53 / 58
第4章(終章)
4運命の2人
しおりを挟む
何度となく繰り返す口付けは、少しづつ深くなっていく。歯列をなぞられて、舌が口腔を犯していくみたいだ。
繋いでいた両の手の片方が解かれて、そっと頭を撫でられる。俺より大きな手、長い指そして剣を長く訓練してきた事の分かる手のひらが、頬を撫で鎖骨を触れていく。
キュッと摘まれた胸の先端に、びくりと反応してしまう。
「あ……」
理性のある時に抱かれることへの羞恥。それでも、本能ではなく自分の意思で抱かれることへの喜び。
捏ねられ、弾かれる度に震える身体。ツンと主張し始めたころにジェイの顔が下がって行った。
「ジェ…イ?あ、ん」
舐められる。吸い付かれ転がされてる。じんと痺れてしまうような不思議な感覚。女の子じゃないのに、こんなに所を触られて気持ちよくなるなんて、変じゃない?
「全部、甘いな」
ボソリと呟いた、ジェイの声。
「そんな、わけ……ひぁ」
オメガの自分の雄は、多分普通の男達より小さいのだ。それでも自己主張をし上を向いていた。先端からたらたらと零れ始めた。もどかしくて太ももをすり合わせた途端に両足が開かれてジェイにぎられてしまった。
「ま、待って」
親指でグリグリといじられると、いやらしい水音が聞こえてきた。直ぐに上下にさすられる手の動きが早くなって、グチュグチュと恥ずかしいのに耳が音をひろってしまう。
「あ、あ……やぁ」
出ちゃ、うと思った時にキュッと根元を握られた。
「ど、して?」
イキたい。イキたいのに、なんで……?思わず自分の手を伸ばす。ジェイがさらに下がって生あたたかい感触に体が震える。掴まれてた手が離されて慌ててしまう。
「今離したらでちゃ……口離して」
「ひゃだ……」
そう言って吸い上げられた。
あああ、背中に痺れがきて思わず仰け反る。
視界がちかちかと点滅して、足先まで痺れていく。
口を離されてからも、ビュクッと小刻みに溢れてくる。それをさらに親指に擦り付けジェイは舌で舐めて笑った。
ゾクリと震える。
「──やっぱり、ライラは全部甘い」
後ろから、溢れだした蜜が自分の興奮を伝える様で逃げたくなる。少し、ほんの少しだけ逃げようとした。
すぐに背中から抱きしめられて、四つん這いで少し押さえつけられるような体制に変わった。双丘の割れ目をなぞる指がもどかしい。溢れてビショビショの後に指が押し入ってきた。
「ン……」
指が中を刺激する。でも足りない。もっともっと奥へ、ちょうだい。振り返り見つめていると瞳が潤んでしまう。視線が合った瞬間にジェイが優しく笑う。そして、項に唇が触れた。
その瞬間に歓喜とともに恐怖も混ざる。本当に……番になってくれるの?
