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悪夢
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ベッドの上に艶やかな白金色が広がっていることに意識が向いた。細い手首をまとめて頭上で押さえつけており、左手から伝わる可愛らしい抵抗に同情しながらも湧き上がる暗い感情に笑みが漏れる。
「陛下、どうか——」
シャーロットは必死に何かを訴えようとしていたが、拘束している手に力を込めれば口を噤んだ。
(ああ、もう名前すら呼ばれなくなったのだな)
冷静にそう思いながら、組み敷いた華奢な身体を一瞥する。身に纏ったドレスはカイルの瞳と同色で自分の物だと知らしめているのに、心を傾けてくれないシャーロットにもどかしい気持ちが増した。
自由な右手でそっと頬に触れれば、表情が強張りエメラルドのような瞳にはっきりと怯えの色が浮かぶ。
(駄目だ、これ以上は彼女を傷付けてしまう!)
焦る気持ちとは裏腹に身体は言うことを聞かず、頬から細い首筋へと手を滑らせれば指先からシャーロットの震えが伝わってくる。
ドレス越しに肩から胸元に指が掛かるとシャーロットは堪えかねたように悲鳴を上げた。
「いやっ、駄目!」
当然の結果だと冷めた気持ちで思った。好意を抱いていない男に触れられたのだから、拒絶されない訳がない。どれだけ愛しく思っていても何度想いを告げたとしても、シャーロットが自分を愛することはないのだと思い知らされる。
(どうせ嫌われているのならば、もう構わないんじゃないか?)
悪魔の囁きのように心に浮かんだ考えに、必死で留まらせようと別の自分が叫んでいる。
ドレスの裾に手を伸ばすと、カイルの目的を察したシャーロットが絶望の表情を浮かべ、大粒の涙を流している。二度と見たくないと思った泣き顔をさせているのはカイル自身の行動のせいだ。
(止めろ!こんな顔をさせたいんじゃない!辛い思いをさせたくないから、笑顔でいて欲しいから連れてきたんだ!)
それなのに一向に動きを止めない自分に激しい怒りと絶望を感じて——カイルは暗闇の中、目を見開いた。
「――っは……夢か」
心臓がうるさいほど脈打っている。
胸元の夜着を握り締めながら、こちらが現実であることを確認するためベッドを見渡す。いつもと変わらない一人きりの室内だ。
心の底から安堵の息を吐き、身じろぎしたところで自分の身体の異変に気付いた。
「くそっ!最悪だな」
夢の中のカイルは嫌がるシャーロットを拘束して無理やり事に及ぼうとした。それに忌避感を覚えたにもかかわらず、身体はしっかりと反応していたのだ。
自己嫌悪を募らせながら、カイルは身体を清めるため浴室へ向かった。
青ざめた表情の外務大臣補佐が執務室から出ていくのを見届けて、ネイサンはカイルに話しかけた。
「そろそろ何があったのか、教えていただけませんか?」
別荘から戻ってきた日、明らかに様子がおかしいカイルに何があったのか尋ねても、「何でもない」と言ったきり何も聞くなと言わんばかりの圧を掛けられた。だからそっとしておいたのだが、かれこれ5日経っても機嫌の悪さは治らないどころか悪化している。
いい加減何とかしなければ優秀な人材を失いかねない。
口元を引き結び目を逸らすカイルに、視線を送り続けていると大きなため息を吐かれ、不承不承といった様子でカイルが口を開いた。
「シャーロットに………他の女をあてがわれそうになった」
「はあ?どうしてそんなことになったんですか?!」
口調だけは淡々と別荘での出来事についてカイルが語り終えると、ネイサンは我慢できずに告げてしまった。
「シャーロット様は随分と極端な方ですね」
「ロティのことを悪く言うな。いきなり距離を詰めすぎたのは俺だし、愛妾候補のリストを渡された時は流石にショックだったが、あんな風に苛立ちをぶつけるべきではなかった」
指摘することが多すぎて、ネイサンは額に手を当てたまま溜息を吐いてしまった。
(ここまで初恋を拗らせているとは思わなかった……)
ネイサンからすれば正直カイルの行動はどれも眉を顰めるほどのものではない。口づけも寸前とはいえ思いとどまったし、婚約者から別の女性を勧められて腹を立てたことも――不機嫌なカイルの迫力はなかなか恐ろしいものはあるのだが――むしろ真っ当なことだろう。
ネイサンからすればシャーロットの方が過剰反応なのではないかと思えてくる。カイルに好意を抱いていないとは聞いていたが、婚約者の立場で他の女性をあてがうのは流石にやりすぎなのではないだろうか。
(そもそもうちの陛下の何がそんなに気に入らないというんだ?眉目秀麗、頭脳明晰で統治者としての才もあり、努力を怠らない。しかもめちゃくちゃに甘やかしてくれる)
考えれば考えるほどにシャーロットに対して、反発心が湧きおこる。表情に出したつもりはないのだが、不貞腐れた表情でカイルはじっとりとした目をこちらに向けている。
一つ咳ばらいをしてネイサンはカイルへ説得を始めた。
「とは言えずっとこのままでいる訳にはいきませんよね。お互いに落ち着いて話をするにはちょうど良い頃合いなのではありませんか?」
別荘から戻ってきて以来カイルがシャーロットの元を訪れていない。シャーロットとのお茶の時間、はともすれば働き過ぎなカイルのちょうど良い息抜きにもなっていたのだ。
ネイサンの提案に目を逸らすカイルを見て、まだ自分に告げていないことがあるのだと長い付き合いから分かってしまった。
「陛下、まだ何かあるのですか?」
重ねて問えば言いづらそうにカイルはぼそっと小さな声で打ち明ける。
「――ロティを汚してしまった。夢とはいえ無理やり身体を重ねようとして、劣情を催した俺にはロティに会いに行く資格がない……」
本気で落ち込むカイルを見て、自分が想像した以上に重症であることを再確認する。大事にし過ぎて神聖化しているといっても過言ではないだろう。
(何というか、守りたかった少女が成長して美しい淑女になったギャップに上手く対処できないといった感じか?)
外野が徒に動くと上手くいかない方が多いのだろうが、この二人の場合は互いに任せているほうが余計にややこしくなっていく気がする。
「……ネイサン、ロティに余計なことをするなよ」
相手の考えを察することが出来るのはお互い様だ。
「承知しております」
(余計なことはしませんが、必要なことならしますけどね)
心の中でそう嘯いてネイサンは慇懃な態度で頭を下げた。
「陛下、どうか——」
シャーロットは必死に何かを訴えようとしていたが、拘束している手に力を込めれば口を噤んだ。
(ああ、もう名前すら呼ばれなくなったのだな)
冷静にそう思いながら、組み敷いた華奢な身体を一瞥する。身に纏ったドレスはカイルの瞳と同色で自分の物だと知らしめているのに、心を傾けてくれないシャーロットにもどかしい気持ちが増した。
自由な右手でそっと頬に触れれば、表情が強張りエメラルドのような瞳にはっきりと怯えの色が浮かぶ。
(駄目だ、これ以上は彼女を傷付けてしまう!)
焦る気持ちとは裏腹に身体は言うことを聞かず、頬から細い首筋へと手を滑らせれば指先からシャーロットの震えが伝わってくる。
ドレス越しに肩から胸元に指が掛かるとシャーロットは堪えかねたように悲鳴を上げた。
「いやっ、駄目!」
当然の結果だと冷めた気持ちで思った。好意を抱いていない男に触れられたのだから、拒絶されない訳がない。どれだけ愛しく思っていても何度想いを告げたとしても、シャーロットが自分を愛することはないのだと思い知らされる。
(どうせ嫌われているのならば、もう構わないんじゃないか?)
悪魔の囁きのように心に浮かんだ考えに、必死で留まらせようと別の自分が叫んでいる。
ドレスの裾に手を伸ばすと、カイルの目的を察したシャーロットが絶望の表情を浮かべ、大粒の涙を流している。二度と見たくないと思った泣き顔をさせているのはカイル自身の行動のせいだ。
(止めろ!こんな顔をさせたいんじゃない!辛い思いをさせたくないから、笑顔でいて欲しいから連れてきたんだ!)
それなのに一向に動きを止めない自分に激しい怒りと絶望を感じて——カイルは暗闇の中、目を見開いた。
「――っは……夢か」
心臓がうるさいほど脈打っている。
胸元の夜着を握り締めながら、こちらが現実であることを確認するためベッドを見渡す。いつもと変わらない一人きりの室内だ。
心の底から安堵の息を吐き、身じろぎしたところで自分の身体の異変に気付いた。
「くそっ!最悪だな」
夢の中のカイルは嫌がるシャーロットを拘束して無理やり事に及ぼうとした。それに忌避感を覚えたにもかかわらず、身体はしっかりと反応していたのだ。
自己嫌悪を募らせながら、カイルは身体を清めるため浴室へ向かった。
青ざめた表情の外務大臣補佐が執務室から出ていくのを見届けて、ネイサンはカイルに話しかけた。
「そろそろ何があったのか、教えていただけませんか?」
別荘から戻ってきた日、明らかに様子がおかしいカイルに何があったのか尋ねても、「何でもない」と言ったきり何も聞くなと言わんばかりの圧を掛けられた。だからそっとしておいたのだが、かれこれ5日経っても機嫌の悪さは治らないどころか悪化している。
いい加減何とかしなければ優秀な人材を失いかねない。
口元を引き結び目を逸らすカイルに、視線を送り続けていると大きなため息を吐かれ、不承不承といった様子でカイルが口を開いた。
「シャーロットに………他の女をあてがわれそうになった」
「はあ?どうしてそんなことになったんですか?!」
口調だけは淡々と別荘での出来事についてカイルが語り終えると、ネイサンは我慢できずに告げてしまった。
「シャーロット様は随分と極端な方ですね」
「ロティのことを悪く言うな。いきなり距離を詰めすぎたのは俺だし、愛妾候補のリストを渡された時は流石にショックだったが、あんな風に苛立ちをぶつけるべきではなかった」
指摘することが多すぎて、ネイサンは額に手を当てたまま溜息を吐いてしまった。
(ここまで初恋を拗らせているとは思わなかった……)
ネイサンからすれば正直カイルの行動はどれも眉を顰めるほどのものではない。口づけも寸前とはいえ思いとどまったし、婚約者から別の女性を勧められて腹を立てたことも――不機嫌なカイルの迫力はなかなか恐ろしいものはあるのだが――むしろ真っ当なことだろう。
ネイサンからすればシャーロットの方が過剰反応なのではないかと思えてくる。カイルに好意を抱いていないとは聞いていたが、婚約者の立場で他の女性をあてがうのは流石にやりすぎなのではないだろうか。
(そもそもうちの陛下の何がそんなに気に入らないというんだ?眉目秀麗、頭脳明晰で統治者としての才もあり、努力を怠らない。しかもめちゃくちゃに甘やかしてくれる)
考えれば考えるほどにシャーロットに対して、反発心が湧きおこる。表情に出したつもりはないのだが、不貞腐れた表情でカイルはじっとりとした目をこちらに向けている。
一つ咳ばらいをしてネイサンはカイルへ説得を始めた。
「とは言えずっとこのままでいる訳にはいきませんよね。お互いに落ち着いて話をするにはちょうど良い頃合いなのではありませんか?」
別荘から戻ってきて以来カイルがシャーロットの元を訪れていない。シャーロットとのお茶の時間、はともすれば働き過ぎなカイルのちょうど良い息抜きにもなっていたのだ。
ネイサンの提案に目を逸らすカイルを見て、まだ自分に告げていないことがあるのだと長い付き合いから分かってしまった。
「陛下、まだ何かあるのですか?」
重ねて問えば言いづらそうにカイルはぼそっと小さな声で打ち明ける。
「――ロティを汚してしまった。夢とはいえ無理やり身体を重ねようとして、劣情を催した俺にはロティに会いに行く資格がない……」
本気で落ち込むカイルを見て、自分が想像した以上に重症であることを再確認する。大事にし過ぎて神聖化しているといっても過言ではないだろう。
(何というか、守りたかった少女が成長して美しい淑女になったギャップに上手く対処できないといった感じか?)
外野が徒に動くと上手くいかない方が多いのだろうが、この二人の場合は互いに任せているほうが余計にややこしくなっていく気がする。
「……ネイサン、ロティに余計なことをするなよ」
相手の考えを察することが出来るのはお互い様だ。
「承知しております」
(余計なことはしませんが、必要なことならしますけどね)
心の中でそう嘯いてネイサンは慇懃な態度で頭を下げた。
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