この恋は無双

ぽめた

文字の大きさ
上 下
9 / 226
一章

王都へ向かいます

しおりを挟む
 小刻みに体に揺れを感じながら、近くで聞こえる話し声を耳がとらえて意識が覚醒する。
  瞼に時折差し込む太陽の光を眩しく思い、僕はうっすらと目を開けた。

「起きたか。いい頃合だ。
 そろそろ着くぞ」 

  話し声の主のひとり、サークが気づいて顔を覗きこんできた。
 返事の代わりに頬に笑みを浮かべて僕は身を起こし、周囲の様子と自分の状態を確認する。

  僕が横になっていたのは荷馬車の中だった。

 毛布が何重にも敷かれている上に寝ていたので、背中に痛みはない。
 失った魔力も完全に戻っていて、体の調子はいい。

  空はうっすらと茜色を帯び、夜が近いとわかる。
 周りの風景は山脈側の草原から一変していて、きれいに両側に並んで整えられた林の中を進んでいた。

 何となく見覚えがあるので、聞いてみる。

「ここって、家の近くのリデンの街の側?」

「ああ。一旦帰るつもりだったけどな。
 こいつが同行しろっつってうるせぇんだ」

「君の性格からすると、国王への報告もおざなりに手紙で済ませようとしかねないからね。
  ヤノスに聞いたが、直接王都へ報告に来いとの依頼なのだろう?
  ならば身柄を拘束してでもお連れせねば、なぜ連れてこなかったとお叱りを受けるからね」

  うんざりとサークが指差す先でにこにこと返すのは、あの怪我をしていた隊長さんだ。
 すっかり元気になったようで、僕達の乗る荷馬車に栗毛の馬に騎乗して並進している。

「あ、隊長さん!お加減はどうですか?もう痛いところとか、ないですか!」

  思わず荷馬車の縁に掴まって身を乗り出し、無事かを確かめる。
 鎧に刻まれた爪痕はそのままだけど、顔色もいいし姿勢もどこかを庇って曲げている様子もない。

  ちゃんと癒しの力が使えたんだ……

  安堵の溜息が溢れる。
 久しぶりだったから、魔力の調節が上手くいくか少し不安だったんだ。
 もう痛くないように治って欲しい。そればかり考えたから魔力を使いすぎて、今まで眠ってしまったけれど。

「イグニシオン殿のお陰で、この通り無事だよ。
 君の相棒の作る薬の効果は素晴らしいな」

  あ、そうか。そういう事にしたんだっけ。

  僕の癒しの力は、他人においそれと明かしてはいけないとサークにきつく口止めをされている。
 稀な能力だから、悪用しようとする人が狙ってくる可能性があるんだそうだ。

「少しやりすぎたくらい元気だぞそいつ。
 タリュスが寝てる間、子育て論延々と語りやがって」

「先人の言うことは聞くものだよ。私と同じく男の子を育てる男親なんだから」

「頼んでねえ。
 あと何度も言うがタリュスは相棒だっての」

  ん、僕が眠っている間に二人は随分仲良しになったみたい。
 迷惑そうにしているけど、サークは年上の大人と話せて、嬉しいところもあるんだろうな。

  言い合う二人をにこにこと見ていると、サークにびしっとでこぴんをされた。

「い、痛い!何、いきなり!?」

「こいつとは仲良くねぇぞ言っとくけど」

「仲はこれから深める予定だよ、タリュスティン君。私はブライアン・フェンドール。
  王都まで二日の道程を、君たちと同行する。宜しく頼む」

  柔らかく微笑む鳶色の瞳が印象的な、明るい栗色の髪を後ろに撫で付けている四十歳ほどの年齢のおじさんだ。
 騎士団の隊長というより、牧師さんみたいな優しげな印象を受ける。

「タリュスで構いません。僕達こそ乗せてもらってありがとうございます。
 お世話になります」

  荷馬車の縁に両手で掴まったまま、僕はぺこりと頭を下げた。

 僕の名前とか事情を知っていると言うことは、サークが説明してくれていたんだろう。
 素直によく教えたものだ。

  当初の予定では、魔獣を退治したら一度帰宅して旅装を整え、近くの街から寄り合い馬車を使い、王都まで向かう事にしていた。

 寄り合い馬車を使うと、途中でお客さんの乗り降りをしながら街道沿いの街に宿泊するので、三日間の行程がかかる。
 王都に直行できて、日程が短縮できるのはありがたい。旅費も浮くしね。

