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第63話 再会
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「ミラ。気を付けるんだ。こいつにはあまり魔法が効きそうにない」
「それはどういうことだ? アレだけの威力の魔法。信仰が高くないと早々に出せるものじゃない」
魔法は使用者の信仰が高くなければ威力が出ない。それは間違いないルールなのだが、更なるルールがある。
「あいつは邪霊魔法しか使ってないはずだ。邪霊魔法が大きく関わるのは相手の信仰」
「あ、そうか」
かつて、信仰が高いイーリスが信仰が低い邪霊相手に邪霊魔法を撃ち込んだ時にあまり効いていなかった。邪霊魔法が強く影響を受けるのは、相手の信仰の方である。自分の信仰も影響はあるが、それでも相手の信仰が高ければ邪霊魔法は強い威力になってしまう。
「やはり、この戦い方は間違ってなかったんだ。ミラの魔法で止めを刺せなかったのは、球が分裂したのもあるけれど、それ以上に相手の信仰がそこまで高くないからだったんだ」
「なるほど。なら、それ相応の戦い方があるということか」
「うん。とりあえず、信仰が低い僕ならアイツの邪霊魔法を受けても致命傷を受けることはない」
現にアルドは、受け切ったら致命傷を免れないほどの威力であるクラスターレイを全て受けても戦闘不能にはならなかった。邪霊魔法の性質に助けられた形となったのだ。
「ふん……だからなんだと言うのだ」
邪霊がアルドに攻撃をしかける。大鎌を振り下ろす。アルドはそれを回避するが、ビュンと風音共に風圧を感じて当たればただでは済まないほどの威力を肌で感じ取ってしまう。
「ファントムバレット!」
邪霊が新たなる魔法を放つ。白い霊魂のようなものが邪霊の中指から出てきた。それが弾丸となりアルドに向かって放たれる。
「これも魔法ならば、僕が受け止める」
アルドは背後にいるミラに当たらないようにファントムバレットを体で受け止めようとする。だが、アルドに命中した霊魂はその場で消え去らずに貫通をする。
「なに!?」
アルドの体をすり抜けた霊魂の弾丸は勢いが加速する。そのまま背後にいるミラに向かって弾丸が飛ぶ。
「な、なんだこれは。きゃぁあ!」
ミラに霊魂の弾丸が命中した。当たったのは左腕。霊魂が命中した部分が削り取られたかのように綺麗さっぱりなくなった。削られた断面は傷口が化膿したみたいにただれていてとても見ていられない状況である。
「なっ……これは」
アルドはミラに心配そうに目をやる。近づこうとするアルドを見て――
「アタシは大丈夫だ! 近づかないで」
ミラが制止する。ミラは右手で左手を抑えて苦悶の表情を浮かべるが、ここでアルドが戻ってきてもしょうがないことに気づいている。
「アルドさんはアイツを攻撃し続けてくれ。幸いにもこれは霊障だ。魔法でなんとかできる」
「わ、わかった」
魔法で負った傷ならば魔法で治せる。物理的損傷ではないので、それだけ傷を負っても慌てるな。冷静な判断を下すミラ。
「もうさっきの魔法は撃たせない」
アルドは疾風の刃を手に持ち、邪霊に攻撃を仕掛ける。
「疾風一閃!」
邪霊の信仰が低ければ魔法は通じにくい。だが、人間の物理的な攻撃は信仰が低くてもきっちりとダメージを負う。
素早い攻撃を邪霊に向かって繰り出す。何度も何度も邪霊に向かって斬りかかる。
「はあ! やあ!」
疾風の刃と邪霊の大鎌がぶつかりあう音が地下室中に響き渡る。この邪霊もかなり素早くて疾風一閃で攻撃速度を上げているはずのアルドに見事に対応している。
アルドのスピードが段々と落ちて来る。アルドが使用しているのはあくまでも技であり、その効力の時間は限られている。無理に引き延ばそうとすると体に負担がかかり、体力を消耗してしまう。
その一方でこの邪霊の速さは元々のスペックの高さがもたらしている恩恵である。そのためアルドよりも消耗が少ないため、時間が経過すればどちらが有利かは火を見るより明らかだった。
「くっ……」
「そこだ!」
グサっとアルドの腹部に邪霊の大鎌が突き刺さる。
「ぐあぁっ!」
アルドはとっさに咄嗟に大鎌を手でもち引き抜いてその場から離れた。幸いにもアルドの腹部からはそれほどひどい出血はしていなかった。応急処置用の包帯を取り出して、それで傷口を思いきり抑えつける。
「急所を攻撃したつもりだが……まだ生きているか。やはり、霊障がそこまでではない。信仰が低いタイプはこれだから厄介だ」
信仰が低ければ邪霊からのダメージは抑えられる。だが、ゼロになるわけではない。防げる限度というものは存在する。
「だが、その傷ではさっきのような接近戦もできまい。じわりじわりと追い詰めてやる」
邪霊が大鎌をぶんぶん振り回して攻撃の意思を示す。その時だった。
「ピクシード!」
バルカン砲のような弾丸が邪霊に向かってとんできた。邪霊は不意打ちを受けてその攻撃を食らってしまった。
「ぐぬわ!」
「その声は……クララ!」
アルドが振り返るとそこにはクララの姿があった。クララが放ったのは精霊魔法による攻撃である。精霊魔法の特徴は相手の信仰に関わらずに一定の効果を与えるというもの。つまり、信仰が低いタイプの邪霊に有効なのである。
「アルドさん! こいつの性質はミラから聞いた。ここは私とミラに任せて」
「任せるって……どういうことだ? 2人で大丈夫なのか?」
疑問に思うアルドだが、削られた左腕を回復させたミラが首を縦に振る。まだ左腕に若干の痛みは残るものの戦闘できないほどではないので回復を中断して杖を構える。
「さっき見たようにこいつには精霊魔法が効く。ならば、アタシたちにも勝機はある」
「しかし……」
アルドには言いたいことがある。相手が邪霊魔法を使えるなら自分が盾になった方が良いのではないかと。
「大丈夫。アルドさんは早くイーリスちゃんたちを助けてあげて……お願い」
ダンジョンに取り残される寂しさを誰よりも知っているクララ。1秒でも早く大人に助けてもらいたい。きっと誘拐された子供たちの誰もがそう思っているに違いないと彼女は思っている。
「わかった」
アルドは雷神の槍に持ち帰る。そして迅雷を使い邪霊の横を通り抜けようとする。
「させるか!」
アルドの意図を知った邪霊は当然止めようとする。しかし、2人の少女がそれを阻止しようとする。
「ピクシード!」
2人が精霊魔法を使う。邪霊はそれを受けるわけにはいかなかった。精霊魔法を回避した邪霊。その隙にアルドは横を通り抜けて、地下室の奥へと進んでいった。
「…………まあいい。どうせ、子供たちを救出したところで、無駄だ。ここで貴様ら3人を倒せば子供たちを再び牢に閉じ込めることも可能だ。なにせ、出口へと向かう通路はここしかない」
「ふふふ、そうかな」
静かに笑う2人。このタイミングで子供たちを救出するのは決して無意味ではない。なぜならば子供たちの中には戦えるイーリスがいるのだから。
◇
「イーリス! イーリス!」
イーリスの名を呼びながら地下室を進んでいくアルド。その呼びかけに微睡みの世界にいた少女が意識を取り戻す。
「んっ……! お、お父さん!」
少女は目を見開いて完全に覚醒した。大好きな父親の声。それが聞こえた瞬間に邪霊にかけられた術があっさり解けてしまう。
「お父さん! ここだよ! こっち!」
「イーリス!」
地下室に響く親子の声。声を頼りにアルドは地下室を進んでいく。そして、イーリスが捕らえられている牢を発見した。
「お父さん! うぅ……怖かったよぉ……寂しかったよぉ……」
「イーリス! 良かった……! もう大丈夫だ。お父さんが付いている!」
鉄格子越しに再会する親子。引き離されていた絆が再び結ばれた。
「それはどういうことだ? アレだけの威力の魔法。信仰が高くないと早々に出せるものじゃない」
魔法は使用者の信仰が高くなければ威力が出ない。それは間違いないルールなのだが、更なるルールがある。
「あいつは邪霊魔法しか使ってないはずだ。邪霊魔法が大きく関わるのは相手の信仰」
「あ、そうか」
かつて、信仰が高いイーリスが信仰が低い邪霊相手に邪霊魔法を撃ち込んだ時にあまり効いていなかった。邪霊魔法が強く影響を受けるのは、相手の信仰の方である。自分の信仰も影響はあるが、それでも相手の信仰が高ければ邪霊魔法は強い威力になってしまう。
「やはり、この戦い方は間違ってなかったんだ。ミラの魔法で止めを刺せなかったのは、球が分裂したのもあるけれど、それ以上に相手の信仰がそこまで高くないからだったんだ」
「なるほど。なら、それ相応の戦い方があるということか」
「うん。とりあえず、信仰が低い僕ならアイツの邪霊魔法を受けても致命傷を受けることはない」
現にアルドは、受け切ったら致命傷を免れないほどの威力であるクラスターレイを全て受けても戦闘不能にはならなかった。邪霊魔法の性質に助けられた形となったのだ。
「ふん……だからなんだと言うのだ」
邪霊がアルドに攻撃をしかける。大鎌を振り下ろす。アルドはそれを回避するが、ビュンと風音共に風圧を感じて当たればただでは済まないほどの威力を肌で感じ取ってしまう。
「ファントムバレット!」
邪霊が新たなる魔法を放つ。白い霊魂のようなものが邪霊の中指から出てきた。それが弾丸となりアルドに向かって放たれる。
「これも魔法ならば、僕が受け止める」
アルドは背後にいるミラに当たらないようにファントムバレットを体で受け止めようとする。だが、アルドに命中した霊魂はその場で消え去らずに貫通をする。
「なに!?」
アルドの体をすり抜けた霊魂の弾丸は勢いが加速する。そのまま背後にいるミラに向かって弾丸が飛ぶ。
「な、なんだこれは。きゃぁあ!」
ミラに霊魂の弾丸が命中した。当たったのは左腕。霊魂が命中した部分が削り取られたかのように綺麗さっぱりなくなった。削られた断面は傷口が化膿したみたいにただれていてとても見ていられない状況である。
「なっ……これは」
アルドはミラに心配そうに目をやる。近づこうとするアルドを見て――
「アタシは大丈夫だ! 近づかないで」
ミラが制止する。ミラは右手で左手を抑えて苦悶の表情を浮かべるが、ここでアルドが戻ってきてもしょうがないことに気づいている。
「アルドさんはアイツを攻撃し続けてくれ。幸いにもこれは霊障だ。魔法でなんとかできる」
「わ、わかった」
魔法で負った傷ならば魔法で治せる。物理的損傷ではないので、それだけ傷を負っても慌てるな。冷静な判断を下すミラ。
「もうさっきの魔法は撃たせない」
アルドは疾風の刃を手に持ち、邪霊に攻撃を仕掛ける。
「疾風一閃!」
邪霊の信仰が低ければ魔法は通じにくい。だが、人間の物理的な攻撃は信仰が低くてもきっちりとダメージを負う。
素早い攻撃を邪霊に向かって繰り出す。何度も何度も邪霊に向かって斬りかかる。
「はあ! やあ!」
疾風の刃と邪霊の大鎌がぶつかりあう音が地下室中に響き渡る。この邪霊もかなり素早くて疾風一閃で攻撃速度を上げているはずのアルドに見事に対応している。
アルドのスピードが段々と落ちて来る。アルドが使用しているのはあくまでも技であり、その効力の時間は限られている。無理に引き延ばそうとすると体に負担がかかり、体力を消耗してしまう。
