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エリアは拡大し続ける。神魔大戦で失った世界を取り戻したいのか、エリアはどこも例外なく、発展という名の拡大を続ける。しかし拡大する余地があるという事は、すなわち外側があるという事。エリア・エージャンの外側には荒野が広がっている。かつて命に溢れていた、街や森や川のすべてが灰燼に帰した末の荒野が。
遠くにグレート・オリンポスが灯火のように見える場所。周囲に明かりなど何もない暗い荒野に、プロミスとハーキイは立っていた。車のライトは消してある。先方からの要請だ。
「来ると思う?」
プロミスの問いに、心配性のハーキイはこう答えた。
「アタシは来ない方がいいんだけどねえ」
「話を持ってきたのはハーキイじゃない」
「下から上がってきた話を伝えなきゃ怒るだろ」
「怒る」
これだもんなあ、と溜息をついたハーキイが、不意に空を見上げた。風が吹き下ろして来る。プロミスも見上げた。
「ヘリかな」
「いや、ティルトローターだね」
「見えるんだ」
「まさか。風の吹き方が違うんだよ」
やがてモーター音と、二つのローターが風を切る音を響かせて、真っ黒なティルトローター機が星空から降りて来る。
着陸した機体の内蔵タラップが降り、機内の光が見える。その光を背に下りてくる、フード付きの黒いガウンを着た人影が三つ。プロミスたちと五メートルほどの距離に立ち止まると、影の一人がランプを点けた。薄暗い、けれど夜の荒野では暖かみを感じる光。
「『プロメテウスの火』の方ですね」
真ん中の、一番背の低い影がそう言った。子供の声、そう思いながらプロミスはうなずく。
「ええ、あなた方は金星教団の」
すると真ん中の影はフードを取り、その顔を見せた。
「金星教団の教祖、ヴェヌと申します」
十四、五歳といったところだろうか、プロミスよりも三、四歳下に見える。真っ白な長い髪で、顔立ちは可愛いというよりは美しいというべきである。目をみはるような美少女だった。ただ、ランプの暗い明かりのせいもあるのだろうか、ちょっと目つきが悪く見える。
「あなた方に、取り返して頂きたい物があるのです」
ヴェヌはそう言った。その目が嗤っているようにプロミスには思えた。
葬式のように静まり返るジュピトル・ジュピトリスの部屋で、最初に口を開いたのは3J。
「重要なのは意味だ」
ジュピトルは窓際でうなずく。
「そうだね。『我に死はなく滅びなく、ただ下の下、内の内、重力の底に眠りぬ』。文字通り受け取るなら、イ=ルグ=ルは不死身という事になる」
一度聞いただけで記憶したのか、という周囲の驚きの目の中で。
「実際、その通りだろう」
当たり前のように3Jは言った。ムサシは呆れた声を上げる。
「おまえさんの肝の据わり方は、ちょっと不謹慎なレベルじゃな」
だがそんな言葉など、3Jは意に介さない。
「かつて金星で手に入れたイ=ルグ=ルの破片を、人類は地球に持ち帰った。それを元に作り出されたのが、『人類によって私の力を植え付けられた、滑稽にして醜悪なるものたち』つまり魔人を始めとする生体兵器」
抑揚のない声で淡々と話す。
「魔人の生命力は尋常ではない。特にリキキマは、もはや人類には倒すことが不可能なレベルだ。ならばイ=ルグ=ルも同等か、それ以上だと考えるのは道理に合う」
ムサシは顔を曇らせた。もし3Jの言う事が正しいのだとするなら。
「だったらもう、勝ち目はないという事じゃろうが」
「それはどうだろう」
ジュピトルの言葉に、みなの目が集まる。
「神魔大戦のときには、人類は核兵器の連続攻撃でイ=ルグ=ルを倒した。いや、実際のところ倒せてはいなかったのかも知れない。でも生き延びる事は出来た。そう考えれば、イ=ルグ=ルは決して全能の絶対神じゃない」
「ですが」
思わず口に出してしまったのは、ナーガ。
「いまの世界に核兵器はもうありません。それでは戦いようがないのでは」
怯えた黒髪の少年の言葉を、3Jが否定した。
「戦いようは、ある」
「どうやって。無理だ」
ナーガは譲らない。しかし3Jは確信に満ちた、けれど感情のこもらぬ声でこう言う。
「覚醒する前に叩く」
「あの……基本的な質問をしていいですか?」
手を上げたのはナーギニー。一同の視線を集めながら、3Jに問いかけた。
