23 / 71
23. ヤギルの毛刈り - 1
しおりを挟む
ヤラン兄さんの誕生日が過ぎると季節は初夏だ。そんなある日、ヤラン兄さんがヤギルの毛刈りを始めると言い出した。ヤギルの毛は糸や布に加工できるだけでなく、売れば貴重な現金収入となる。ほとんど自給自足の私達遊牧民だが、ナンを作る為の麦だけは町で買わないといけないから、お金がいらない訳ではない。寒い時に毛を刈るとヤギルが体調を崩すから、刈るなら暖かくなる今頃が良いのだ。
数日後、アイラ姉さんとソラさんが居住地にやって来た。父さんが亡くなって人手が足りない私達の毛刈りを手伝いに来てくれたのだ。姉さんとは父さんが亡くなった時に別れて以来だ。
「もっと早く来たかったんだけど、ソラが北の部族との戦いに行ってしまってつい最近戻って来たばかりなの」
と姉さんが言う。どうやら北の部族が自分達の居住地に帰った後も、見張りの為に残っていた戦士達の中にソラさんも入っていたが、最近になって漸く帰って来ることが出来たとの事。姉さんは父さんが亡くなって茫然自失状態だった母さんを心配していたが、嫁としてはひとりで帰って来るわけにもいかず、相談したくてもソラさんは北の部族との戦いに出かけており、母さんも心配だが、ソラさんも心配で心労が溜まっていた様だ。嫁の立場って難しいな。でも、天幕に入って元気な母さんを見てからはいつもの笑顔になった。
「ヤランがすっかり家長の顔に成ったわね、見違えたわ。」
と言われるとヤラン兄さんが恥ずかしそうな顔になる。さすがの兄さんも姉さんには頭が上がらない。
「後はヤランに素敵なお嫁さんが来てくれたらこの家も安泰だわ。誰か好きな人は居ないの? 良かったら良い娘を紹介するわよ。」
「いや、俺は...。」
とヤラン兄さんが珍しくタジタジだ。どうやらハンカチ事件といい、女性の絡む話題は苦手な様だ。ヤラン兄さんの弱点を見つけてしまった。これでは自分で恋人を見つけて来るなんて無理じゃないだろうか。ここは私が兄さんに良い人を見つけてあげたいが、さすがに歳が離れているから、兄さんに似合いの年齢の女性に知り合いは居ない。姉さんに期待するしかないだろう。
久々に母さん、姉さん、私の3人で夕食の用意をする。姉さんはソラさんが無事に戻ってきて、母さんも元気と分かったからか、とっても陽気だ。今日の料理は、いつもの献立にプラスして、兄さんが獲って来た鴨に香草を詰めて丸焼きにしたものが3羽もある。楽しみだ。
「イルもずいぶん料理ができる様に成ったのね。これなら安心だわ。私の分もよろしくねイル。」
「そうね。イルは刺繍の練習もしているのよ。すごいでしょう。」
と母さんが笑いながら言うと、姉さんが「ウッ」と詰まる。そういえばあの花嫁衣裳の刺繍はソラさんの家族にバレなかったのだろうか。聞いてみたいが今は我慢しよう。
「それで、そっちの暮らしはどうなの? ソラさんのご家族とはうまく行ってる?」
「大丈夫に決まってるじゃない。みんな良い人ばかりよ。あとは義兄さんにお嫁さんが来れば安泰ね。家族は皆心配しているの。もう18歳になるのにまだ独身なのよ。まったく、義兄さんといい、ヤランといい、女性に興味が無いのかしらね。」
18歳か、男性とはいえ結婚するには遅い方だ。ご家族が心配しているのも分かる。
「なんか、義兄さんは草原じゃなく町に住みたいらしいわ。ちょっと変わっているのよ、町に住んで色々な本を読んでみたいんですって。町みたいに人ばっかり住んでいるゴミゴミした所のどこが良いのかしらね。」
「えっ、ということは義兄さんは字が読めるの?」
「そうらしいわよ。だから義兄さんの天幕には本が何冊もあるの。行商人から手に入れたものらしいわ。本なんて何が面白いのかしらね。」
これはすごいことを聞いた。本が何冊もある! 義兄さんの名前は確かコルプさんだった。まだあいさつ程度しかしたことが無いが、親しくなれば本も読ませてくれるかもしれない。ラトスさんから貰った本は既に何度も読んでしまって、次の本を読みたくてたまらないのだ。本なんて高価なものは現金収入の少ない遊牧民には手が出せないと思っていたが、コルプさんはさすがに族長の息子だ。
「それで何が書いてある本なの?」
「知らないわよ。いいイル、私達遊牧の民には読み書きなんて必要ないの。家畜の世話の仕方、食べられる草や薬草の見分け方、チーズやバター、ヨーグルトの作り方、ナンの焼き方、天幕の作り方、糸の紡ぎ方、機織りの仕方が分かって、それに乗馬、弓、狩り、料理、裁縫 が出来れば良いのよ。」
と言うのが姉さんの意見だ(最後の裁縫のところだけ声が小さかったのは気のせいだろう)。大好きな姉さんだがこれには賛同できない。私は色々な物語を読んでみたい。魔法の本みたいな実用書も良いけれど、やはり読んで楽しいのは物語だよね。とくにお姫様が王子様と結ばれる話、前世で読んだ話の詳細は覚えていないけれど、読みながらワクワクしたことは覚えている。この世界にも物語の本があるのだろうか。
「はい、そこまで。ふたりとも喧嘩しないの。」
と母さんが割って入る。もちろん大好きな姉さんと喧嘩なんかしない。それからは姉さんからも料理のコツを教えてもらいながら作業する。そして完成すると天幕の前で円座に座って皆で食事だ。ソラさんとヤラン兄さんは北の部族との戦いの時に一緒に居たから結構親しい様だ。どこそこの草原には良い草が生えていて食べさせるとヤギルの乳の出が良くなったとか、どこには家畜に与える良い水が湧いているとか。オカミの群がどこそこに現れたので要注意だとか、私達の住む草原に関する情報交換をしている。その流れでソラさんが言った。
「そう言えば、ハルマン王国の女王が、草原に4人目の魔導士が誕生したと宣言したらしいよ。」
数日後、アイラ姉さんとソラさんが居住地にやって来た。父さんが亡くなって人手が足りない私達の毛刈りを手伝いに来てくれたのだ。姉さんとは父さんが亡くなった時に別れて以来だ。
「もっと早く来たかったんだけど、ソラが北の部族との戦いに行ってしまってつい最近戻って来たばかりなの」
と姉さんが言う。どうやら北の部族が自分達の居住地に帰った後も、見張りの為に残っていた戦士達の中にソラさんも入っていたが、最近になって漸く帰って来ることが出来たとの事。姉さんは父さんが亡くなって茫然自失状態だった母さんを心配していたが、嫁としてはひとりで帰って来るわけにもいかず、相談したくてもソラさんは北の部族との戦いに出かけており、母さんも心配だが、ソラさんも心配で心労が溜まっていた様だ。嫁の立場って難しいな。でも、天幕に入って元気な母さんを見てからはいつもの笑顔になった。
「ヤランがすっかり家長の顔に成ったわね、見違えたわ。」
と言われるとヤラン兄さんが恥ずかしそうな顔になる。さすがの兄さんも姉さんには頭が上がらない。
「後はヤランに素敵なお嫁さんが来てくれたらこの家も安泰だわ。誰か好きな人は居ないの? 良かったら良い娘を紹介するわよ。」
「いや、俺は...。」
とヤラン兄さんが珍しくタジタジだ。どうやらハンカチ事件といい、女性の絡む話題は苦手な様だ。ヤラン兄さんの弱点を見つけてしまった。これでは自分で恋人を見つけて来るなんて無理じゃないだろうか。ここは私が兄さんに良い人を見つけてあげたいが、さすがに歳が離れているから、兄さんに似合いの年齢の女性に知り合いは居ない。姉さんに期待するしかないだろう。
久々に母さん、姉さん、私の3人で夕食の用意をする。姉さんはソラさんが無事に戻ってきて、母さんも元気と分かったからか、とっても陽気だ。今日の料理は、いつもの献立にプラスして、兄さんが獲って来た鴨に香草を詰めて丸焼きにしたものが3羽もある。楽しみだ。
「イルもずいぶん料理ができる様に成ったのね。これなら安心だわ。私の分もよろしくねイル。」
「そうね。イルは刺繍の練習もしているのよ。すごいでしょう。」
と母さんが笑いながら言うと、姉さんが「ウッ」と詰まる。そういえばあの花嫁衣裳の刺繍はソラさんの家族にバレなかったのだろうか。聞いてみたいが今は我慢しよう。
「それで、そっちの暮らしはどうなの? ソラさんのご家族とはうまく行ってる?」
「大丈夫に決まってるじゃない。みんな良い人ばかりよ。あとは義兄さんにお嫁さんが来れば安泰ね。家族は皆心配しているの。もう18歳になるのにまだ独身なのよ。まったく、義兄さんといい、ヤランといい、女性に興味が無いのかしらね。」
18歳か、男性とはいえ結婚するには遅い方だ。ご家族が心配しているのも分かる。
「なんか、義兄さんは草原じゃなく町に住みたいらしいわ。ちょっと変わっているのよ、町に住んで色々な本を読んでみたいんですって。町みたいに人ばっかり住んでいるゴミゴミした所のどこが良いのかしらね。」
「えっ、ということは義兄さんは字が読めるの?」
「そうらしいわよ。だから義兄さんの天幕には本が何冊もあるの。行商人から手に入れたものらしいわ。本なんて何が面白いのかしらね。」
これはすごいことを聞いた。本が何冊もある! 義兄さんの名前は確かコルプさんだった。まだあいさつ程度しかしたことが無いが、親しくなれば本も読ませてくれるかもしれない。ラトスさんから貰った本は既に何度も読んでしまって、次の本を読みたくてたまらないのだ。本なんて高価なものは現金収入の少ない遊牧民には手が出せないと思っていたが、コルプさんはさすがに族長の息子だ。
「それで何が書いてある本なの?」
「知らないわよ。いいイル、私達遊牧の民には読み書きなんて必要ないの。家畜の世話の仕方、食べられる草や薬草の見分け方、チーズやバター、ヨーグルトの作り方、ナンの焼き方、天幕の作り方、糸の紡ぎ方、機織りの仕方が分かって、それに乗馬、弓、狩り、料理、裁縫 が出来れば良いのよ。」
と言うのが姉さんの意見だ(最後の裁縫のところだけ声が小さかったのは気のせいだろう)。大好きな姉さんだがこれには賛同できない。私は色々な物語を読んでみたい。魔法の本みたいな実用書も良いけれど、やはり読んで楽しいのは物語だよね。とくにお姫様が王子様と結ばれる話、前世で読んだ話の詳細は覚えていないけれど、読みながらワクワクしたことは覚えている。この世界にも物語の本があるのだろうか。
「はい、そこまで。ふたりとも喧嘩しないの。」
と母さんが割って入る。もちろん大好きな姉さんと喧嘩なんかしない。それからは姉さんからも料理のコツを教えてもらいながら作業する。そして完成すると天幕の前で円座に座って皆で食事だ。ソラさんとヤラン兄さんは北の部族との戦いの時に一緒に居たから結構親しい様だ。どこそこの草原には良い草が生えていて食べさせるとヤギルの乳の出が良くなったとか、どこには家畜に与える良い水が湧いているとか。オカミの群がどこそこに現れたので要注意だとか、私達の住む草原に関する情報交換をしている。その流れでソラさんが言った。
「そう言えば、ハルマン王国の女王が、草原に4人目の魔導士が誕生したと宣言したらしいよ。」
0
お気に入りに追加
59
あなたにおすすめの小説
どうやら夫に疎まれているようなので、私はいなくなることにします
文野多咲
恋愛
秘めやかな空気が、寝台を囲う帳の内側に立ち込めていた。
夫であるゲルハルトがエレーヌを見下ろしている。
エレーヌの髪は乱れ、目はうるみ、体の奥は甘い熱で満ちている。エレーヌもまた、想いを込めて夫を見つめた。
「ゲルハルトさま、愛しています」
ゲルハルトはエレーヌをさも大切そうに撫でる。その手つきとは裏腹に、ぞっとするようなことを囁いてきた。
「エレーヌ、俺はあなたが憎い」
エレーヌは凍り付いた。
幼妻は、白い結婚を解消して国王陛下に溺愛される。
秋月乃衣
恋愛
旧題:幼妻の白い結婚
13歳のエリーゼは、侯爵家嫡男のアランの元へ嫁ぐが、幼いエリーゼに夫は見向きもせずに初夜すら愛人と過ごす。
歩み寄りは一切なく月日が流れ、夫婦仲は冷え切ったまま、相変わらず夫は愛人に夢中だった。
そしてエリーゼは大人へと成長していく。
※近いうちに婚約期間の様子や、結婚後の事も書く予定です。
小説家になろう様にも掲載しています。
5年も苦しんだのだから、もうスッキリ幸せになってもいいですよね?
gacchi
恋愛
13歳の学園入学時から5年、第一王子と婚約しているミレーヌは王子妃教育に疲れていた。好きでもない王子のために苦労する意味ってあるんでしょうか。
そんなミレーヌに王子は新しい恋人を連れて
「婚約解消してくれる?優しいミレーヌなら許してくれるよね?」
もう私、こんな婚約者忘れてスッキリ幸せになってもいいですよね?
3/5 1章完結しました。おまけの後、2章になります。
4/4 完結しました。奨励賞受賞ありがとうございました。
1章が書籍になりました。
元侯爵令嬢は冷遇を満喫する
cyaru
恋愛
第三王子の不貞による婚約解消で王様に拝み倒され、渋々嫁いだ侯爵令嬢のエレイン。
しかし教会で結婚式を挙げた後、夫の口から開口一番に出た言葉は
「王命だから君を娶っただけだ。愛してもらえるとは思わないでくれ」
夫となったパトリックの側には長年の恋人であるリリシア。
自分もだけど、向こうだってわたくしの事は見たくも無いはず!っと早々の別居宣言。
お互いで交わす契約書にほっとするパトリックとエレイン。ほくそ笑む愛人リリシア。
本宅からは屋根すら見えない別邸に引きこもりお1人様生活を満喫する予定が・・。
※専門用語は出来るだけ注釈をつけますが、作者が専門用語だと思ってない専門用語がある場合があります
※作者都合のご都合主義です。
※リアルで似たようなものが出てくると思いますが気のせいです。
※架空のお話です。現実世界の話ではありません。
※爵位や言葉使いなど現実世界、他の作者さんの作品とは異なります(似てるモノ、同じものもあります)
※誤字脱字結構多い作者です(ごめんなさい)コメント欄より教えて頂けると非常に助かります。
異世界着ぐるみ転生
こまちゃも
ファンタジー
旧題:着ぐるみ転生
どこにでもいる、普通のOLだった。
会社と部屋を往復する毎日。趣味と言えば、十年以上続けているRPGオンラインゲーム。
ある日気が付くと、森の中だった。
誘拐?ちょっと待て、何この全身モフモフ!
自分の姿が、ゲームで使っていたアバター・・・二足歩行の巨大猫になっていた。
幸い、ゲームで培ったスキルや能力はそのまま。使っていたアイテムバッグも中身入り!
冒険者?そんな怖い事はしません!
目指せ、自給自足!
*小説家になろう様でも掲載中です
旦那様は大変忙しいお方なのです
あねもね
恋愛
レオナルド・サルヴェール侯爵と政略結婚することになった私、リゼット・クレージュ。
しかし、その当人が結婚式に現れません。
侍従長が言うことには「旦那様は大変忙しいお方なのです」
呆気にとられたものの、こらえつつ、いざ侯爵家で生活することになっても、お目にかかれない。
相変わらず侍従長のお言葉は「旦那様は大変忙しいお方なのです」のみ。
我慢の限界が――来ました。
そちらがその気ならこちらにも考えがあります。
さあ。腕が鳴りますよ!
※視点がころころ変わります。
※※2021年10月1日、HOTランキング1位となりました。お読みいただいている皆様方、誠にありがとうございます。
婚約破棄された検品令嬢ですが、冷酷辺境伯の子を身籠りました。 でも本当はお優しい方で毎日幸せです
青空あかな
恋愛
旧題:「荷物検査など誰でもできる」と婚約破棄された検品令嬢ですが、極悪非道な辺境伯の子を身籠りました。でも本当はお優しい方で毎日心が癒されています
チェック男爵家長女のキュリティは、貴重な闇魔法の解呪師として王宮で荷物検査の仕事をしていた。
しかし、ある日突然婚約破棄されてしまう。
婚約者である伯爵家嫡男から、キュリティの義妹が好きになったと言われたのだ。
さらには、婚約者の権力によって検査係の仕事まで義妹に奪われる。
失意の中、キュリティは辺境へ向かうと、極悪非道と噂される辺境伯が魔法実験を行っていた。
目立たず通り過ぎようとしたが、魔法事故が起きて辺境伯の子を身ごもってしまう。
二人は形式上の夫婦となるが、辺境伯は存外優しい人でキュリティは温かい日々に心を癒されていく。
一方、義妹は仕事でミスばかり。
闇魔法を解呪することはおろか見破ることさえできない。
挙句の果てには、闇魔法に呪われた荷物を王宮内に入れてしまう――。
※おかげさまでHOTランキング1位になりました! ありがとうございます!
※ノベマ!様で短編版を掲載中でございます。
雪解けの白い結婚 〜触れることもないし触れないでほしい……からの純愛!?〜
川奈あさ
恋愛
セレンは前世で夫と友人から酷い裏切りを受けたレスられ・不倫サレ妻だった。
前世の深い傷は、転生先の心にも残ったまま。
恋人も友人も一人もいないけれど、大好きな魔法具の開発をしながらそれなりに楽しい仕事人生を送っていたセレンは、祖父のために結婚相手を探すことになる。
だけど凍り付いた表情は、舞踏会で恐れられるだけで……。
そんな時に出会った壁の花仲間かつ高嶺の花でもあるレインに契約結婚を持ちかけられる。
「私は貴女に触れることもないし、私にも触れないでほしい」
レインの条件はひとつ、触らないこと、触ることを求めないこと。
実はレインは女性に触れられると、身体にひどいアレルギー症状が出てしまうのだった。
女性アレルギーのスノープリンス侯爵 × 誰かを愛することが怖いブリザード令嬢。
過去に深い傷を抱えて、人を愛することが怖い。
二人がゆっくり夫婦になっていくお話です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる