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【五】《46》
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敵が静生の到着を待っていたことは、ほぼ間違いなさそうだ。しかもリーダーは最後まで自ら手を下さず、ずっと静観を決め込んでいた。今となればあの行動は、静生をうまく取り込むか、あるいは力の秘密、テクノロジーを奪う策を練っていたと思われる。もしそうなら、敵は静生のことを思った以上に警戒し、目の敵にしているということだ。地味な自分でも一度くらいは人の注目を集めてみたいと思っていたが、こんな脚光の浴び方はまっぴらご免だった。
「何だか面倒なことになってごめん。元はと言えば、アマテラスの頼みを安請け合いした僕がいけないんだ。でもおかげで、テロ集団の蛮行を止める機会と力を得られた。二人を厄介ごとに巻き込むのは気が引けるけど、今となってはこれでよかったと思ってる」
拓巳と賢三は黙って頷いてくれた。これほど心強いことはない。
「僕一人じゃ、今後どうすればいいかまったくわからない。拓巳と賢三の意見を聞かせてくれないかな」
「そんなのわざわざ言わなくたっていいのに。僕も賢ちゃんも、いつだって静生君の力になるつもりでいるんだから」
掃除当番を手伝うような気安さの拓巳に続いて、賢三も無愛想に呟いた。
「まあ、俺たちは昔からずっと爪弾き者だし、困ったときは三人で何とかするのが常だったからな」
ふと思い出したように、拓巳が付け加えた。
「待って、四人でしょ。彼女だって僕たちの大切な……」
賢三の厳しい視線が、そのあとの言葉をぴしゃりと遮った。
「止めろ。あいつのことを思い出させるな」
はっとして口を押さえた拓巳は、申し訳なさそうに椅子の上で小さくなった。静生だって当然、彼女を忘れてはいない。しかし今は、とても彼女のことを口にする気にはなれなかった。拓巳もすぐにそのことを察したらしく、俯いたまますっかりしょげ返っている。
「それよりも今は、あのふざけた鋼鉄野郎たちの対策だ。太ってて半分引きこもりの俺。腕は立つけど誰よりも乙女な拓巳。神の力を持て余してる、豆腐メンタルの静生。あんな化け物みたいな奴らを相手に、俺たち三人が今できることって何だ?」
自問の答えが見つからないらしく、賢三は苛立たしげに頭を掻きむしっている。気を取り直した拓巳が、おずおずと静生の前に身を乗り出した。
「やっぱり相手の情報がないとね。静生君、昨日戦ってみて気づいたことない? どんな些細なことでもいいんだけど」
「気づいたこと……。あいつらが前回より格段に強くなっていたことかな。前回の相手は一人だったし、それほど強いとは思わなかった。でも今回は違った。手下は前回より数段手強くなっていたし、リーダーの能力は手下の比じゃなかった。もし次があるなら、相手は当然もっと強くなっているだろうし、人数だって増えるかもしれない。そうなると僕一人じゃとても……」
静生の率直な感想は、敵が巨大な組織だということを明確に示唆していた。アマテラスは戦闘中、敵の超人的な身体能力はメタルスーツによるところが大きいと言った。彼女の言葉が真実なら、前代未聞の金属武装を日々開発、強化している者がいるということになる。その開発が膨大な資金と設備、人材を必要とすることは容易に想像がつくし、それらの条件を満たせるのが経済力のある巨大組織くらいしかないことも明らかだ。
「相手がどんどん強くなっていくと思うと、静生君も不安だよね。じゃあさ、役に立つかどうかわからないけどうちの道場に通ってみる? 付け焼き刃にしかならないかもしれないけど、攻める方法を覚えるだけでも少しは自信がつくと思うよ」
いつ終わるとも知れない闇に、一筋の光明が射し込んだ。言われてみれば、これまではやけくそに近いがむしゃらな戦闘だった。こちらから積極的に攻める方法を知っていれば、敵と向き合ったときの戸惑いは格段に減るだろう。さらにそれが自信となり、これまで以上に能力を使いこなせるようになるかもしれない。
「うん、ぜひお願いするよ。拓巳なら教えるのも上手いし」
静生は拓巳に向かって力強く頷いてみせた。
「それなら俺は、あいつらが何者なのか探ってみるか」
「そんなことができるの?」
静生が問うと、賢三は悪の親玉のような薄笑いを浮かべて、
「まずは、お前が気にしてるリーダーの素顔から辿ってみる。静生の知り合いとは別人らしいが、そんなに似ていたなら気になるだろ。どうせ他に手がかりはないんだ。ダメ元で当たってみるさ」
と言うと、面倒臭そうにハンカチで首筋の汗を拭いた。年中汗をかいている賢三は、心に火がつくとさらに汗っかきになる。額にも大粒の汗が浮いているということは、目の前で見せている億劫な素振りはいつもの反語表現のようだ。
「ちょっと訊いていい?」
拓巳が、妙案でも閃いたような顔をして口を挟んだ。
「静生君に力を授けた神様って、こっちから話しかけられないの?」
「話せるよ。でも、神と言っても自称だからね。いきなり呼びかけたって気づくかどうか……」
『自称とは聞き捨てならないですね』
アマテラスの冷ややかな声が、頭の中にちくりと刺さった。思わず椅子の上で小さく飛び上がる。
「お、アマテラスとやらのお出ましか。神様も案外暇なんだな」
賢三の悪態もちゃんと聞こえているらしく、彼女は聞こえよがしに何度も咳払いをしている。しかしいつもの通り、アマテラスの声が聞こえているのは静生だけのようだ。
「みんなの声も聞こえてるみたいだよ。拓巳、アマテラスに話でもあるの?」
「話ってほどじゃないんだけど、ほら、彼女はこれまで襲撃を察知したり、敵の目的を知っていたりしたじゃない。それならさ、敵の正体も知ってるんじゃないかと思って」
拓巳の推論はもっともだ。ただ、彼女がどう答えるかは見当がついている。
『もちろん知っていますが、お答えできません』
思った通りだ。静生は声に出してアマテラスに問いかけた。
「どうして? 敵の正体がわかれば、ずっと対策を立てやすくなるのに。あいつらの横暴を阻止することは、アマテラスの目的とも合致するんじゃないの?」
半ば懇願するように問うたが、アマテラスの口調は無情にも冷たかった。
『私は常に、最善と思われる選択をしているだけです。私が答えないと判断した以上、何と言われようと絶対に答えることはありません』
そう断言して一息つくと、彼女はさらに続けた。
『覚えておいて頂きたいのですが、私はあなた方の意思を都合よく曲げる気は一切ありません。危機をどう乗り切るか、どんな結末を望むか。それを選ぶのは私ではなく、当事者であるあなた方です』
静生は我慢できなくなって、興奮した声を上げた。
「それならどうして僕に力を授けたの? 関与する気がないなら、黙って成り行きを眺めていればよかったじゃないか」
『そうですね。以前の私なら迷わずそうしたでしょう。でも私は、あなたへの最低限の介入を決めた。なぜなら、あなた方の行く末と私の利害が密接に絡み合っているからです。正直に申しますと、こういう選択をしてほしいという願望はあります。しかし重ねて申しますが、結論を都合よく捩じ曲げるつもりはありません。つまり、人間が私の望まない選択をするのなら、それもまた自然の摂理として受け入れるということです』
混迷せずにはいられなかった。アマテラスは神だが、人間を高みから見守る庇護者というわけではないらしい。彼女には彼女の世界があり、営みがあり、そして人と同じような感情がある。そして、人間界の出来事と神の利害が密接に絡み合っているというのも意外だ。神の世界とは案外、人間界と干渉し合うほど身近なところにあるのかもしれない。
「アマテラスにも目的がある。でも、その目的を果たすために直接手は下さない。しかも、僕たちが君の目的を否定するなら、それでも構わないと?」
『概ね、そういうことです』
静生の独り言のような会話を聞いて、拓巳と賢三もアマテラスの意思は理解したようだ。
「あくまでも部外者に徹するってことか。これだけ静生を巻き込んでおいて、よく言うよ」
神にまで平然と悪態をつく賢三を、拓巳は苦笑まじりに宥めた。
「まあまあ、そう言わないで。確かに静生君に面倒を押しつけているようにも見えるけど、今回のことは私たち人間同士のいざこざでしょう。自分たちのことは、自分たちで何とかしなきゃ。僕だってできることなら敵の一人や二人……」
静生は拓巳の肩を叩くと、努めて明るく言った。
