66 / 78
本編
8-5 ユーリス side
しおりを挟む
夜会の後から何かを思い詰めていたサラサ嬢が、エリオット殿下と話をしたいと言い出せば、良い話では無いだろうと思うのは自然な事で、私は配下の者たちから上がって来た報告も含めて、エリオット殿下に不都合な話をお伝えしていた。
「つまり、ウォルターからサラサに毎日のように花が贈られていて、サラサは私と話がしたいと毎日のように言っている…と。」
「左様でございます。」
エリオット殿下は私の報告に思案顔を続けている。
「サラサ嬢とは今はお会いにならない方が良いかと思います。」
彼女の性格を見れば、エリオット殿下と会えなければ無理矢理に事を進めるような真似はしないだろう。
正式な婚約の日まで会わなければ、ズルズル婚約に持ち込む事も可能だろうし、一度正式な婚約になれば、王家相手にそれを覆すなど到底出来ない。
「そうだな。私も少し考えたい。」
静かに同意を示したエリオット殿下も、私と同意見に見えた。
それからサラサ嬢と何日かの攻防戦を経て、私の耳には信じられない知らせが届いた。
クリーヴス伯爵家が婚約を断りたいと申し入れて来た…と。
元々はサラサ嬢の噂を警戒していたとは言え、夜会で彼女の器量の良さを見た国王陛下は、クリーヴス伯爵に再三考え直すように言ったようだ。
最後には王命にして2人の婚約を推し進めようとした…とか。
そんな国王陛下を説得したのは、皇太子殿下だった。
「確かに彼女は王家に迎えるに十分な器量を持っていますが、気持ちが伴わないという事であれば、王命で縛り付けるのはエリオットにとって辛い事となるでしょう。」
皇太子殿下は何もわかっていない。
エリオット殿下にはサラサ嬢が必要なのだ。
そこに気持ちがあろうが、無かろうが…エリオット殿下が初めて望まれたものだと言うのに…。
「そうですか。わかりました。」
国王陛下と皇太子殿下から、話を聞いたエリオット殿下は静かにそう言った。
殿下の瞳が悲しみの色で染められていくのを、もどかしい気持ちで見守る事しか出来なかった。
翌日、いつものように王宮を訪れたサラサ嬢はいつもと雰囲気が違うように感じた。
婚約の断りを王家に伝えた事は、既に父親から伝え聞いているのだろう。
だからと言って…いや、こうなっては尚更
、エリオット殿下に会わせる訳にはいかない。
殿下はきっと悲しみ、苦しんでいる。
サラサ嬢に会う事で、殿下の傷を深くするような事は出来ない。
「お取次ぎ頂けないのであれば、私から伺います。押し通らせて頂きます!」
だけど、サラサ嬢がここまで強気に出てくるとを私は予想していなかった。
元より美しい彼女に、今までになかった凛とした芯の強さを感じて、ハッとする自分を叱咤した。
「サラサ嬢!おやめ下さい!」
「通して下さい!」
「サラサ嬢!」
女性の力であれば、簡単に抑え込む事は出来る。
だが、彼女はエリオット殿下の大切な女性だ。例え、裏切ろうとも…エリオット殿下が大切に思っているのなら、私に手荒な真似は出来ない。
「やめろ、ユーリス。もういい。」
聞き慣れた声は、振り返らずとも誰のものかわかる。
「エリオット殿下!ここに来られてはいけません!」
私はこれ以上殿下が傷付くのを見たくない。
「ユーリス、もういいと言っている。…サラサと話をする。」
その言葉に殿下を見遣れば、殿下がこちらに力強く頷いた。
そこに殿下の意思の強さを感じ、サラサ嬢を押さえる手を即座に離した。
「かしこまりました。お部屋をご用意致します。」
サラサ嬢が侍女に従い別室へ入って行くのを見守ると、エリオット殿下はこちらに向き直った。
「ユーリスは同席しなくていい。2人で話をさせてくれ。」
もちろん室内まで付き従う気でいた私は面を喰らった。
あの夜会の日に、サラサ嬢を殿下の私室に招いた時でさえも、私室入り口にある控えの間で待機する事が許されたのに…。
「ですが、護衛の意味合いもありますし…。」
「王宮内だ。必要ない。それに、ユーリスには頼みたい事があるんだ。」
「頼みたい事…ですか?」
「あぁ、ウォルターを…フィールズ公爵を連れて来てくれ。」