その一方でこの邪霊の速さは元々のスペックの高さがもたらしている恩恵である。そのためアルドよりも消耗が少ないため、時間が経過すればどちらが有利かは火を見るより明らかだった。
「くっ……」
「そこだ!」
グサっとアルドの腹部に邪霊の大鎌が突き刺さる。
「ぐあぁっ!」
アルドはとっさに咄嗟に大鎌を手でもち引き抜いてその場から離れた。幸いにもアルドの腹部からはそれほどひどい出血はしていなかった。応急処置用の包帯を取り出して、それで傷口を思いきり抑えつける。
「急所を攻撃したつもりだが……まだ生きているか。やはり、霊障がそこまでではない。信仰が低いタイプはこれだから厄介だ」
信仰が低ければ邪霊からのダメージは抑えられる。だが、ゼロになるわけではない。防げる限度というものは存在する。
「だが、その傷ではさっきのような接近戦もできまい。じわりじわりと追い詰めてやる」
邪霊が大鎌をぶんぶん振り回して攻撃の意思を示す。その時だった。
「ピクシード!」
バルカン砲のような弾丸が邪霊に向かってとんできた。邪霊は不意打ちを受けてその攻撃を食らってしまった。
「ぐぬわ!」
「その声は……クララ!」
アルドが振り返るとそこにはクララの姿があった。クララが放ったのは精霊魔法による攻撃である。精霊魔法の特徴は相手の信仰に関わらずに一定の効果を与えるというもの。つまり、信仰が低いタイプの邪霊に有効なのである。
「アルドさん! こいつの性質はミラから聞いた。ここは私とミラに任せて」
「任せるって……どういうことだ? 2人で大丈夫なのか?」
疑問に思うアルドだが、削られた左腕を回復させたミラが首を縦に振る。まだ左腕に若干の痛みは残るものの戦闘できないほどではないので回復を中断して杖を構える。
「さっき見たようにこいつには精霊魔法が効く。ならば、アタシたちにも勝機はある」
「しかし……」
アルドには言いたいことがある。相手が邪霊魔法を使えるなら自分が盾になった方が良いのではないかと。
「大丈夫。アルドさんは早くイーリスちゃんたちを助けてあげて……お願い」
ダンジョンに取り残される寂しさを誰よりも知っているクララ。1秒でも早く大人に助けてもらいたい。きっと誘拐された子供たちの誰もがそう思っているに違いないと彼女は思っている。
「わかった」
アルドは雷神の槍に持ち帰る。そして迅雷を使い邪霊の横を通り抜けようとする。
「させるか!」
アルドの意図を知った邪霊は当然止めようとする。しかし、2人の少女がそれを阻止しようとする。
「ピクシード!」
2人が精霊魔法を使う。邪霊はそれを受けるわけにはいかなかった。精霊魔法を回避した邪霊。その隙にアルドは横を通り抜けて、地下室の奥へと進んでいった。
「…………まあいい。どうせ、子供たちを救出したところで、無駄だ。ここで貴様ら3人を倒せば子供たちを再び牢に閉じ込めることも可能だ。なにせ、出口へと向かう通路はここしかない」
「ふふふ、そうかな」
静かに笑う2人。このタイミングで子供たちを救出するのは決して無意味ではない。なぜならば子供たちの中には戦えるイーリスがいるのだから。
◇
「イーリス! イーリス!」
イーリスの名を呼びながら地下室を進んでいくアルド。その呼びかけに微睡みの世界にいた少女が意識を取り戻す。
「んっ……! お、お父さん!」
少女は目を見開いて完全に覚醒した。大好きな父親の声。それが聞こえた瞬間に邪霊にかけられた術があっさり解けてしまう。
「お父さん! ここだよ! こっち!」
「イーリス!」
地下室に響く親子の声。声を頼りにアルドは地下室を進んでいく。そして、イーリスが捕らえられている牢を発見した。
「お父さん! うぅ……怖かったよぉ……寂しかったよぉ……」
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