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第2話

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 瑠璃子はショッピングモールの立体駐車場にクルマを停めると、周囲を警戒するように直人のクルマの助手席に滑り込んだ。
 瑠璃子はすぐに直人の頬にキスをした。

 「ごめんね? 待たせちゃって」
 「今日は何時まで大丈夫なんですか?」
 「今、ワンちゃんを飼い始めたのよ。
 すごくかわいいんだよー。食べちゃいたいくらい。
 だからお散歩に行く時間までね? だから今日は4時までかな?」
 「食事してからだとちょっと時間がありませんね?
 寂しいな」
 「じゃあコンビニで何か買ってホテルに行こうよ? それとビールも。
 ホテルのは高いから」

 直人はいつものホテルに向かってクルマを走らせた。
 瑠璃子は直人の太腿に、さりげなくそっと手を置いた。



 直人は瑠璃子が以前に勤めていた会社の後輩君だった。

 小野木直人、28歳。彼は平日が休みの営業マンで瑠璃子よりも7才年下。イケメンで女子社員たちから人気もあった。
 告白したのは直人の方からだった。

 「ボク、小林主任が好きです」
 「私、人妻なんだけどなあ?」

 会社の飲み会の帰り、解散した後もふたりで飲み続け、生理前ということもあり、その日、瑠璃子は直人と一夜を共にしたのだった。
 瑠璃子には5つ上の兄がいたせいか、弟のような年下の男性には憧れがあった。

 始めはちょっとした火遊びのつもりだった。
 夫との子作りに絶望し、瑠璃子は貞操観念が沈んでいた。
 自暴自棄になっていたのである。

 
 「これが最初で最後。約束出来る?」
 「約束します。だから今夜だけ、僕だけの主任になって下さい」


 だが、その約束は瑠璃子の方から破ってしまった。
 直人との関係は、瑠璃子が会社を辞めた今も続いてた。

 夫の健介はやさしかった。
 キライではなかったが、健介に不妊の原因があると分かってからは、夫婦のスキンシップも減った。
 瑠璃子は女ざかりということもあり、その寂しさを自分で慰めることもあったが、直人とのSEXは新鮮であり、瑠璃子を夢中にさせた。


 関係を持ってから2年が過ぎようとしていた。
 夫と離婚する気はなかった。
 直人はセフレとしては妥当だが、結婚となると話は別だ。
 単に体の相性がいいからといって、そこまで考えるほど瑠璃子は初心うぶではなかった。
 だが、直人は違った。

 「ご主人と別れて僕と結婚して下さい」

 彼はいつもそう言って瑠璃子を困らせた。

 「こうしてたまに会うからいいのよ。
 だって私はもう、37歳のオバサンなのよ?」

 そう言って私は彼を諫めた。



 途中、コンビニに寄ってホテルに着くと、瑠璃子はいつものようにバスへ向かい、浴槽に湯を入れ始めた。
 そしてふたりは服を着たままベッドへと上がり、激しいキスをした。
 
 お互いに服を脱いでゆき、彼はトランクス姿になり、瑠璃子も下着だけになった。

 直人は瑠璃子の下着を脱がすのが好きだった。
 直人は瑠璃子のショーツの中に手を入れて来た。

 「瑠璃子さん、ここがもうクチュクチュですよ? 帰りはノーパンで帰らないと?」
 「しょうがないでしょう? 二週間ぶりなんだから。
 すごく会いたかったわ、直人・・・」
 
 瑠璃子は直人の首に手を回し、舌を絡ませた。

 「僕もすごく会いたかったです」
 「いいの? こんなオバサンでも?」
 「瑠璃子さんはオバサンなんかじゃありません、すごく素敵な女性です」

 直人はブラのホックを器用に片手で外すと、もう片方の手で瑠璃子の白いショーツを脱がし始めた。

 久しぶりということもあり、前戯は比較的長く続いた。
 バスルームからは湯が溢れる音が聞こえていたが、この状態を中断してそれを止めることは出来なかった。


 1度目が終わり、ふたりで湯舟に浸かった。


 「今日の瑠璃子さん、すごく感じてましたね?」
 「直人が腕をあげたからよ。彼女、出来たの?」
 「僕は瑠璃子さん一筋です、それに年下には興味がありません」

 直人は瑠璃子の背後へ回ると、瑠璃子の形の良い、小さな胸を揉みしだいた。

 「瑠璃子さん、早くベッドに戻って続きをしましょうよ」
 「その前にお風呂上がりのビールを飲んでからね?」
 「はい」


 瑠璃子たちは350mlの缶ビールを空けた。
 ふたりとも酒は好きだったが、クルマなのでこれが限度だった。

 「あー、美味しい!」
 「最高です、今日のビールも瑠璃子さんも」
 「こっちにいらっしゃい。いいもの飲ませてあげるから?」

 直人が瑠璃子のところへ移動すると、瑠璃子はベッドの上に仰向けになって足を閉じ、その中心にビールを注いだ。

 
 「さあ直人、飲みなさい。私のワカメ酒を。
 イヤらしい音を立てて、全部飲み干すのよ」

 瑠璃子のいつもの悪戯わるふざけが始まった。
 直人は少しM男だったので、瑠璃子はいつもそれを楽しんでいたのだ。
 うれしそうに目を輝かせる直人。
 直人は瑠璃子に言われるがまま、そのビールを啜り終えると瑠璃子の足を広げ、逆襲に出た。
 今度は直人が瑠璃子のクリトリスを執拗に攻め立てた。
 もちろん瑠璃子も黙ってはいない。
 体をスルりと躱すと、シックスナインの体勢を取り、直人のそれを咥えた。
 直人の快感に歪んだ顔を見ると、かわいいと瑠璃子は思った。
 直人が瑠璃子のクリトリスをチロチロと巧みに舐めていると。

 「あん。うっ、そのまま・・・、上手よ、直人・・・」
 「瑠璃子さん、僕もうイキそうです!」
 
 瑠璃子はその行為を辞めずに頷いた。

 「そのまま、出しなさい、私のお口に。 はうっ、あうっ・・・」


 ふたりの時間はさらに激しさを加速させていった。

 空調の機械音と共に、行き場を失くした瑠璃子の喘ぎ声がホテルの中を彷徨っていた。
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