「イ=ルグ=ルがどこにいるのか、わかっているんですか」
「重力の底」
3Jの即答。いや、だからそれはどこなんだよ、と言いたい空気が部屋に満ちた。
「地球の重力が最大になるのは、地球の中心だ。つまり核だね」
ジュピトルが代わって説明する。だがそれで納得できるはずもない。
「その核にいる敵と、どうやって戦うんですか。まさか地面を掘る訳じゃないですよね」
ナーギニーの指摘はもっともである。地球の半径は六千四百キロ弱、その距離を垂直に掘削する技術は、この時代においても存在しない。けれど3Jにとって、それは想定内の質問であったらしい。
「ダラニ・ダラの空間圧縮なら地球の核まで辿り着ける。イ=ルグ=ルを見つけたら、リキキマに引きずり出させればいい」
「引きずり出させればいい、って簡単に言うがの」
ムサシはちょっと腹を立てているかに見えた。無理もない。彼には3Jの言葉は理屈だけの机上の空論にしか思えなかったのだ。確かにすべてが上手く完全に理想的に動けば可能なのかも知れない。だがそんな事などあり得ない、と。
「いったいどうやって魔人を動かすつもりだ。そもそも誰が魔人に頼む」
「すでに頼んではいる」
これまた当たり前のように3Jは答えた。
「連中が動くかどうかは、これからのやり方次第だ」
「動くと踏んでるんだね」
そう言うジュピトルを、3Jはにらむように見つめた。
「ヤツらは利口ではないが、人間ほど愚かでもない。さして問題はないはずだ」
そしてこう付け加えた。
「問題があるとすれば、おまえだ」
ジュピトルは、キョトンとした顔で自分を指さした。
「……僕?」
「いかに覚醒前とはいえ、イ=ルグ=ルを引きずり出せば、地上に被害が出る」
3Jは、ゆらりと立ち上がる。
「世界は再び炎で焼かれる。おそらく何万人も死ぬだろう。おまえはそのとき、どうする」
「ちょ、ちょっと待て!」
ムサシも慌てて立ち上がった。
「お主、ジュピトルに何をさせる気じゃ!」
「何も」
3Jは言う。ムサシですら息を呑んだ冷たい目で。
「俺が何かをさせても意味がない。ジュピトル・ジュピトリスが自ら選択し、決定する事だ。何万という命が奪われるのを指を咥えて黙って見ているのか、耳を塞ぎベッドの中で震えるのか、それとも進んでその先頭に立つのか」
「僕が……先頭に?」
愕然と立ち尽くすジュピトルに、3Jはこう静かに言い放った。
「結論を言ってやろう。イ=ルグ=ルとの戦いが始まったとき、おまえが人類を率いなければ、人類は無意味に蹂躙され、無駄に滅亡する。犠牲を払って生き残るか、枕を並べて全滅するか、選択肢は二つある。自由に選べばいい」
「馬鹿を言え! そんなムチャクチャな選択肢があるか! あってたまるか!」
ムサシの怒鳴り声が虚しく響く。3Jは言った。
「宇宙の鼻」
そしてカンザブローを振り返る。
「『宇宙の鼻』とは何だ」
そこでカンザブローは理解した。こいつ、知っていて説明させようとしている。
「……イ=ルグ=ルの事だ。宇宙の鼻、世界の鼻、この世の鼻、いろんな言い方が世界中にあったが、鼻に関してはほぼ共通していた」
3Jは質問を続けた。
「『耳が来る、目が来る、世界は閉じる』これはどういう意味だ」
「あのなあ、私だってすべての意味はわからんよ」
カンザブローはそう言ったが、3Jはこう続けた。
「意味はわからなくとも推測は出来る。イ=ルグ=ルが宇宙の鼻ならば、他に宇宙の耳や目が存在しても不思議はない。そいつらが地球に向かってきている。到着すれば」
そして再びジュピトルを振り返った。
「世界は閉じる」
ジュピトルは戦慄した。デルファイの3J、五人目の魔人、案山子の帝王。目の前に立っている者が、自分の想像など超えたところに居る存在なのだと、初めて理解した。
3Jは出入り口に向き直り、一歩進んだ。
「『人よ勝利に酔え、偽りの勝利に溺れよ。百の巡りに滅亡を夢見て』。この『百の巡り』が百年という意味なのかどうかは、イ=ルグ=ルにしかわからない」
ジンライはカンザブローを視線で促した。3Jはまた一歩進んだ。
「ヤツが目覚めるのが、明日なのか千年後なのかもわからない」
3Jとジンライ、そしてカンザブローはドアへと向かう。ナーガとナーギニーは道を空けた。
「それでも俺は戦いを進める。たとえおまえが戦わないとしても」
「どうして、そこまで」
そのジュピトルのつぶやきに、3Jは足を止めた。
「どうして、だと?」
ドアは開いた。暗闇に向かって。
「こんな事で死ぬ訳には行かないからだ」
遠くにグレート・オリンポスが灯火のように見える場所。周囲に明かりなど何もない暗い荒野に、プロミスとハーキイは立っていた。車のライトは消してある。先方からの要請だ。
「来ると思う?」
プロミスの問いに、心配性のハーキイはこう答えた。
「アタシは来ない方がいいんだけどねえ」
「話を持ってきたのはハーキイじゃない」
「下から上がってきた話を伝えなきゃ怒るだろ」
「怒る」
これだもんなあ、と溜息をついたハーキイが、不意に空を見上げた。風が吹き下ろして来る。プロミスも見上げた。
「ヘリかな」
「いや、ティルトローターだね」
「見えるんだ」
「まさか。風の吹き方が違うんだよ」
やがてモーター音と、二つのローターが風を切る音を響かせて、真っ黒なティルトローター機が星空から降りて来る。
着陸した機体の内蔵タラップが降り、機内の光が見える。その光を背に下りてくる、フード付きの黒いガウンを着た人影が三つ。プロミスたちと五メートルほどの距離に立ち止まると、影の一人がランプを点けた。薄暗い、けれど夜の荒野では暖かみを感じる光。
「『プロメテウスの火』の方ですね」
真ん中の、一番背の低い影がそう言った。子供の声、そう思いながらプロミスはうなずく。
「ええ、あなた方は金星教団の」
すると真ん中の影はフードを取り、その顔を見せた。
「金星教団の教祖、ヴェヌと申します」
十四、五歳といったところだろうか、プロミスよりも三、四歳下に見える。真っ白な長い髪で、顔立ちは可愛いというよりは美しいというべきである。目をみはるような美少女だった。ただ、ランプの暗い明かりのせいもあるのだろうか、ちょっと目つきが悪く見える。
「あなた方に、取り返して頂きたい物があるのです」
ヴェヌはそう言った。その目が嗤っているようにプロミスには思えた。
葬式のように静まり返るジュピトル・ジュピトリスの部屋で、最初に口を開いたのは3J。
「重要なのは意味だ」
ジュピトルは窓際でうなずく。
「そうだね。『我に死はなく滅びなく、ただ下の下、内の内、重力の底に眠りぬ』。文字通り受け取るなら、イ=ルグ=ルは不死身という事になる」
一度聞いただけで記憶したのか、という周囲の驚きの目の中で。
「実際、その通りだろう」
当たり前のように3Jは言った。ムサシは呆れた声を上げる。
「おまえさんの肝の据わり方は、ちょっと不謹慎なレベルじゃな」
だがそんな言葉など、3Jは意に介さない。
「かつて金星で手に入れたイ=ルグ=ルの破片を、人類は地球に持ち帰った。それを元に作り出されたのが、『人類によって私の力を植え付けられた、滑稽にして醜悪なるものたち』つまり魔人を始めとする生体兵器」
抑揚のない声で淡々と話す。
「魔人の生命力は尋常ではない。特にリキキマは、もはや人類には倒すことが不可能なレベルだ。ならばイ=ルグ=ルも同等か、それ以上だと考えるのは道理に合う」
ムサシは顔を曇らせた。もし3Jの言う事が正しいのだとするなら。
「だったらもう、勝ち目はないという事じゃろうが」
「それはどうだろう」
ジュピトルの言葉に、みなの目が集まる。
「神魔大戦のときには、人類は核兵器の連続攻撃でイ=ルグ=ルを倒した。いや、実際のところ倒せてはいなかったのかも知れない。でも生き延びる事は出来た。そう考えれば、イ=ルグ=ルは決して全能の絶対神じゃない」
「ですが」
思わず口に出してしまったのは、ナーガ。
「いまの世界に核兵器はもうありません。それでは戦いようがないのでは」
怯えた黒髪の少年の言葉を、3Jが否定した。
「戦いようは、ある」
「どうやって。無理だ」
ナーガは譲らない。しかし3Jは確信に満ちた、けれど感情のこもらぬ声でこう言う。
「覚醒する前に叩く」
「あの……基本的な質問をしていいですか?」
手を上げたのはナーギニー。一同の視線を集めながら、3Jに問いかけた。
「イ=ルグ=ルがどこにいるのか、わかっているんですか」
「重力の底」
3Jの即答。いや、だからそれはどこなんだよ、と言いたい空気が部屋に満ちた。
「地球の重力が最大になるのは、地球の中心だ。つまり核だね」
ジュピトルが代わって説明する。だがそれで納得できるはずもない。
「その核にいる敵と、どうやって戦うんですか。まさか地面を掘る訳じゃないですよね」
ナーギニーの指摘はもっともである。地球の半径は六千四百キロ弱、その距離を垂直に掘削する技術は、この時代においても存在しない。けれど3Jにとって、それは想定内の質問であったらしい。
「ダラニ・ダラの空間圧縮なら地球の核まで辿り着ける。イ=ルグ=ルを見つけたら、リキキマに引きずり出させればいい」
「引きずり出させればいい、って簡単に言うがの」
ムサシはちょっと腹を立てているかに見えた。無理もない。彼には3Jの言葉は理屈だけの机上の空論にしか思えなかったのだ。確かにすべてが上手く完全に理想的に動けば可能なのかも知れない。だがそんな事などあり得ない、と。
「いったいどうやって魔人を動かすつもりだ。そもそも誰が魔人に頼む」
「すでに頼んではいる」
これまた当たり前のように3Jは答えた。
「連中が動くかどうかは、これからのやり方次第だ」
「動くと踏んでるんだね」
そう言うジュピトルを、3Jはにらむように見つめた。
「ヤツらは利口ではないが、人間ほど愚かでもない。さして問題はないはずだ」
そしてこう付け加えた。
「問題があるとすれば、おまえだ」
ジュピトルは、キョトンとした顔で自分を指さした。
「……僕?」
「いかに覚醒前とはいえ、イ=ルグ=ルを引きずり出せば、地上に被害が出る」
3Jは、ゆらりと立ち上がる。
「世界は再び炎で焼かれる。おそらく何万人も死ぬだろう。おまえはそのとき、どうする」
「ちょ、ちょっと待て!」
ムサシも慌てて立ち上がった。
「お主、ジュピトルに何をさせる気じゃ!」
「何も」
3Jは言う。ムサシですら息を呑んだ冷たい目で。
「俺が何かをさせても意味がない。ジュピトル・ジュピトリスが自ら選択し、決定する事だ。何万という命が奪われるのを指を咥えて黙って見ているのか、耳を塞ぎベッドの中で震えるのか、それとも進んでその先頭に立つのか」
「僕が……先頭に?」
愕然と立ち尽くすジュピトルに、3Jはこう静かに言い放った。
「結論を言ってやろう。イ=ルグ=ルとの戦いが始まったとき、おまえが人類を率いなければ、人類は無意味に蹂躙され、無駄に滅亡する。犠牲を払って生き残るか、枕を並べて全滅するか、選択肢は二つある。自由に選べばいい」
「馬鹿を言え! そんなムチャクチャな選択肢があるか! あってたまるか!」
ムサシの怒鳴り声が虚しく響く。3Jは言った。
「宇宙の鼻」
そしてカンザブローを振り返る。
「『宇宙の鼻』とは何だ」
そこでカンザブローは理解した。こいつ、知っていて説明させようとしている。
「……イ=ルグ=ルの事だ。宇宙の鼻、世界の鼻、この世の鼻、いろんな言い方が世界中にあったが、鼻に関してはほぼ共通していた」
3Jは質問を続けた。
「『耳が来る、目が来る、世界は閉じる』これはどういう意味だ」
「あのなあ、私だってすべての意味はわからんよ」
カンザブローはそう言ったが、3Jはこう続けた。
「意味はわからなくとも推測は出来る。イ=ルグ=ルが宇宙の鼻ならば、他に宇宙の耳や目が存在しても不思議はない。そいつらが地球に向かってきている。到着すれば」
そして再びジュピトルを振り返った。
「世界は閉じる」
ジュピトルは戦慄した。デルファイの3J、五人目の魔人、案山子の帝王。目の前に立っている者が、自分の想像など超えたところに居る存在なのだと、初めて理解した。
3Jは出入り口に向き直り、一歩進んだ。
「『人よ勝利に酔え、偽りの勝利に溺れよ。百の巡りに滅亡を夢見て』。この『百の巡り』が百年という意味なのかどうかは、イ=ルグ=ルにしかわからない」
ジンライはカンザブローを視線で促した。3Jはまた一歩進んだ。
「ヤツが目覚めるのが、明日なのか千年後なのかもわからない」
3Jとジンライ、そしてカンザブローはドアへと向かう。ナーガとナーギニーは道を空けた。
「それでも俺は戦いを進める。たとえおまえが戦わないとしても」
「どうして、そこまで」
そのジュピトルのつぶやきに、3Jは足を止めた。
「どうして、だと?」
ドアは開いた。暗闇に向かって。
「こんな事で死ぬ訳には行かないからだ」
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