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第2章『お仕置き生活続行中』
第33話「フェリシアの憂鬱①…ずっと見ていますから」(フェリシア視点)
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はううん。
今日もユベールさまは素敵です。
でも、ユベールさま?
私は放置されて喜ぶ女ですけど、いい加減にイジって貰いたいのです。
幾ら何でも放置しすぎです……
いつ求められても良いように、常に下着は付けていません。
この間なんか男の子に見られる所でした。
私の身体はユベールさまの物。
誰にも見せませんからね。
「あ、あの、あああ、ユ、ユベールさま!」
ああ、やっぱり自分から声を掛けるのは難しいですね。
「ああ、キミから声を掛けてくるとは珍しいね」
あれ?
ユベールさま……
カミラさんに何をして……
カミラさんが、何かびくびくしている気が……
「あ、これ? ちょっとイジってるだけだよ。ご褒美っていうのかな?」
あ、ええと。
この人はどなたでしょうか?
私の知っているユベールさまでは……
いいえ、昨夜、ユベールさまがお休みになるまでは、今までのユベールさまだったような……
まさか、日課のユベールさま覗きができなかった間に……何か……?
その間に何かあったのですね?
自慢では無いですが、私は勉強しながらでもユベールさまを覗けます。
実際、私の成績は一桁台をキープしていますが、寝ている時間以外は、ほとんどユベールさまを覗いています。ユーベルさまを覗くことにかけては、世界最高峰の水準だと自負しています。
その私が把握していないはずは……
「黙ってこっちを見ているけど、キミもイジって欲しいの?」
「で、できれば……」
「でも今日は無理かな。この年上の雌犬を躾けてやらないとね……」
「では、大丈夫そうな日にお伺いします」
大丈夫ですよ。
市場で買った寝袋とランタンを持って、ユベールさまの家を24時間覗きますから。
やっぱりそれこそが休暇の正しい使い方ですよね?
この休暇中に私を食べちゃいますか?
その準備はできています!
私ももう16歳ですから、結婚の約束さえして頂ければ、好きにして下さって構いません。
むしろ父上はその方が喜ぶと思います。
でも、いいのですよ!!
今日は待ちに待った特別な日ですものね!
私ごとき雌犬に関わっている暇はないはずです。
勿論、そこのカミラさんにも。
―――
「何か視線を感じない?」
「……そうですか? 別に普通ですけど?」
ユベールは今日こそシャルリーヌを仕上げようと、リーゼを伴って老人の屋敷を訪れていた。シャルリーヌが予定通りに完成すれば、しばらくはリーゼの介助が必要になる。リーゼには女王さまの素質もあるので、案外、それは適役と言えるかもしれない。
さすがです!
私の視線を感じるとは……
さすが私がご主人さまと見込んだ御方ですね!
あ、そんなに興奮させないで……下着履いてくれば良かったかも……
私もシャルリーヌさんが完成するのか楽しみで仕方ありません!!
そうなのだ。
この金髪眼鏡娘は、その卓越したド変態ストーキング能力で、ユベールのレンヌ国内における活動を、ほぼ正確に把握しているのだ。
そんな彼女は侯爵家令嬢とはいえ、ほんの16歳のド変態だ。
放置されて喜ぶだけのド変態ではなく、実はとても優秀な少女なのかもしれない。
ああ、リーゼ女王さま!
いつか私の事も調教して下さいね?
ユベールさまと、リーゼ女王さま、何て贅沢な組み合わせでしょう。
お母さまという希代の女王さまを得ている、お父さまを羨ましいと思っていました。
しかし!!
私の方がずっと恵まれていました……
あ、だめ。
そんな事を考えていたら……
どうしましょう?
あ……足首の方まで垂れて来ちゃっている……
さっきから、あのおじさんがずっと私を見ていて……?
もしかして、気付いていますか?
不味いですね。
このままでは、不味いですね。
私の貞操が不味いです。
あのおじさんが……!
私に襲われてしまいます!!
仕方がありませんね。
シャルリーヌさんの様子は、私の影魔法に記録をさせますか……
早くお家に帰らないと。
不味いですね。
初めてはユベールさまに捧げたいのです。
それにこの身体はユベールさまの物ですからね。
*****
パパとママも変態でした(´ー+`)
*****
今日もユベールさまは素敵です。
でも、ユベールさま?