  あとブライアンさんの言うとおり、サークが一度家に戻ったら王都に行かないとごねる可能性も充分にあったから、これも助かった。

「これはご丁寧に。
  イグニシオン殿と全く正反対の素直な子じゃないか。言葉遣いも悪くないし、反面教師というやつか」

「……嫌味のつもりじゃねえのがまた嫌味だよな…」

  なんだか掛け合いも上手くいっていて面白い。
 思わずふふっと笑ってしまうと、後ろから小突かれた。

「笑ってんなよ」

  そんな風に会話をしながら、荷馬車を先導する騎士さん達の乗る馬は進んでいき、やがて街にたどり着いた。

  半年ぶりの遠出に、胸が踊る。

 活気のある王都に行って、王様に会って。
 僕はまるで観光気分だった。

  まさかサークが言っていた通り、面倒ごとに巻き込まれるとは思わずに。


  旅の道程は概ね順調だった。
 街道沿いには時折野党が出て襲われる事件もあるけど、まさか国直属の騎士団を襲撃するような輩も居るわけがない。

  立ち寄った街で、大人の騎士さん達とサークで誰が一番お酒に強いか競い呑みが始まり、意外にもヤノスさんが優勝したり、ハリスト君に僕が絡まれているのを見かねて、ブライアンさんがハリスト君に、性根を叩き直す必要があるねと騎士さん達全員と組手をさせるというきつい指導をしたり。

  そうして賑やかに進むうち、林の多かった街道は街中へと入っていき人の往来も多くなる。
 民家や商店も増え、僕は賑やかさに少し目眩がしてきていた。

「うー……王都の近くは賑やかさが違うね」

「どした、酔ったか?」

「馬車の揺れはだいぶ馴れたけど……目が忙しくて疲れるのかも」

  荷馬車に揺られながらこしこしと目を擦る。

 もう王都の入口近いので、様々な露天に並べられてある商品を売り買いする元気な声や、多様な人種の人達が纏う色とりどりの装束で音と色の洪水みたいだ。

「まあいつもリデンくらい小規模な田舎町にしか行かなかったからな。
 あそこの収穫祭よりここのが人出多いだろ」

「城の中はもっと絢爛豪華だよ。
 謁見室で目を回さないように、国王にお会いするまで少しでも慣れておいた方が良いかもね」

  サークとブライアンさんはこの二日で仲良くなり、二人で僕の相手をしてくれる。

 まるで保護者が増えたみたいだ。

  ブライアンさんだけでなく、騎士さん達みんな僕達に良くしてくれて、正直お別れするのが寂しかった。
 集団で賑やかに過ごすのが久しぶりだったからかもしれない。

「さてと、検問が見えて来たな。身分証明出来る物をそろそろ用意しておいてくれ。
  私達はそのまま通過できるが、君たちはそうもいかないからね」

  王都を囲む外壁に大きな門が東西南北設置されていて、そこに検問がある。
 身分を証明できる物がなければ中に入る事ができない。

  大体は出生地で発行される氏名の書かれたカードか、冒険者や商人、魔術師のギルドから発行される登録証を見せるようになっている。
  各ギルドの登録証は形が様々で、カードや腕輪、指輪など職業によって違うのだ。

 魔術師ギルドは指輪で、使われている素材の種類でランクが解るようになっている。
 銅、銀、金、白金の順にランクが高くなるそうで、装飾や宝石を嵌め込んでも自由なんだそうだ。

  ひらひらとサークは手袋を外した右手を降り、指輪がそこにあるのを無言で示す。
 中指には、魔術師最高の地位である事を示す、真紅のルビーが嵌められた白金の指輪が光っていた。

  サークが言うには、指輪は身分証明兼、杖の代わりの媒体なのだそう。
 ちなみに特殊な技術が用いられていて、解除の魔術を使わないと絶対に外れないんだって。

「タリュス君は大丈夫か?
 魔術師ではないと聞いているが」

「僕のは……んしょ、これです」

  襟元から細い鎖を引っ張り出して、ブライアンさんに見えるように掲げる。

 ネックレスのように下がっているのは、小さな小指用の指輪だ。
 白金で出来ていて、シンプルな装飾にアクアマリンが嵌まっている。

「タリュスは魔術師じゃないからな。
 ギルドの奴ら説得して特例で作らせた」

  説得、ねえ。
 そんな穏やかな話ではなかったんだけどな……

  その時の事は僕も覚えている。
 五年くらい前にここの魔術師ギルドに来て、僕の魔力の鑑定をしてもらった時のこと。

  魔力のある人は貴重なので、魔術師の塔で一定の教育と訓練を受ける。
 精霊と盟約を結ぶ事ができて、その力を使えると認可を受けてから、ようやく魔術師として登録、管理される。
 その証に指輪を発行して貰うのだそうだ。