「気にしなくてもいいって。危険なことは全部僕が引き受ける。知っての通り、僕は一度死んでるからね。今回の件を決着させるため、アマテラスに命を繫いでもらってる身だ。この延長戦みたいな命は、事件解決のために使わせてもらう。僕がいなくなったあとの世界が少しでも良くなるように」
窓から射し込んでいた陽光が、ずいぶん短くなっている。そろそろパソコン教室の開業時間のようだ。いつも以上の仏頂面をした賢三が、窓の外を眺めながらぼそりと呟いた。
「何カッコつけてんだよ。かみさんの浮気一つ解決できないくせに」
「それは言わないでよ……」
「何だか面倒なことになってごめん。元はと言えば、アマテラスの頼みを安請け合いした僕がいけないんだ。でもおかげで、テロ集団の蛮行を止める機会と力を得られた。二人を厄介ごとに巻き込むのは気が引けるけど、今となってはこれでよかったと思ってる」
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「まあ、俺たちは昔からずっと爪弾き者だし、困ったときは三人で何とかするのが常だったからな」
ふと思い出したように、拓巳が付け加えた。
「待って、四人でしょ。彼女だって僕たちの大切な……」
賢三の厳しい視線が、そのあとの言葉をぴしゃりと遮った。
「止めろ。あいつのことを思い出させるな」
はっとして口を押さえた拓巳は、申し訳なさそうに椅子の上で小さくなった。静生だって当然、彼女を忘れてはいない。しかし今は、とても彼女のことを口にする気にはなれなかった。拓巳もすぐにそのことを察したらしく、俯いたまますっかりしょげ返っている。
「それよりも今は、あのふざけた鋼鉄野郎たちの対策だ。太ってて半分引きこもりの俺。腕は立つけど誰よりも乙女な拓巳。神の力を持て余してる、豆腐メンタルの静生。あんな化け物みたいな奴らを相手に、俺たち三人が今できることって何だ?」
自問の答えが見つからないらしく、賢三は苛立たしげに頭を掻きむしっている。気を取り直した拓巳が、おずおずと静生の前に身を乗り出した。
「やっぱり相手の情報がないとね。静生君、昨日戦ってみて気づいたことない? どんな些細なことでもいいんだけど」
「気づいたこと……。あいつらが前回より格段に強くなっていたことかな。前回の相手は一人だったし、それほど強いとは思わなかった。でも今回は違った。手下は前回より数段手強くなっていたし、リーダーの能力は手下の比じゃなかった。もし次があるなら、相手は当然もっと強くなっているだろうし、人数だって増えるかもしれない。そうなると僕一人じゃとても……」
静生の率直な感想は、敵が巨大な組織だということを明確に示唆していた。アマテラスは戦闘中、敵の超人的な身体能力はメタルスーツによるところが大きいと言った。彼女の言葉が真実なら、前代未聞の金属武装を日々開発、強化している者がいるということになる。その開発が膨大な資金と設備、人材を必要とすることは容易に想像がつくし、それらの条件を満たせるのが経済力のある巨大組織くらいしかないことも明らかだ。
「相手がどんどん強くなっていくと思うと、静生君も不安だよね。じゃあさ、役に立つかどうかわからないけどうちの道場に通ってみる? 付け焼き刃にしかならないかもしれないけど、攻める方法を覚えるだけでも少しは自信がつくと思うよ」
いつ終わるとも知れない闇に、一筋の光明が射し込んだ。言われてみれば、これまではやけくそに近いがむしゃらな戦闘だった。こちらから積極的に攻める方法を知っていれば、敵と向き合ったときの戸惑いは格段に減るだろう。さらにそれが自信となり、これまで以上に能力を使いこなせるようになるかもしれない。
「うん、ぜひお願いするよ。拓巳なら教えるのも上手いし」
静生は拓巳に向かって力強く頷いてみせた。
「それなら俺は、あいつらが何者なのか探ってみるか」
「そんなことができるの?」
静生が問うと、賢三は悪の親玉のような薄笑いを浮かべて、
「まずは、お前が気にしてるリーダーの素顔から辿ってみる。静生の知り合いとは別人らしいが、そんなに似ていたなら気になるだろ。どうせ他に手がかりはないんだ。ダメ元で当たってみるさ」
と言うと、面倒臭そうにハンカチで首筋の汗を拭いた。年中汗をかいている賢三は、心に火がつくとさらに汗っかきになる。額にも大粒の汗が浮いているということは、目の前で見せている億劫な素振りはいつもの反語表現のようだ。
