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一難去ってまた一難
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すっきりした気分で浴室を出ると、魔王は手にした書類を戻し対面のソファーに座るよう指し示された。
さっさと仕事場に戻りたいんだけどな。この格好……ちょっと怪しいし。
いつの間にか準備されていたのはレトロなメイド服のようなワンピースだった。丁寧にフリルのエプロンまでついている。
着ていた服は汚れていたし、サイズもちょうど良かったので文句はないのだが、心の中で変態疑惑が浮上していた。
ロリ×メイド、文化祭でのクラスの出し物であったメイド喫茶のおかげでこちらの需要が高いことを、身をもって知るはめになったのだ。宣伝のために校内を回ったわずか30分で非常に不快な視線に晒された。
身の危険を感じてその後は裏方に徹することになったのだが、おかげでせっかくの文化祭を満喫できなかったという苦い思い出がある。
渋々ながらソファーに腰を下ろすと、魔王はわざわざ隣に移動してくるではないか。警戒心は一気に高まり、いざという時に備えてそっと拳を握る。嫌な視線を感じないからといって油断してはいけなかったのだ。
そんな私の尖った視線をよそに、ぼさりと頭の上に振ってきたのはタオルだった。
「えっ?」
そのままポンポンと優しく押さえるようにして、魔王は髪に残る水気をタオルに吸わせていく。
まさかの子供のような扱いに、ピンとくるものがあった。
これは、あれだ……。珍獣というかペット扱いなんだな。
さきほど食事の与え方は餌付けの一環だったのだろう。わざわざ抱きかかえて運ばれたのも、半乾きの髪を丁寧に乾かそうとする様子も手慣れていると言い難かったので、さながら初めて動物を飼う子供のように思えてくる。
人間と関わりが少ないようだったし、ましてや異世界からの人の子であれば物珍しさもあって興味を引いたのかもしれない。
正直ペット扱いされるは気に食わないが、変態でないだけずっとましだろう。心の中でそっとため息をついて、気の済むまで好きにさせてやることにした。
……それにしてもいつまで続くんだ、これ。
ようやく髪が乾いて解放されるかと思いきや、何が楽しいのか今度は髪を指で丁寧に梳いている。
せめてブラシを使ってくれ。
喉元まで出かけた文句を呑み込みながら耐えていたが、そろそろ限界だ。
もういいよね?私は十分我慢したはずだし、仕事がまだ残ってるんだから。
なるべく感情を出さないよう気を付けながら、慎重に口を開いた。
「――陛下、仕事があるのでそろそろ失礼いたします」
許可を得る形ではないが、元々与えられていた私の仕事を思い出させ、かつ角が立ちにくいよう完璧な言い回しだ。
「ああ」
こちらの思惑が通じたのか、あっさりと魔王の手が離れた。
気が変わらぬうちにと立ち上がりドアに向かおうとしたところで、急に腕を引かれて背後から抱きしめられる。
「……甘い匂いがする」
耳元で聞こえた囁き声はこれまで変わらない口調だったが、魔王の行動に羞恥と怒りが込み上げてきた。
「触るな、変態!!役に立つとはいったが、愛玩動物になる気はない!」
思い切り足を踏みつけると、魔王の腕の中から抜け出し素早く距離を取る。
「二度と触るな!そういう仕事なら他を当たれ!!」
睨みつけながら捨て台詞を吐くと、私は怒りのままに乱暴にドアを閉めてその場から走り去ったのだった。
間違ったことをしたつもりはないから、そのこと自体は後悔していない。勝手に触れてあんな風に囁かれれば、そういう対象として見られているのだと咄嗟にいつものように反抗的な態度を取っていた。
だけど雇用主、もっといえば王様相手にやらかした感はある。冷静に伝えれば不興を買うこともなく、止めてくれた可能性だってあるし、そもそも魔族と人間なのだから文化や考え方が違うことだって大いにあり得るのだ。
……簡単に処分されそうになっていたんだし、ここでの私の命なんて大した価値はないんだろう。そもそも敵となる可能性が高い聖女なんだから。
気分がぐっと重くなるが、抗うようにこびり付いた汚れを雑巾で力を込めて拭う。その可能性は決して低くないと分かっていても、逃げる場所などないのだ。結局片付けを命じられた部屋に戻って、黙々と作業を行っている。
「おいお前、見かけない顔だがそんなところで何をしている」
声のしたほうに顔を向けると男性が2人、扉の前に立っていた。長身で細身の男と背が低くがっしりした男と対照的だ。見た目は人間とほぼ変わりなく、服装と腰に下げられた剣から推測するに見回りの兵士か何かだろう。
「今日から雇われて、この部屋の掃除するよう言われています」
これ以上の厄介事はご免だし、一人になりたい。
短く答えて作業に戻ろうとするも、男たちは立ち去る様子を見せず私に怪訝な表情を向けてきた。
「そんな話聞いたか?」
「わざわざこんな部屋の片付けとか、必要ないんじゃ…」
「おい、誰の紹介だ」
小柄な男に問われ魔王の顔が浮かんだが、正直に答えていいか分からない。その沈黙がますます疑惑を深めたようで、男達との距離が近くなる。
疚しいことはないのだと証明するようにまっすぐに相手の眼を見つめたのだが、すぐに失敗したと分かった。
生意気だと思われたのか、長身の男の眼には嗜虐的な光が宿っていた。
「こんな場所で働かされているんだ。どうせ下働きの関係者だろう」
ヨルンか魔王の名を出せば、彼らも危害を加えることに躊躇するかもしれない。だけどそれを口にするのは狡いような気がした。足を踏んで暴言を吐いたのはつい先ほどのことなのに、都合の良い時だけその身分を利用するような真似はしたくない。
それに今はバレていないようだが、彼らと敵対関係にある人間を気まぐれとはいえ、雇うことにした魔王のことを彼らはどう思うだろうか。気に入らないことはたくさんあったが、チャンスをくれた魔王の不利益になるようなことはしたくなかった。
「念のため外を見張っとけ」
「止めとけよ、まだ子供だろう」
宥める素振りを見せながらも、本気で止める気はないことは軽い口調で分かった。
面倒なことになったな……。吉と出るか凶と出るかだけど、やるしかないか。
そうと決まれば躊躇うことはない。まずはすぐそばにあった大きめの壺を思い切り男に向かって投げつけた。男が避けて外したものの、陶器が割れる耳障りな音が響く。
「お前っ、何して――」
慌てて止めようとする男から距離を取りながらも、手近な物の中から相手にダメージを与えられそうなものを掴んで、間断なく男たちの方にも投げつけていく。
「頭おかしいんじゃねえか!陛下の居城でこんなことして、処刑されたいのか?」
「はっ!処刑されるなら、お前らも巻き添えにしてやる!私のような子供を、襲おうとして騒ぎを起こす者など、不要じゃないか?!」
投げつけた机上のオルゴールは男の頭をかすめ、甲高い音を立てて壁にぶつかった。
「このガキが!大人しくしてれば痛い目見ずに済んだものを!」
怒りに顔をゆがめた男が突進してくる。手近にある物の中で男に大きなダメージを与えられそうな物はなく、唯一の出入り口にはもう一人の男が立っている。
……これまでか。
諦観とともにそばにあるガラスの欠片に手を伸ばしたと同時に、冷ややかな声音が落ちた。
「何の騒ぎだ」
男たちは明らかに身体を強張らせ、声のした方向に視線を向けると、不快感を露わにしたヨルンが扉の前で仁王立ちしている。
「ヨルン様!その、この娘が、不審な動きを――」
「そうです!急に暴れだしたので、宥めようとしていたところです」
男たちが口々に弁明するのを一瞥し、ヨルンは問うような視線を向けてくる。
「物を壊してしまい、申し訳ございません」
騒ぎを起こして他者が介入する可能性に賭けて、それは一応成功したようだ。破壊行為が咎められる可能性は高いが、男たちの下種な欲求を満たすよりずっといい。とはいえ物を壊したことは私の責任であるため、謝罪のために深く頭を下げた。
「付いてこい。お前らはここを片付けておけ」
前半のセリフは自分に向けられたものだと理解して顔を上げると、既にヨルンは背中を向けていた。憎々しげな男たちの視線に気づかない振りをして急いでヨルンの後を追う。
無言で歩き続けて足を止めたのは先ほど逃げ出した部屋の前で、元々自分を連れてくるよう魔王に言われたのかもしれないと思い至った。
扉を開ける前にヨルンはこちらを振り返って口を開いた。
「どうして黙っていた」
「何のことですか?」
「あんな騒ぎを起こさずとも、陛下の庇護下にあると言えば真偽はともかく奴らはお前に手出ししなかった」
その言葉でヨルンがあの状況を正しく理解していたことを悟った。
「……どこから聞いていたんですか」
「俺はお前が気に入らない。だが陛下を利用しなかったことだけは、褒めてやる。ここにいるつもりなら陛下の命令は絶対だということを忘れるなよ」
