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第1章 私異世界転生しました

第6話 問題起こすの天才かな?

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 私はギルドに行くと何か人であふれていた、気にもなったがまずは獲物を納品所に収めないといけない。
 納品所に行くといかにもベテランのようなおっちゃんがいたので、さっそく声をかける。
 ドックダグを彼に見せて獲物を取り出す、これが後のランクアップにつながってくる。

「それで獲物はどれだ?」
「えぇーと待ってくだいね、いまだします」

 とまずは腰に掛けておいたミネウサギを見せると納品所のおっちゃんは関心していた。

「ほうほう、獲物に外傷がほとんどないじゃないか・・・あぁなるほど頭を一撃ってことか」
「そんなに珍しですか?」
「まぁもっとランクの高いハンターならあることだが、お嬢ちゃんのランクだとめったにないことだよ。まぁこんなにもきれいなら少し上乗せしといてやるよ」
「ほんとですか!ありがとうございます。それとなんですけど・・・」
「ん?どうした?もう少し上乗せしてほしいのか?さすがにそれは無理な話」
「あっいえ、まだ獲物あるんですけど・・・」

 そういうと私はカバンから獲物を取り出した、それを見ていた納品所のおっちゃんは驚いていた。

「おっおう・・・その歳でもう収納魔法が使えるのか・・・。・・・多くないか!」
「えっ?そうですか?夢中になってたらこうなってました」
「まぁいい、ちょっと待ってろ。今換金するからな」

 そういうとおっちゃんはリストを出してチャックを始めた、まさにベテランというだけあるのか、その手際はとてもよかった。
 結果的にはいい収入になった、ミネウサギが銀貨2枚、キツネは銀貨4枚、鳥は銀貨3枚でそれに最後の猪は銀貨50枚だった、
 合計で銀貨116枚になった、日本円にすると約11万6千円になる・・・・。

 1日でこんだけ稼げるなら一生ハンターでもいいなと思ってしまった、簡単な話。
 この世界で1か月暮らすには金貨2枚いる、これは日本円にすると約20万円くらいで今日でその半分を稼いだことに。
 といってもこの金額は必要最低限の生活だからもし贅沢をしたいのであれば金貨5枚はいることになる、それでも5分の1は稼げているのでいい収入になる。

 私はさっさと換金してもらった、まだ時間もあるので最初混んでいたところを見に行くと囲まれていたのはある武器をもったハンターだった。
 私は人込みをかき分けていくと、そこにはこの世界の最新武器である銃をもったハンターだった。

 彼は銃を自慢げに話していて、周りの人もそれに魅了されていた。
 彼が持っていたのはマスケット銃だった、やっぱりこの時代でも最初はそこからなのかと予想していたけど思惑通りだった。
 彼は周りに向かって大声で自慢げんにいった。

「これはまだ数か国でしか生産されていない最新の武器で弓よりも強力な一撃を放つごとができる」

 彼は自分が持っている銃のいいところを紹介しているが、周りは確かにほしそうな眼をしていたが私から見ると単なる邪魔になるものだと思ってもいた。
「この銃という武器があれば、敵の大群なんて一掃することができる!」
 そう自慢げに話した彼に私は嫌気がさしたというか、こいつこのまま狩りに出ると死ぬことはほぼ確定事項だった・・・。それを防ぐためにもここでなんとか欠点を理解してもらう必要性がある。
 そう思った私は思い口を開いた・・・。

「お兄さんその武器かっこいいね」
「おっそうだろう、これはな最新の武器で銃っていう品物なんだ」
「ふーん。それはまさにすごいね」
「すごいだろう、まだ100丁も作られちないんだぞ」
「なら・・・なおさらだよ」
「ん?何がだ?」

 私は微笑みながら言った、その言葉は彼には鋭く刺さり、周りにはやばいと思わせるセリフだった

「そんなものをもって狩りに出たら死ぬよ?」
「はぁ?お前は何を言って?」
「だってその銃って前装式でしょ?」
「なんだそれは?」
「あれ?そんなことも知らないのに持ってるの?前装式は銃口の前から弾と火薬を装填する火器のことだよ」
「これも確かにそうだな」
「それに一発撃った後で再装填は何秒かかるんですかね?その間にあなた死にますよ?」

 そのことで男は震えあがった、この男再装填の時間がかかることは知っているようだ、それでも自慢したいのはたぶん威力があるからだろう・・・。

「確かに再装填に時間は多少かかるが、威力はとてもいいものだぞ!何せ弓よりか何倍も威力があるのだからな!」

 男は大声で自慢げに言ったが、それに私はまた釘を刺す。

「それ当たればでしょ?」
「うっ・・・」
「その銃はもとから遠距離射撃には向いてなんだよ、それに再装填は早くても20秒かかるし、撃つたびに銃身に火薬の燃焼ゴミが残るから装填が難しくなるから撃つたびに遅くなるしね」
「・・・なぜそれを知ってるだ?」
「だって当たり前じゃん、火薬を使ってる時点でそんなことわかりきってることだよ」
「・・・」

 男は黙り始めたそれをいいことに私はどんどんと言ってく
「まず威力が高いことは確かに認めるけどそれは当たった場合ですよね?その銃だと命中率は10メートル先に当たるかどうかもわからないのに」

 それを言ったとたんにそのハンターは走ってギルドかた立ち去った・・・・それも捨て台詞が。

「覚えてろよー!バカヤローー!!」

 おっおう定番すぎるセリフだったので何とも思わなかったけど・・・
 ん?周りの目が何か私に向いているような予感がするけど・・・気のせいかな?
 すると一人の男のハンターが私に話しかけてきた。

「お嬢ちゃん若いのにすごい知識だね?どこでそんなこと覚えたんだい?」
「え?これって最低限の知識じゃないんですか?」

 その瞬間に周りが凍り付いた・・・。

「お嬢ちゃんどこかで教育でも受けた学生さん?」
「いいえ?3日ほど前に家を飛び出した下級貴族の娘です」

「「「えええぇぇ!!」」」

 その場にいた全員が大声で言った、たぶんあまりにも衝撃的だったのだろう。まぁ確かにこの世界では貴族の娘はハンターとかの職には就かないのが一般常識であるから・・・。

「お嬢ちゃんなんでハンターなんかに・・・貴族のほうがいい生活できるじゃんないのか?」
「え?そんな人生で何が楽しんですか?私の人生ですよ?私がやりたいことをしてからこその人生なのでね。それと両親とは縁を切ってますので」

「「「・・・・え」」」

 その場にいた全員は今度は全員で膠着した・・・。まぁ確かにそうだろう、将来を約束されていそうな貴族の娘が両親との縁を切ってハンターとして生活をしているのだから・・・・。

「え?なんで驚いているんですか?当たり前ですよね?貴族制度とか王政制度とかしりませんけど・・・ていうか私関係ないですし」
「おっおい・・お嬢ちゃんその発言はやめたほうが・・・」
「え?なんでですか?だって普通そうでしょう?あななたちハンターは狩りをして生計を立てているんですよ?その報奨金の一部が税金として国に取られてる、それもその税金がハンターのために使われるならまだいいと思います。
でも本当は貴族たちの極楽に使われるんです。それをあなた方は理解しているのですか?そもそも王政というのはまったくもって不完全な政治体制ですよ?その一族が政権を握るということは外部の我々は何も意見が言えない、
税金を納めているのに?そんなでよく我慢できましたね。平民の中にも秀才はいるんです、それをいかに政治に組み込みいい政治体制を作ってるのかそれを決めるのは国民の仕事ですよ?というか義務ですらある・・・」

 私がそう話していると周りのハンターはなぜか納得の表情でこっちを見るものや頭を抱え込んでるものさえいた・・・・。
 私は何がなんだがわからずにおどおどしているとギルド入口にいた老人が口を開いた。

「確かに君の言うとおりだ、だがそれは君が言ってもどうしようもないことだ」

 一人のギルドスタッフがその老人に気づき一言言った。

「市長!なんでここに」
「たまたま通りかかっただけだ、そうしたら面白いことをいうお嬢ちゃんがいたものでね」

 私は老人を見るとただ見るだけで何もしゃべらなかったというか、やってしまったという気持ちのほうが強くなっていた。
 完全にさっきのは王制と貴族制度に猛反発した発言をしていたのだ、それを聞かれたとなると・・・はぁもう終わりかー。

「確かに今の制度のままでは民衆の中にいる秀才はそのまま渦になって巻き込まれて消えてしまうが・・・」
 私は老人の反応をみて少し疑問を覚えた、この人わかる人?
「その人材をどう発掘するかが今のこの国の課題だ、特におぬしのような逸材をな」
「へぇ?私ですか」
「あたりまえだよ、そのような今までにない価値観を持っているが理にかなっている、確かに今の税金の使い道はほとんど貴族たちの極楽のためだ。だが私はそうとは思わん、あの税金は国民のために使うものであり、決して貴族たちが使っていい金ではない!」
「へぇーよくわかってるけど、私には何もできないよ?まだ12歳だしね」
「今の君に何かを求めようとはしないさ、ただ思うことは」

 その瞬間に場が緊張感が最高潮までに達した、みなして市長の言葉を待っているのだ。

「将来この世界の体制を大きく変えてしまうかもしれない存在、新しい時代の幕開けのカギとなる存在・・・そう思っただけだ」
「それだけでしたら結構ですよ、わたしも今ここで荒事を起こしたくないのでね」
「ほおぅ、荒事ねぇ?君は本当に巻き込まれないとでも思っているのかね?」
「さぁ?どうでしょう。巻き込まれないんじゃなくて・・・自分から巻き込まれに行く可能性もありますよ?」
「うっあははは!食えないやつだ、まぁいい今回のことに関してはもみ消しにしてやる、ここにいるものもいいな!」

 ここにいたハンターやギルドスタッフはうなずくだけだった、市長は周りを見渡して最後に私をみた。

「そいえば聞いてなかったっがお名前は何というのだ」
「ニアです」
「ほうニアか・・・いいだろう覚えておこう」
「覚えなくてもいいですよ、私みたいな小娘の名前は」
「ふっそれを決めるのは私だよ、まぁいい。また話をしよう、今度は私の邸宅でな」
「そうですね、私もあなたとお話したいと思っていたのですよ」

 そう私がいうと市長はギルドを出て行った・・・。そのあとみんなして何もなかったことのように行動を始めた。
 もちろん私はそのまま宿に向かうことにした。
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