると、挨拶とも思える一瞥を送っていた。メンバーの一人であるJO5がイギリス情報部からの内容を説明する中、白髭とさくら教官が何やら協議をしていた。
「じゃー、みどりを襲った者は、実行犯が元恋人!しかもH財団の手先として動いていたと言う訳ですね?」と健司の問いに対して
「そーだな、しかも、かなり早い段階から手を回していた様だ。」とJO5が答えた。
「情報が漏れていた?組織にスパイがいる?」と健司がつぶやく様に言うと
「元々、そんなにセキュリティーが高い依頼では無かったからな。奴らの手の内で踊らされていた可能性の方が高いか!」
「シティーの方はどんな動き何んですか?」と檄が聞くと
「今の所、目立った動きは無い。我々の動きを承知で、此方の接触を許していた様だ。」そう言われて健司は、シティーでのやり取りが余りにも計画通りに進んでいた事を思い浮かべていた。
「今回の作戦は失敗と言う事ですか?」
「ふーむ、あながちそうとも言えんよ!」白髭が言葉を挟んだ。
「旨いこと、フラグが付いた資金を取り込んでくれた様でな。」
「おかげで此方の知りたい資金の流れが見えて来ている。」とさくら教官が、健司がシティーで見たようなブレインチャートをモニターに映し出した。
「一番活発な、資金の流れは、医薬関連かな、抗生物質やら外科薬やらの物資を買いあさっていて、北アフリカに向けて動いている。そして気になる資金の流れが此だ。巧妙に隠されているが、一部のNATOの部隊に流れ込んでいる。」
「やはり、奴らは北アフリカで事を起こそうとしているのか?」とJO5が怪訝そうに口を挟んだ。
「敢えて中東や聖地を避けていると言う事らしいな。」と白髭が言うと
「モサドの情報に真実味が出てきているな!」JO5が、簡単にモサドから入手した情報の説明をすると
「協力は得られそうか?」と白髭が聞いてきた。
「状況次第だが、女はダメだな!」
「えー・・・」
「奴らと組むには割礼をしなきゃならんから!」と含み笑いをしながらJO5が言った。
「割礼?」檄の言葉に、白髭が
「じゃー健司と檄には早速・・・・」と言い出すと、事情を知る数人が笑い出した。
「冗談だよ。」とのJO5の言葉に、キョトンとしている健司と檄の顔を見ながら、再び失笑が漏れていた。
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