質問には答えず、言いたいことだけ言ってしまうとドアを開けて室内へと促す。納得いかない気持ちは残っていたが、ヨルンの言葉を反芻しつつ私は部屋の中に足を踏み入れた。
さっさと仕事場に戻りたいんだけどな。この格好……ちょっと怪しいし。
いつの間にか準備されていたのはレトロなメイド服のようなワンピースだった。丁寧にフリルのエプロンまでついている。
着ていた服は汚れていたし、サイズもちょうど良かったので文句はないのだが、心の中で変態疑惑が浮上していた。
ロリ×メイド、文化祭でのクラスの出し物であったメイド喫茶のおかげでこちらの需要が高いことを、身をもって知るはめになったのだ。宣伝のために校内を回ったわずか30分で非常に不快な視線に晒された。
身の危険を感じてその後は裏方に徹することになったのだが、おかげでせっかくの文化祭を満喫できなかったという苦い思い出がある。
渋々ながらソファーに腰を下ろすと、魔王はわざわざ隣に移動してくるではないか。警戒心は一気に高まり、いざという時に備えてそっと拳を握る。嫌な視線を感じないからといって油断してはいけなかったのだ。
そんな私の尖った視線をよそに、ぼさりと頭の上に振ってきたのはタオルだった。
「えっ?」
そのままポンポンと優しく押さえるようにして、魔王は髪に残る水気をタオルに吸わせていく。
まさかの子供のような扱いに、ピンとくるものがあった。
これは、あれだ……。珍獣というかペット扱いなんだな。
さきほど食事の与え方は餌付けの一環だったのだろう。わざわざ抱きかかえて運ばれたのも、半乾きの髪を丁寧に乾かそうとする様子も手慣れていると言い難かったので、さながら初めて動物を飼う子供のように思えてくる。
人間と関わりが少ないようだったし、ましてや異世界からの人の子であれば物珍しさもあって興味を引いたのかもしれない。
正直ペット扱いされるは気に食わないが、変態でないだけずっとましだろう。心の中でそっとため息をついて、気の済むまで好きにさせてやることにした。
……それにしてもいつまで続くんだ、これ。
ようやく髪が乾いて解放されるかと思いきや、何が楽しいのか今度は髪を指で丁寧に梳いている。
せめてブラシを使ってくれ。
喉元まで出かけた文句を呑み込みながら耐えていたが、そろそろ限界だ。
もういいよね?私は十分我慢したはずだし、仕事がまだ残ってるんだから。
なるべく感情を出さないよう気を付けながら、慎重に口を開いた。
「――陛下、仕事があるのでそろそろ失礼いたします」
許可を得る形ではないが、元々与えられていた私の仕事を思い出させ、かつ角が立ちにくいよう完璧な言い回しだ。
「ああ」
こちらの思惑が通じたのか、あっさりと魔王の手が離れた。
気が変わらぬうちにと立ち上がりドアに向かおうとしたところで、急に腕を引かれて背後から抱きしめられる。
「……甘い匂いがする」
耳元で聞こえた囁き声はこれまで変わらない口調だったが、魔王の行動に羞恥と怒りが込み上げてきた。
「触るな、変態!!役に立つとはいったが、愛玩動物になる気はない!」
思い切り足を踏みつけると、魔王の腕の中から抜け出し素早く距離を取る。
「二度と触るな!そういう仕事なら他を当たれ!!」
睨みつけながら捨て台詞を吐くと、私は怒りのままに乱暴にドアを閉めてその場から走り去ったのだった。
間違ったことをしたつもりはないから、そのこと自体は後悔していない。勝手に触れてあんな風に囁かれれば、そういう対象として見られているのだと咄嗟にいつものように反抗的な態度を取っていた。
だけど雇用主、もっといえば王様相手にやらかした感はある。冷静に伝えれば不興を買うこともなく、止めてくれた可能性だってあるし、そもそも魔族と人間なのだから文化や考え方が違うことだって大いにあり得るのだ。
……簡単に処分されそうになっていたんだし、ここでの私の命なんて大した価値はないんだろう。そもそも敵となる可能性が高い聖女なんだから。
気分がぐっと重くなるが、抗うようにこびり付いた汚れを雑巾で力を込めて拭う。その可能性は決して低くないと分かっていても、逃げる場所などないのだ。結局片付けを命じられた部屋に戻って、黙々と作業を行っている。
「おいお前、見かけない顔だがそんなところで何をしている」
声のしたほうに顔を向けると男性が2人、扉の前に立っていた。長身で細身の男と背が低くがっしりした男と対照的だ。見た目は人間とほぼ変わりなく、服装と腰に下げられた剣から推測するに見回りの兵士か何かだろう。
「今日から雇われて、この部屋の掃除するよう言われています」