「怖い?理性があるうちに言っておくよ」
耳に唇が微かに触れる。
「逃がさない。それに……ほら、フェロモンも溢れ始めた」
「分かんないけど──ヒートが、くるかも」
「ああ。番になろう。愛してるライラ。君が何者でも、君しかいらないんだ」
熱い。身体中が熱くて、胸がいっぱいになっていく。
───この人が欲しい。
「ジェイ───お願い俺だけみて。ずっと好き。好き」
指が抜かれて、熱いものの先端が後孔に触れてゆっくりと入ってきた。
もどかしい。
「おく、はや……くぅ」
「煽るな」
硬さと重量を増した熱杭が、一気に押し込まれた。
「は、ン……あ」
俺の中に注いで。全部俺をあげるから。
ビクッビクッと震える体。引き抜かれそうになって、思わず締め付けてしまう。
「く、ライラ……やばい。力抜いて」
「わかんない……」
項を舐められて、ふっと力が緩むと律動が始まった。
余裕なんてない。ただ離れたくないだけ。
こんな俺を求めてくれる。愛しさが溢れて、涙が流れていく。ぶわりとフェロモンが濃くなっていく。多分もう本能に染まる。
「ジェイ。ジェイ……愛してる。捨てないで───お願い噛んで」
項に牙がくい込んでいるみたい。
痛い。痛いのに……幸せ。体の中が、血液?体液なのかな?塗り替えられていくみたい。全身が悦に、歓喜している。
愛してる。
この人のモノになりたい。
そして、そこからの記憶はない。
どれだけの時間抱き合ったのか……分からないくらい求めあったんだと思う。
目が覚めた時には、うさぎ亭の自分の部屋にいたのだから。
繋いでいた両の手の片方が解かれて、そっと頭を撫でられる。俺より大きな手、長い指そして剣を長く訓練してきた事の分かる手のひらが、頬を撫で鎖骨を触れていく。
キュッと摘まれた胸の先端に、びくりと反応してしまう。
「あ……」
理性のある時に抱かれることへの羞恥。それでも、本能ではなく自分の意思で抱かれることへの喜び。
捏ねられ、弾かれる度に震える身体。ツンと主張し始めたころにジェイの顔が下がって行った。
「ジェ…イ?あ、ん」
舐められる。吸い付かれ転がされてる。じんと痺れてしまうような不思議な感覚。女の子じゃないのに、こんなに所を触られて気持ちよくなるなんて、変じゃない?
「全部、甘いな」
ボソリと呟いた、ジェイの声。
「そんな、わけ……ひぁ」
オメガの自分の雄は、多分普通の男達より小さいのだ。それでも自己主張をし上を向いていた。先端からたらたらと零れ始めた。もどかしくて太ももをすり合わせた途端に両足が開かれてジェイにぎられてしまった。
「ま、待って」
親指でグリグリといじられると、いやらしい水音が聞こえてきた。直ぐに上下にさすられる手の動きが早くなって、グチュグチュと恥ずかしいのに耳が音をひろってしまう。
「あ、あ……やぁ」
出ちゃ、うと思った時にキュッと根元を握られた。
「ど、して?」
イキたい。イキたいのに、なんで……?思わず自分の手を伸ばす。ジェイがさらに下がって生あたたかい感触に体が震える。掴まれてた手が離されて慌ててしまう。
「今離したらでちゃ……口離して」
「ひゃだ……」
そう言って吸い上げられた。
あああ、背中に痺れがきて思わず仰け反る。
視界がちかちかと点滅して、足先まで痺れていく。
口を離されてからも、ビュクッと小刻みに溢れてくる。それをさらに親指に擦り付けジェイは舌で舐めて笑った。
ゾクリと震える。
「──やっぱり、ライラは全部甘い」
後ろから、溢れだした蜜が自分の興奮を伝える様で逃げたくなる。少し、ほんの少しだけ逃げようとした。
すぐに背中から抱きしめられて、四つん這いで少し押さえつけられるような体制に変わった。双丘の割れ目をなぞる指がもどかしい。溢れてビショビショの後に指が押し入ってきた。
「ン……」
指が中を刺激する。でも足りない。もっともっと奥へ、ちょうだい。振り返り見つめていると瞳が潤んでしまう。視線が合った瞬間にジェイが優しく笑う。そして、項に唇が触れた。
その瞬間に歓喜とともに恐怖も混ざる。本当に……番になってくれるの?
