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第5話 カツカレー
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「す、すごいわ爺や! このスープ、トリュフが入ってないどころか、フカヒレも入ってないわ!」
「執事長。お嬢様の新食事管理担当として、過去のレシピを全て拝見させてください。ええ。それはもう、全てを」
コーヒーでも啜るように、鳳凰院向晴はスープを啜っていく。
傾けたスープカップの中で、クリーム色のスープがゆったりと流れ、向晴の唇に触れる。
スープは、唇とスープカップが触れ合ってできた僅かな隙間をのっそりと潜り抜け、向晴の舌の上に着地する。
とろっとしたスープの塊は、溶けていく氷のように広がり、向晴の味覚を包み込む。
「んー!」
あさりとベーコン、つまりは海と山が手を握り合った味に、向晴は思わず舌鼓する。
右手にスープカップを持ったまま、左手で自身の頬を触り、落ちそうな頬を支える。
自然と口角が上がり、スープの温かさも相まって頬が高揚する。
「……はっ!?」
しばらくすると、庶民的な店で大げさに興奮する自分と言う存在を客観視し、鳳凰院家に相応しくないと表情を引き締める。
が、美味しいには抗えなかった。
二口。
三口。
引き締めた直後にスープを口に運び、表情をほころばせる。
ほころばせた直後に、再び表情の緩んだ自分に気が付き引き締める。
何度か繰り返した頃には、スープカップがとっくに空になっていた。
「ふう」
向晴は優雅にスープカップをテーブルに置き、右手で自身の髪をなぞる。
「まあまあの味でしたわね」
努めてクールに。
無慈悲に点数を下す審査員のように。
そんな向晴を見ながら、のび田は首をかしげる。
「え? お嬢様ともあろう高貴なお方が、まさか自分の感想を偽るおつもりですか?」
「え?」
「いやー、そうですかあ。あんなに美味しそうに食べてらしたのに。そうですかあ。料理人の方々が心を込めて作った物を、庶民が食べている料理を美味しいと言いたくないというお嬢様の小さなプライドで評価しないんですね。そうですかあ。鳳凰院家は」
「はいはい美味しかったですわよ! これでいい!?」
ただし、のび田としては、自身の紹介したお勧めの店をまあまあと評価され、嬉しくない訳がない。
まして、向晴の表情には絶賛が滲みでていたのだから。
のび田のしてやったりという表情が気に食わず、しかし非が自分にある以上言い返すこともできない向晴は、次の話題へと帰ることでこの場を逃げる。
「と、ところで、話の途中でしたわよね? ほら、千葉さんの」
「ああ、千葉さんが誰か、でしたっけ」
「そう、それよ!」
のび田も丁度スープを飲み干し、スープカップをテーブルへと置く。
「千葉さんと言うのは、読売ジャイアンツに所属していたプロ野球選手です」
千葉茂。
一九一九年五月十日生まれ。
読売ジャイアンツの第一期・第二期黄金時代を支えた選手である。
一九四七年には七年連続でベストナイン賞を受賞し、これは二塁手としては、NPB(日本野球機構)最多記録である。
「……野球?」
「そこからですか!?」
「小粋なジョークです。で、野球選手とカツカレーに何の関係があるのですか?」
「千葉選手は、練習の後や試合の前後に、よくこの銀座スイスに訪れていたんですよ」
「へえ」
のび田は、懐かしい物を見るように、店内を見渡す。
向晴もつられ、店内を見渡す。
二人の視界はタイムスリップしたように当時の千葉茂の姿を映し、店内を歩く千葉茂のがはっきりと見えた。
もちろん、二〇二二年に移転したこの場所に、千葉茂が訪れたことはないのだが。
「それで千葉選手は、ある試合の前に、早く食べたいしたくさん食べたいからカレーライスにカツレツを乗っけて欲しいという要望を出したのです。当時の店主は、吃驚したらしいですね」