 けれどサークがどうしても僕を魔術師にはさせない、盟約を結ぶ必要ないって言い張って、かなり揉めた。

  調べてもらった僕の当時の潜在魔力からすると、魔術師ギルドでは、僕に魔術の教育を受けさせないで放任する事はできないらしく。
 だけどサークは絶対に折れなかった。

 最高位の魔術師の主張に、いちギルドでは対応できなくて、わざわざ遠い魔術師の塔から偉い魔術師が二人来て話し合う事になった。

  話し合い、というか……
 途中で戦争が起こったんだけど。

 サークと偉い魔術師が揉め始め、会話にならなくなってきて、魔術師さんの一人とサークがほんとに戦い始めた。
 同じ白金クラスの二人が、本気で魔術合戦を繰り広げたんだ。

  あの時は本当に凄かった。
 いくら魔術師ギルドの建物に保護の魔術がかかっていても、二人のぶつかり合う魔力は凄まじくて、街まで吹き飛ぶかと思った。

  最終的にはギルド側が折れて、折衷案として通常の物より小さな小指用の指輪を僕に持たせる事で片がついた。
 サークのおまけ、みたいな扱いみたい。

  とにかくサークは指輪を僕につけさせたくないと言うので、鎖を通してネックレスにするようにしている。

「随分かわいらしい指輪だな。
 イグニシオン殿の所へ来た祝いで作ったものかい?」

「ええと、相棒のわがままの結果こうなったというか。
 そんな幸せエピソードでもなくて」

「ほう。
 まだタリュス君を困らせた逸話がありそうだな?
 過剰な庇護欲は反抗のもとだというのに」

「タリュスは素直だろ。どこが反抗してるように見える。
 あと俺の思考を勝手に捏造していちいち説教しようとすんな」

  事情があんだよ、色々。

  ブライアンさんの耳に届かない小さな呟きが聞こえた。

 表情が暗くかげった所をみると、僕の知らない何かを隠しているのかもしれない。

  信用しているから詮索はしないけど、いつか話せるようになったら、本当のことを教えて欲しいなと思う。

  そうこうしているうちに、検問に到着した。
 ここは王城から一番近い北側の門だ。中に入る為の検査待ちで行列が出来ている。

  騎士団の中から一人が抜け出て、検問所の窓口である小さな小屋程の詰所に入っていく。
 しばしして、中から門番を勤める人と共に戻ってきた。

「第六騎士団長のブライアンだ。只今帰投した」

「無事に戻られて何よりです、ブライアン様。
 人数の確認をしていますので、その間に同行の方の登録証を見せて頂きたい」

  今まで砕けた口調だったブライアンさんが騎士らしく堂々と告げると、年配の門番が僕達を見やる。

  その手には片手に乗るほどの大きさをした、綺麗に丸い水晶が乗っていた。
 登録証をかざすとその種類に関わらず、名前や職業等が持ち主に読み取れる魔道具なんだそうだ。
  魔術師ギルドの魔術と商人ギルドの職人さんの共同作品で、登録証が偽造品でないかも見破れる凄い物らしい。

  サークは無言で、右手の拳を水晶に向けて突き出した。

 もう、喧嘩売ってるみたいだよそれじゃ。

「ふむ……おお、これはこれは。
 白金の魔術師様が来られるなど、珍しいものですな。
 何か仕事でもお探しで?」

「依頼主の呼び出し。長居はしねえよ」

  ふいっと好機の視線から目をそらす。

 ほんとに人嫌いなんだから……

  やれやれと溜息をつくと、今度は僕の前に水晶がかざされる。
 ドキドキしながらネックレスを服の下から取り出し、指輪を差し出した。

 じっと水晶を見つめていた門番のおじさんが、ふっと笑う。

「鑑定の結果、お二人とも身分が確認出来ました。どうぞお通りください」

  なんでおかしそうに笑いを堪えてるんだろう……
 僕の登録証、実は何が書かれてるか知らないんだけど。今の反応、ものすごく気になる。

  おじさんに聞きたい所だったが、声をかける前に荷馬車が動き出してしまった。
 首を傾げて指輪をつまみ、日にかざしたりして情報を読み取れないか試してみるけど、やり方も解らない。