私は放置されて喜ぶ女ですけど、いい加減にイジって貰いたいのです。
幾ら何でも放置しすぎです……
いつ求められても良いように、常に下着は付けていません。
この間なんか男の子に見られる所でした。
私の身体はユベールさまの物。
誰にも見せませんからね。
「あ、あの、あああ、ユ、ユベールさま!」
ああ、やっぱり自分から声を掛けるのは難しいですね。
「ああ、キミから声を掛けてくるとは珍しいね」
あれ?
ユベールさま……
カミラさんに何をして……
カミラさんが、何かびくびくしている気が……
「あ、これ? ちょっとイジってるだけだよ。ご褒美っていうのかな?」
あ、ええと。
この人はどなたでしょうか?
私の知っているユベールさまでは……
いいえ、昨夜、ユベールさまがお休みになるまでは、今までのユベールさまだったような……
まさか、日課のユベールさま覗きができなかった間に……何か……?
その間に何かあったのですね?
自慢では無いですが、私は勉強しながらでもユベールさまを覗けます。
実際、私の成績は一桁台をキープしていますが、寝ている時間以外は、ほとんどユベールさまを覗いています。ユーベルさまを覗くことにかけては、世界最高峰の水準だと自負しています。
その私が把握していないはずは……
「黙ってこっちを見ているけど、キミもイジって欲しいの?」
「で、できれば……」
「でも今日は無理かな。この年上の雌犬を躾けてやらないとね……」
「では、大丈夫そうな日にお伺いします」
大丈夫ですよ。
市場で買った寝袋とランタンを持って、ユベールさまの家を24時間覗きますから。
やっぱりそれこそが休暇の正しい使い方ですよね?
この休暇中に私を食べちゃいますか?
その準備はできています!
私ももう16歳ですから、結婚の約束さえして頂ければ、好きにして下さって構いません。
むしろ父上はその方が喜ぶと思います。
でも、いいのですよ!!
今日は待ちに待った特別な日ですものね!
私ごとき雌犬に関わっている暇はないはずです。
勿論、そこのカミラさんにも。
―――
「何か視線を感じない?」
「……そうですか? 別に普通ですけど?」
ユベールは今日こそシャルリーヌを仕上げようと、リーゼを伴って老人の屋敷を訪れていた。シャルリーヌが予定通りに完成すれば、しばらくはリーゼの介助が必要になる。リーゼには女王さまの素質もあるので、案外、それは適役と言えるかもしれない。
さすがです!
私の視線を感じるとは……
さすが私がご主人さまと見込んだ御方ですね!
あ、そんなに興奮させないで……下着履いてくれば良かったかも……
私もシャルリーヌさんが完成するのか楽しみで仕方ありません!!
そうなのだ。
この金髪眼鏡娘は、その卓越したド変態ストーキング能力で、ユベールのレンヌ国内における活動を、ほぼ正確に把握しているのだ。
そんな彼女は侯爵家令嬢とはいえ、ほんの16歳のド変態だ。
放置されて喜ぶだけのド変態ではなく、実はとても優秀な少女なのかもしれない。
ああ、リーゼ女王さま!
いつか私の事も調教して下さいね?
ユベールさまと、リーゼ女王さま、何て贅沢な組み合わせでしょう。
お母さまという希代の女王さまを得ている、お父さまを羨ましいと思っていました。
しかし!!
私の方がずっと恵まれていました……
あ、だめ。
そんな事を考えていたら……
どうしましょう?
あ……足首の方まで垂れて来ちゃっている……
さっきから、あのおじさんがずっと私を見ていて……?
もしかして、気付いていますか?
不味いですね。
このままでは、不味いですね。
私の貞操が不味いです。
あのおじさんが……!
私に襲われてしまいます!!
仕方がありませんね。
シャルリーヌさんの様子は、私の影魔法に記録をさせますか……
早くお家に帰らないと。
不味いですね。
初めてはユベールさまに捧げたいのです。
それにこの身体はユベールさまの物ですからね。
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パパとママも変態でした(´ー+`)
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