「? そんなに驚くこと?」
「はい。今でこそ、カレーライスにトッピングを乗せる食べ方は普通ですが、当時はまだトッピングの文化がなかったんですよ」
「ああ、なるほど。得心しましたわ」
「それで生まれたのが、カツカレーという訳ですね。カツレツのカツと勝利の勝つでゲン担ぎにもなりますし、当時には珍しかった見た目の美しさで、カツカレーは日本中に広まっていきました」
「いつの時代でも、見た目が美しい物は広まりますものね」
千葉さんの説明が終わった丁度その時、店員がお皿を持ってテーブルに近づいてくる。
「お待たせしました。当店の名物、千葉さんのカツレツカレーでございます」
並べられた三つの白い深皿プレート。
当然、ロゴが刻まれている。
楕円形のプレートの中は、三つのゾーンに分かれていた。
一番左が、サラダのゾーン。
こんもりと盛られたキャベツの千切りの上に、リボンのようにパセリが添えられている。
真ん中が、カツレツのゾーン。
ボリュームのあるカツレツが鎮座し、一番右のゾーンからあふれたカレーソースで化粧をされている。
そして一番右が、カレーライスゾーン。
山を成すライスの上に、たっぷりとカレーソースがかかっている。
「わあ、美味しそうですわ」
向晴はいつの間にかスプーンを手に取っていた自分に気づいた。
話がまだ続くかと、ちらりとのび田の方を見れば、のび田が手で「どうぞ」と合図を出したので、遠慮なくスプーンをカレーライスに差し込んだ。
大きな山から抜き出した、小さなや山。
向晴は一直線に口へと運んだ。
「んんんー!」
ポタージュの時以上に頬を染め、向晴は両手で頬を抑える。
「お嬢様、カレーソースが髪に」
「あ」
のび田がカレーソースを拭きとった後、向晴は二口目を口にする。
向晴が舌の上に乗ったカレーソースを味わい、その正体を分析する。
「……このカレーソース、なんだか他のカレーと違うわね」
「おや? カレーを食べられたことがあるんですか? 庶民の料理だとおっしゃっていたので、てっきり食べたことがないのかと」
「……はっ!? しゃ、社会科見学よ社会科見学! 上に立つ者として、庶民が何を見て何を感じるかを知ることは重要なことでしょう? そう、決して私が食べたいから食べたのではなくて、あくまでも研究の一環として」
「へえー」
「疑い目を止めてくださる!?」
のび田から目を逸らし、向晴は分析を続ける。
「このカレーソースの甘み、野菜かしら?」
「その通りです、お嬢様。こちらのカツレツカレーには、玉ねぎやニンジン、りんごや生姜など、沢山の野菜が入っているのです」
「形は見えないわね。カレーソースに溶け込んでいるのかしら」
「そうです。銀座スイスのカレーは、かつてカルカッタ風カレーと呼ばれた作り方で作られており、すり潰した野菜と挽肉をカレーソースに使用することで、辛みの奥に甘みを感じられる味に仕上がっています」
のび田と向晴の会話の最中、兆老がスッと立ち上がった。
「ひき肉ですっ!」
「突然どうしました執事長?」
「突然どうしたの爺や?」
「いえ、なんでも」
そして、両手を左右に伸ばすが、何を求めることもなく席に座る。
話は戻る。
カルカッタ風カレー。
カルカッタは、現在はコルカタと呼ばれる、インドの西ベンガル州の州都のこと。
市域の人口密度は、首都デリーや最大都市ムンバイ以上の規模を誇る。
カルカッタ風カレーの名前の由来は不明だが、現在もカレーのジャンルの一つとして、日本に根付いている。
のび田と兆老も、カレーライスを一口食べる。
口の中に広がる野菜の甘みに、二人とも自然と頬がほころぶ。
「うーん。熱すぎず冷め過ぎず、良い温度ですねえ」
「そうですね。カレーライスと言うと、アツアツのご飯にアツアツのカレーソースがかかっていることもありますが、銀座スイスのカレーライスは冷まさなくても食べられる、絶妙な温度ですね」
カレーライスを堪能した三人は、次を見る。
この料理は、あくまでカツカレー。
