18 / 54
RooF-屋上-
8
しおりを挟む
確か、彼女もここの生徒だった。車に飛び込むも間一髪で助かったが、彼女は「死にたかった」と言っていた。よく覚えている。
「まさか……!?」
時は、慌てて教室を飛び出した。
「え?!時、どうしたの?!」
向日葵が、慌てて時の腕を掴もうとするが素早く避けられ走って行く。
「時、どうしたんだよ?!」
「分かんない!冬ちゃん追いかけよう!」
向日葵は、入ってきた生徒を避けると時を追いかけた。
冬樹も、後を追うように慌てて教室を出て追いかけて行く。
「って、向日葵、早っ!」
向日葵は、男の冬樹以上の早さで走っていき角を曲がる。
冬樹は、見失わないよう全速力で追いかけて、向日葵の曲がった方に向かった。
「時、待ってよ!」
向日葵は、数メートル離れた時に叫ぶが、聞こえていないのか階段を飛び降り曲がっていってしまう。
負けじと飛び降りて同じ方向に曲がったが、時の姿がなく見失ってしまった。辺りを見回すが、時の姿どころか人の気配さえない。
「あれ?時?えっとえーと……」
向日葵が、その場で足踏みをして辺りを伺っていると、遅れて冬樹が到着した。
「向日葵!」
「冬ちゃん、どうしよう……時、見失っちゃった……」
T字型で、右は行き止まりなので左なのは確かだが、そこから少し先が分岐点になっており見失ってしまったのだ。
冬樹は、方角から場所を推察してどうするべきか考え込む。暫くして纏まったのか、向日葵の方に向き直った。
「とりあえず、俺は寮の方見てみるから、向日葵は、一応職員室に行ってみてくれる?」
「分かった。時、見つけたら気絶させといてね!」
向日葵は、物騒なことを言うと職員室に走って行った。
冬樹は苦笑いするも、すぐに真面目な顔になり、寮に向かうべく向日葵とは逆の道を走っていった。
「まさか……!?」
時は、慌てて教室を飛び出した。
「え?!時、どうしたの?!」
向日葵が、慌てて時の腕を掴もうとするが素早く避けられ走って行く。
「時、どうしたんだよ?!」
「分かんない!冬ちゃん追いかけよう!」
向日葵は、入ってきた生徒を避けると時を追いかけた。
冬樹も、後を追うように慌てて教室を出て追いかけて行く。
「って、向日葵、早っ!」
向日葵は、男の冬樹以上の早さで走っていき角を曲がる。
冬樹は、見失わないよう全速力で追いかけて、向日葵の曲がった方に向かった。
「時、待ってよ!」
向日葵は、数メートル離れた時に叫ぶが、聞こえていないのか階段を飛び降り曲がっていってしまう。
負けじと飛び降りて同じ方向に曲がったが、時の姿がなく見失ってしまった。辺りを見回すが、時の姿どころか人の気配さえない。
「あれ?時?えっとえーと……」
向日葵が、その場で足踏みをして辺りを伺っていると、遅れて冬樹が到着した。
「向日葵!」
「冬ちゃん、どうしよう……時、見失っちゃった……」
T字型で、右は行き止まりなので左なのは確かだが、そこから少し先が分岐点になっており見失ってしまったのだ。
冬樹は、方角から場所を推察してどうするべきか考え込む。暫くして纏まったのか、向日葵の方に向き直った。
「とりあえず、俺は寮の方見てみるから、向日葵は、一応職員室に行ってみてくれる?」
「分かった。時、見つけたら気絶させといてね!」
向日葵は、物騒なことを言うと職員室に走って行った。
冬樹は苦笑いするも、すぐに真面目な顔になり、寮に向かうべく向日葵とは逆の道を走っていった。
0
お気に入りに追加
2
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
小学生最後の夏休みに近所に住む2つ上のお姉さんとお風呂に入った話
矢木羽研
青春
「……もしよかったら先輩もご一緒に、どうですか?」
「あら、いいのかしら」
夕食を作りに来てくれた近所のお姉さんを冗談のつもりでお風呂に誘ったら……?
微笑ましくも甘酸っぱい、ひと夏の思い出。
※性的なシーンはありませんが裸体描写があるのでR15にしています。
※小説家になろうでも同内容で投稿しています。
※2022年8月の「第5回ほっこり・じんわり大賞」にエントリーしていました。
幼なじみとセックスごっこを始めて、10年がたった。
スタジオ.T
青春
幼なじみの鞠川春姫(まりかわはるひめ)は、学校内でも屈指の美少女だ。
そんな春姫と俺は、毎週水曜日にセックスごっこをする約束をしている。
ゆるいイチャラブ、そしてエッチなラブストーリー。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる