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第1章 鏡の世界で
Trick Card
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「お前とインディバーは性格が合わないみたいだなやっぱ。」
緑髪の男が頭を掻きながら呟いた。
「分かってんならさっさと止めに来いよミハイル。」
ジャックはそう言ってミハイルと呼ぶ男の肩を叩いた。
「止めたのにジャックが止まらなかったんだろ。キミが代わりの子だね?場所を変えようかここは目立つからね。」
ミハイルはボクの前で手を合わした。
周りの人がボク達に注目していた為、慌てて喫茶店を出た。
ボク達は人気がない路地裏に入った。
アリスの代わりと言っていたからミハイルもこっち側の人間だと確信した。
「ごめんねージャックが迷惑掛けちゃって。僕も協力者だから安心してね。」
「大丈夫だ。ミハイルと呼べば良いのか?」
「それで良いよ。僕の名前がミハイルだからね。」
「迷惑掛けたなゼロ。どうにもインディバーとはウマが合わないんだ。」
ジャックはバツが悪そうな顔をした。
「見ていたら分かる。気にするな。」
「キミの名前ゼロって言うだね。宜しくゼロちゃん。一緒に犯人を探そうジャックの為にもさ。」
そう言ってボクの手を握った。
ジャックの為?
あぁ…、アリスの事が好きだったな。
「そう言えばジャック。Trick Cardの話をしたか?」
「あ、まだしてねぇ。」
「Trick Card?」
「そうだよ。」
ミハイルはポケットから1枚のタロットカードを出した。
「これはTrick Cardって言っていわゆる自分が使える魔法のカードなんだ。」
ミハイルのカードの絵柄には"typhoon"と書かれ風の絵柄が描かれていた。
「僕は風の魔法が使えるんだ。それでジャックは炎。」
ジャックもタロットカードを出しボクに見せて来た。
「この世界にいるなら絶対に必要になる力だ。この国の住人なら誰もが持っている物だ。」
「ボクは持っていないけど?」
「今から貰いに行こうよ。」
ボクとジャックの会話にミハイルが入って来た。
「貰いに行くのは良いが本来のアリスのTrick Cardが貰える訳じゃねぇぞ?」
「ジャックはアリスのTrick Cardの能力を知ってるの?」
「……。知らない。」
「だろ?だから他の住人だってアリスの能力を知らないから大丈夫だって!!それにゼロちゃんに何があった時には必要になる。」
そうか…。
魔法を使われてはただの銃じゃ戦えないな。
ミハイルの言う事は正しいな。
だが、アリスのTrick Cardの能力は何なんだ?
ジャックやミハイルも知らないようだし…。
「そうだな。ゼロに何かあったら困るしな…。」
「だろ!!よし、早速行こう。ここからなら近いし。」
「ん?どこかに行って取る物なのか?」
ボクの質問にジャックが答えた。
「Trick Cardを手に入れるには路地裏にある館の主に会って自分を占って貰わないと貰えないんだ。」
「へぇ…。そう言う物なのか。」
歩きながらミハイルの説明を聞いた。
「占いの館に着いたら1人で入ってくれ。」
「ボク1人で?」
「俺達は館までは同行出来るが、1人で中に入って貰わないといけない。」
「成る程ね。了解した。」
「悪いな。」
「2人共着いたよ!!」
ボク達の前を歩いていたミハイルが飛び跳ねていた。
ミハイルに近付きボクは館に目を向けた。
月の飾りが沢山飾られている紫色の館が立って居た。
「俺達は外で待ってるから。」
「気をつけてね。」
「分かった。」
ボクは館の中に入って行った。
「本当に瓜二つだね。ゼロちゃんとアリス。」
「あぁ。性格は違うけどな。」
「まぁね。ゼロちゃんには感情がないみたいだし…。そこがアリスとは違うよね。アリスは良く笑っていたし。」
ジャックは黙ってミハイルの話を聞いていた。
「ジャックと似てるよゼロちゃんは。ジャックにはアリスがいたけどさ。」
「ゼロは…。感情がないんじゃなくて分からないだけだ。」
ジャックは悲しそうな顔をした事をミハイルは見逃さなかった。
ゼロside
館の中に入ると真っ暗だった部屋が1つずつロウソクに火が灯された。
「この先に行けば良いのか?」
ボクはロウソクの火を頼りに道を進んだ。
暫く進んでいるとお香の香りがした。
ぶら下がっている赤いカーテンを開けると、沢山の水晶や月の飾りが飾られた部屋が現れた。
「いらっしゃいませ異国のお客さん。」
大きな嘴(くちばし)の付いた仮面をした男が出て来た。
今、異国のお客って言ったか?
