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第2章
欲しい言葉
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表紙に綴られた文字をユナが口にする。
「エリーゼ・ロス?」
「母上の名前だ。やはりユナにはこの文字が読めるのだな。これは我の母上が書いた手記だ。彼女は恐らくはそなたと同じ世界から来た人間だった」
ユナは口を押さえて目を大きく開いている。
「最初にそなたが本棚を見たとき、この本に目を留めたように見えた。それに病を得た時に作らせたポリッジは我が母上に作ってもらったものだ。だからずっとそうかもしれぬと思っていた」
「…シュルツのお母様も救世主だったの?」
「それは我には分からぬが、その答えはこれに書いてあるかもしれぬ」
ユナの視線が本に注がれる。
(これでもう後戻りはできぬ)
ユナの仮説が正しかったと分かれば、彼女はやはり自分といることを拒むかもしれない。だが、疑念を抱えたままでは彼女を苦しめることになるのは明らかだ。初めて彼女の姿を見た時から心に抱いた感情が救世主という存在に反応した結果だとしても、彼女を愛しく想う気持ちに偽りはない。
「母上のことはあまり覚えていないが、よく泣いていた。ここでの生活を気に入ってなかったのだろうし、父上や我のことも厭っていたから。そなたが知れば同じように思うかもしれぬと思って黙っていた」
軽蔑されるだろうがそんなことは最早どうでも良かった。彼女にこれ以上自分自身を責めて苦しんで欲しくない、その想いに突き動かされるようにシュルツは言葉を紡いだ。
「我には母上の言葉が分からぬからそなたに託そう」
「これはお母様の形見なのでしょう。だったらシュルツが持っておくべきものだよ。それにシュルツのお母様の個人的な手記を私が読むわけにはいかないよ」
「良いのだ。どのみち我には読めぬから。そなたが知りたいことが書かれているかもしれないだろう」
なおも本を差し出すと、壊れ物を扱うようにそっと胸に抱いた。
ユナは少しためらった後、手記を開いて読み始めた。真剣な表情でページをめくっているが、だんだん辛そうな表情に変わっていく。それでも彼女が読み進めるのを止めるわけにはいかなかった。最後のページを読み終え本を閉じた後、それを抱きしめたままユナはしばらく動かなかった。
やがて小さく消え入るような声で告げた。
「お母様も、救世主でした。だけど…」
言葉を切り、泣きそうな表情で手を握り締めた。
「ユナが言いたくないことは言わなくて良い。母上の身に起こったことは口にするのも不愉快なことだったろうから」
「そうではなくて、……ただ悲しくて申し訳ない気持ちになってしまうの。私とはずいぶん状況が違っていたから」
ユナが言葉を選ぶように答えた。
彼女は言えないだろう。母上を苦しめていたのは父上と自分の存在なのだから。恐らく父上は母上を無理やり自分の物にした。そうして生まれた子供もまた感情を持たず、母に興味を抱かなかった。彼女はどれだけ孤独であっただろうか。
「救世主だから我がユナに魅かれているという、その仮説が正しかったとしても我には関係ないと思えるのだ。たとえそうであっても、この想いは消せぬから。ユナは初めてできた大切な存在だから失いたくない。」
差し伸べた手が震えそうになるのを必死でなだめる。父上の仕打ちを知って自分もそうであるかもしれないとユナに思われてしまうこと、そして母上に無関心であったことを軽蔑されるかもしれないという恐れを抱いていた。
「それでもユナが我のことを嫌いでないのなら、どうかそばにいて欲しい。初めて見かけたその時からずっと我はユーリを愛している」
ユナの瞳から一筋の涙がこぼれ落ちた。
「ミアが、教えてくれたんです」
涙をぬぐうこともせず、穏やかな笑みを浮かべてユナは言った。
「好きな人を不幸にしてしまうかもしれないなら、その不幸を帳消しにするぐらい幸せにしたらいいんだって。でも私には…シュルツを幸せにする方法が、分からなくて。私、何もできないし守られてばかりで役に立たないけど、シュルツを幸せにしたい。二人で一緒に幸せになりたいの」
彼女はどうしてこんなに真っ直ぐに自分の欲しい言葉をくれるのだろうか。
強く抱きしめると、背中に手を回して抱きしめ返してくれた。
ずっと閉じ込めておきたいと思っていた。外の世界は活気と魅力にあふれていて、ユナはいずれ自分を見限ってしまうだろうと思っていたから。だがそれは自分がユナを信じていないだけだった。真剣に考えた上で一緒にいることを選んでくれていたのに、疑念に囚われて迷っていたのはシュルツのほうだったのだ。
出会ったことすら奇跡であるのに、ユナに魅かれ、そして同じ想いを抱いてくれた。それがどれだけ貴重なことなのか、忘れてはいけない。自分の愛情を一方的に押し付けるのではなく、相手の習慣や考えを尊重しなければ意味がない。
ユナが与えてくれた感情は温かいものばかりではなかった。だがそれ以上に得たものは大きく、単調な世界に豊かな色彩を添えた。いつかユナが自分から離れることを望むなら、彼女が幸せでいられるなら、そうしようとシュルツは心に誓った。
「エリーゼ・ロス?」
「母上の名前だ。やはりユナにはこの文字が読めるのだな。これは我の母上が書いた手記だ。彼女は恐らくはそなたと同じ世界から来た人間だった」
ユナは口を押さえて目を大きく開いている。
「最初にそなたが本棚を見たとき、この本に目を留めたように見えた。それに病を得た時に作らせたポリッジは我が母上に作ってもらったものだ。だからずっとそうかもしれぬと思っていた」
「…シュルツのお母様も救世主だったの?」
「それは我には分からぬが、その答えはこれに書いてあるかもしれぬ」
ユナの視線が本に注がれる。
(これでもう後戻りはできぬ)
ユナの仮説が正しかったと分かれば、彼女はやはり自分といることを拒むかもしれない。だが、疑念を抱えたままでは彼女を苦しめることになるのは明らかだ。初めて彼女の姿を見た時から心に抱いた感情が救世主という存在に反応した結果だとしても、彼女を愛しく想う気持ちに偽りはない。
「母上のことはあまり覚えていないが、よく泣いていた。ここでの生活を気に入ってなかったのだろうし、父上や我のことも厭っていたから。そなたが知れば同じように思うかもしれぬと思って黙っていた」
軽蔑されるだろうがそんなことは最早どうでも良かった。彼女にこれ以上自分自身を責めて苦しんで欲しくない、その想いに突き動かされるようにシュルツは言葉を紡いだ。
「我には母上の言葉が分からぬからそなたに託そう」
「これはお母様の形見なのでしょう。だったらシュルツが持っておくべきものだよ。それにシュルツのお母様の個人的な手記を私が読むわけにはいかないよ」
「良いのだ。どのみち我には読めぬから。そなたが知りたいことが書かれているかもしれないだろう」
なおも本を差し出すと、壊れ物を扱うようにそっと胸に抱いた。
ユナは少しためらった後、手記を開いて読み始めた。真剣な表情でページをめくっているが、だんだん辛そうな表情に変わっていく。それでも彼女が読み進めるのを止めるわけにはいかなかった。最後のページを読み終え本を閉じた後、それを抱きしめたままユナはしばらく動かなかった。
やがて小さく消え入るような声で告げた。
「お母様も、救世主でした。だけど…」
言葉を切り、泣きそうな表情で手を握り締めた。
「ユナが言いたくないことは言わなくて良い。母上の身に起こったことは口にするのも不愉快なことだったろうから」
「そうではなくて、……ただ悲しくて申し訳ない気持ちになってしまうの。私とはずいぶん状況が違っていたから」
ユナが言葉を選ぶように答えた。
彼女は言えないだろう。母上を苦しめていたのは父上と自分の存在なのだから。恐らく父上は母上を無理やり自分の物にした。そうして生まれた子供もまた感情を持たず、母に興味を抱かなかった。彼女はどれだけ孤独であっただろうか。
「救世主だから我がユナに魅かれているという、その仮説が正しかったとしても我には関係ないと思えるのだ。たとえそうであっても、この想いは消せぬから。ユナは初めてできた大切な存在だから失いたくない。」
差し伸べた手が震えそうになるのを必死でなだめる。父上の仕打ちを知って自分もそうであるかもしれないとユナに思われてしまうこと、そして母上に無関心であったことを軽蔑されるかもしれないという恐れを抱いていた。
「それでもユナが我のことを嫌いでないのなら、どうかそばにいて欲しい。初めて見かけたその時からずっと我はユーリを愛している」
ユナの瞳から一筋の涙がこぼれ落ちた。
「ミアが、教えてくれたんです」
涙をぬぐうこともせず、穏やかな笑みを浮かべてユナは言った。
「好きな人を不幸にしてしまうかもしれないなら、その不幸を帳消しにするぐらい幸せにしたらいいんだって。でも私には…シュルツを幸せにする方法が、分からなくて。私、何もできないし守られてばかりで役に立たないけど、シュルツを幸せにしたい。二人で一緒に幸せになりたいの」
彼女はどうしてこんなに真っ直ぐに自分の欲しい言葉をくれるのだろうか。
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出会ったことすら奇跡であるのに、ユナに魅かれ、そして同じ想いを抱いてくれた。それがどれだけ貴重なことなのか、忘れてはいけない。自分の愛情を一方的に押し付けるのではなく、相手の習慣や考えを尊重しなければ意味がない。
ユナが与えてくれた感情は温かいものばかりではなかった。だがそれ以上に得たものは大きく、単調な世界に豊かな色彩を添えた。いつかユナが自分から離れることを望むなら、彼女が幸せでいられるなら、そうしようとシュルツは心に誓った。
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