美味しいカレーライス、だけでは終わらないのだ。
三人は、手に持っていたスプーンをフォークへと持ち変えた。
「執事長。お嬢様の新食事管理担当として、過去のレシピを全て拝見させてください。ええ。それはもう、全てを」
コーヒーでも啜るように、鳳凰院向晴はスープを啜っていく。
傾けたスープカップの中で、クリーム色のスープがゆったりと流れ、向晴の唇に触れる。
スープは、唇とスープカップが触れ合ってできた僅かな隙間をのっそりと潜り抜け、向晴の舌の上に着地する。
とろっとしたスープの塊は、溶けていく氷のように広がり、向晴の味覚を包み込む。
「んー!」
あさりとベーコン、つまりは海と山が手を握り合った味に、向晴は思わず舌鼓する。
右手にスープカップを持ったまま、左手で自身の頬を触り、落ちそうな頬を支える。
自然と口角が上がり、スープの温かさも相まって頬が高揚する。
「……はっ!?」
しばらくすると、庶民的な店で大げさに興奮する自分と言う存在を客観視し、鳳凰院家に相応しくないと表情を引き締める。
が、美味しいには抗えなかった。
二口。
三口。
引き締めた直後にスープを口に運び、表情をほころばせる。
ほころばせた直後に、再び表情の緩んだ自分に気が付き引き締める。
何度か繰り返した頃には、スープカップがとっくに空になっていた。
「ふう」
向晴は優雅にスープカップをテーブルに置き、右手で自身の髪をなぞる。
「まあまあの味でしたわね」
努めてクールに。
無慈悲に点数を下す審査員のように。
そんな向晴を見ながら、のび田は首をかしげる。
「え? お嬢様ともあろう高貴なお方が、まさか自分の感想を偽るおつもりですか?」
「え?」
「いやー、そうですかあ。あんなに美味しそうに食べてらしたのに。そうですかあ。料理人の方々が心を込めて作った物を、庶民が食べている料理を美味しいと言いたくないというお嬢様の小さなプライドで評価しないんですね。そうですかあ。鳳凰院家は」
「はいはい美味しかったですわよ! これでいい!?」
ただし、のび田としては、自身の紹介したお勧めの店をまあまあと評価され、嬉しくない訳がない。
まして、向晴の表情には絶賛が滲みでていたのだから。
のび田のしてやったりという表情が気に食わず、しかし非が自分にある以上言い返すこともできない向晴は、次の話題へと帰ることでこの場を逃げる。
「と、ところで、話の途中でしたわよね? ほら、千葉さんの」
「ああ、千葉さんが誰か、でしたっけ」
「そう、それよ!」
のび田も丁度スープを飲み干し、スープカップをテーブルへと置く。
「千葉さんと言うのは、読売ジャイアンツに所属していたプロ野球選手です」
千葉茂。
一九一九年五月十日生まれ。
読売ジャイアンツの第一期・第二期黄金時代を支えた選手である。
一九四七年には七年連続でベストナイン賞を受賞し、これは二塁手としては、NPB(日本野球機構)最多記録である。
「……野球?」
「そこからですか!?」
「小粋なジョークです。で、野球選手とカツカレーに何の関係があるのですか?」
「千葉選手は、練習の後や試合の前後に、よくこの銀座スイスに訪れていたんですよ」
「へえ」
のび田は、懐かしい物を見るように、店内を見渡す。
向晴もつられ、店内を見渡す。
二人の視界はタイムスリップしたように当時の千葉茂の姿を映し、店内を歩く千葉茂のがはっきりと見えた。
もちろん、二〇二二年に移転したこの場所に、千葉茂が訪れたことはないのだが。
「それで千葉選手は、ある試合の前に、早く食べたいしたくさん食べたいからカレーライスにカツレツを乗っけて欲しいという要望を出したのです。当時の店主は、吃驚したらしいですね」
「? そんなに驚くこと?」
「はい。今でこそ、カレーライスにトッピングを乗せる食べ方は普通ですが、当時はまだトッピングの文化がなかったんですよ」
「ああ、なるほど。得心しましたわ」