これ以上の厄介事はご免だし、一人になりたい。
短く答えて作業に戻ろうとするも、男たちは立ち去る様子を見せず私に怪訝な表情を向けてきた。
「そんな話聞いたか?」
「わざわざこんな部屋の片付けとか、必要ないんじゃ…」
「おい、誰の紹介だ」
小柄な男に問われ魔王の顔が浮かんだが、正直に答えていいか分からない。その沈黙がますます疑惑を深めたようで、男達との距離が近くなる。
疚しいことはないのだと証明するようにまっすぐに相手の眼を見つめたのだが、すぐに失敗したと分かった。
生意気だと思われたのか、長身の男の眼には嗜虐的な光が宿っていた。
「こんな場所で働かされているんだ。どうせ下働きの関係者だろう」
ヨルンか魔王の名を出せば、彼らも危害を加えることに躊躇するかもしれない。だけどそれを口にするのは狡いような気がした。足を踏んで暴言を吐いたのはつい先ほどのことなのに、都合の良い時だけその身分を利用するような真似はしたくない。
それに今はバレていないようだが、彼らと敵対関係にある人間を気まぐれとはいえ、雇うことにした魔王のことを彼らはどう思うだろうか。気に入らないことはたくさんあったが、チャンスをくれた魔王の不利益になるようなことはしたくなかった。
「念のため外を見張っとけ」
「止めとけよ、まだ子供だろう」
宥める素振りを見せながらも、本気で止める気はないことは軽い口調で分かった。
面倒なことになったな……。吉と出るか凶と出るかだけど、やるしかないか。
そうと決まれば躊躇うことはない。まずはすぐそばにあった大きめの壺を思い切り男に向かって投げつけた。男が避けて外したものの、陶器が割れる耳障りな音が響く。
「お前っ、何して――」
慌てて止めようとする男から距離を取りながらも、手近な物の中から相手にダメージを与えられそうなものを掴んで、間断なく男たちの方にも投げつけていく。
「頭おかしいんじゃねえか!陛下の居城でこんなことして、処刑されたいのか?」
「はっ!処刑されるなら、お前らも巻き添えにしてやる!私のような子供を、襲おうとして騒ぎを起こす者など、不要じゃないか?!」
投げつけた机上のオルゴールは男の頭をかすめ、甲高い音を立てて壁にぶつかった。
「このガキが!大人しくしてれば痛い目見ずに済んだものを!」
怒りに顔をゆがめた男が突進してくる。手近にある物の中で男に大きなダメージを与えられそうな物はなく、唯一の出入り口にはもう一人の男が立っている。
……これまでか。
諦観とともにそばにあるガラスの欠片に手を伸ばしたと同時に、冷ややかな声音が落ちた。
「何の騒ぎだ」
男たちは明らかに身体を強張らせ、声のした方向に視線を向けると、不快感を露わにしたヨルンが扉の前で仁王立ちしている。
「ヨルン様!その、この娘が、不審な動きを――」
「そうです!急に暴れだしたので、宥めようとしていたところです」
男たちが口々に弁明するのを一瞥し、ヨルンは問うような視線を向けてくる。
「物を壊してしまい、申し訳ございません」
騒ぎを起こして他者が介入する可能性に賭けて、それは一応成功したようだ。破壊行為が咎められる可能性は高いが、男たちの下種な欲求を満たすよりずっといい。とはいえ物を壊したことは私の責任であるため、謝罪のために深く頭を下げた。
「付いてこい。お前らはここを片付けておけ」
前半のセリフは自分に向けられたものだと理解して顔を上げると、既にヨルンは背中を向けていた。憎々しげな男たちの視線に気づかない振りをして急いでヨルンの後を追う。
無言で歩き続けて足を止めたのは先ほど逃げ出した部屋の前で、元々自分を連れてくるよう魔王に言われたのかもしれないと思い至った。
扉を開ける前にヨルンはこちらを振り返って口を開いた。
「どうして黙っていた」
「何のことですか?」
「あんな騒ぎを起こさずとも、陛下の庇護下にあると言えば真偽はともかく奴らはお前に手出ししなかった」
その言葉でヨルンがあの状況を正しく理解していたことを悟った。
「……どこから聞いていたんですか」
「俺はお前が気に入らない。だが陛下を利用しなかったことだけは、褒めてやる。ここにいるつもりなら陛下の命令は絶対だということを忘れるなよ」
質問には答えず、言いたいことだけ言ってしまうとドアを開けて室内へと促す。納得いかない気持ちは残っていたが、ヨルンの言葉を反芻しつつ私は部屋の中に足を踏み入れた。
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