エリオット殿下の言葉に、自分が驚いている事は自然に見開いてしまった瞳から、簡単に殿下に伝わっているだろう。
「何を…仰ってるのですか?ここにフィールズ公爵を…など…。」
「話し合いの後に彼女を屋敷まで送り届けるのは…流石にキツい。ウォルターが適任であろう。」
「それであれば、いつもの様に私がサラサ嬢をお送りします。」
強く言い切った物の段々と自信が無くなって行くのは、エリオット殿下が冗談を言っているようには見えないからだ。
「私との婚約の話が完全に白紙に戻るまで会わないとサラサがウォルターに申し出て、ウォルターも律儀にそれを守っていると聞いている…。きっと、サラサもウォルターに会いたいだろう。」
エリオット殿下の言葉に、決心の深さを感じる。
そして思い知らされる。
殿下はサラサ嬢を必要としている。でも、そんな思いより、もっと深く、殿下はサラサ嬢を大切に思って…愛しているんだと。
困ったような笑みを浮かべるエリオット殿下に深く頭を下げ、任務を遂行すべく、フィールズ公爵邸へと馬を走らせた。
「つまり、ウォルターからサラサに毎日のように花が贈られていて、サラサは私と話がしたいと毎日のように言っている…と。」
「左様でございます。」
エリオット殿下は私の報告に思案顔を続けている。
「サラサ嬢とは今はお会いにならない方が良いかと思います。」
彼女の性格を見れば、エリオット殿下と会えなければ無理矢理に事を進めるような真似はしないだろう。
正式な婚約の日まで会わなければ、ズルズル婚約に持ち込む事も可能だろうし、一度正式な婚約になれば、王家相手にそれを覆すなど到底出来ない。
「そうだな。私も少し考えたい。」
静かに同意を示したエリオット殿下も、私と同意見に見えた。
それからサラサ嬢と何日かの攻防戦を経て、私の耳には信じられない知らせが届いた。
クリーヴス伯爵家が婚約を断りたいと申し入れて来た…と。
元々はサラサ嬢の噂を警戒していたとは言え、夜会で彼女の器量の良さを見た国王陛下は、クリーヴス伯爵に再三考え直すように言ったようだ。
最後には王命にして2人の婚約を推し進めようとした…とか。
そんな国王陛下を説得したのは、皇太子殿下だった。
「確かに彼女は王家に迎えるに十分な器量を持っていますが、気持ちが伴わないという事であれば、王命で縛り付けるのはエリオットにとって辛い事となるでしょう。」
皇太子殿下は何もわかっていない。
エリオット殿下にはサラサ嬢が必要なのだ。
そこに気持ちがあろうが、無かろうが…エリオット殿下が初めて望まれたものだと言うのに…。
「そうですか。わかりました。」
国王陛下と皇太子殿下から、話を聞いたエリオット殿下は静かにそう言った。
殿下の瞳が悲しみの色で染められていくのを、もどかしい気持ちで見守る事しか出来なかった。
翌日、いつものように王宮を訪れたサラサ嬢はいつもと雰囲気が違うように感じた。
婚約の断りを王家に伝えた事は、既に父親から伝え聞いているのだろう。
だからと言って…いや、こうなっては尚更
、エリオット殿下に会わせる訳にはいかない。
殿下はきっと悲しみ、苦しんでいる。
サラサ嬢に会う事で、殿下の傷を深くするような事は出来ない。
「お取次ぎ頂けないのであれば、私から伺います。押し通らせて頂きます!」
だけど、サラサ嬢がここまで強気に出てくるとを私は予想していなかった。
元より美しい彼女に、今までになかった凛とした芯の強さを感じて、ハッとする自分を叱咤した。
「サラサ嬢!おやめ下さい!」
「通して下さい!」
「サラサ嬢!」
女性の力であれば、簡単に抑え込む事は出来る。
だが、彼女はエリオット殿下の大切な女性だ。例え、裏切ろうとも…エリオット殿下が大切に思っているのなら、私に手荒な真似は出来ない。
「やめろ、ユーリス。もういい。」
聞き慣れた声は、振り返らずとも誰のものかわかる。
「エリオット殿下!ここに来られてはいけません!」
私はこれ以上殿下が傷付くのを見たくない。
「ユーリス、もういいと言っている。…サラサと話をする。」
その言葉に殿下を見遣れば、殿下がこちらに力強く頷いた。
そこに殿下の意思の強さを感じ、サラサ嬢を押さえる手を即座に離した。
「かしこまりました。お部屋をご用意致します。」
サラサ嬢が侍女に従い別室へ入って行くのを見守ると、エリオット殿下はこちらに向き直った。
「ユーリスは同席しなくていい。2人で話をさせてくれ。」
もちろん室内まで付き従う気でいた私は面を喰らった。
あの夜会の日に、サラサ嬢を殿下の私室に招いた時でさえも、私室入り口にある控えの間で待機する事が許されたのに…。
「ですが、護衛の意味合いもありますし…。」
「王宮内だ。必要ない。それに、ユーリスには頼みたい事があるんだ。」
「頼みたい事…ですか?」
「あぁ、ウォルターを…フィールズ公爵を連れて来てくれ。」
エリオット殿下の言葉に、自分が驚いている事は自然に見開いてしまった瞳から、簡単に殿下に伝わっているだろう。
「何を…仰ってるのですか?ここにフィールズ公爵を…など…。」
「話し合いの後に彼女を屋敷まで送り届けるのは…流石にキツい。ウォルターが適任であろう。」
「それであれば、いつもの様に私がサラサ嬢をお送りします。」
強く言い切った物の段々と自信が無くなって行くのは、エリオット殿下が冗談を言っているようには見えないからだ。
「私との婚約の話が完全に白紙に戻るまで会わないとサラサがウォルターに申し出て、ウォルターも律儀にそれを守っていると聞いている…。きっと、サラサもウォルターに会いたいだろう。」
エリオット殿下の言葉に、決心の深さを感じる。
そして思い知らされる。
殿下はサラサ嬢を必要としている。でも、そんな思いより、もっと深く、殿下はサラサ嬢を大切に思って…愛しているんだと。
困ったような笑みを浮かべるエリオット殿下に深く頭を下げ、任務を遂行すべく、フィールズ公爵邸へと馬を走らせた。
0
お気に入りに追加
209
あなたにおすすめの小説
悪役令嬢はお断りです
あみにあ
恋愛
あの日、初めて王子を見た瞬間、私は全てを思い出した。
この世界が前世で大好きだった小説と類似している事実を————。
その小説は王子と侍女との切ない恋物語。
そして私はというと……小説に登場する悪役令嬢だった。
侍女に執拗な虐めを繰り返し、最後は断罪されてしまう哀れな令嬢。
このまま進めば断罪コースは確定。
寒い牢屋で孤独に過ごすなんて、そんなの嫌だ。
何とかしないと。
でもせっかく大好きだった小説のストーリー……王子から離れ見られないのは悲しい。
そう思い飛び出した言葉が、王子の護衛騎士へ志願することだった。
剣も持ったことのない温室育ちの令嬢が
女の騎士がいないこの世界で、初の女騎士になるべく奮闘していきます。
そんな小説の世界に転生した令嬢の恋物語。
●表紙イラスト:San+様(Twitterアカウント@San_plus_)
●毎日21時更新(サクサク進みます)
●全四部構成:133話完結+おまけ(2021年4月2日 21時完結)
(第一章16話完結/第二章44話完結/第三章78話完結/第四章133話で完結)。
婚約破棄された検品令嬢ですが、冷酷辺境伯の子を身籠りました。 でも本当はお優しい方で毎日幸せです
青空あかな
恋愛
旧題:「荷物検査など誰でもできる」と婚約破棄された検品令嬢ですが、極悪非道な辺境伯の子を身籠りました。でも本当はお優しい方で毎日心が癒されています
チェック男爵家長女のキュリティは、貴重な闇魔法の解呪師として王宮で荷物検査の仕事をしていた。
しかし、ある日突然婚約破棄されてしまう。
婚約者である伯爵家嫡男から、キュリティの義妹が好きになったと言われたのだ。
さらには、婚約者の権力によって検査係の仕事まで義妹に奪われる。
失意の中、キュリティは辺境へ向かうと、極悪非道と噂される辺境伯が魔法実験を行っていた。
目立たず通り過ぎようとしたが、魔法事故が起きて辺境伯の子を身ごもってしまう。
二人は形式上の夫婦となるが、辺境伯は存外優しい人でキュリティは温かい日々に心を癒されていく。
一方、義妹は仕事でミスばかり。
闇魔法を解呪することはおろか見破ることさえできない。
挙句の果てには、闇魔法に呪われた荷物を王宮内に入れてしまう――。
※おかげさまでHOTランキング1位になりました! ありがとうございます!