「ちょっと訊いていい?」
拓巳が、妙案でも閃いたような顔をして口を挟んだ。
「静生君に力を授けた神様って、こっちから話しかけられないの?」
「話せるよ。でも、神と言っても自称だからね。いきなり呼びかけたって気づくかどうか……」
『自称とは聞き捨てならないですね』
アマテラスの冷ややかな声が、頭の中にちくりと刺さった。思わず椅子の上で小さく飛び上がる。
「お、アマテラスとやらのお出ましか。神様も案外暇なんだな」
賢三の悪態もちゃんと聞こえているらしく、彼女は聞こえよがしに何度も咳払いをしている。しかしいつもの通り、アマテラスの声が聞こえているのは静生だけのようだ。
「みんなの声も聞こえてるみたいだよ。拓巳、アマテラスに話でもあるの?」
「話ってほどじゃないんだけど、ほら、彼女はこれまで襲撃を察知したり、敵の目的を知っていたりしたじゃない。それならさ、敵の正体も知ってるんじゃないかと思って」
拓巳の推論はもっともだ。ただ、彼女がどう答えるかは見当がついている。
『もちろん知っていますが、お答えできません』
思った通りだ。静生は声に出してアマテラスに問いかけた。
「どうして? 敵の正体がわかれば、ずっと対策を立てやすくなるのに。あいつらの横暴を阻止することは、アマテラスの目的とも合致するんじゃないの?」
半ば懇願するように問うたが、アマテラスの口調は無情にも冷たかった。
『私は常に、最善と思われる選択をしているだけです。私が答えないと判断した以上、何と言われようと絶対に答えることはありません』
そう断言して一息つくと、彼女はさらに続けた。
『覚えておいて頂きたいのですが、私はあなた方の意思を都合よく曲げる気は一切ありません。危機をどう乗り切るか、どんな結末を望むか。それを選ぶのは私ではなく、当事者であるあなた方です』
静生は我慢できなくなって、興奮した声を上げた。
「それならどうして僕に力を授けたの? 関与する気がないなら、黙って成り行きを眺めていればよかったじゃないか」
『そうですね。以前の私なら迷わずそうしたでしょう。でも私は、あなたへの最低限の介入を決めた。なぜなら、あなた方の行く末と私の利害が密接に絡み合っているからです。正直に申しますと、こういう選択をしてほしいという願望はあります。しかし重ねて申しますが、結論を都合よく捩じ曲げるつもりはありません。つまり、人間が私の望まない選択をするのなら、それもまた自然の摂理として受け入れるということです』
混迷せずにはいられなかった。アマテラスは神だが、人間を高みから見守る庇護者というわけではないらしい。彼女には彼女の世界があり、営みがあり、そして人と同じような感情がある。そして、人間界の出来事と神の利害が密接に絡み合っているというのも意外だ。神の世界とは案外、人間界と干渉し合うほど身近なところにあるのかもしれない。
「アマテラスにも目的がある。でも、その目的を果たすために直接手は下さない。しかも、僕たちが君の目的を否定するなら、それでも構わないと?」
『概ね、そういうことです』
静生の独り言のような会話を聞いて、拓巳と賢三もアマテラスの意思は理解したようだ。
「あくまでも部外者に徹するってことか。これだけ静生を巻き込んでおいて、よく言うよ」
神にまで平然と悪態をつく賢三を、拓巳は苦笑まじりに宥めた。
「まあまあ、そう言わないで。確かに静生君に面倒を押しつけているようにも見えるけど、今回のことは私たち人間同士のいざこざでしょう。自分たちのことは、自分たちで何とかしなきゃ。僕だってできることなら敵の一人や二人……」
静生は拓巳の肩を叩くと、努めて明るく言った。
「気にしなくてもいいって。危険なことは全部僕が引き受ける。知っての通り、僕は一度死んでるからね。今回の件を決着させるため、アマテラスに命を繫いでもらってる身だ。この延長戦みたいな命は、事件解決のために使わせてもらう。僕がいなくなったあとの世界が少しでも良くなるように」
窓から射し込んでいた陽光が、ずいぶん短くなっている。そろそろパソコン教室の開業時間のようだ。いつも以上の仏頂面をした賢三が、窓の外を眺めながらぼそりと呟いた。
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