「何してんだ、さっきから」

「んー、なんで僕の登録証見ておじさん笑ったのか気になって。
  これ僕には内容見れないの?」

「そういや教えた事なかったな。
 石を二回叩いてみ」

  サークに言われた通り、トントンとアクアマリンの部分を叩いてみると、ふわりと輝く文字が投影された。

 ―――タリュスティン・マクヴィス。十四才。職業、魔術師補佐。犯罪歴無し。以下、魔術師ギルドより注釈。
 白金の魔術師サークス・イグニシオン保護中につき、取扱厳重注意―――

「……なにこれ?」

  最後の一文の、まるで危険人物扱いの注釈に、半眼でサークを見やる。

 だってサークのせいだよね!?

「まるでお尋ね者だな。言っておくが俺も知らなかったぞ」

  僕に睨まれてもどこ吹く風だ。
 文字が読めたらしいブライアンさんは馬上で笑ってるし……

「中身、訂正してもらわなきゃ……
 魔術師ギルドに寄る時間作ろうね。これから検問通る度に笑われるの、僕嫌だよ……」

  王都に滞在してる間に、絶対何とかしよう。
  固い決意を胸に、賑やかさを増していく町並みを見つめながら、ため息をついた。


しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

悪役令息に憑依したけど、別に処刑されても構いません

ちあ
BL
元受験生の俺は、「愛と光の魔法」というBLゲームの悪役令息シアン・シュドレーに憑依(?)してしまう。彼は、主人公殺人未遂で処刑される運命。 俺はそんな運命に立ち向かうでもなく、なるようになる精神で死を待つことを決める。 舞台は、魔法学園。 悪役としての務めを放棄し静かに余生を過ごしたい俺だが、謎の隣国の特待生イブリン・ヴァレントに気に入られる。 なんだかんだでゲームのシナリオに巻き込まれる俺は何度もイブリンに救われ…? ※旧タイトル『愛と死ね』

断罪フラグを回避したらヒロインの攻略対象者である自分の兄に監禁されました。

BL
あるきっかけで前世の記憶を思い出し、ここが『王宮ラビンス ~冷酷王の熱い眼差しに晒されて』という乙女ゲームの中だと気付く。そのうえ自分がまさかのゲームの中の悪役で、しかも悪役は悪役でもゲームの序盤で死亡予定の超脇役。近いうちに腹違いの兄王に処刑されるという断罪フラグを回避するため兄王の目に入らないよう接触を避け、目立たないようにしてきたのに、断罪フラグを回避できたと思ったら兄王にまさかの監禁されました。 『オーディ… こうして兄を翻弄させるとは、一体どこでそんな技を覚えてきた?』 「ま、待って!待ってください兄上…ッ この鎖は何ですか!?」 ジャラリと音が鳴る足元。どうしてですかね… なんで起きたら足首に鎖が繋いでるんでしょうかッ!? 『ああ、よく似合ってる… 愛しいオーディ…。もう二度と離さない』 すみません。もの凄く別の意味で身の危険を感じるんですが!蕩けるような熱を持った眼差しを向けてくる兄上。…ちょっと待ってください!今の僕、7歳!あなた10歳以上も離れてる兄ですよね…ッ!?しかも同性ですよね!?ショタ?ショタなんですかこの国の王様は!?僕の兄上は!??そもそも、あなたのお相手のヒロインは違うでしょう!?Σちょ、どこ触ってるんですか!? ゲームの展開と誤差が出始め、やがて国に犯罪の合法化の案を検討し始めた兄王に…。さらにはゲームの裏設定!?なんですか、それ!?国の未来と自分の身の貞操を守るために隙を見て逃げ出した――。

モフモフになった魔術師はエリート騎士の愛に困惑中

risashy
BL
魔術師団の落ちこぼれ魔術師、ローランド。 任務中にひょんなことからモフモフに変幻し、人間に戻れなくなってしまう。そんなところを騎士団の有望株アルヴィンに拾われ、命拾いしていた。 快適なペット生活を満喫する中、実はアルヴィンが自分を好きだと知る。 アルヴィンから語られる自分への愛に、ローランドは戸惑うものの——? 24000字程度の短編です。 ※BL(ボーイズラブ)作品です。 この作品は小説家になろうさんでも公開します。

俺の悪役チートは獣人殿下には通じない

空飛ぶひよこ
BL
【女神の愛の呪い】  この世界の根源となる物語の悪役を割り当てられたエドワードに、女神が与えた独自スキル。  鍛錬を怠らなければ人類最強になれる剣術・魔法の才、運命を改変するにあたって優位になりそうな前世の記憶を思い出すことができる能力が、生まれながらに備わっている。(ただし前世の記憶をどこまで思い出せるかは、女神の判断による)  しかし、どれほど強くなっても、どれだけ前世の記憶を駆使しても、アストルディア・セネバを倒すことはできない。  性別・種族を問わず孕ませられるが故に、獣人が人間から忌み嫌われている世界。  獣人国セネーバとの国境に位置する辺境伯領嫡男エドワードは、八歳のある日、自分が生きる世界が近親相姦好き暗黒腐女子の前世妹が書いたBL小説の世界だと思い出す。  このままでは自分は戦争に敗れて[回避したい未来その①]性奴隷化後に闇堕ち[回避したい未来その②]、実子の主人公(受け)に性的虐待を加えて暗殺者として育てた末[回避したい未来その③]、かつての友でもある獣人王アストルディア(攻)に殺される[回避したい未来その④]虐待悪役親父と化してしまう……!  悲惨な未来を回避しようと、なぜか備わっている【女神の愛の呪い】スキルを駆使して戦争回避のために奔走した結果、受けが生まれる前に原作攻め様の番になる話。 ※悪役転生 男性妊娠 獣人 幼少期からの領政チートが書きたくて始めた話 ※近親相姦は原作のみで本編には回避要素としてしか出てきません(ブラコンはいる) 

龍は精霊の愛し子を愛でる

林 業
BL
竜人族の騎士団団長サンムーンは人の子を嫁にしている。 その子は精霊に愛されているが、人族からは嫌われた子供だった。 王族の養子として、騎士団長の嫁として今日も楽しく自由に生きていく。

悪役王子の取り巻きに転生したようですが、破滅は嫌なので全力で足掻いていたら、王子は思いのほか優秀だったようです

魚谷
BL
ジェレミーは自分が転生者であることを思い出す。 ここは、BLマンガ『誓いは星の如くきらめく』の中。 そしてジェレミーは物語の主人公カップルに手を出そうとして破滅する、悪役王子の取り巻き。 このままいけば、王子ともども断罪の未来が待っている。 前世の知識を活かし、破滅確定の未来を回避するため、奮闘する。 ※微BL(手を握ったりするくらいで、キス描写はありません)

俺のこと、冷遇してるんだから離婚してくれますよね?〜王妃は国王の隠れた溺愛に気付いてない〜

明太子
BL
伯爵令息のエスメラルダは幼い頃から恋心を抱いていたレオンスタリア王国の国王であるキースと結婚し、王妃となった。 しかし、当のキースからは冷遇され、1人寂しく別居生活を送っている。 それでもキースへの想いを捨てきれないエスメラルダ。 だが、その思いも虚しく、エスメラルダはキースが別の令嬢を新しい妃を迎えようとしている場面に遭遇してしまう。 流石に心が折れてしまったエスメラルダは離婚を決意するが…? エスメラルダの一途な初恋はキースに届くのか? そして、キースの本当の気持ちは? 分かりづらい伏線とそこそこのどんでん返しありな喜怒哀楽激しめ王妃のシリアス?コメディ?こじらせ初恋BLです! ※R指定は保険です。

転生悪役モブは溺愛されんで良いので死にたくない!

煮卵
BL
ゲーム会社に勤めていた俺はゲームの世界の『婚約破棄』イベントの混乱で殺されてしまうモブに転生した。処刑の原因となる婚約破棄を避けるべく王子に友人として接近。なんか数ヶ月おきに繰り返される「恋人や出会いのためのお祭り」をできる限り第二皇子と過ごし、婚約破棄の原因となる主人公と出会うきっかけを徹底的に排除する。 最近では監視をつけるまでもなくいつも一緒にいたいと言い出すようになった・・・やんごとなき血筋のハンサムな王子様を淑女たちから遠ざけ男の俺とばかり過ごすように仕向けるのはちょっと申し訳ない気もしたが、俺の運命のためだ。仕方あるまい。 俺の死亡フラグは完全に回避された! ・・・と思ったら、婚約の儀の当日、「私には思い人がいるのです」 と言いやがる!一体誰だ!? その日の夜、俺はゲームの告白イベントがある薔薇園に呼び出されて・・・ ラブコメが描きたかったので書きました。

処理中です...