※ノベマ!様で短編版を掲載中でございます。
お飾りの側妃ですね?わかりました。どうぞ私のことは放っといてください!
水川サキ
恋愛
クオーツ伯爵家の長女アクアは17歳のとき、王宮に側妃として迎えられる。
シルバークリス王国の新しい王シエルは戦闘能力がずば抜けており、戦の神(野蛮な王)と呼ばれている男。
緊張しながら迎えた謁見の日。
シエルから言われた。
「俺がお前を愛することはない」
ああ、そうですか。
結構です。
白い結婚大歓迎!
私もあなたを愛するつもりなど毛頭ありません。
私はただ王宮でひっそり楽しく過ごしたいだけなのです。
ふしだらな悪役令嬢として公開処刑される直前に聖女覚醒、婚約破棄の破棄?ご冗談でしょ(笑)
青の雀
恋愛
病弱な公爵令嬢ビクトリアは、卒業式の日にロバート王太子殿下から婚約破棄されてしまう。病弱なためあまり学園に行っていなかったことを男と浮気していたせいだ。おまけに王太子の浮気相手の令嬢を虐めていたとさえも、と勝手に冤罪を吹っかけられ、断罪されてしまいます。
父のストロベリー公爵は、王家に冤罪だと掛け合うものの、公開処刑の日時が決まる。
断頭台に引きずり出されたビクトリアは、最後に神に祈りを捧げます。
ビクトリアの身体から突然、黄金色の光が放たれ、苛立っていた観衆は穏やかな気持ちに変わっていく。
慌てた王家は、処刑を取りやめにするが……という話にする予定です。
お気づきになられている方もいらっしゃるかと存じますが
この小説は、同じ世界観で
1.みなしごだからと婚約破棄された聖女は実は女神の化身だった件について
2.婚約破棄された悪役令嬢は女神様!? 開国の祖を追放した国は滅びの道まっしぐら
3.転生者のヒロインを虐めた悪役令嬢は聖女様!? 国外追放の罪を許してやるからと言っても後の祭りです。
全部、話として続いています。ひとつずつ読んでいただいても、わかるようにはしています。
続編というのか?スピンオフというのかは、わかりません。
本来は、章として区切るべきだったとは、思います。
コンテンツを分けずに章として連載することにしました。
【完結】アラサー喪女が転生したら悪役令嬢だった件。断罪からはじまる悪役令嬢は、回避不能なヤンデレ様に溺愛を確約されても困ります!
美杉。節約令嬢、書籍化進行中
恋愛
『ルド様……あなたが愛した人は私ですか? それともこの体のアーシエなのですか?』
そんな風に簡単に聞くことが出来たら、どれだけ良かっただろう。
目が覚めた瞬間、私は今置かれた現状に絶望した。
なにせ牢屋に繋がれた金髪縦ロールの令嬢になっていたのだから。
元々は社畜で喪女。挙句にオタクで、恋をすることもないままの死亡エンドだったようで、この世界に転生をしてきてしあったらしい。
ただまったく転生前のこの令嬢の記憶がなく、ただ状況から断罪シーンと私は推測した。
いきなり生き返って死亡エンドはないでしょう。さすがにこれは神様恨みますとばかりに、私はその場で断罪を行おうとする王太子ルドと対峙する。
なんとしても回避したい。そう思い行動をした私は、なぜか回避するどころか王太子であるルドとのヤンデレルートに突入してしまう。
このままヤンデレルートでの死亡エンドなんて絶対に嫌だ。なんとしても、ヤンデレルートを溺愛ルートへ移行させようと模索する。
悪役令嬢は誰なのか。私は誰なのか。
ルドの溺愛が加速するごとに、彼の愛する人が本当は誰なのかと、だんだん苦しくなっていく――
今日も旦那は愛人に尽くしている~なら私もいいわよね?~
コトミ
恋愛
結婚した夫には愛人がいた。辺境伯の令嬢であったビオラには男兄弟がおらず、子爵家のカールを婿として屋敷に向かい入れた。半年の間は良かったが、それから事態は急速に悪化していく。伯爵であり、領地も統治している夫に平民の愛人がいて、屋敷の隣にその愛人のための別棟まで作って愛人に尽くす。こんなことを我慢できる夫人は私以外に何人いるのかしら。そんな考えを巡らせながら、ビオラは毎日夫の代わりに領地の仕事をこなしていた。毎晩夫のカールは愛人の元へ通っている。その間ビオラは休む暇なく仕事をこなした。ビオラがカールに反論してもカールは「君も愛人を作ればいいじゃないか」の一点張り。我慢の限界になったビオラはずっと大切にしてきた屋敷を飛び出した。
そしてその飛び出した先で出会った人とは?
(できる限り毎日投稿を頑張ります。誤字脱字、世界観、ストーリー構成、などなどはゆるゆるです)
hotランキング1位入りしました。ありがとうございます
勘当されたい悪役は自由に生きる
雨野
恋愛
難病に罹り、15歳で人生を終えた私。
だが気がつくと、生前読んだ漫画の貴族で悪役に転生していた!?タイトルは忘れてしまったし、ラストまで読むことは出来なかったけど…確かこのキャラは、家を勘当され追放されたんじゃなかったっけ?
でも…手足は自由に動くし、ご飯は美味しく食べられる。すうっと深呼吸することだって出来る!!追放ったって殺される訳でもなし、貴族じゃなくなっても問題ないよね?むしろ私、庶民の生活のほうが大歓迎!!
ただ…私が転生したこのキャラ、セレスタン・ラサーニュ。悪役令息、男だったよね?どこからどう見ても女の身体なんですが。上に無いはずのモノがあり、下にあるはずのアレが無いんですが!?どうなってんのよ!!?
1話目はシリアスな感じですが、最終的にはほのぼの目指します。
ずっと病弱だったが故に、目に映る全てのものが輝いて見えるセレスタン。自分が変われば世界も変わる、私は…自由だ!!!
主人公は最初のうちは卑屈だったりしますが、次第に前向きに成長します。それまで見守っていただければと!
愛され主人公のつもりですが、逆ハーレムはありません。逆ハー風味はある。男装主人公なので、側から見るとBLカップルです。
予告なく痛々しい、残酷な描写あり。
サブタイトルに◼️が付いている話はシリアスになりがち。
小説家になろうさんでも掲載しております。そっちのほうが先行公開中。後書きなんかで、ちょいちょいネタ挟んでます。よろしければご覧ください。
こちらでは僅かに加筆&話が増えてたりします。
本編完結。番外編を順次公開していきます。
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました!
国王陛下、私のことは忘れて幸せになって下さい。
ひかり芽衣
恋愛
同じ年で幼馴染のシュイルツとアンウェイは、小さい頃から将来は国王・王妃となり国を治め、国民の幸せを守り続ける誓いを立て教育を受けて来た。
即位後、穏やかな生活を送っていた2人だったが、婚姻5年が経っても子宝に恵まれなかった。
そこで、跡継ぎを作る為に側室を迎え入れることとなるが、この側室ができた人間だったのだ。
国の未来と皆の幸せを願い、王妃は身を引くことを決意する。
⭐︎2人の恋の行く末をどうぞ一緒に見守って下さいませ⭐︎
※初執筆&投稿で拙い点があるとは思いますが頑張ります!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる