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第6話
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学校に行くと親友の春菜が声を掛けて来た。
「奈々、昨日清彦パパ、大丈夫だった?」
「危ないところだった。先生ちゃっかりパパの隣で寝てるんだもん。危ない危ない」
「えーっ! 静香ならやりそう!」
「だから私が間に入って引き離したわよ」
「でもまあ、もう家には来ないんでしょう?」
「それがねー。受験まで家に泊まり込むって言うのよ」
「奈々の家に棲むっていうこと?」
「そういう事。はあ~」
「ねえ奈々? 私も奈々の家に泊まってあげようか?」
「春菜がウチに?」
「うん、まさか私も一緒ならそんなことはしないでしょう? いくら静香でもさあ」
「なるほど、4人で寝れば大丈夫かも」
「そうだよ、それで諦めさせればいいじゃん」
「流石は東大法学部を目指して検事になろうとしているだけはあるわね?」
「私はね、国家権力を正しく独立させたいのよ。検察と裁判所は政治家の意志で歪められてはいけないわ。
司法、立法、行政の三権は分立していないと」
「期待しているわよ、未来の検事総長」
「ううん、私は総理大臣になるわ! そうじゃなければ天皇陛下の側室になりたい」
「そういう狂っているところも好き」
「というわけで今日泊まりに行くから」
「うん、銀座コウジロウ・コーナーのジャンボ・プリン買って帰ろうか?」
「ポテチも食べたいなあ、コンソメ味」
「いいねえ、なんだか楽しくなりそう」
静香先生がまた家にやって来た。
「ただいまあー。ああ疲れたあ。でもすぐにお惣菜を並べるわね?
今日は銀座四越のデパ地下よ、豪華でしょ?」
「静香先生こんにちはー」
「あら春菜さん? どうしてあなたがここに?」
「今日は奈々と勉強しようと思って」
「勉強? チッ」
「春菜も東大を受験するのでその方が効率がいいかと思って」
「そうすれば先生も私たちに気兼ねなく・・・、出来るわけだし?」
「な、何よ。何が出来るって言うのよ」
「まあそういうわけで私たちにはどうぞお構いなく」
「そ、そうなの? まああなたたちは学校でも1、2を争う「中出し」だしね?」
「それをいうならそういう「仲だし」でしょ? 先生?」
「あら私、そのつもりで言ったわよ」
「もうすぐ父が帰って来ますからご飯にしましょうよ。お腹空いちゃった」
「それじゃあ今夜はワインじゃなくてテキーラにしようかしら?」
「賛成! 私も飲みたーい! テキーラ!」
「ダメよ、お酒とタバコは二十歳になってからよ」
「選挙は18歳からやれっていうくせに。先生、エッチは何歳からならいいの?」
「それはアソコに毛が生えてからよ」
「じゃあもう大丈夫だ。私たち、もうアソコの毛はボウボウだから」
「あはははは」
そこへパパが帰って来た。
「ただいま。春菜ちゃん、よく来たね?」
「お久しぶりです、奈々パパさん。今日は泊めて下さいね?」
「いいけどお家の人は知っているの? 僕から電話してあげようか?」
「大丈夫です、もちろんちゃんと家には言って来ましたから」
「そう。なら良かった」
「あなたお帰りなさーい。それじゃあ奈々ちゃん、春菜ちゃん、お皿を出して頂戴」
「はーい」
「静香先生、なんだかパパさんのお嫁さんみたい」
「バカなこと言わないの。ねえ奈々?」
(遂に呼び捨てかよ)
「早く食べちゃいなさい! さあお勉強の時間よ! 早くお子ちゃまは二階に行きなさい!」
「先生はどうするの?」
「これからお風呂に入ってそれから」
「それから・・・?」
「それから寝るわよ」
「誰と?」
「ひとりで寝るに決まっているでしょう? やあねえ」
「なーんだ、パパさんと寝るのかと思っちゃった」
「バカなこと言ってないで早く勉強しなさい。はいシッシッ」
私たちはお風呂に入ってから二階に上がった。
「静香先生、やる気満々だね?」
「どうせ無理なのにねー? パパはママを今でも愛しているから」
「でも静香先生って天海祐希みたいで美人じゃない? 性格はちょっとアレだけど」
「悪い人じゃないわよ。でもママには敵わないわ」
「奈々のママ、きれいだったもんね? やさしくて」
「うん。そしてパパは今でもママを愛しているわ」
「凄いね? 奈々のパパさんは。たまにはエッチしたいんじゃないの? やらせてあげたら? エロ静香と」
「私、パパと結婚したいなあ。血は繋がっていないしアソコに毛も生えてるし」
「まあ法律上は問題ないけどねえ。でも倫理的にはどうかなあ?」
「いいの! 私はパパのお嫁さんになるの!」
「はいはい」
「春菜、プリン食べようよ」
「うん、コンソメ・キックのポテチもね?」
「奈々、昨日清彦パパ、大丈夫だった?」
「危ないところだった。先生ちゃっかりパパの隣で寝てるんだもん。危ない危ない」
「えーっ! 静香ならやりそう!」
「だから私が間に入って引き離したわよ」
「でもまあ、もう家には来ないんでしょう?」
「それがねー。受験まで家に泊まり込むって言うのよ」
「奈々の家に棲むっていうこと?」
「そういう事。はあ~」
「ねえ奈々? 私も奈々の家に泊まってあげようか?」
「春菜がウチに?」
「うん、まさか私も一緒ならそんなことはしないでしょう? いくら静香でもさあ」
「なるほど、4人で寝れば大丈夫かも」
「そうだよ、それで諦めさせればいいじゃん」
「流石は東大法学部を目指して検事になろうとしているだけはあるわね?」
「私はね、国家権力を正しく独立させたいのよ。検察と裁判所は政治家の意志で歪められてはいけないわ。
司法、立法、行政の三権は分立していないと」
「期待しているわよ、未来の検事総長」
「ううん、私は総理大臣になるわ! そうじゃなければ天皇陛下の側室になりたい」
「そういう狂っているところも好き」
「というわけで今日泊まりに行くから」
「うん、銀座コウジロウ・コーナーのジャンボ・プリン買って帰ろうか?」
「ポテチも食べたいなあ、コンソメ味」
「いいねえ、なんだか楽しくなりそう」
静香先生がまた家にやって来た。
「ただいまあー。ああ疲れたあ。でもすぐにお惣菜を並べるわね?
今日は銀座四越のデパ地下よ、豪華でしょ?」
「静香先生こんにちはー」
「あら春菜さん? どうしてあなたがここに?」
「今日は奈々と勉強しようと思って」
「勉強? チッ」
「春菜も東大を受験するのでその方が効率がいいかと思って」
「そうすれば先生も私たちに気兼ねなく・・・、出来るわけだし?」
「な、何よ。何が出来るって言うのよ」
「まあそういうわけで私たちにはどうぞお構いなく」
「そ、そうなの? まああなたたちは学校でも1、2を争う「中出し」だしね?」
「それをいうならそういう「仲だし」でしょ? 先生?」
「あら私、そのつもりで言ったわよ」
「もうすぐ父が帰って来ますからご飯にしましょうよ。お腹空いちゃった」
「それじゃあ今夜はワインじゃなくてテキーラにしようかしら?」
「賛成! 私も飲みたーい! テキーラ!」
「ダメよ、お酒とタバコは二十歳になってからよ」
「選挙は18歳からやれっていうくせに。先生、エッチは何歳からならいいの?」
「それはアソコに毛が生えてからよ」
「じゃあもう大丈夫だ。私たち、もうアソコの毛はボウボウだから」
「あはははは」
そこへパパが帰って来た。
「ただいま。春菜ちゃん、よく来たね?」
「お久しぶりです、奈々パパさん。今日は泊めて下さいね?」
「いいけどお家の人は知っているの? 僕から電話してあげようか?」
「大丈夫です、もちろんちゃんと家には言って来ましたから」
「そう。なら良かった」
「あなたお帰りなさーい。それじゃあ奈々ちゃん、春菜ちゃん、お皿を出して頂戴」
「はーい」
「静香先生、なんだかパパさんのお嫁さんみたい」
「バカなこと言わないの。ねえ奈々?」
(遂に呼び捨てかよ)
「早く食べちゃいなさい! さあお勉強の時間よ! 早くお子ちゃまは二階に行きなさい!」
「先生はどうするの?」
「これからお風呂に入ってそれから」
「それから・・・?」
「それから寝るわよ」
「誰と?」
「ひとりで寝るに決まっているでしょう? やあねえ」
「なーんだ、パパさんと寝るのかと思っちゃった」
「バカなこと言ってないで早く勉強しなさい。はいシッシッ」
私たちはお風呂に入ってから二階に上がった。
「静香先生、やる気満々だね?」
「どうせ無理なのにねー? パパはママを今でも愛しているから」
「でも静香先生って天海祐希みたいで美人じゃない? 性格はちょっとアレだけど」
「悪い人じゃないわよ。でもママには敵わないわ」
「奈々のママ、きれいだったもんね? やさしくて」
「うん。そしてパパは今でもママを愛しているわ」
「凄いね? 奈々のパパさんは。たまにはエッチしたいんじゃないの? やらせてあげたら? エロ静香と」
「私、パパと結婚したいなあ。血は繋がっていないしアソコに毛も生えてるし」
「まあ法律上は問題ないけどねえ。でも倫理的にはどうかなあ?」
「いいの! 私はパパのお嫁さんになるの!」
「はいはい」
「春菜、プリン食べようよ」
「うん、コンソメ・キックのポテチもね?」
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