「ボクがこの世界の人間じゃないって分かったのか?」
「えぇ、香りが違いますからね。おかけ下さい。」
仮面の男に手招きされ用意された椅子に腰を下ろした。
テーブルには水晶玉とタロットカードが並べられていた。
「貴方の事を占っても宜しいですか?」
「ボクの事を?」
「えぇ。Trick Cardの導きを見ようと思いましてね。それと貴方がこの世界で体験する事を。」
「は、はぁ…。どうぞ…。」
そう言うと仮面の男はタロットカードをシャッフルし始めた。
シャッシャッ。
そしてタロットカードを3枚机の上に並べ1枚ずつ捲っていった。
カードの絵柄を見てもさっぱり分からないが死神の絵が描かれたカードは何となく良くない事が起こるのだろうと思った。
「これは面白いですね…。」
「え、死神が出てるのに面白いのか?」
「死神は悪い意味ではないんですよ?死神のカードの意味は再生。つまり、貴方はこの世界で生まれ変わりそして愛を知る。貴方の運命が廻り出すと出ています。」
「え?」
「この男女が描かれたカードは恋人を表すカードで意味は愛や最愛の人や恋人です。そしてこちらの輪のカードは運命の輪と言い、運命が廻り出す意味です。貴方様は愛を知らないまま生きて来られたのでは?」
仮面の男に確信を突かれた気がした。
「確かにボクは愛を知らない。だが、この世界に来たのは…。」
「大丈夫ですよ理由を言わなくても。さぁこの中から1枚選んで下さい。」
仮面の男はさっきとは違うタロットカードを並べた。
ボクは真ん中のカードを抜き取った。
カードには銃と銃弾の絵柄が描かれていた。
「おやおや…。貴方は引きが宜しいですね。」
「え?これは当たりなのか?」
「貴方にピッタリの能力ですよ。銃弾が百発百中当たる能力"Trigger(トリガー)"です。」
「Trigger…。確かにボクにピッタリだ。」
ゴーンゴーン。
大きな時計が音を鳴らした。
「時間のようですね。貴方様は恵まれています。その事をお忘れなきよう。」
「え?恵まれっ。」
ボクはいつの間にか屋敷の外に出ていた。
手にはTrick Cardが握られていた。
緑髪の男が頭を掻きながら呟いた。
「分かってんならさっさと止めに来いよミハイル。」
ジャックはそう言ってミハイルと呼ぶ男の肩を叩いた。
「止めたのにジャックが止まらなかったんだろ。キミが代わりの子だね?場所を変えようかここは目立つからね。」
ミハイルはボクの前で手を合わした。
周りの人がボク達に注目していた為、慌てて喫茶店を出た。
ボク達は人気がない路地裏に入った。
アリスの代わりと言っていたからミハイルもこっち側の人間だと確信した。
「ごめんねージャックが迷惑掛けちゃって。僕も協力者だから安心してね。」
「大丈夫だ。ミハイルと呼べば良いのか?」
「それで良いよ。僕の名前がミハイルだからね。」
「迷惑掛けたなゼロ。どうにもインディバーとはウマが合わないんだ。」
ジャックはバツが悪そうな顔をした。
「見ていたら分かる。気にするな。」
「キミの名前ゼロって言うだね。宜しくゼロちゃん。一緒に犯人を探そうジャックの為にもさ。」
そう言ってボクの手を握った。
ジャックの為?
あぁ…、アリスの事が好きだったな。
「そう言えばジャック。Trick Cardの話をしたか?」
「あ、まだしてねぇ。」
「Trick Card?」
「そうだよ。」
ミハイルはポケットから1枚のタロットカードを出した。
「これはTrick Cardって言っていわゆる自分が使える魔法のカードなんだ。」
ミハイルのカードの絵柄には"typhoon"と書かれ風の絵柄が描かれていた。
「僕は風の魔法が使えるんだ。それでジャックは炎。」
ジャックもタロットカードを出しボクに見せて来た。
「この世界にいるなら絶対に必要になる力だ。この国の住人なら誰もが持っている物だ。」
「ボクは持っていないけど?」
「今から貰いに行こうよ。」
ボクとジャックの会話にミハイルが入って来た。
「貰いに行くのは良いが本来のアリスのTrick Cardが貰える訳じゃねぇぞ?」
「ジャックはアリスのTrick Cardの能力を知ってるの?」
「……。知らない。」
「だろ?だから他の住人だってアリスの能力を知らないから大丈夫だって!!それにゼロちゃんに何があった時には必要になる。」
そうか…。
魔法を使われてはただの銃じゃ戦えないな。
ミハイルの言う事は正しいな。
だが、アリスのTrick Cardの能力は何なんだ?
ジャックやミハイルも知らないようだし…。
「そうだな。ゼロに何かあったら困るしな…。」
「だろ!!よし、早速行こう。ここからなら近いし。」
「ん?どこかに行って取る物なのか?」
ボクの質問にジャックが答えた。
「Trick Cardを手に入れるには路地裏にある館の主に会って自分を占って貰わないと貰えないんだ。」
「へぇ…。そう言う物なのか。」
歩きながらミハイルの説明を聞いた。
「占いの館に着いたら1人で入ってくれ。」
「ボク1人で?」
「俺達は館までは同行出来るが、1人で中に入って貰わないといけない。」
「成る程ね。了解した。」
「悪いな。」
「2人共着いたよ!!」
ボク達の前を歩いていたミハイルが飛び跳ねていた。
ミハイルに近付きボクは館に目を向けた。
月の飾りが沢山飾られている紫色の館が立って居た。
「俺達は外で待ってるから。」
「気をつけてね。」
「分かった。」
ボクは館の中に入って行った。
「本当に瓜二つだね。ゼロちゃんとアリス。」
「あぁ。性格は違うけどな。」
「まぁね。ゼロちゃんには感情がないみたいだし…。そこがアリスとは違うよね。アリスは良く笑っていたし。」
ジャックは黙ってミハイルの話を聞いていた。
「ジャックと似てるよゼロちゃんは。ジャックにはアリスがいたけどさ。」
「ゼロは…。感情がないんじゃなくて分からないだけだ。」
ジャックは悲しそうな顔をした事をミハイルは見逃さなかった。
ゼロside
館の中に入ると真っ暗だった部屋が1つずつロウソクに火が灯された。
「この先に行けば良いのか?」
ボクはロウソクの火を頼りに道を進んだ。
暫く進んでいるとお香の香りがした。
ぶら下がっている赤いカーテンを開けると、沢山の水晶や月の飾りが飾られた部屋が現れた。
「いらっしゃいませ異国のお客さん。」
大きな嘴(くちばし)の付いた仮面をした男が出て来た。
今、異国のお客って言ったか?
「ボクがこの世界の人間じゃないって分かったのか?」
「えぇ、香りが違いますからね。おかけ下さい。」
仮面の男に手招きされ用意された椅子に腰を下ろした。
テーブルには水晶玉とタロットカードが並べられていた。
「貴方の事を占っても宜しいですか?」
「ボクの事を?」
「えぇ。Trick Cardの導きを見ようと思いましてね。それと貴方がこの世界で体験する事を。」
「は、はぁ…。どうぞ…。」
そう言うと仮面の男はタロットカードをシャッフルし始めた。
シャッシャッ。
そしてタロットカードを3枚机の上に並べ1枚ずつ捲っていった。
カードの絵柄を見てもさっぱり分からないが死神の絵が描かれたカードは何となく良くない事が起こるのだろうと思った。
「これは面白いですね…。」
「え、死神が出てるのに面白いのか?」
「死神は悪い意味ではないんですよ?死神のカードの意味は再生。つまり、貴方はこの世界で生まれ変わりそして愛を知る。貴方の運命が廻り出すと出ています。」
「え?」
「この男女が描かれたカードは恋人を表すカードで意味は愛や最愛の人や恋人です。そしてこちらの輪のカードは運命の輪と言い、運命が廻り出す意味です。貴方様は愛を知らないまま生きて来られたのでは?」
仮面の男に確信を突かれた気がした。
「確かにボクは愛を知らない。だが、この世界に来たのは…。」
「大丈夫ですよ理由を言わなくても。さぁこの中から1枚選んで下さい。」
仮面の男はさっきとは違うタロットカードを並べた。
ボクは真ん中のカードを抜き取った。
カードには銃と銃弾の絵柄が描かれていた。
「おやおや…。貴方は引きが宜しいですね。」
「え?これは当たりなのか?」
「貴方にピッタリの能力ですよ。銃弾が百発百中当たる能力"Trigger(トリガー)"です。」
「Trigger…。確かにボクにピッタリだ。」
ゴーンゴーン。
大きな時計が音を鳴らした。
「時間のようですね。貴方様は恵まれています。その事をお忘れなきよう。」
「え?恵まれっ。」
ボクはいつの間にか屋敷の外に出ていた。
手にはTrick Cardが握られていた。
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