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本編
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グッと引かれた腰に、歩みを止める事も叶わず、エリオット様に続いた。
無言が少し怖い…。
先程のエリオット様とウォルター様の会話中は一言も言葉を発する事が出来なかった。
エリオット様がこんなに明確に誰かに敵意を示しているのを初めて目の当たりにしたのだ。
エリオット様はいつも微笑んでいて、優しい瞳でこちらを見ていた。
でも…今、隣で私の腰を引く人物は、あのエリオット様と同じ人だろうか。
鋭い表情に、声を掛ける事も憚られた。
何かを思い詰めているようにも見えた。
エリオット様は言っていた。
「いくら請おうが、待とうが、お前の物になる事は一生ない。覚えておく事だな。」
ウォルター様に対して。
社交界で、私とウォルター様の噂が出ているのは知っていたし、エリオット様に知られていても、何ら不思議はない。
でも、王族に対して…あの様な物言いをしてウォルター様は大丈夫なのだろうか。
何かお咎めなどがあれば、私のせいだ…。
エリオット様に唯一の女性だと言われた嬉しさよりも、ウォルター様を心配に思う気持ちが私の中で上回っているのは、明白だった。
本当に…もう引き返せないのだろうか。
ふと考えて、隣のエリオット様の表情を見ると、自分の考えがどれだけ浅ましい物か思い知らされる。
必死な様子で私を引くエリオット様の表情にあるのは、焦り、怒り、不安と悲しみだ。
私は彼を傷付ける事は出来ない。
この気持ちが恋愛感情ではないと気付いたけれど、エリオット様の力になりたいと、私の出来る限りで彼を支えたいと思った気持ちは嘘ではない。
「あの…エリオット様、どこに向かって居るのでしょうか?」
気付けば庭園を抜けて、夜会の会場とは違う出入り口から王宮内に入り、しばらく歩いた。
周りを見れば、記憶にもなく、初めて来たエリアなのだとすぐにわかる。
「少し休める所だ。」
こちらを向かずにそう答えるエリオット様の声は固い。
その後もしばらく2人揃って無言のまま歩けば、王宮の中でも一際静かに思われる空間に辿り着いた。
ここは…。
隣を歩くエリオット様が慣れた様子で1つの扉を開ければ、中には私的な空間が広がっている。
やはり、ここはエリオット様の私室だ。
腰を引かれるままに一歩中に入れば、パタンと扉が閉まる音だけ聞こえた。
「あの…エリオット様、こちらは?」
わざわざわかっている事でも、口に出さずにはいられないくらい無言が重たい。
「私の私室だ。突然すまない。私も…疲れてしまったようだ。こちらで少し休んでも構わないだろうか?」
そう言って、こちらを向いたエリオット様の表情には、先程までの厳しさはなく、いつもと同じ柔らかな表情が浮かべられている。
「えぇ…是非そうされて下さい。私、誰かにお茶でも頼んで参ります。」
廊下に出れば侍女くらいいるだろう。
そう言って、部屋を出ようとした私の手をエリオット様が掴んだ。
「茶はいい。サラサは私の近くに居てくれ。」
「…はい。」
いつもの柔らかな笑顔で言われれば、拒否権などない。
エリオット様が腰を下ろしたソファーの隣にそっと収まれば、優しき手付きで頭を撫でられる。
「サラサに格好の悪い所を見られてしまったな。失望…していない?」
そう言うエリオット様の表情、声の響きはいつもと同じ優しいものだ。
「失望など…。」
驚きこそあったが、それは失望とは明らかに質が違う。
「本当は弱い自分をサラサには見せたくなかった。余裕のある姿だけを見せる事が出来れば…と思っていた。」
「エリオット様が弱い部分を見せてくれる事を嬉しく思っています。私には隠さずに、全てをお見せ下さい。」
そういう彼の弱い部分を知って、支えになろうと思ったのだから。
「やはり…サラサは残酷だな。私に全てを曝け出せと言うんだな。君の心は何一つ見せてはくれないのに…。」
「それは…。」
真実を突かれれば、返す言葉もない。
「いや、サラサを責めている訳じゃない。そうしたのは私だし、それでも良いと思っていた。けれど、サラサと共に過ごせば、過ごす程…君が何処かへ行ってしまいそうで無性に不安になる。」
とんっと優しい衝撃を感じれば、背中がふわふわと柔らかいクッションに包まれる。
先程より一層近い距離にいるエリオット様を見れば、組み敷かれているのがわかる。
ゾワリ…のレオナード様に乱暴されそうになった時の嫌悪感が全身を包むが、目の前のエリオット様の泣きそうな表情を見れば、逃げ出すことも出来ない。
「エリオット様…。」
「サラサ、一生私の側に居てくれ。不安で堪らないから、今すぐにでもサラサを私だけのものにしてもよいだろうか?」
エリオット様の指が私の髪の毛に掻き入り、耳の横辺りに手が添えられた。
徐々に距離を縮めるエリオット様に、心の中で様々な葛藤が渦巻く。
今、ここでこの人を受け入れなければ、どれ程傷付けてしまうのだろう…。
だが、そんな想いよりも、ここでエリオット様を受け入れれば、もうウォルター様を想う事も許されなくなる…その不安の方が大きかった。
唇の触れる寸前で、思わず逸らした顔にポツリと何かが落ちて来て、それがエリオット様の涙だと気付いたのは、彼が身を起こして離れてからだった。
「急に手荒な真似をしてすまない。今日はもう送らせよう。夜会は体調が崩れた事にすればいいだろう。」
上体をお越し、エリオット様を見れば、既にこちらに背を向けていて、彼がどんな表情で喋っているのかが伺い知れない。
「エリオット様…、あの…」
「ユーリス!いるか?」
エリオット様を傷付けた後ろめたさから、何を言えば良いかも定まらないまま口を開けば、それを遮るようにエリオット様が声を上げた。
すぐに部屋の入り口が開き、ユーリス様が中に入ってくる。
「こちらにおります。」
いつから、部屋の外で控えていたのだろう。
何処から会話を聞かれていたのだろうか…。
ユーリス様の表情を見れば、怖くて確認する事さえ出来ないのだった。
無言が少し怖い…。
先程のエリオット様とウォルター様の会話中は一言も言葉を発する事が出来なかった。
エリオット様がこんなに明確に誰かに敵意を示しているのを初めて目の当たりにしたのだ。
エリオット様はいつも微笑んでいて、優しい瞳でこちらを見ていた。
でも…今、隣で私の腰を引く人物は、あのエリオット様と同じ人だろうか。
鋭い表情に、声を掛ける事も憚られた。
何かを思い詰めているようにも見えた。
エリオット様は言っていた。
「いくら請おうが、待とうが、お前の物になる事は一生ない。覚えておく事だな。」
ウォルター様に対して。
社交界で、私とウォルター様の噂が出ているのは知っていたし、エリオット様に知られていても、何ら不思議はない。
でも、王族に対して…あの様な物言いをしてウォルター様は大丈夫なのだろうか。
何かお咎めなどがあれば、私のせいだ…。
エリオット様に唯一の女性だと言われた嬉しさよりも、ウォルター様を心配に思う気持ちが私の中で上回っているのは、明白だった。
本当に…もう引き返せないのだろうか。
ふと考えて、隣のエリオット様の表情を見ると、自分の考えがどれだけ浅ましい物か思い知らされる。
必死な様子で私を引くエリオット様の表情にあるのは、焦り、怒り、不安と悲しみだ。
私は彼を傷付ける事は出来ない。
この気持ちが恋愛感情ではないと気付いたけれど、エリオット様の力になりたいと、私の出来る限りで彼を支えたいと思った気持ちは嘘ではない。
「あの…エリオット様、どこに向かって居るのでしょうか?」
気付けば庭園を抜けて、夜会の会場とは違う出入り口から王宮内に入り、しばらく歩いた。
周りを見れば、記憶にもなく、初めて来たエリアなのだとすぐにわかる。
「少し休める所だ。」
こちらを向かずにそう答えるエリオット様の声は固い。
その後もしばらく2人揃って無言のまま歩けば、王宮の中でも一際静かに思われる空間に辿り着いた。
ここは…。
隣を歩くエリオット様が慣れた様子で1つの扉を開ければ、中には私的な空間が広がっている。
やはり、ここはエリオット様の私室だ。
腰を引かれるままに一歩中に入れば、パタンと扉が閉まる音だけ聞こえた。
「あの…エリオット様、こちらは?」
わざわざわかっている事でも、口に出さずにはいられないくらい無言が重たい。
「私の私室だ。突然すまない。私も…疲れてしまったようだ。こちらで少し休んでも構わないだろうか?」
そう言って、こちらを向いたエリオット様の表情には、先程までの厳しさはなく、いつもと同じ柔らかな表情が浮かべられている。
「えぇ…是非そうされて下さい。私、誰かにお茶でも頼んで参ります。」
廊下に出れば侍女くらいいるだろう。
そう言って、部屋を出ようとした私の手をエリオット様が掴んだ。
「茶はいい。サラサは私の近くに居てくれ。」
「…はい。」
いつもの柔らかな笑顔で言われれば、拒否権などない。
エリオット様が腰を下ろしたソファーの隣にそっと収まれば、優しき手付きで頭を撫でられる。
「サラサに格好の悪い所を見られてしまったな。失望…していない?」
そう言うエリオット様の表情、声の響きはいつもと同じ優しいものだ。
「失望など…。」
驚きこそあったが、それは失望とは明らかに質が違う。
「本当は弱い自分をサラサには見せたくなかった。余裕のある姿だけを見せる事が出来れば…と思っていた。」
「エリオット様が弱い部分を見せてくれる事を嬉しく思っています。私には隠さずに、全てをお見せ下さい。」
そういう彼の弱い部分を知って、支えになろうと思ったのだから。
「やはり…サラサは残酷だな。私に全てを曝け出せと言うんだな。君の心は何一つ見せてはくれないのに…。」
「それは…。」
真実を突かれれば、返す言葉もない。
「いや、サラサを責めている訳じゃない。そうしたのは私だし、それでも良いと思っていた。けれど、サラサと共に過ごせば、過ごす程…君が何処かへ行ってしまいそうで無性に不安になる。」
とんっと優しい衝撃を感じれば、背中がふわふわと柔らかいクッションに包まれる。
先程より一層近い距離にいるエリオット様を見れば、組み敷かれているのがわかる。
ゾワリ…のレオナード様に乱暴されそうになった時の嫌悪感が全身を包むが、目の前のエリオット様の泣きそうな表情を見れば、逃げ出すことも出来ない。
「エリオット様…。」
「サラサ、一生私の側に居てくれ。不安で堪らないから、今すぐにでもサラサを私だけのものにしてもよいだろうか?」
エリオット様の指が私の髪の毛に掻き入り、耳の横辺りに手が添えられた。
徐々に距離を縮めるエリオット様に、心の中で様々な葛藤が渦巻く。
今、ここでこの人を受け入れなければ、どれ程傷付けてしまうのだろう…。
だが、そんな想いよりも、ここでエリオット様を受け入れれば、もうウォルター様を想う事も許されなくなる…その不安の方が大きかった。
唇の触れる寸前で、思わず逸らした顔にポツリと何かが落ちて来て、それがエリオット様の涙だと気付いたのは、彼が身を起こして離れてからだった。
「急に手荒な真似をしてすまない。今日はもう送らせよう。夜会は体調が崩れた事にすればいいだろう。」
上体をお越し、エリオット様を見れば、既にこちらに背を向けていて、彼がどんな表情で喋っているのかが伺い知れない。
「エリオット様…、あの…」
「ユーリス!いるか?」
エリオット様を傷付けた後ろめたさから、何を言えば良いかも定まらないまま口を開けば、それを遮るようにエリオット様が声を上げた。
すぐに部屋の入り口が開き、ユーリス様が中に入ってくる。
「こちらにおります。」
いつから、部屋の外で控えていたのだろう。
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