「それで生まれたのが、カツカレーという訳ですね。カツレツのカツと勝利の勝つでゲン担ぎにもなりますし、当時には珍しかった見た目の美しさで、カツカレーは日本中に広まっていきました」
「いつの時代でも、見た目が美しい物は広まりますものね」
千葉さんの説明が終わった丁度その時、店員がお皿を持ってテーブルに近づいてくる。
「お待たせしました。当店の名物、千葉さんのカツレツカレーでございます」
並べられた三つの白い深皿プレート。
当然、ロゴが刻まれている。
楕円形のプレートの中は、三つのゾーンに分かれていた。
一番左が、サラダのゾーン。
こんもりと盛られたキャベツの千切りの上に、リボンのようにパセリが添えられている。
真ん中が、カツレツのゾーン。
ボリュームのあるカツレツが鎮座し、一番右のゾーンからあふれたカレーソースで化粧をされている。
そして一番右が、カレーライスゾーン。
山を成すライスの上に、たっぷりとカレーソースがかかっている。
「わあ、美味しそうですわ」
向晴はいつの間にかスプーンを手に取っていた自分に気づいた。
話がまだ続くかと、ちらりとのび田の方を見れば、のび田が手で「どうぞ」と合図を出したので、遠慮なくスプーンをカレーライスに差し込んだ。
大きな山から抜き出した、小さなや山。
向晴は一直線に口へと運んだ。
「んんんー!」
ポタージュの時以上に頬を染め、向晴は両手で頬を抑える。
「お嬢様、カレーソースが髪に」
「あ」
のび田がカレーソースを拭きとった後、向晴は二口目を口にする。
向晴が舌の上に乗ったカレーソースを味わい、その正体を分析する。
「……このカレーソース、なんだか他のカレーと違うわね」
「おや? カレーを食べられたことがあるんですか? 庶民の料理だとおっしゃっていたので、てっきり食べたことがないのかと」
「……はっ!? しゃ、社会科見学よ社会科見学! 上に立つ者として、庶民が何を見て何を感じるかを知ることは重要なことでしょう? そう、決して私が食べたいから食べたのではなくて、あくまでも研究の一環として」
「へえー」
「疑い目を止めてくださる!?」
のび田から目を逸らし、向晴は分析を続ける。
「このカレーソースの甘み、野菜かしら?」
「その通りです、お嬢様。こちらのカツレツカレーには、玉ねぎやニンジン、りんごや生姜など、沢山の野菜が入っているのです」
「形は見えないわね。カレーソースに溶け込んでいるのかしら」
「そうです。銀座スイスのカレーは、かつてカルカッタ風カレーと呼ばれた作り方で作られており、すり潰した野菜と挽肉をカレーソースに使用することで、辛みの奥に甘みを感じられる味に仕上がっています」
のび田と向晴の会話の最中、兆老がスッと立ち上がった。
「ひき肉ですっ!」
「突然どうしました執事長?」
「突然どうしたの爺や?」
「いえ、なんでも」
そして、両手を左右に伸ばすが、何を求めることもなく席に座る。
話は戻る。
カルカッタ風カレー。
カルカッタは、現在はコルカタと呼ばれる、インドの西ベンガル州の州都のこと。
市域の人口密度は、首都デリーや最大都市ムンバイ以上の規模を誇る。
カルカッタ風カレーの名前の由来は不明だが、現在もカレーのジャンルの一つとして、日本に根付いている。
のび田と兆老も、カレーライスを一口食べる。
口の中に広がる野菜の甘みに、二人とも自然と頬がほころぶ。
「うーん。熱すぎず冷め過ぎず、良い温度ですねえ」
「そうですね。カレーライスと言うと、アツアツのご飯にアツアツのカレーソースがかかっていることもありますが、銀座スイスのカレーライスは冷まさなくても食べられる、絶妙な温度ですね」
カレーライスを堪能した三人は、次を見る。
この料理は、あくまでカツカレー。
美味しいカレーライス、だけでは終わらないのだ。
三人は、手に持っていたスプーンをフォークへと持ち変えた。
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