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56. 謎の魔道具を調べるラミア娘達
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(ケイト視点)
やってしまった。久しぶりにソフィアに会えたので嬉しくなって、つい本性が出た。ソフィアを呼び捨てにして、挙句の果ては叱ってしまったよ。だってあの子ときたらいくらカラシンのことが心配だったとはいえ、こんなところにひとりで来るのだから女王としての自覚がないとしか思えない。ソフィアのことだから私を不敬罪で罰するなんてしないだろうけど、一緒に話を聞いていたラミアの娘達はどう思ったかなと考えると何とも気まずい。
私達はオーガの兵士3人に加わってもらって、ソフィアの使い魔のドラゴンが倒したという敵の死体を調査に来ている。馬車の中ではなんとなく気まずい空気が流れたが、幸い敵の死体は直ぐに見つかった。死体の傍で馬車を降りた途端、アイとサラが顔を背ける。死体は頭部が吹き飛ばされており、残っているのは顎から下だけだ。こんなものを見たくない気持ちは分かる。だが、カンナは平気な顔で棒状の魔道具を持って死体のひとつに近づく。なんでも、魔力の残滓を測定できる魔道具らしい。魔道具を使用するとしばらくの間わずかに魔力が残る。それを調べれば複数の魔道具を所持していても、使われたのがどの魔道具か分かると言う。
カンナが手に持つ魔道具からは、ピッ、ピッ、ピッと断続的に微かな音がしていたが、それを死体の首のあたりに持って行ったとき、ピピピピピーという大きな音に変わった。
「これです。」
とカンナが首輪の様なリング状の物を指さして言う。
「この魔道具が使われたのは間違いありません。見たことの無いものですが...。」
カンナは3人の中で一番魔道具に詳しいらしい。そのカンナが見たことが無いのであれば、新しく発明されたものだろうか。
カンナが注意深く魔道具を取り外し、回転させながらあらゆる方向から眺める。もうひとつの敵の死体も調べたが同じ結果だった。その後、私達は再び馬車に乗り込む。次は少し離れたところにある軍隊の死体だ。何百人もの兵士が原因不明の理由で死んでいるらしい。何百もの原因不明の死体と考えただけで気が萎える。アイとサラは相変わらず顔面蒼白だが、カンナは先ほど手に入れた魔道具を新しいおもちゃを貰った子供の様に生き生きとした目で調べている。
「これは2種類の魔道具を組み合わせたものです。ひとつは送信機、もうひとつは受信機ですね。と言う事はこれと対になっていた魔道具があるはずです。」
カンナが独り言の様に言う。対になっている魔道具?
「さっきのふたつの死体は同じ魔道具をもっていたから、お互いに通信していたのかもしれません。でも、ひょっとしたら次の目的地に対の魔道具があるかもしれませんね。早く調べてみたいです。」
というカンナ。さっきも頭が吹き飛んだ死体を見ても平気だったし、この子が一番肝が座っているのかもしれない。
カンナは目的地に到着すると真っ先に馬車を降りて、兵士達の死体が横たわっている場所に急ぐ。思わずアイに尋ねてしまった。
「カンナってあんな子だったっけ。」
問いかけられたアイは、ちょっと苦笑しながら返してきた。
「実は、カンナは昔から魔道具が好きで、新しい魔道具を見るとじっとしてられないんです。でも私もあそこまでとは思いませんでした。死体すら目に入ってないようですね。」
好きな物のためなら怖さを忘れるということか、将来大物になるかもしれないと思う。
カンナは先ほどと同じ様に残留魔力を調べる魔道具を使っていたが、しばらくすると死体の着ている鎧を脱がす。兵士は鎧の下に軍隊の制服らしきものを着ている、黄色の詰襟が特徴的だ。カンナは制服も脱がそうとしているが、何か困っている様だ。私が傍に寄ると。
「ケイトさん、この襟が魔道具です。10体程調べましたが全員装着していました。でもどうやっても外れないんです。」
そう言われて私もやってみるが、確かに顎の下にある詰襟の接合部分が外せない。他の死体でも確認するが同様だ。傍に来たカーリさんが言う。
「以前見たことがあります。これは魔法兵の制服です。」
と言う事は、ここに倒れている兵士達は全員魔法使いと言う事になる。魔法が使える人間は珍しい、その珍しい人間がここに数百人死んでいるわけだ。これはただ事ではない予感がする...。
「ひょっとしたら、外れない様になっているのかもしれません。隷属の首輪という魔道具がそうなっていると聞いたことがあります。」
とカーリさんが言う。隷属の首輪? 聞いたことが無いが、いやな名前だ。
「とにかく、この魔道具が最近使われたのは間違いないわ。幾つか持って帰りたいのだけど、外せないのであれば死体ごと馬車に積み込むしかないわね。」
とカンナが口にする。もちろんアイとサラは大反対だ。
「ちょっと、カンナ。死体だよ。そんなのと一緒に馬車に乗りたくないよ。それにいったい幾つ持って帰るつもりなの。」
「そうね。10個もあればよいかな...。本当はあるだけ持って帰りたいけど。」
「あのね、私達が降りたとしても、あの馬車に死体が10個も乗らないよ。」
とサラが言うと、カンナはちょっと考えてから、当たり前の様に言った。
「それなら首を切り取りましょう。そうすれば襟の部分を取り外せるわ。」
と言うなりナイフを取り出して死体に近づく。やっぱりこの子は怖い。私はあわてて、
「待って、首を切るのは私がやるわよ。」
と言ってカンナを制止した。そりゃ、それしか方法が無いなら仕方が無いけれど。まだ女の子という外見のカンナがそんなことをするのを見たくない。その光景を夢に見そうだ。それなら私がやった方がましだ。
それから兵士さんにも手伝ってもらって死体の首を切り落とし、制服の布地を切り裂いて襟の部分を取り外す。10個揃えるのに結構な時間を要した。終わった時には精神的にも肉体的にもクタクタだ。
ところどころに血の付いた10個の魔道具を嬉々として受け取るカンナ。やはりこの子は大物だと確信した。
やってしまった。久しぶりにソフィアに会えたので嬉しくなって、つい本性が出た。ソフィアを呼び捨てにして、挙句の果ては叱ってしまったよ。だってあの子ときたらいくらカラシンのことが心配だったとはいえ、こんなところにひとりで来るのだから女王としての自覚がないとしか思えない。ソフィアのことだから私を不敬罪で罰するなんてしないだろうけど、一緒に話を聞いていたラミアの娘達はどう思ったかなと考えると何とも気まずい。
私達はオーガの兵士3人に加わってもらって、ソフィアの使い魔のドラゴンが倒したという敵の死体を調査に来ている。馬車の中ではなんとなく気まずい空気が流れたが、幸い敵の死体は直ぐに見つかった。死体の傍で馬車を降りた途端、アイとサラが顔を背ける。死体は頭部が吹き飛ばされており、残っているのは顎から下だけだ。こんなものを見たくない気持ちは分かる。だが、カンナは平気な顔で棒状の魔道具を持って死体のひとつに近づく。なんでも、魔力の残滓を測定できる魔道具らしい。魔道具を使用するとしばらくの間わずかに魔力が残る。それを調べれば複数の魔道具を所持していても、使われたのがどの魔道具か分かると言う。
カンナが手に持つ魔道具からは、ピッ、ピッ、ピッと断続的に微かな音がしていたが、それを死体の首のあたりに持って行ったとき、ピピピピピーという大きな音に変わった。
「これです。」
とカンナが首輪の様なリング状の物を指さして言う。
「この魔道具が使われたのは間違いありません。見たことの無いものですが...。」
カンナは3人の中で一番魔道具に詳しいらしい。そのカンナが見たことが無いのであれば、新しく発明されたものだろうか。
カンナが注意深く魔道具を取り外し、回転させながらあらゆる方向から眺める。もうひとつの敵の死体も調べたが同じ結果だった。その後、私達は再び馬車に乗り込む。次は少し離れたところにある軍隊の死体だ。何百人もの兵士が原因不明の理由で死んでいるらしい。何百もの原因不明の死体と考えただけで気が萎える。アイとサラは相変わらず顔面蒼白だが、カンナは先ほど手に入れた魔道具を新しいおもちゃを貰った子供の様に生き生きとした目で調べている。
「これは2種類の魔道具を組み合わせたものです。ひとつは送信機、もうひとつは受信機ですね。と言う事はこれと対になっていた魔道具があるはずです。」
カンナが独り言の様に言う。対になっている魔道具?
「さっきのふたつの死体は同じ魔道具をもっていたから、お互いに通信していたのかもしれません。でも、ひょっとしたら次の目的地に対の魔道具があるかもしれませんね。早く調べてみたいです。」
というカンナ。さっきも頭が吹き飛んだ死体を見ても平気だったし、この子が一番肝が座っているのかもしれない。
カンナは目的地に到着すると真っ先に馬車を降りて、兵士達の死体が横たわっている場所に急ぐ。思わずアイに尋ねてしまった。
「カンナってあんな子だったっけ。」
問いかけられたアイは、ちょっと苦笑しながら返してきた。
「実は、カンナは昔から魔道具が好きで、新しい魔道具を見るとじっとしてられないんです。でも私もあそこまでとは思いませんでした。死体すら目に入ってないようですね。」
好きな物のためなら怖さを忘れるということか、将来大物になるかもしれないと思う。
カンナは先ほどと同じ様に残留魔力を調べる魔道具を使っていたが、しばらくすると死体の着ている鎧を脱がす。兵士は鎧の下に軍隊の制服らしきものを着ている、黄色の詰襟が特徴的だ。カンナは制服も脱がそうとしているが、何か困っている様だ。私が傍に寄ると。
「ケイトさん、この襟が魔道具です。10体程調べましたが全員装着していました。でもどうやっても外れないんです。」
そう言われて私もやってみるが、確かに顎の下にある詰襟の接合部分が外せない。他の死体でも確認するが同様だ。傍に来たカーリさんが言う。
「以前見たことがあります。これは魔法兵の制服です。」
と言う事は、ここに倒れている兵士達は全員魔法使いと言う事になる。魔法が使える人間は珍しい、その珍しい人間がここに数百人死んでいるわけだ。これはただ事ではない予感がする...。
「ひょっとしたら、外れない様になっているのかもしれません。隷属の首輪という魔道具がそうなっていると聞いたことがあります。」
とカーリさんが言う。隷属の首輪? 聞いたことが無いが、いやな名前だ。
「とにかく、この魔道具が最近使われたのは間違いないわ。幾つか持って帰りたいのだけど、外せないのであれば死体ごと馬車に積み込むしかないわね。」
とカンナが口にする。もちろんアイとサラは大反対だ。
「ちょっと、カンナ。死体だよ。そんなのと一緒に馬車に乗りたくないよ。それにいったい幾つ持って帰るつもりなの。」
「そうね。10個もあればよいかな...。本当はあるだけ持って帰りたいけど。」
「あのね、私達が降りたとしても、あの馬車に死体が10個も乗らないよ。」
とサラが言うと、カンナはちょっと考えてから、当たり前の様に言った。
「それなら首を切り取りましょう。そうすれば襟の部分を取り外せるわ。」
と言うなりナイフを取り出して死体に近づく。やっぱりこの子は怖い。私はあわてて、
「待って、首を切るのは私がやるわよ。」
と言ってカンナを制止した。そりゃ、それしか方法が無いなら仕方が無いけれど。まだ女の子という外見のカンナがそんなことをするのを見たくない。その光景を夢に見そうだ。それなら私がやった方がましだ。
それから兵士さんにも手伝ってもらって死体の首を切り落とし、制服の布地を切り裂いて襟の部分を取り外す。10個揃えるのに結構な時間を要した。終わった時には精神的にも肉体的にもクタクタだ。
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