「怖い?理性があるうちに言っておくよ」
耳に唇が微かに触れる。
「逃がさない。それに……ほら、フェロモンも溢れ始めた」
「分かんないけど──ヒートが、くるかも」
「ああ。番になろう。愛してるライラ。君が何者でも、君しかいらないんだ」
熱い。身体中が熱くて、胸がいっぱいになっていく。
───この人が欲しい。
「ジェイ───お願い俺だけみて。ずっと好き。好き」
指が抜かれて、熱いものの先端が後孔に触れてゆっくりと入ってきた。
もどかしい。
「おく、はや……くぅ」
「煽るな」
硬さと重量を増した熱杭が、一気に押し込まれた。
「は、ン……あ」
俺の中に注いで。全部俺をあげるから。
ビクッビクッと震える体。引き抜かれそうになって、思わず締め付けてしまう。
「く、ライラ……やばい。力抜いて」
「わかんない……」
項を舐められて、ふっと力が緩むと律動が始まった。
余裕なんてない。ただ離れたくないだけ。
こんな俺を求めてくれる。愛しさが溢れて、涙が流れていく。ぶわりとフェロモンが濃くなっていく。多分もう本能に染まる。
「ジェイ。ジェイ……愛してる。捨てないで───お願い噛んで」
項に牙がくい込んでいるみたい。
痛い。痛いのに……幸せ。体の中が、血液?体液なのかな?塗り替えられていくみたい。全身が悦に、歓喜している。
愛してる。
この人のモノになりたい。
そして、そこからの記憶はない。
どれだけの時間抱き合ったのか……分からないくらい求めあったんだと思う。
目が覚めた時には、うさぎ亭の自分の部屋にいたのだから。
25
お気に入りに追加
399
あなたにおすすめの小説
完結・虐げられオメガ側妃が敵国に売られたら、激甘ボイスのイケメン王が甘やかしてくれました
美咲アリス
BL
虐げられオメガ側妃のシャルルは敵国への貢ぎ物にされた。敵国のアルベルト王は『人間を食べる』という恐ろしい噂があるアルファだ。けれども実際に会ったアルベルト王はものすごいイケメン。しかも「今日からそなたは国宝だ」とシャルルに激甘ボイスで囁いてくる。「もしかして僕は国宝級の『食材』ということ?」シャルルは恐怖に怯えるが、もちろんそれは大きな勘違いで⋯⋯? 虐げられオメガと敵国のイケメン王、ふたりのキュン&ハッピーな異世界恋愛オメガバースです!
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
当たり前の幸せ
ヒイロ
BL
結婚4年目で別れを決意する。長い間愛があると思っていた結婚だったが嫌われてるとは気付かずいたから。すれ違いからのハッピーエンド。オメガバース。よくある話。
初投稿なので色々矛盾などご容赦を。
ゆっくり更新します。
すみません名前変えました。
幽閉王子は最強皇子に包まれる
皇洵璃音
BL
魔法使いであるせいで幼少期に幽閉された第三王子のアレクセイ。それから年数が経過し、ある日祖国は滅ぼされてしまう。毛布に包まっていたら、敵の帝国第二皇子のレイナードにより連行されてしまう。処刑場にて皇帝から二つの選択肢を提示されたのだが、二つ目の内容は「レイナードの花嫁になること」だった。初めて人から求められたこともあり、花嫁になることを承諾する。素直で元気いっぱいなド直球第二皇子×愛されることに慣れていない治癒魔法使いの第三王子の恋愛物語。
表紙担当者:白す(しらす)様に描いて頂きました。
乙女ゲームが俺のせいでバグだらけになった件について
はかまる
BL
異世界転生配属係の神様に間違えて何の関係もない乙女ゲームの悪役令状ポジションに転生させられた元男子高校生が、世界がバグだらけになった世界で頑張る話。
夢見がちオメガ姫の理想のアルファ王子
葉薊【ハアザミ】
BL
四方木 聖(よもぎ ひじり)はちょっぴり夢見がちな乙女男子。
幼少の頃は父母のような理想の家庭を築くのが夢だったが、自分が理想のオメガから程遠いと知って断念する。
一方で、かつてはオメガだと信じて疑わなかった幼馴染の嘉瀬 冬治(かせ とうじ)は聖理想のアルファへと成長を遂げていた。
やがて冬治への恋心を自覚する聖だが、理想のオメガからは程遠い自分ではふさわしくないという思い込みに苛まれる。
※ちょっぴりサブカプあり。全てアルファ×オメガです。
普通の学生だった僕に男しかいない世界は無理です。帰らせて。
かーにゅ
BL
「君は死にました」
「…はい?」
「死にました。テンプレのトラックばーんで死にました」
「…てんぷれ」
「てことで転生させます」
「どこも『てことで』じゃないと思います。…誰ですか」
BLは軽い…と思います。というかあんまりわかんないので年齢制限のどこまで攻めるか…。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる