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35.ミトラ
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目が覚めた。お腹がすいた。体があちこち痛い。清潔で大きなベッド。窓の鎧戸の隙間から入ってくる光が強い。もうお昼頃だろうか。ここはどこ。ああ、そうか。リルデバルデの屋敷に着いたんだった。
ミトラ・ネーンは目を伏せ、ため息をついた。居場所が変わっても、自分が変わる訳じゃない。どうせここでも邪魔者扱いされるんだ、きっと。それはミトラの動かしがたい確信だった。
そのとき扉がノックされ、ゆっくりと開く。
「ミトラお嬢様、お目覚めですか」
顔を出したのはパルテア。ミトラがうなずくと、パルテアはいつものように笑顔を見せる。
「リルデバルデの方々からお昼ご飯のお誘いです。参りましょうか」
どうせまたこれまでのように、砂を噛む思いをしながら味のない食事を飲み込まなければならないのだろう。でもそれはいつものことだ。ミトラはベッドを降りるとパルテアの待つ扉へと歩いて向かった。
眠い。昨夜は自称魔王のフルデンスと契約の話を遅くまで詰めていたので、頭が疲れ切っている。あの野郎、すぐにこちらを出し抜こうとしやがるし、少しでも譲歩すれば屁理屈をこねて押し込もうとしやがる。油断も隙もありゃしない。
でもまあ、その魔王様の予言で客人の存在を知ることができた訳だしな、あんまり悪口を言ってやるのも可哀想か。
俺が寝惚けた頭でパンを手に取ろうとすると、バレアナ姫に呆れられた。
「まだお客様が来られておりません」
「あ、そうでしたそうでした」
照れ笑いで手を引っ込めたとき、扉が開き、ふくよかな老婆と小柄な女の子が食堂に入って来る。テーブルから少し離れた場所に二人して立ち、老婆はこう言った。
「ご挨拶が遅れまして申し訳ございません。いえ、その前に私どもを受け入れていただいたことにまず感謝させていただきます」
にこやかな老婆に対比して、じっと暗い顔で目を伏せている少女が気になった。
と、そこに。
「やあご機嫌よう、母上と夫君」
扉がバーン! と開き、家庭教師のゼンチルダと青い服の下女たちを連れてシャリティが入って来た。
「余は空腹ではないのですが、フルデンスの忠告に従い参上したまで。ご気分を悪くされたのであれば、とっとと退散いたしますが」
これにバレアナ姫が苦言を呈す。
「シャリティ、黙って席に着きなさい。お客様の前で失礼でしょう」
「失礼。失礼ですと? 身分卑しき者の前で、いかなる王族の振るまいが失礼に値しましょうや」
そう言いながらシャリティは不承不承椅子に座る。
俺は老婆と少女に席を勧めた。
「とにかく食べながら話しましょう。もうお腹がすいてしまって」
するとシャリティが不満を漏らす。
「お待ちください、王族がこのような身分卑しき者と共に」
「何で身分が卑しいと思った」
俺に言葉を遮られ、シャリティは苛立たしげにこちらをにらんだ。
「そんなことは見ればわかる!」
「じゃ、フルデンスに聞いてごらん。この二人がどんな身分なのか」
シャリティは怪訝な顔を見せていたが、小さく何やらつぶやくと、その顔から血の気がザッと引く。
「なっ、まさか!」
呆気に取られている老婆と目を伏せる少女に、俺はもう一度席を勧めた。
「そういう訳なんで、座ってください」
「はあ、それでは」
老婆は少女を席に座らせ、その隣に自分が座った。
王には栄光を。民には繁栄を。
王に武勲は必要なく、政務担当能力も必要ない。王のなすべきことは国家の象徴たる姿を国民に見せることであり、権力を振りかざすことではない。権力は国民に委ねられ、国家の運営は国民の代表からなる議会が行うべきなのだ。
そうなれば王族は人材を輩出することを求められず、従って王族の数は最少限度あればいい。将来的には王家を廃止し、完全な共和制に移行することも視野に入れるべきである。そのためには王族から権力を剥奪しなければならず、さらにそのためにはまず王族の数を減らさねばならない。
無論、いまの時代にそれを考えている者は数少ない。王族の中になど皆無といっていいだろう。故にウストラクト皇太子は異端であり、孤独であった。
「私は正しいのだろうか」
寝間着姿の皇太子がしゃがむのは、ガラス温室の奥。人の背ほどの小さな、虹色に輝く不思議な木の前。すると、その樹から声が聞こえる。
「真に正しいことは常に異端視され、理解されないもの」
しかし皇太子は静かに問う。
「王族を殺し続けることが本当に正しいと」
「権力者は時代の変化に殉ずる立場。その前提あっての権力。いまあなたが殺さなくとも、戦争や革命で、いずれ誰かが殺す。遅いか速いかだけの違いしかない」
「私は自分だけが生き残ろうとしている」
それでも納得しきれない皇太子に、虹色の木はこう答える。
「変化に適応できた者だけが生き残るのは自然の摂理。この流れに逆らえばあなたは溺れる者に足を引かれ、共倒れの勝者なき世界が取り残される。誰も幸福になれない世界がお望みか」
「私に生き残り、新しい世界を率いよというのか」
「この世界が望んでいる。それが新たな王の役目」
そこまで話したとき、虹色の木がまるで息を呑んだかのように黙り込んだ。
「どうした」
「空に……」
怯えたような虹色の木の声に、ウストラクト皇太子は明るい天井を見上げた。
ミトラ・ネーンは目を伏せ、ため息をついた。居場所が変わっても、自分が変わる訳じゃない。どうせここでも邪魔者扱いされるんだ、きっと。それはミトラの動かしがたい確信だった。
そのとき扉がノックされ、ゆっくりと開く。
「ミトラお嬢様、お目覚めですか」
顔を出したのはパルテア。ミトラがうなずくと、パルテアはいつものように笑顔を見せる。
「リルデバルデの方々からお昼ご飯のお誘いです。参りましょうか」
どうせまたこれまでのように、砂を噛む思いをしながら味のない食事を飲み込まなければならないのだろう。でもそれはいつものことだ。ミトラはベッドを降りるとパルテアの待つ扉へと歩いて向かった。
眠い。昨夜は自称魔王のフルデンスと契約の話を遅くまで詰めていたので、頭が疲れ切っている。あの野郎、すぐにこちらを出し抜こうとしやがるし、少しでも譲歩すれば屁理屈をこねて押し込もうとしやがる。油断も隙もありゃしない。
でもまあ、その魔王様の予言で客人の存在を知ることができた訳だしな、あんまり悪口を言ってやるのも可哀想か。
俺が寝惚けた頭でパンを手に取ろうとすると、バレアナ姫に呆れられた。
「まだお客様が来られておりません」
「あ、そうでしたそうでした」
照れ笑いで手を引っ込めたとき、扉が開き、ふくよかな老婆と小柄な女の子が食堂に入って来る。テーブルから少し離れた場所に二人して立ち、老婆はこう言った。
「ご挨拶が遅れまして申し訳ございません。いえ、その前に私どもを受け入れていただいたことにまず感謝させていただきます」
にこやかな老婆に対比して、じっと暗い顔で目を伏せている少女が気になった。
と、そこに。
「やあご機嫌よう、母上と夫君」
扉がバーン! と開き、家庭教師のゼンチルダと青い服の下女たちを連れてシャリティが入って来た。
「余は空腹ではないのですが、フルデンスの忠告に従い参上したまで。ご気分を悪くされたのであれば、とっとと退散いたしますが」
これにバレアナ姫が苦言を呈す。
「シャリティ、黙って席に着きなさい。お客様の前で失礼でしょう」
「失礼。失礼ですと? 身分卑しき者の前で、いかなる王族の振るまいが失礼に値しましょうや」
そう言いながらシャリティは不承不承椅子に座る。
俺は老婆と少女に席を勧めた。
「とにかく食べながら話しましょう。もうお腹がすいてしまって」
するとシャリティが不満を漏らす。
「お待ちください、王族がこのような身分卑しき者と共に」
「何で身分が卑しいと思った」
俺に言葉を遮られ、シャリティは苛立たしげにこちらをにらんだ。
「そんなことは見ればわかる!」
「じゃ、フルデンスに聞いてごらん。この二人がどんな身分なのか」
シャリティは怪訝な顔を見せていたが、小さく何やらつぶやくと、その顔から血の気がザッと引く。
「なっ、まさか!」
呆気に取られている老婆と目を伏せる少女に、俺はもう一度席を勧めた。
「そういう訳なんで、座ってください」
「はあ、それでは」
老婆は少女を席に座らせ、その隣に自分が座った。
王には栄光を。民には繁栄を。
王に武勲は必要なく、政務担当能力も必要ない。王のなすべきことは国家の象徴たる姿を国民に見せることであり、権力を振りかざすことではない。権力は国民に委ねられ、国家の運営は国民の代表からなる議会が行うべきなのだ。
そうなれば王族は人材を輩出することを求められず、従って王族の数は最少限度あればいい。将来的には王家を廃止し、完全な共和制に移行することも視野に入れるべきである。そのためには王族から権力を剥奪しなければならず、さらにそのためにはまず王族の数を減らさねばならない。
無論、いまの時代にそれを考えている者は数少ない。王族の中になど皆無といっていいだろう。故にウストラクト皇太子は異端であり、孤独であった。
「私は正しいのだろうか」
寝間着姿の皇太子がしゃがむのは、ガラス温室の奥。人の背ほどの小さな、虹色に輝く不思議な木の前。すると、その樹から声が聞こえる。
「真に正しいことは常に異端視され、理解されないもの」
しかし皇太子は静かに問う。
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「私は自分だけが生き残ろうとしている」
それでも納得しきれない皇太子に、虹色の木はこう答える。
「変化に適応できた者だけが生き残るのは自然の摂理。この流れに逆らえばあなたは溺れる者に足を引かれ、共倒れの勝者なき世界が取り残される。誰も幸福になれない世界がお望みか」
「私に生き残り、新しい世界を率いよというのか」
「この世界が望んでいる。それが新たな王の役目」
そこまで話したとき、虹色の木がまるで息を呑んだかのように黙り込んだ。
「どうした」
「空に……」
怯えたような虹色の木の声に、ウストラクト皇太子は明るい天井を見上げた。
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